ワイヤレススピーカーが欲しい。そう思い、Wi-Fi内蔵スピーカーについて調べているのではありませんか？Wi-Fi内蔵スピーカーは、無線LANが必ず必要となります。しかし、無線LANさえあれば、手軽に高音質の音楽を楽しむことが出来ますよ。

でも、Wi-Fi内蔵スピーカーについてあまり知らない…。何を基準に選んだら良いか分からない…。という不安が常に付きまとうもの。決して安くはない買い物です。これらの不安があれば購入を躊躇ってしまうのは当たり前のことでしょう。

そこで、この記事の出番です。この記事では、Wi-Fi内蔵スピーカーとはどういうものかから始まり、実際に購入した人の声や選び方、おすすめの商品まで多くの情報を紹介しています。最後まで読めば、きっと不安も解消されるはず。ぜひ、最後まで読んで自分にピッタリのWi-Fi内蔵スピーカーを見つけてくださいね！

よく聞くBluetoothスピーカーとWi-Fi内蔵スピーカーは何が違うの？と疑問に思われる方も多いことでしょう。両者の大きな違いは通信速度と通信範囲、容量の大きさです。また大きな特徴としてWi-Fi内蔵スピーカーの方が通信に優れているのでハイレゾ音源も聴けるといった点も挙げられます。下記でもう少し詳しく解説していきますね。

まずは、Wi-Fiについておさらいしておきましょう。Wi-FiとはスマホやPC、ゲーム機などの異なるWi-Fi対応端末でも相互接続できるように設定された無線LANの中の規格の一種です。

現時点では「IEEE802.11ac」という規格が主流で、Wi-FiAllianceという団体に認証された製品以外はWi-Fiのロゴマークを使用することが認められていません。

外出先では公衆のフリーWi-Fiなどがありますが、自宅で使用したい場合、ADSLや光回線などの回線業者やプロバイダーでWi-Fiの電波契約が必要です。Wi-Fiルーターを設置すれば、親機から子機を介して数十メートルの範囲でインターネット接続が可能となります。

それでは大元となる無線LANとは一体何なのでしょうか？無線LANとは正式名を「Local Area Network」といい、電波を使ってある範囲内の中でインターネット接続をする技術のことです。

Wi-Fiルーターを設置すれば親機から子機を介した数十メートルの範囲内でWi-Fi対応端末によるインターネット接続が可能となります。以前は有線LANが主流でしたが、スマートフォンが普及した現代では無線LANの方が主流といえるでしょう。

Bluetoothと違ってWi-Fiは伝送距離が長く、無線LANを使えば一度に複数台に接続することやスピーカーごとに別の音源を流すことが可能です。使い方も簡単で、違うデバイスに接続してもペアリングを行う手間がかからず、接続するデバイスに数制限はありません。

また、ハイレゾ音源に対応してるモデルがあるのが特徴で、高音質を楽しみたいならWi-Fi内蔵スピーカーがおすすめです。

実際Wi-Fi内蔵スピーカーはどのように選べば良いのでしょうか？専門用語が多く、初めて購入される方はわかりにくいかもしれません。規格や接続方式、周波数などの仕組みを理解すれば案外簡単なので以下でわかりやすく順番にご紹介します。ご自身の使用環境はどのタイプか、是非チェックしてください。

DLNA方式とはメーカーや機種が異なるデバイス間でも高い互換性で容易に相互接続できるように設定されたガイドラインのことです。このDLNAに対応した機器では他の機器に保存してある動画・写真、音楽などがネットワークを経由して再生や送受信をすることが可能です。

すでに家庭にDLNA方式のデバイスが複数ある場合、統一した方がデータを共有できるので便利です。また他の無線LANの規格の中でもDLNA方式は音の劣化が少ないので、ハイレゾでの出力に適しています。音質が気になる方はDLNA方式のものを選びましょう。

iPhoneや iPad、MacなどのApple製品を使っている方はAirplay方式のスピーカーがおすすめ。Airplay方式とは、Apple製品やPCのiTunesからWi-fi対応端末に音楽・写真・動画などをストリーミングするApple独自の機能のことです。

Airplay方式のデバイスには「Works with Apple AirPlay」のロゴが表示されているのが特徴で、Airplayを有効にすると接続したデバイスの音楽再生がリアルタイムで可能になります。

Androidの端末には対応していないので、事前に使っているデバイスがどのタイプか必ずチェックしておきましょう。

NFCとは、Wi-FiやBluetoothと同じように無線で通信ができる近距離無線通信規格のひとつです。NFCは通信速度が低速で10cm程度の距離しか届きませんが、対応端末同士を近づけてワンタッチするとオートペアリングされるといった特徴があり、接続や設定等の手間がかかりません。

年配の方や小さいお子さんでも簡単に接続ができるので2世帯住宅や子供部屋へのスピーカーの設置にNFC接続が可能なモデルはおすすめです。

Wi-FiとBluetooth接続の両方が可能なスピーカーを選ぶと、シーンによって使い分けができて便利です。通信速度はWi-Fiには劣りますが、その分電力消費量が少なくなるので普段から使い分けしておくとバッテリーが長持ちします。

とくに外出先でスピーカーを無線接続したい場合、Bluetoothではインターネット環境下でなくても対応端末に直接接続が可能です。また他人のデバイスにもスムーズに接続ができるのでデータを共有しやすくなります。普段スピーカーを持ち歩く機会が多い方はBluetooth対応のものを選びましょう。

消費電力が多いWi-Fi内蔵スピーカーはコンセントから給電するAC電源式のものが多く発売されています。デザイン性の高い据え置きタイプを使用する場合、配線や生活動線を考えて置き場所を確保すると、インテリアを彩ってくれます。

置き場所が確保できない場合は、USB対応のものや、外出先でも使用できるバッテリー式を選ぶと手軽に使用することができます。

野外のアクティビティで使用する機会が多い方は、リチウム乾電池を搭載しているバッテリー式のタイプのスピーカーが便利です。モバイルバッテリーと併用すればどのような場所でも充電が可能となり、長期の外出など行動の選択肢が広がります。

ただし消費電力の多いWi-Fi内蔵スピーカーは基本AC電源式となっていてバッテリー式の製品は数少ないので購入する際は、入念にチェックしましょう。

スピーカーなどのデバイスで再生できる音域は「再生周波数帯域」で表すことができます。単位は「GHz」となり、人間の耳で聞こえる再生周波数性域は20〜20,000Hzといわれていて、この数値をカバーしているスピーカーほど聞こえやすくなります。

ハイレゾ対応のスピーカーでは可域外の音まで再現できるものまであり40,000Hzを上回る製品が発売されています。そのため、よりクリアな臨場感のある音響が楽しめます。音楽好きには音質の良さは欠かせませんね。

スピ―カーのスペックや音質にこだわる方は再生周波数帯域は要チェックです。

スピーカー越しに臨場感やライブ感を楽しみたい場合、高音域再生ができるハイレゾ対応のスピーカーを選ぶと良いでしょう。ハイレゾとは、音楽CDを収録するときに劣化した音質を繊細に再現することができる高音質音源のことです。

通常の音源と聴き比べるとボーカルの息遣いや、楽器演奏の迫力など違いは歴然です。音楽に興味のある方は是非ハイレゾの凄さを味わってみてください。

2.4GHz帯は通信間にある障害物に強いので、電波が遠くまで届きやすいといった特徴があります。壁や床まで透過するので親機から離れている子機でも使用しやすいのはメリットといえます。

しかし、Bluetooth対応端末や電子レンジやコードレス電話等の他の電子機器でもよく使用される周波数なので電波干渉が起こりやすく、通信速度の低下やノイズの発生がみられることがあります。

2.4GHz帯でWi-Fi内蔵スピーカーを使う場合、Bluetooth対応端末を含む他の電化製品がない環境下で使用するようにしましょう。

2.4GHz帯と比べると通信距離が長い5GHz帯は伝送量も多いので、可聴域外を再現できる高音域再生のハイレゾ対応デバイスにも適しているといえるでしょう。また、5GHzの周波数を使用している電化製品が少ないので電波干渉も起きにくいといったメリットがあります。

ただし5GHz帯は通信間の障害物に弱いので、壁や床を挟むと電波が不安定になり、遠くまで届きにくくなります。2.4GHzと5GHzの両対応している製品であれば使用状況によって切り替えが可能なので両方のメリットを活かす事ができます。

製品によってサイズやデザインが異なるので、普段使用する場面に合ったものを選ぶようにしましょう。家の中でしか使わない場合、据え置き型がおすすめです。屋外でも使う機会がある方は携帯性に優れたモバイル型のスピーカーがおすすめですよ。

モバイル型の場合、バッテリー駆動時間が長くBluetooth対応であれば何回も充電する手間がかかりません。またお洒落なランプタイプのものからAIスピーカーやスマートスピーカータイプのものまで発売されていて、インテリアに最適なものもあります。

このように確保できる場所や使用するシーンに合わせて、自分にあったスピーカーを選ぶと快適な音楽ライフを楽しめます。

外出先でも手軽に使えて便利な公衆Wi-Fiですが、不特定多数に電波を配給しているため、デバイス1台あたりの通信容量には制限があります。そのため、容量を多く使用するWi-Fi内蔵スピーカーは動作しない可能性があります。

動作しても、通信容量が足りないために、音が途切れてしまうかノイズが発生するといった不完全な状態での聴こえ方になる可能性は否めません。

屋外でスピーカーを使用したい場合はポケットWi-Fiを使用するか、音質は落ちますがBluetoothに切り替えての使用をおすすめします。

生活の中に音楽やラジオがあると毎日が少し楽しくなります。Bluetoouhスピーカーも手軽で便利ですが、両対応のWi-Fi内蔵スピーカーを選んでおくとどのようなシーンでも対応できます。使用環境や目的を事前にチェックして、自分に合ったWi-Fi内蔵スピーカーを見つけましょう。