【ご飯の保温に】保温ジャーおすすめ10選｜電気なしタイプも！調理もできる？

ご飯は炊きたてが一番美味しいものです。しかしせっかく炊いたご飯も、しばらく保温をしておくと乾燥により味が落ちてしまいますよね。保温ジャーを使えば、ふっくらと美味しい状態でご飯のあたたかさをキープできます。

また、保温ジャーは炊飯器で保温するよりも消費電力が少ないメリットも。ですが、いざ購入しようとしても象印やサーモス、タイガーなどさまざまなメーカーからいろいろな商品が販売されているので、どれを選べばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか？

そこでこの記事では、保温ジャー購入時に押さえておきたいポイントやおすすめの商品をご案内していきます。さらに、保温ジャーの魅力についても詳しく解説していきますので、購入を迷われている方はぜひご覧になってください。

保温ジャーはご飯の長時間保温に特化した商品で、炊飯器と違いご飯を炊くことはできません。炊飯器の保温機能と比較すると、より乾燥を防ぎ、炊き立ての温度を保ちながら美味しいご飯をキープしてくれます。また、炊飯器よりも電気代がかからないのもメリットの1つ。

少し前までは保温ジャーと言えば、飲食店などの業務用のイメージが強かったのですが、最近は家庭用の保温ジャーも増えています。ガスや土鍋で炊いたご飯を保温ジャーに移し替えたり、大人数での食卓でも重宝します。

また最近のトレンドとして、保温機能のない炊飯器をあえて選び、保温は保温ジャーでという方も増えています。炊飯器の買い替えを検討している方は下記の記事もぜひご覧ください。

できあがったスープを保温ジャーに移し替えておけば、いつでも熱々のスープを飲むことができます。家族の食事時間がバラバラな場合でも、その都度ガスで温めなおす必要がなく、食卓に置いておくだけで誰でも好きな時に熱いスープが飲めるのは嬉しいですよね。

またカレーや煮物など、長時間かけて低温でじっくり煮込みたい料理も保温ジャーに入れておくと、熱を加え続けてくれるので具材をしっかり煮込めてやわらかくなります。コンロを使わず、入れておくだけで長時間煮込めるのでおすすめです。

栄養価の高いにんにくを熟成・発酵させてできる「黒にんにく」。ニオイがなく、さらに栄養価が高まるため、高機能サプリメントとしても注目されています。

そんな黒にんにくも、保温ジャーと金網（カゴでも可）さえあれば、自宅で手軽に作ることができます。金網に入れたにんにくを保温ジャーに入れてスイッチをいれるだけ。時々上下を返しながらたっぷり2週間かけて熟成させると黒にんにくの完成です。

長時間の低温加熱ができる特徴を活かして、工夫次第で他にも活躍の幅が広がりそうです。

毎日手軽においしく続けられる健康食として人気が高まっている「酵素玄米」も保温ジャーで作ることができます。

酵素玄米は、まずは炊飯器で玄米を炊き、保温ジャーに移して約70度で3日間発酵させることでできあがります。しかし対応していない製品もあるので、酵素玄米を作りたいとお考えの場合は、事前に確認しましょう。

また、酵素玄米用の炊飯器も販売されているので、酵素玄米メインで使いたい方は、酵素玄米炊飯器を購入されることをおすすめします。

家電タイプは、電気の力で加熱して一定の温度で保温します。見た目は炊飯器のようで商品数も多いです。再度温めたり、長時間保温も可能で、製品によっては保温温度も選べます。低温調理、発酵・熟成などにも活用するなら家電タイプが必須です。先ほど紹介した酵素玄米や黒にんにくを作ることもできます。

デメリットは、比較的高価格帯のものが多いことと、家電なのでコンセントが必要で、電気代もかかることです。

おひつタイプは、電気を使わずに保温できる仕組みを使っているものです。昔はおひつと言えば木製でしたが、最近はステンレスや陶器、セラミックのものが多くなってきました。

おひつタイプのメリットは、電気を使わないのでコンセントもなく、そのまま食卓に並べられること。また、そのまま冷蔵庫に入れたり、電子レンジOKのものもあり便利です。

デメリットは冷めるのを防ぐだけで加熱できるわけではないので、保温時間は家電タイプに比べて短くなります。また調理や温度調節はできません。

保温ジャーの容量は家族の人数に合わせて選びましょう。なお、ご飯は炊きたてが美味しいので、保温ジャーの容量は1回に炊くご飯の量より少なめでOK。毎日3～4合炊く家庭であれば3合サイズが適切です。

2～3人家族なら1.5～3合、4～5人家族なら3～5合程度、もっと大家族や食べ盛りのお子さまがいるご家庭やお弁当をたくさん作るご家庭なら1升サイズでも重宝します。業務用だと2升、3升もあります。

保温ジャーは、使うシーンや置き場所を想定したサイズ選びをすることが大切です。おひつタイプであれば特にテーブルに置いて使うシーンが多いすよね。そんな時に卓上でも邪魔にならないコンパクトで重すぎず、使い勝手のいいものがおすすめです。

また、業務用の大容量のものはサイズも大きくなるので、あらかじめ置き場所を決めてから購入しましょう。

保温ジャーは、炊飯器と比較すると消費電力が少なくてお得なのですが、やはり毎日使用するものなのでできるだけ消費電力が少ないものがおすすめです。おひつタイプだとそれも不要ですが、家電タイプを選ぶ時は消費電力もチェックしましょう。

一般的なものは20W～100Wが主流です。酵素玄米や黒にんにくを作るなら、長時間電気をつけっぱなしになるので、事前に確認しておきましょう。

気軽な持ち運びが可能なランチジャータイプなら、通勤・通学先でお昼にあたたかなご飯が食べられます。汁物も保管できる製品があるため、お弁当のラインナップを増やせるのも魅力。ただ食中毒のリスクがあるため、長時間の使用は控えて季節・気温を考慮して使いましょう。

保温ジャーの嬉しいポイントのひとつとして、構造がシンプルなためお手入れが簡単なことが挙げられます。しかし家電タイプだと内釜や蓋の部品が多く、お手入れが面倒なものもありますので、できるだけシンプルな構造のものを選ぶのとお手入れが楽で衛生的です。フッ素加工対応のものもいいですね。

お手入れの点で言えば、家電タイプよりおひつタイプの方が、そのまま丸洗いできるものがほとんどなのでお手軽ですよ。

これは保温ジャーだけでなく、炊飯器などにも同じことが言えるのですが、新しいご飯に古いご飯を継ぎ足してはいけません。使ったおしゃもじを入れっぱなしにするのもNGです。雑菌が入り、ご飯が傷みやすくなる原因となります。嫌なにおいの元にもなるので注意しましょう。

保湿ジャーのメーカーにもよりますが、炊いたご飯は12時間以内に食べきるのがおすすめです。

おひつと同様に、保温しているご飯が少なくなってきたらご飯を中央に盛り上げましょう。こうすることでご飯が全体的に水っぽくなるのを防ぎます。

またできるだけご飯の温度差がない状態で移し替えることで、ベチャっとご飯を防げます。冷えた保温ジャーに温かいご飯を入れると、ご飯の水蒸気で水っぽくなってしまうため、ご飯を入れる前に保温ジャーを予熱するのがおすすめです。

業務用のイメージが強かった保温ジャーですが、最近はガスでご飯を炊く人が増えたり、炊飯器の保温機能では味が落ちるなどの不満から、家庭用保温ジャーのニーズが高まってきました。ぜひ、この機会にご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか。