ハンドドリップを再現できるコーヒーメーカーおすすめ6選｜全自動や自動ドリップも

市販のコーヒーメーカーでも、お店のようなハンドドリップの味を再現できるのでしょうか？結論からいうと可能です。ただし、コーヒーメーカーの中でも、ハンドドリップを再現することにこだわって設計されている製品に限られます。

ハンドドリップの美味しさの秘訣は、人の手で絶妙に調整された給湯の量・温度・スピードにあります。「その繊細な手仕事を、本当に機械のコーヒーメーカーが再現できるの？」と、半信半疑の方もいますよね。

この記事では、コーヒーメーカー（コーヒーマシン）とハンドドリップに必要な器具・比較・ハンドドリップを自動で再現できるコーヒーメーカーの選び方・おすすめ商品についてご紹介します。自宅で手軽にハンドドリップを楽しみたいけれど、自分ではなかなかうまく淹れられない方は必見です。

ハンドドリップに必要なのは、フィルター・ドリッパー・サーバー・ドリップポットです。さらに、コーヒー粉を正確に測るため、メジャースプーンがあると重宝します。そしてハンドドリップコーヒーを飲むためのカップ&ソーサーも用意します。

ハンドドリップで美味しいコーヒーを淹れるコツは、じっくり時間をかけてお湯を注ぐことです。ドリップポットはお湯の量を調整しやすいよう、注ぎ口が細いものを使用します。

また、使用するフィルターによっても仕上がりが変わるため、好みのものを準備します。ペーパーフィルターはスッキリとした味わいに、ネルフィルターはなめらかな舌触りになるのが特徴です。

1. ドリッパーにフィルターをセットしてコーヒー粉を入れる
2. 最初に少量のお湯を全体に注ぎ蒸らす
3. コーヒー粉が膨らんだら「の」の字を描くようゆっくりとお湯を注ぐ

ドリップコーヒーの基本的な工程を見ると簡単そうに思えますね。しかし、蒸らしの際にお湯を均一に注いだり、抽出時に湯量を3段階に分けて減らしたりと、ハンドドリップには手間のかかる丁寧な作業が必要です。

一般的なコーヒーメーカーでも簡単にコーヒーを淹れられますが、手間暇かけたハンドドリップの美味しさを再現するのは難しいです。面倒な手間をかけずに美味しいコーヒーを飲みたいときは、ハンドドリップを再現するために設計された本格派のコーヒーメーカーをおすすめします。

ちなみに、手作業でハンドドリップを楽しみたい場合は、以下の記事でコーヒードリッパーを紹介していますのでチェックしてみてください。

コーヒーメーカーは初心者でもボタン1つ押すだけで、常に安定した味わいが楽しめるのがメリットです。しかし、蒸らしの工程がなく注水される湯の量や温度も微調整が行えないため、コーヒーの旨味が十分に引き出されず物足りなさを感じたり、過剰に抽出されすぎて苦味が感じられたりする場合があります。

ハンドドリップは湯量やスピードを調節でき、自分好みの味わいを楽しめるのがメリットです。豆の量に合わせた注水量で蒸らしをしっかりと行うため、コーヒー本来の味わいを引き出せます。ただし、微妙なさじ加減が難しく、上手な淹れ方に慣れるまでは失敗も少なくありません。

そのため、ハンドドリップは、淹れ方にこだわりたい方やコーヒーメーカーを出しっぱなしにしたくない方におすすめです。自分好みの味わいを実現するには、どっちが自分に合っているかを確認して選びましょう。

ユニーク社が「1杯に専念する」というコンセプトのもと誕生させたのが、回転式ドリッパー搭載のコーヒーメーカーOceanrichです。片手に乗るくらいのコンパクトなボディながらも、給湯サーバーが360℃回転してハンドドリップの味を再現します。

クラウドファンディングMakuakeで発表されたことでも話題になりました。カップにセットしてボタンを押すだけで自動ドリップしてくれるため、手間をかけずにハンドドリップの味わいを楽しめると評判です。

耐熱ガラスメーカーとしておなじみのハリオからも、ハンドドリップを再現するコーヒーメーカーが発売されています。抽出のタイミングごとに最適な湯音になるようプログラムされており、21個ある抽出口で微妙な湯量を調節します。

クリアな樹脂製ドリッパーとガラス製サーバーが美しく、キッチンに置きっぱなしでもインテリアに馴染むスタイリッシュなデザインです。

iDripからは、プロのバリスタ監修でハンドドリップを再現したコーヒーメーカーが発売されています。ただ単にハンドドリップを再現しただけではなく、世界チャンピオンのドリップコーヒーを再現しているのがポイントです。

独自技術により水温や注水経路まで正確にプロの業を再現しているため、自宅でも手軽に美味しいコーヒーを楽しめます。

コーヒーメーカーのドリッパーは1つ穴と複数の穴があるタイプが存在します。1つ穴のドリッパーは時間をかけて抽出を行うため、コクに深みのある味を楽しめます。複数穴のドリッパーは早く抽出を行え、スッキリとした味のコーヒーを淹れられますよ。

このようにドリッパーの形状によって味に変化が出てきます。じっくりとコーヒーの味を楽しみたい方は1つ穴、朝の時間にすぐコーヒーが飲みたい方は複数穴のドリッパーがおすすめです。

コーヒーメーカーは容量によって、1度に抽出できるコーヒーの量が変わります。一般的なコーヒーカップは1杯あたり140ml～150ml、マグカップは250ml～350mlが目安です。1度に何杯のコーヒーを淹れたいのかを考えて、用途に合った容量を見極めてください。

来客時にコーヒーを出したいのなら、家族の人数に1人～2人分プラスした容量を選びましょう。

全自動式のコーヒーメーカーは、すべての工程を全自動で行うタイプです。全自動タイプは基本的にミルが付いたタイプなので、コーヒー豆と水を入れて起動させるだけでコーヒーを飲めます。

自動で引き立てのコーヒーが飲めるので、初心者でも扱やすいタイプです。ただし価格が高く、ほとんどの機種は1万円以上します。

セミオートは、内蔵されたミルを使って自分でコーヒー豆を挽くタイプです。挽いたコーヒー豆を自分でフィルターに移す手間がかかりますが、さまざまなコーヒーの淹れ方を楽しめます。

• コーヒー豆を挽いて、コーヒーメーカーでドリップ
• コーヒー豆を挽いて、ハンドドリップ
• 挽いてあるコーヒー豆をコーヒーメーカーでドリップ

このように3通りの淹れ方が可能です。全自動タイプより安いので、価格を抑えて挽きたてのコーヒーを作れるコーヒーメーカーが欲しい方におすすめです。

コーヒー豆を挽くミルがないコーヒーメーカーは挽いてあるコーヒー豆しか使えませんが、最も安い価格で購入できます。機能がシンプルで扱いやすいので、初心者におすすめのタイプです。コーヒー豆の粉をセットして、スイッチを押せば自動でコーヒーが抽出されます。

毎回豆を挽いて香りを楽しみたいなら、ミル付きのコーヒーメーカーを購入するのがおすすめです。ただし、コーヒーミルは別売りの製品もあるので、気に入ったコーヒーメーカーにミル付きタイプがなかったり、後からミルを使用したいと思ったりしたときは購入を検討しましょう。

紙タイプは紙でコーヒーをろ過するフィルターで、ペーパーフィルターとも呼ばれています。紙タイプはコーヒーの細かな粉や油分がろ過されるので、スッキリとしたコーヒーが飲みたい人におすすめです。

ですが、コーヒーメーカーの機種に合った形状のフィルターでないと使用できない点を確認しておきましょう。コーヒーの粉と一緒に捨てるタイプなのでお手入れは楽ですが、新しいフィルターを購入するコストがかかるのがデメリットです。

メッシュタイプは、金属や樹脂などで作られたフィルターです。フィルターの目が粗く、コーヒーの油分や細かな粉が抽出されます。濁ったコーヒーになりやすいですが、コーヒー本来のコクや香りを楽しみたいならメッシュタイプのフィルターがおすすめです。

フィルターを洗う必要があるため手間はかかりますが、繰り返し使えるので紙タイプよりも経済的です。

最近はスマート家電も増えてきており、コーヒーメーカーでもスマホと連携できるものが登場しました。スマホと連携させると、豆を挽くところから蒸らし・ドリップまでコーヒーメーカーが自動で行えます。

ハンドドリップを再現できるコーヒーメーカーにも、スマホに対応したモデルが登場しています。より細かいカスタマイズができるため、美味しさにこだわる方におすすめです。

スイッチを押すだけで安定して美味しいコーヒーが飲めるコーヒーメーカーですが、工夫することでより美味しいコーヒーを淹れられます。ペーパーフィルターを使用する場合は、必ずコーヒーメーカーの推奨品を使いましょう。

1. フィルターをセットする前に、ドリッパーとサーバーにお湯を通して温める
2. フィルターをセットしたら、表面が平らになるようにコーヒーの粉を入れる
3. 抽出量に合わせて目盛り通りに水を入れる
4. スタートボタンを押してコーヒーを抽出
5. カップにコーヒーを注いで終了

ドリッパーとサーバーを温めることでコーヒーの風味と香りが増し、コーヒーの粉の表面を平らにすることで全体にお湯が行き渡ります。

コーヒーの美味しさにこだわるならハンドドリップがおすすめですが、手間とある程度の習熟度が必要なので、初心者にはややハードルが高めです。しかし、ハンドドリップを再現できるコーヒーメーカーを選べば、簡単・手軽に理想のコーヒーを自宅で楽しめます。ぜひ、自宅でお店の味を堪能してください。