壁に穴開けないエアコンおすすめ10選｜穴なし賃貸でも設置可能！設置費用の目安も

1年を通じてお部屋の中を快適な温度にするエアコンは、当たり前のようにエアコンが設置されている部屋が多いですよね。しかし、エアコンを取り付けるためには、ほとんどの場合は壁の穴開けが必要です。

賃貸住宅では、入居時からエアコンが設置されている場合が多いです。一方、建物が完成してから住む新築の戸建ては、最初は壁に穴なしのケースも多くあり、業者に金額や相場を相談して依頼をするか、DIYで穴開けをするか悩む人もいます。

本記事では、穴開け方法や業者の選び方・穴がない部屋無向けの壁に穴開けないでも使える穴開け不要エアコン・取り付けできない壁向けの窓用エアコンについて解説していきます。賃貸穴なしの設置の仕方や「壁の穴開けなんてDIYでできるんじゃないの？」と考えている人は必見です。

エアコンを設置するときに、壁の穴を開ける理由を解説します。エアコンを使うためには室内に配置するエアコン本体と、部屋の外に配置する室外機が必要です。その2つを連結させるために冷媒配管・連絡電線・ドレーンホースの3部品を開けた穴に通して繋げます。

エアコンは熱の多いところから少ないところへ移動する性質を利用した家電です。室外機で温度を変えた空気を、エアコン本体を通して室内に放出するために、空気や電気の通り道は不可欠です。エアコンのこのような仕組みが、壁の穴が必要な理由になります。

エアコンの穴開け方法はネットやYouTubeなどで調べられます。しかし、実際に穴開けをしている方のほとんどがDIYに慣れている方々です。DIYの経験がない方が勢いだけでエアコンの穴開けをするのはあまりおすすめできません。

工具の扱いに慣れていないと失敗を招く恐れがあります。また、必要な道具も揃えなければならないので、費用もかかります。日頃からDIYをしている人でも、1度開けた穴は元には戻せないので慎重な作業が必要です。

DIYでの穴開けに失敗した場合は、専門家に 状況の確認を依頼しましょう。もしも柱・筋交いなどにダメージがあった場合、家屋の耐久性が大幅に低下してしまうためです。頼る相手としては、住宅メーカー・工務店がおすすめ。むやみに自力で解決しようとせず、プロの判断を仰ぎましょう。

賃貸のマンション・アパートでは勝手にエアコンを設置したり自分で穴開けはできません。管理会社と大家さんの両方に相談しましょう。また、同時に賃貸契約書の契約内容の確認がおすすめです。

• エアコンの設置ができるか
• 取り付け工事費用は誰の負担になるのか
• 退去する時に穴開けした壁などの修繕費用が発生するか

上記を詳細に確認しましょう。特に退去時の修繕費用や取り付けたエアコンはどうするのかなどをはっきりしておかないと、余計な費用までかかる可能性もあります。また、入居や契約更新のタイミングで、エアコンの設置費用込みで管理会社や大家さんにお願いする方法もおすすめです。

最初に大きなポイントになる穴の位置を確認します。この位置が重要なので作業は慎重に行いましょう。基本は室内にあるエアコン本体の右下に配置をするのがベストです。エアコンから排出された水が、自然に室外へと流れていきます。

もし、エアコン本体よりも上や平行の位置にあると、水が逆流したり水漏れしたりする恐れがあります。また、配管とエアコン本体を繋ぐ補助配管も右側に付いている場合がほとんどなので、配管を外に出して繋ぐ時の作業が楽になります。

壁の中には電気配線・ガス管・建物構造を補強する役割の筋交いや鉄骨も入っているため、万が一傷つけてしまうと大変です。DIYでエアコンの穴開けをするときは、配線や筋交いなどを傷つけないように慎重に作業しましょう。

また、穴は水平に開けずに室外に向かって下がり勾配にしないと逆流する恐れがあるので気を付ける必要があります。そして、穴開け後の配管スリーブの取り付けも忘れずに行ってください。取り付けを忘れると壁の中の空気が室内に流れ込んできます。

便利な道具を使うと楽にエアコンの穴開けができます。エアコンの穴開けに使うなら振動ドリルを選びましょう。電動ドリルなので、狙った場所にきれいに穴が開けられます。そして、振動用のコアドリルを取り付ければ、幅広い材質の穴開けが可能です。

また、壁の中の配線や筋交いを確認できる「壁裏センサー」もおすすめです。壁に当てて動かすと、電線や筋交いなどの対象物に近づくとセンサーで教えます。他にも穴開け位置を確認するために水平器もあると便利です。

DIYでエアコンの穴開けをするには、全部自分でやらなければなりません。DIY初心者なら道具をそろえるところからスタートするので、2万円以上はかかる場合もあります。費用を抑えるためにレンタル工具を利用しても、使いこなすための時間が必要です。

また、工具を持っているDIY上級者なら、1万円以内で抑えられますが、失敗したときのリスクは伴います。1度開けた穴は元には戻せません。費用を抑えたい気持ちもありますが、安心をプラスして業者への依頼を検討しましょう。

• 自分で穴を開けるにはドリル（振動ドリル・ハンマードリル・ダイヤモンドコアドリル）が必要
• エアコン室内機の右下に、下向きの角度で穴開けする
• 誤って柱や梁に穴を開けないように注意する

エアコンの穴開けだけを業者に依頼した場合、外壁材の種類によって費用は変動し、具体的には以下のような価格になります。

道具を揃えてからスタートする時の費用とほぼ同じです。さらに、エアコンを購入した家電量販店などでは商品代金に工事費が含まれている場合が多く、平均的な工事費は2万円以内程度で設置までしてくれます。手間もかからず、安心してエアコンを使えるのは業者へ依頼する大きなメリットです。

業者に工事見積りを依頼する際に、料金の内訳がきちんと明らかになっているかを確認しましょう。穴をあける作業代・出張費・追加作業が発生した場合の料金など、詳細に書かれている業者が良心的です。セット価格で安価で提示する業者もありますが、当日に追加料金を請求される場合も少なくありません。

工事後の保証期間と保証内容も大切なチェック項目です。穴開け工事当日の事故だけでなく、数日後や数年後に不具合があらわれる場合もあります。保証期間と保証内容は業者によって異なるので、しっかり確認しましょう。保証期間が長い業者ならば、数年後に起きた不具合でも修理してくれます。

ヤマダ電機・ノジマ・ケーズデンキのような家電量販店でエアコンを購入した場合、本体取り付けもしくは交換にかかる標準工事に追加で壁の穴開け工事も可能です。ただし、エアコンを購入せずに穴開けだけの対応してもらえないので、本体を買うときにセットで頼むようにしましょう。

建売の新築住宅の場合、壁に穴が開いていない場合があります。引っ越しと合わせてエアコンを設置するなら、引っ越し業者に穴開け作業を依頼可能です。ただし料金が割高になりがちなのと、実際の作業は提携先の業者が行う場合が多いので、事前に内容は把握しておきましょう。

「大家さんから穴開けを許可してもらえない」「絶対に壁に穴を開けたくない」などの場合は、窓パネルを使ったエアコンの取り付けがおすすめです。配管を通すための穴が開いている板を窓枠にはめ込む方法なので、自分でも取り付けができます。

必要な道具がセットされており、ホームセンターやECサイトで4,000円程度で購入できます。業者に依頼をすれば8,000円程度で取り付けできて、元に戻すのも簡単です。しかし、賃貸の場合は必ず大家さんと管理会社に許可を取っておきましょう。

壁に穴を開けてエアコン取り付けができないときは、窓用エアコンを検討してみましょう。窓用エアコンは室内機と室外機が一体型になっているため、壁に穴を開ける必要がありません。

注意したいのは、窓を開けながら使用する点です。台風や豪雨のときには使えないのはもちろん、日ごろから防虫や防犯に気を配る必要があります。より詳しく窓用エアコンについて知りたい方は、以下のリンクをチェックしてみてください。

エアコン用の壁の穴は1度開けてしまうとやり直しができません。建物構造の知識や穴開けの的確な位置を把握していないと、DIY上級者でも失敗を招いてしまいます。業者に依頼をすれば工具の用意や作業の準備、後片付けの心配も不要です。後悔しないように、業者に依頼をするのをおすすめします。