4K対応のDVDレコーダーはあるの？おすすめのレコーダーも詳しく解説！

DVDレコーダーはビデオデッキの次の世代の録画機として、2000年代はじめに活躍しました。そんなDVDレコーダーもデジタル放送時代の到来で、よりデータ量の多い高精細な映像へと対応する必要性が出てきました。

ただ、DVDでは容量が不足して、地デジ放送をそのままダイレクトにダビングできません。そこで、DVDの後継として開発された新しい規格がブルーレイディスク(BD)です。容量もDVDの5倍以上ありフルハイビジョンもダビングできる大容量のディスクです。

さらに、現在ではフルハイビジョンの4～16倍の解像度をもつ4K・8K放送が始まり、こちらはBD規格では収まりきらず、より高精細で大容量の4K Ultra HD(UHD)ブルーレイが最新の規格となっています。

結論から言うとDVDレコーダーで4Kを録画・再生はできません。また、DVDレコーダー自体がほとんど生産されていません。ここからは、4Kについて詳しく見ていきましょう。

そもそも「4K」とは画面を構成する画素が水平に3840垂直に2160あり、縦×横で約829万画素の高精細な画像・データ量のことをいいます。この水平画素3840を四捨五入する4000になり、4000=4K(キロ)と表現するようになりました。

DVDでは約35万画素、ブルーレイで約207万画素となりUHD ブルーレイで829万画素あります。このように、古い規格のDVDには4Kのデータ量は収まりません。

このように、DVDに4Kは入りきらないのは当然ですが、ブルーレイでも4Kの規格には当てはまりません。対応しているのは「4K Ultra HD」のみです。

注意したいことが、ブルーレイレコーダーにもUltra HDブルーレイに対応・非対応があることです。更に、UHDブルーレイに対応している中でも、4K放送を録画・再生できるものと、録画・再生はできないけれど、UHDブルーレイは再生できるものがあります。

DVDが高精細な規格のBDに移行したように、BDから4Kの規格になったものが「4K Ultra HD ブルーレイ」です。違いは以下の通りです。　

• 高解像度…従来のBDが約207万画素に対し約829万画素と約4倍。
• 高色域…表示できる色の数。BDでBT.709に対して、UHDはBT.2020。
• HDR…高輝度で諧調表現。BDで最大100nitsに対し、4Kでは1万nits。
• 圧縮技術…BDが最大40Mbpsの映像信号に対し、UHDは最大100Mbpsに対応。

DVDレコーダーに比べ値段が高いブルーレイレコーダーですが、特に4Kチューナー内蔵タイプはまだまだ値段が下がりません。そんな中でも比較的安い4Kレコーダーをご紹介します。

4Kチューナー内蔵のブルーレイレコーダーは、まだ機種も少なく値段はなかなか下がりません。それに比べて4Kチューナー内蔵のHDDレコーダーは値段も安く、BDディスクを使うことがなく、4K放送を録画・再生するだけならば大変お得です。

タイプもHDD内蔵のものと、外付けのタイプがあります。チューナーの数によっては1万円を切るものもあり、用途に応じていろいろと選べます。

4K放送を録画するもには、4Kチューナー内蔵テレビに外付けハードディスクを付けて録画する方法があります。ただし、4K放送はデータ容量が大きいので、外付けHDDは3TB以上の容量の大きいもので、USBは3.0対応のものを推奨します。

4K放送の録画時間の目安は、3TBで約193時間、4TBで約257時間です。なお、外付けHDDは接続する4Kテレビに対応したものを選ぶようにしましょう。HDDメーカーの対応表で必ずチェックしましょう。

DVDやBDレコーダーでは、地デジやBS/CSを録画したディスクを他メーカーでも再生ができました。(一部のメディアを除く)ところが4K放送を録画したディスクは、各メーカーの録画方式の違いによって一部のメーカーでは互換性がありません。

これは「MMT/TLV」と呼ばれる新しい伝送方式を採用しているメーカーと、従来の映像・音声・データなどを1つにまとめて伝送する「MPEG-2 TS」を採用しているメーカーの違いです。購入の際は気を付けたいポイントです。

4Kチューナー内蔵のブルーレイレコーダーを買って、いざ録画しようと思っても、4K放送の電波が届いていないと録画や視聴もできません。まずは電波状況を確認しましょう。

4K放送のアンテナは、現行のBS/CS放送の右旋(右回り)を使うと、NHK・朝日・TBS・テレ東‣フジのBS4Kを視聴できます。ただ、左遷(左回り)の電波はアンテナが新たに必要で、J SPORTS・スターチャンネルなどの有料チャンネルを視聴できます。

また、ケーブルテレビやインターネット回線を利用してテレビを見ている人は、それぞれの会社に確認が必要です。特に、ケーブルテレビのセットトップボックス経由でBS/CS放送を見ている場合は、ケーブル会社によって対応が違います。

4K UHDブルーレイレコーダーではHDMIケーブルも4K対応のものを使いましょう。従来のハイスピード、バージョン1.4では、HDRや4K/60p対応の高精細な映像を伝送できません。HDMIケーブルのバージョンは確認しましょう。

プレミアムハイスピードのVer.2.0は4K/60pに対応していますが、Ver.2.0aはさらにHDRにも対応したよりおすすめのHDMIケーブルです。ちなみに、ウルトラハイスピードのVer.2.1は8K用に開発されました。

4Kブルーレイレコーダーの詳細をご紹介しました。DVDと違い高精細な映像を気軽に楽しめるUHDのコンテンツは、今後ますます増えていくことでしょう。ぜひ最新の「4K Ultra HDブルーレイレコーダー」で迫力ある高精細な映像を楽しんでください。