Bluetoothスピーカーのノイズ対策・途切れる原因｜変な音や雑音の正体も解説

幅広い場面で活躍してくれるBluetooth（ブルートゥース）スピーカーはとても便利ですよね。家の中でもアウトドアでも活躍してくれて、連続再生時間が長いものも多いので、ストレスフリーで楽しめます。そんなBluetoothスピーカーでも、ストレスを感じるときがあります。

それがノイズの発生です。せっかく楽しく音楽や音声を聴いていても、音が途切れる・ブツブツ音などの雑音や変な音が入ると気が逸れて不愉快ですよね。ノイズが発生したとしても対処の仕方がわからず困ってしまう方も多いです。

しかし、実は特に知識がなくてもノイズ対策と発生の防止はできます。機械の操作や対処が難しいと感じている方でも簡単にできる対処方法もあります。本記事ではスピーカーのノイズの原因と対処方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもノイズや音割れ、音の途切れが発生してしまったら故障なのでしょうか？実は故障ではない場合も多いです。Bluetoothスピーカーや接続している音源の周りをよくチェックしてみましょう。

周辺に通信機器や電子機器があるとBluetooth通信が阻害されノイズや音が途切れてしまうという現象が起きてしまいます。もしくは、接続している音源の電源が少ない・音量が小さくなっている・再生している音源にノイズが入っているなどが考えられます。

1番簡単に確認できるのが、音源とBluetoothスピーカーの間に障害物がないかの確認です。以下の場合、Bluetooth通信が妨げられます。

• 電子レンジ・ワイヤレス機器のような2.4GHz帯の機器が近くにある
• 公共のWi-Fiスポットの近くにいる

この場合、通信を妨げる機器や場所から離れてBluetoothスピーカーを使用したり、音楽再生機器を再起動して再ペアリングすることで通信が正常になります。

スマホや音楽プレーヤーなどを服のポケットやカバンに入れている場合もBluetooth通信を妨げてしまいます。機器同士、どのくらい離して使えるのか試してみましょう。また接続する機器同士の距離が適切でないとノイズや音飛びが起こります。機器同士を近づけると解決することが多いです。

防水性能が高く、充電時の連続使用時間が長いBluetoothスピーカーが増えたことで、アウトドアでもBluetoothスピーカーを気軽に使えるようになりました。しかし屋外での使用は室内に比べて電波の反射が少ないため音飛びが発生しやすくなります。

スピーカーと音楽再生機器の距離を近づけたり、機器同士を少しずつ離して接続可能な距離を確認したりしてください。

1つのWi-Fiを複数の機器で使っていると過負荷状態になってしまい通信が遅くなったり不安定になることがあります。また、Wi-Fi自体が複数同じ箇所にあると通信が不安定になってしまいます。接続元の機器も、複数の通信をしていると接続が不安定になりやすいです。

こういった現象はBluetoothでも起こるので気をつけてください。バージョンが古いBluetoothほど通信環境に左右されやすく、不安定な通信になりやすいです。安定した通信を求めるなら最新バージョンのBluetoothを選びましょう。

Bluetoothは2.4GHz帯を使用しているので、同じ帯域のWi-Fiの電波と干渉する場合があります。ルーターや無線マウスなど、無線で使用しているものが近くにあると干渉しやすいので注意が必要です。

重ねての記載となりますが、電子機器やその他の通信機器が近くにある場合でも通信が阻害される可能性があるので注意しましょう。特に電子機器を近くで使用すると最悪の場合故障の原因になりかねないので、周りの環境を整理してから使ってください。

送信側も受信側もバッテリー残量が減っていると音飛びやノイズの原因になります。原因としては、通信を行うために必要な電力が足りていない状態で、通信を行なっているためです。音源である送信側はもちろん、受信側のスピーカーのバッテリー残量もちゃんと確認しておきましょう。

また、充電しながら使用するとバッテリーの寿命が短くなる場合があるので注意が必要です。

Bluetoothにはさまざまなバージョンがあります。数字が大きくなればなるほど高いバージョンで、今はBluetooth5.0が最新です。高いバージョンに進化していけばいくほど低電力でデータの転送を高速でできるようになっていきます。

しかし、送信側と受信側のバージョンが違う場合は、古いバージョンに合わせて接続されるので注意してください。アプリやスマホなどの場合アップデートをして高いバージョンに対応しますが、イヤホンやスピーカーは基本的にアップデートできないものが多いので古いバージョンのままです。アップデート可能なモデルを購入するか、買い替えてBluetoothバージョンが高いものを選びましょう。

スマホ・タブレットに負荷がかかっていないかのチェックも重要です。アプリの使用履歴を消したり、電源を入れなおしたりすることで改善が見込めます。本体への負荷が減ることにより、音が切れなくなったりノイズが改善するので、ぜひ試してみてください。

PCとBluetoothスピーカーを接続したときに音飛びがするケースが多くみられます。これも通信機器の干渉が主な原因です。無線マウスや無線キーボードを使用していると、どうしてもその周辺での通信環境が煩雑になってしまい不安定になってしまうことがあります。

Bluetoothのバージョンを高いものに変更すれば解消する場合もありますが、別の理由で音飛びすることもあるのです。それは、Windowsのアップデートによるものです。このせいで音飛びする場合は、ちゃんとWindowsのアップデートがされているかどうかを確認してみましょう。

他のWi-Fi電波などの通信機器や接続自体が不安定になっている場合はペアリングをやり直すと改善されることが多いです。一度接続を解除して再接続するだけで解決する場合が多く、周りの環境の整理をしなくても済みます。

ですが、電子機器や通信機器が多いと途中で接続が悪くなり、またペアリングをやり直したりと面倒なので、環境の確認もやはり行いましょう。

周りの環境に問題がないのに接続が不安定になって音飛びやノイズが発生する場合は、スマホや音楽プレーヤーなどの音源機器が作動してない場合があります。音源を再起動することで、送信側の機器の状態をリセットして接続できるので問題なく接続できることがあります。

電源だけでなく、スマホならアプリなどの再起動でも直る場合があるので試す価値はあります。アプリの再起動で直った場合なら、アプリのアップデート情報がないかの確認もしましょう。

周りの環境でBluetoothの通信状態は左右されることが多いので周りにある機器を整理して、なるべくBluetoothの送受信機を離すように努めましょう。電子機器の電磁波で機器の状態が悪くなる場合もあるので注意が必要です。

リビングで使う場合など、できるだけ近くに通信機材や電子機器を置かないで使うようにしてください。どちらの機材にも影響がでる可能性があるので環境を整えましょう。

Wi-Fiには周波数が2.4GHzと5GHzが存在します。2.4GHzの周波数帯は比較的干渉を受けやすく、Bluetoothの接続にもこの2.4GHzの周波数が使われているケースが多いです。Wi-Fiと同周波数帯を使用していると干渉しやすくなります。

そのため、Wi-Fiの周波数帯を5GHzにすると干渉しにくくなります。

使いたい機器とは別にBluetoothの機能をオンにしていると、そちらに接続される場合があります。不要な機器に接続されないにしても通信が不安定になる原因になるのでオフにしておきましょう。

また、設定によっては途中でBluetooth接続が勝手に切り替わってしまう場合があるので、やはり切っておくのがおすすめです。

スマホや音楽プレーヤーなどの音楽再生機器がイコライザー設定になっているとノイズや音飛びの原因になります。イコライザー設定をオフにしましょう。

イコライザー設定とは音質を補正する機能で、特定の音域を強調したりするのに役立つので音楽をより楽しめますが、Bluetoothを使用する場合はオフにしましょう。

スマホやタブレットを使用している場合、音楽再生アプリ以外に複数のアプリが起動しているとスマホやタブレットに負荷がかかりBluetooth通信を妨げることがあります。

音楽を再生するときは、使わないアプリを終了させておきましょう。

再生する際のモードは「音質優先」「接続優先」の2種類あります。スマホや音楽プレーヤーの再生設定が「音質優先」になっていると、音質を優先することで接続が不安定になる場合があります。

接続を安定させたいなら「接続優先」に切り替えてください。

Bluetooth接続による音の良し悪しには「コーデック」と呼ばれる音声の圧縮方式が関わります。高品質なコーデックとして「aptX」やソニー独自の「LDAC」などが挙げられますが、これらは転送するデータ量が多いため環境によってはノイズや音飛びが起きやすいです。

「aptX」や「LDAC」で接続しているなら、以下の解決策を試してみてください。

• スピーカーと音楽再生機器の距離を近づける
• 再生設定を「標準」や「接続優先」に切り替える

Bluetoothのバージョンが合っていないと、低いバージョンに合わせて通信してしまうので、通信速度が遅かったりバッテリーの消耗が激しくなったりとデメリットが目立ちます。当然ですがバージョンが高い方が送受信も早く、バッテリーの消費量も少ないので快適に使用できます。

Bluetoothスピーカーは基本的にアップデートできないモデルが多いので、最新バージョンのBluetooth接続ができる機器に買い替えるのも視野に入れてください。高いバージョンでの通信で快適なスピーカー環境を楽しめます。

BluetoothスピーカーをUSB接続でパソコンから給電しながら使用する場合、電源供給が足りていないとノイズや音飛びが発生します。またUSBハブやコンセントタップのUSBポートを使用する際も同様です。充電対応のスピーカーであれば、充電完了後に使用しましょう。

Bluetooth接続を安定させるならコンセントのAC電源からの直接給電がおすすめです。

ノイズや音飛びが発生している訳ではなく、ピピピといった音がする場合があります。これらはビープ音と言って、充電開始時やバッテリー残量が少なくなったときなどを通知してくれる音です。

これらの音がなると故障と勘違いする方が一定数いますが、通常の仕様なので安心してください。また、ビープ音が大きくて小さくしたい、消したいと言った場合でもビープ音の操作はできないことがほとんどです。詳しくは製品の説明書を見て確認しましょう。

FMトランスミッターとは、受信した音源やデータをFM電波に乗せて他の機器に飛ばす装置です。有線接続だけでなく、無線での利用も可能なため便利です。ラジオアンテナで受信して車のカーステレオで利用する方も増えています。

FMトランスミッターの利用中にノイズが入ってしまう場合は、FMトランスミッターにラジオアンテナを近づけてみましょう。これだけで音が良くなるケースが多いです。また、カーステレオの音量を下げてスマホなどの音量を上げてもノイズが改善するときがあるので試してみてください。

Bluetoothスピーカーで日常に彩りを感じてリラックスできるのは大きな魅力です。そんなときにノイズや音飛びが発生すると折角のリラックスタイムが邪魔されてしまいます。クリアな音を楽しめるように準備をしておきましょう。