【価格帯別】ホームベーカリーのおすすめ9選｜安いモデルと高いモデルの違いは？

ホームベーカリーを購入しようと思い調べると、商品によって価格がかなり違うことに気付く方が多いのではないでしょうか。小麦粉を捏ねてパンを焼き上げる作業は同じなのに、低価格帯と高価格帯の差は3万円程度もあります。

初めてホームベーカリーを購入する方にとっては、どの価格帯が自分に適切なのか分かりづらいです。また最近のホームベーカリーは機能が多彩なので、その点についても価格別にチェックしたいです。

今回はどの価格帯のホームベーカリーを買えばいいか分からないという方のために、価格の差について解説していきます。また、おすすめのホームベーカリーを価格帯別に紹介していきます。初心者でも使いやすいものや美味しいレシピ付きなどさまざまなホームベーカリーをピックアップしていますので、最後まで読んで参考にしてください。

さまざまな価格があるホームベーカリーですが、捏ねて焼くという基本機能はどれも同じです。本体の内側にヒーターが囲むようについており、中心に羽根つきのパンケースが入る形です。材料を投入後スイッチを入れると、羽が回りだして小麦粉を捏ね始めます。

その後、2回の発酵を経てヒーターが熱くなりパンをふっくら焼き上げます。このパン焼きの流れは価格に関係なくすべて同一なので、低価格モデルだからといって途中で止まったり、パンが焼けなかったりすることはありません。ホームベーカリーの価格の違いは付随機能の差です。

高価格帯の商品には低価格帯にはない優れた多くの機能が見られるので、パン焼きにプラスアルファを求める方に向いています。また価格を抑えてホームベーカリーを購入したい方も、自分にとって必要な付随機能は何なのかを確認することで、迷うことなく目的の商品が見つかります。

高価格帯のホームベーカリーはパンの焼きあがりにこだわっているものが見られます。「室温センサー」や「庫内温度センサー」が搭載されており、季節や室温にパンの焼き上がりが左右されることなく常に一定です。

パン生地の状態は庫内の温度に大きく影響され、それが出来上がった時のキメや食感にも表れます。高価格帯でセンサー付きのホームベーカリーで焼いたパンは、中身がしっかり詰まりキメが細かいという声も見られます。

高価格帯の商品には静音機能が搭載されているものが多いです。この機能がない商品は、捏ねる時の音がかなり大きい場合があります。ホームベーカリー本体のモーター音だけでなく、捏ねる際の振動がテーブルに伝わるためその揺れの音も一緒に響きます。

特に夜寝る前に予約タイマーをセットする方は、夜中や明け方に大きな音が突然鳴り出すことがありうるさく感じるでしょう。静音機能の備わるモデルでも完全に音が消えることはありませんが、かなり抑えられるので就寝中に起こされることはありません。

最近の商品は、低価格でも餅やうどんなど粉を捏ねる調理ができます。しかし高価格帯のものは、ハード生地とリッチ生地、普通の食パンとサンドイッチ用食パンなど、パン生地の硬さや食感まで変えられるものがあります。

また価格帯に限らず、フランスパンやアレンジパン、ケーキやフレッシュバターなど、食パンだけではなく多彩なメニューがプログラムされているので、1台あるとパン食の幅が広がります。

天然酵母のパンが焼けるのも高いモデルの特徴です。一般的な酵母・イーストは人工的に酵母を培養しますが、天然酵母は自然の栄養のみで培養したものです。天然酵母で焼いたパンは、味が繊細で深みがあり、小麦の美味しさをより引き出します。

天然酵母メニューもさまざまあり、天然酵母を「顆粒」にしたドライ天然酵母食パンと、果物や穀物を24時間培養する「生種おこし」からおこなうコースがあります。高価格帯は「生種おこし」が可能で、難しい酵母培養の温度管理を自動でおこなってくれます。

パン作りでイーストは他の材料と混ぜずに、粉と水分・油分が混ざった後で投入したほうが失敗ないとされています。なぜなら油分はイーストの発酵を妨げるため、練り始めは別にしておくのがいいようです。

練りがスタートして15分後に自分で投入してもいいですが、高価格帯はこの仕事をホームベーカリーで自動的におこなってくれる作りになっています。他にもナッツなどの食材をパンに自動で加えるメニューもあります。

1万円以下の低価格のホームベーカリーでも付いているのが予約タイマーです。炊飯器でご飯を炊く感覚で、指定の時間にパンを焼き上げることができます。

予約タイマーは、寝る前にセットしておくと朝食で焼き立てパンを食べられます。あまり多くの機能が付かず、シンプルなパン焼きの基本機能があればいいという方なら、予約タイマーがあれば十分かもしれません。

次によく見られる機能が「お餅」メニューです。もち米を蒸してつくところまで自動でおこなってくれるので、手を汚すことなくつきたての餅が簡単に完成します。

餅つき専用機もありますが、ホームベーカリーと2つ置くと狭くなってしまうので、1台で両方作れるのはスペースの節約になるでしょう。正月だけでなく普段のおやつや食事にも餅を食べられるので、餅好きが多い家庭では重宝する機能です。

米を粉にした米粉で作るパンモードも、ホームベーカリーの定番機能です。米粉のパンは小麦粉を食べられない方におすすめで、パンを買って食べられない場合に助かります。米粉は上新粉としてだんごの材料としてもおなじみなので、気軽にスーパーなどで購入できます。

高価格帯はミル付きになっており、生米を投入するだけで粉状に挽き、続けてパンを焼く最新機能が備わっています。

通常のパンは捏ねから焼き上げまで8時間程度かかりますが、ホームベーカリーには時間を短縮して1~2時間で出来上がる「早焼きモード」が搭載されています。短時間モードは発酵温度を上げて、通常より早くパン生地を膨らませることが可能。短時間発酵はさっぱりとした味に仕上がります。

材料の投入から出来上がりまでわずか60分の製品もあるので、早起きしてパンを焼きたいという方におすすめの機能です。

ホームベーカリーはメーカーごとに特徴や価格に違いがあります。主なメーカーをいくつかピックアップし、見ていきます。

【象印】

種類は多くなく、デザインは背を高くした炊飯器のような形です。価格はシロカとパナソニックの間くらいで、必要な機能は揃っていますが飛びぬけたものはなく標準的です。

【シロカ】

1～2万円くらいとリーズナブルな価格帯で、シンプルな構造です。多いものでメニューは30種類ほどあり、一番安いものでも17種類と十分なメニュー数が揃っています。1斤・1.5斤・3斤と対応斤数からも選べます。

【パナソニック】

機能性の高さが特徴のパナソニックです。生地をつくった後にベストなタイミングでイーストを自動投入してくれる機能が搭載されているため、パン作りが初めての方にもおすすめです。メニュー数も多く、「パン・ド・ミ」機能では高級生食パンがお家で作れるなど調理の幅が広がります。その分、価格も高くなりますが長く愛用すると考えるなら妥当な値段です。

【タイガー】

27種類のメニューを搭載しており、食パン・熟成食パン・米粉食パンなどが焼けます。IH加熱により一気に加熱し、薄皮でパリッとした食感の香ばしいパンが食べられます。生地の温度を見張るなどパンを美味しくする機能が多く搭載されていて、お手入れも楽ちんです。

【アイリスオーヤマ】

19種類のメニューを搭載したホームベーカリーは、1万円台とリーズナブルです。パンのほかにうどんやパスタなどが作れ、シンプルな操作ボタンでわかりやすく、メンテナンスもしやすく工夫されています。

5社のメーカーをまとめると、高機能・高性能な分、価格が高めのパナソニック・タイガー、シンプル・リーズナブルな価格のシロカ・アイリスオーヤマ、標準的機能と中間価格の象印となります。

ホームベーカリーの価格について紹介しました。自分に合う価格帯は見つかりましたか？どの価格帯も基本の捏ね・焼き上げについては問題なくできるので、プラス機能を調べていくと目的の商品が見つかります。手ごろな価格のホームベーカリーで自宅のパン焼きを始めてみませんか。