スピーカーの掃除方法を紹介｜サランネット内部振動板周りの汚れ取りの方法も

スピーカーを使い本格的に音楽を楽しみたい方は、音質にもこだわりたいですよね。しかし、スピーカーは精密機械であるため、ホコリや湿気に弱く定期的なメンテナンスを行わないと音質が劣化したり、場合によっては故障したりします。

これまでスピーカーの手入れをしたことがなく、どうやって掃除すればいいのか悩んでしまう方も多いですよね。スピーカーは非常にデリケートな構造なので、ホコリを取るだけでも注意すべきポイントがあります。

ここでは、スピーカーの正しい掃除方法・注意点・長持ちさせるための保管方法を詳しく紹介します。また、サランネット内部のコーン紙振動板周りの掃除方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

スピーカーは常に室内の湿気やホコリにさらされているため、手入れを怠るとカビが発生したり、汚れがこびりつき錆びたりしてしまいます。さらに、頑固な汚れになると掃除の手間が余計にかかり、劣化が進むと故障する恐れもあります。

また、スピーカーの奥深くまでホコリが詰まってしまうと、音がこもるなど音質の低下の原因にもなります。スピーカーのホコリを除去することで、汚れによる劣化・故障のリスクを減らすことができます。スピーカーの性能をより長持ちさせて楽しみたいのなら、定期的に掃除することを心掛けてください。

室内を常に清潔に保っている状態であれば、スピーカーの掃除は年に1回程度で問題ありません。ただし、ペットを飼っていたりタバコの煙が付着しやすかったりと、スピーカーが汚れやすい環境の場合は3ヶ月に1回程度の頻度で掃除を行いましょう。

また、精密機械であるスピーカーは、湿度による影響を受けやすい構造になっています。湿度が高くなる6～8月の時期はこまめに手入れをするというように季節に合わせて掃除の頻度を変えてください。

スピーカーの掃除ではホコリ除去がメインになるため、必要なものは基本的に雑巾やクロスなどの布類のみです。水拭きや洗剤・クリーニング剤は使用NGなので乾いた布で乾拭きをします。

また、ホコリを吹き飛ばすためのエアブロアーや、細かい箇所のホコリを丁寧に取るための柔らかい毛の筆があるとよりしっかりとホコリを取り除けるのでおすすめです。

雑巾などを使い、スピーカー表面の目に見えるホコリを拭き取ります。拭き取る際は乾拭きでおこない、溝など細かい部分に溜まったホコリはエアブロアーで吹き飛ばして取り除いてください。見た目をきれいな状態に保つことでスピーカーに愛着がわき、長持ちさせることにも繋がります。

サランネットとはその名の通りメッシュ状になった布のことで、スピーカーを覆うように前面に取り付けられています。サランネットは細かい網目のため、ホコリが溜まりやすい部分です。サランネットを取り外したら裏面からエアブロアーで空気を吹きかけるとホコリを落としやすいのでおすすめです。もしホコリが残ってしまった場合は雑巾で軽く拭き取ってください。

ゴムエッジ（ウレタンエッジ）は、スピーカーのコーンの外周部分にあたるパーツです。ゴムエッジを掃除する際は、乾いた柔らかい布で優しく拭いてください。エッジ部分は水気に弱く、また傷がつくと音の再生に支障をきたすことがあります。掃除をする際は、慎重に行いましょう。

サランネットを取り外したらそのままスピーカー内部の掃除をおこないます。円形に盛り上がっているエッジ部分はホコリが付着しやすい場所なので、雑巾でホコリを拭き取ってください。

さらにエッジ内部には、音を伝える振動板となるコーン紙が取り付けられています。コーン紙は破損しやすい素材なので、掃除の時は雑巾で軽く沿わせる程度にとどめてください。

スピーカーにケーブルを接続している場合は、ケーブルを取り外して端子の手入れもおこなってください。ケーブルを長期間つなげていた場合、軽く緩めて再度接続し直すだけで音質を改善できる可能性があります。端子部分の手入れはエアブロアーでホコリを吹き飛ばしたり、筆で細かい部分のホコリを取り除いたりしてください。

スピーカーグリルとは、スピーカーの音が出る部分を覆っているカバーです。金属製のため、錆が目立つ部位品です。錆びてしまうと、スピーカーの見た目も悪くなってしまいます。金属磨き剤を使用してサビをきれいに落としてください。

精密機械であるスピーカーは水分で壊れる恐れがあるため、水拭きや洗剤を使っての掃除は基本的にNGです。ただし、タバコの煙が付着するなど汚れやすい環境では、キャビネット部分に汚れがこびり付いている可能性があります。

その場合はぬるま湯に中性洗剤を少量たらし、他の部品に気を付けながら拭き取ってください。また、スマホやパソコンとペアリングできるBluetoothスピーカーの掃除方法も、基本的には同じように雑巾でホコリを拭き取るだけです。

なお、防水機能を搭載したタイプであれば水拭きも可能ですが、カビ防止のために水拭き後は乾いた布でしっかり拭くなど水気をしっかり取ることが大切です。

コーン部分はスピーカーの中で最もデリケートな作りなので、基本的には触ることは厳禁です。もし指で押すなどしてコーンに穴が開くと、スピーカーの音量や音圧を低下させてしまうため、扱いには十分注意してください。どうしてもコーン部分のホコリを取りたい時は、雑巾ややわらかい毛の筆で丁寧にはらう程度にとどめてください。

スピーカーを覆うように取り付けられているサランネットは、一見布のようで水洗いができそうな見た目をしています。しかし、水洗いをしてしまうと縮んでしまう可能性があるため、水洗いは避けてください。サランネットをきれいにする場合は、エアブロアーでホコリを吹き飛ばしたり、乾いた布で優しく掃除をしてください。

スピーカーはあちこちにホコリが溜まりやすいため、保管する時はなるべくホコリの少ない環境を選ぶことが大切です。スピーカーを使用しない時はホコリ防止のために布を被せてください。

スピーカーが必要な時だけ布を取れば、ホコリはほとんど付着しません。ただ、布の内側に湿気がこもらないよう注意してください。

湿気が多い場所でスピーカーを保管すると、カビが発生しやすくなります。スピーカーのカビを掃除するのは手間がかかるため、カビ防止のために湿気が少ない保管場所を選んでください。

また、スピーカーに直射日光をあてると表面が日焼けしたり色ムラが出たりする恐れがあります。直射日光があたる場所を避けて保管するか、カーテンで日光を遮ってください。

スピーカーには発熱した時に暖められた空気を逃がし、再び冷却させるために必要な新しい空気を取り入れる通気口が設けられています。通気口がふさがれて熱を放出できなくなると、不具合を起こし故障する原因です。

たとえ保管中であっても、いざ必要になった時に通気口がふさがれている状態にならないように事前に確認をしてください。

スピーカーは精密機械で保管が難しいのも特徴です。大丈夫と思っていても、いざ音楽を流そうとしたら故障していたということが起こり得ます。大切なスピーカーを壊してしまわないか不安な場合は、収納サービスに依頼するのもひとつの手です。

収納サービスは月額でさまざまなものを保管してくれるサービスです。空調管理をおこなって、保管する室内も清潔に保ってくれます。手軽にスピーカーを保管できるので、自宅での保管が難しいという方は、収納サービスをぜひチェックしてください。

木製スピーカーを使用している方なら、ワックスを使用することもおすすめです。必須ではありませんが、ワックスを外装に塗布して磨き上げると、ツヤが出て傷や日焼けの傷みなどが目立ちにくくなります。

使い方は簡単で、まずはハケを使って塗布をしたらウェスで塗り伸ばします。次に乾くのを待ってから乾いた布で磨き、さらに同じ工程をもう一度行ってください。その後は12～24時間ほど乾燥させましょう。木製スピーカーならではの高級感を維持するためにも、ぜひワックスも使ってみてください。

スマホが普及し、iPhoneでも気軽に音楽を聴けるようになりました。「iPhoneで音楽を流そうとしたら音が小さい」と感じたことがある方も多いでしょう。もしかしたら、iPhone下部にあるスピーカーが汚れていることが原因かもしれません。

しかし、ボンドも爪楊枝も故障してしまう可能性のある掃除方法であまりおすすめはできません。特に、先の尖っている爪楊枝は部品を壊してしまう可能性があります。

BOSEのスピーカーは、高音質・重低音の迫力からとても人気があります。Bluetoothワイヤレススピーカー・Wi-Fiスピーカー・パワフルなホームシアターシステム・ステレオスピーカーなど種類も豊富なので、こちらもチェックしてみてください。

以下の記事ではBluetoothスピーカーやPCスピーカーを紹介しています。あわせてご覧ください。

スピーカーの掃除はそれほど頻繁に行う必要はありませんが、より長く使い続けるためには3ヶ月に1回ほどのペースで定期的にメンテナンスをしましょう。丁寧に掃除をすることで音質を向上させることにも繋がるので、音楽を最大限楽しむためにもぜひ実践してください。