エアコンパテの使い方を徹底解説｜簡単パテ埋め！配管パテが固まらない場合の対処法も

エアコンを設置する時には、室内のエアコンと屋外の室外機を熱交換のためにダクトと呼ばれるホースで繋ぎます。ダクトを通すための穴には壁との間に隙間ができてしまうので、隙間を埋めるために粘土状のパテが埋め込まれているのです。エアコンホースの出口付近には、基本的に白またはクリーム色のパテが埋め込まれています。

屋外側もダクトの出口と壁の隙間はパテで埋められていますが、このパテは年月を経ると劣化してしまいます。1度ご自宅のパテにヒビが入っていないか確認しましょう。もしヒビが入っていた場合、雨水や虫の侵入口になり、故障や事故の原因になる場合もあります。

この記事では、通販で買えるおすすめ配管用パテ5選や、パテ埋めの方法や道具の使い方といった配管パテを自分で修理する方法をご紹介します。固まらない場合の対処法などもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

エアコンのパテは、時間の経過とともに固まる性質があります。そのため、パテが施されてから時間が経過するとヒビが入る可能性が高まるのです。

また、屋外の壁側のパテは太陽光や雨風により、室内のパテよりも早く劣化する可能性があります。パテの劣化は事故だけでなくエアコンの効きが悪くなる原因にもなってしまいます。エアコンパテの寿命は5〜7年程度なので、そのころには修理が必要です。

エアコンのダクトの入り口をパテで埋めている理由は、ダクト間の隙間を埋めて外から雨風の侵入を防ぐためです。そのため、亀裂を見つけた時点で壁穴とダクトの塞ぎ直しが必要です。

また、パテが浮いた状態で壁との間に隙間ができている場合も修理が必要です。室内側のパテだけではなく、屋外側のパテもヒビや浮きがないか確認してください。

エアコンパテは粘土に似ていますが、使われている成分が全く違います。エアコンパテは防水性のあるものや耐火用など、使用する場所に応じてさまざまな種類があります。床や壁などを傷つけずにきれいに剥がせるものもあり、賃貸でも安心です。

一方で粘土をエアコンパテ代わりに使用してしまうと、時間の経過と共に乾燥して固まってしまったり防水性がないためカビてしまったりします。床や壁に色が移ることもあるため、エアコンパテの代用として粘土を使うのは避けましょう。

エアコンパテは自分で修理可能です。エアコンパテは100円前後でホームセンターか通販で購入できます。容量も200gから1kgまでさまざまなので、使用する分だけ購入しましょう。

ただし、ダクトホースの穴は通常、壁の高い位置にあるため脚立を使用する必要があります。自宅に脚立がない場合や高所が苦手な方は、業者に依頼しましょう。業者に依頼する場合の相場は6,000円程度になります。

パテはホームセンターや通販で手に入れられますが、さまざまな種類があります。エアコンのドレンホースと壁穴を埋めるパテは、パッケージに「エアコン用パテ」「エアコン配管パテ」などの記載があります。

パテにはさまざまな種類があり、用途によって選ぶべき商品が違います。一般的なパテは、小さな段差や凸凹の小さめの穴などを平らに滑らかにしたり、パテの上にクロスなどを貼ったりするのに使うので、塗った後にはすぐに硬くなります。

エアコン用のパテは、エアコンホースの周りに巻き付けて、立体的に自由に形を変えられるように柔らかい粘土状になっています。用途に見合った性質のパテを選びましょう。また、室外機は屋外に設置されるのがほとんどなので、エアコン用のパテは全天候型タイプにしてください。

エアコンパテは、使用する場所の壁の色・環境によって選びましょう。基本的には、壁の色に合っていて屋外でも使用できる全天候型タイプのパテがおすすめです。

また、通販やホームセンターで売られているパテには、グレーや黒色の商品もあります。グレーや黒色は「耐火パテ」と呼ばれるパテです。耐火パテはマンションの火災時に火が配管を通らないように、施工業者によって使われる場合があります。

取り外した古いパテやゴミを捨てるためのポリ袋を用意した上で作業をはじめましょう。また、パテは壁の高い位置にあるため、脚立が必要です。

• エアコンパテ（ホームセンターや通販で購入できます）
• ポリエチ手袋
• 雑巾2枚
• 脚立
• ゴミ袋

どの道具もホームセンターなどで簡単に購入できます。また、パテを修理する際は悪天候の日を避けましょう。雨や雪による視界不良は怪我や事故の原因になります。

手が汚れないように、ポリ手袋をはめてから作業を開始しましょう。エアコンパテはある程度粘着性がありますが、壁とダクトホースにパテを擦り込むように隙間を塞ぎます。

ホースの周りや壁面に汚れがついていると、上手くパテがつかず隙間ができてしまいます。パテを外す前後に、壁とダクトホースの両方の汚れを濡れ雑巾で拭き取り乾燥させましょう。水分もパテがくっつかない原因となるので、しっかり拭き取りましょう。

パテを外すのははそれほど難しくありません。ほとんどは端に指をかけて剥がすと、簡単に全体を外せます。その際、パテの中にゴミや砂ぼこりが付着している場合が多いので、大量の砂やほこりの落下に気を付けてください。

エアコンのダクト自体はずっと柔らかさを保つので、剥がす際に本来は粉々になりません。しかし、劣化したものは剥がした際にボロボロと落ちてくる可能性があります。特に室内の作業の場合は、床面にゴミ袋を敷いて作業しましょう。

パテを粘土を捏ねるように、柔らかくなるまで手で捏ねます。形が自由にできるぐらいに柔らかくしたら、指2本分ほどの棒状にします。そして、棒状にしたものをダクトホースに巻き付け、ホース・壁と粘土の間に隙間ができないように指で押さえながら埋めていきます。

形を整えながら埋めていきますが、ダクトホースとパテの境目の部分は擦り込むように伸ばしていくと隙間なく埋められます。隙間は故障の原因になるので、作業に自信がない方は多めに埋め込みましょう。

パテの外し方にはポイントがあります。パテを外す時には、端からゆっくりと丁寧に剥がしましょう。勢いよく剥がすと劣化したパテがちぎれてしまいます。

また、ダクトホースにパテがくっついて離れにくくなっている場合、ダクトホースが劣化しているとダクトホースに傷がつく可能性があります。パテを外す際は、慌てず時間をかけて剥がしてください。

パテは樹脂でできており、袋から出したばかりでは固い粘土のようになっています。形を作っていくためにしっかりと捏ねて、パテを柔らかくしましょう。

手の温度で自然と柔らかくなっていきますが、温かい部屋で捏ねると効率的です。捏ねることで壁とホースに馴染みやすくなりますので、少し力は必要ですが省略せずにしっかり行ってください。

エアコンパテは壁と配管の間のすき間を塞ぐのが目的です。そのため隙間がなくなるように、エアコンパテをダクトホースと壁にそれぞれ擦り込むようにくっつけていくのがコツです。きちんと密着できるようさまざまな角度からパテの状態を確認しましょう。

馴染ませ方が甘いと、わずかなすき間ができてしまう可能性があります。わずかなすき間でも雨水や虫は侵入してきますので、擦り込むように隙間を塞いでいきましょう。

エアコンパテを塞ぎこむ作業が完了したら、乾燥するまでパテに触れてはいけません。形を整えた後に触れると、擦り込んで塞がっていた部分がずれて隙間ができてしまう可能性があります。ある程度固まるまでは一切触らないでおきましょう。

エアコンパテは、形を整えやすいようすぐには固まらない素材で作られているため、時間をかけて少しずつ固まっていきます。数ヵ月もすれば十分に固まります。ただし、コンクリートのように固まるわけではなく、固いゴムのような状態が完成形です。固まらないからと心配する必要はありません。

ダクト穴の塞ぎ直しが完了したのはいいものの、パテが丸見えの状態を何とかしたいと思ったことはありませんか？埋め込まれているパテが丸見えにならないようにするための便利なグッズがあります。

パテの上にはめ込む化粧カバーの『スリムキャップ』です。エアコンパテが丸見えにならず、見た目もスッキリします。ダクトホースのむき出し状態をかくすためのカバー『スリムダクト』もありますので、見た目が気になる方におすすめです。

残念ながら100均には配管用パテは取り扱っていません。代用品としてダイソーで販売されている「ふわっと軽い紙ねんど」を使用できますが、時間経過と共に固まってしまい取り外すのが大変になる可能性があるため気を付けましょう。

基本的には、配管用パテを使うのがおすすめです。エアコンの配管用に作られているので、しっかりとした粘着性があり剥がしやすくなっています。価格が100円以下のものもあるため、使いやすい配管用パテを使用しましょう。

穴の隙間を塞ぐエアコンパテは、一見しっかり固まっているようであっても、経年により劣化していきます。原因の多くは日光や雨風など天候によるもので、エアコンパテの寿命は5～7年程度といわれています。

ただし、天候の影響を大きく受ける場所では、5年も持たない場合があります。劣化を見分けるサインとしては、エアコンパテの崩れやヒビ割れ・壁穴との隙間(浮き)が挙げられます。修理が必要な場合は早めに対処できるよう、定期的なチェックをおすすめします。

新しいパテで埋め込みが完了したら、雨水や隙間風が入ってこないかしばらくは様子を見てください。ダクトや壁の汚れなどの原因でうまく馴染まず、隙間ができている可能性があります。もう1度やり直してみるか、隙間パテを使用して直しましょう。