ブルーレイディスクのおすすめ8選｜長期保存できエラーが少ないのはどれ？

ブルーレイディスク（BD）は、ブルーレイレコーダーの普及により需要を伸ばしています。「ブルーレイ＝DVDより高画質」のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。事実、ブルーレイディスクはDVDよりディスク容量が大きく高解像度な映像を残せます。

DVDよりも大容量のデータを書き込めるので、テレビ番組・映画の録画やダビングはもちろん、パソコンのデータのバックアップにもおすすめです。価格自体はDVDよりも高めですが、データの容量の大きさや品質の高さ、長期保存は圧倒的にブルーレイの方が優れています。

しかし、BD-R・BD-REどちらがいいか、1層・2層・録画用・データ用など区分があり、どれを選ぶべきか悩みますよね。そこで今回は、録画用ブルーレイディスクの基本的な選び方と、日本製の高耐久なおすすめ商品を種類別に紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

ブルーレイとDVDの大きな違いは画質と記憶容量です。画素数（ピクセルの数）を比べるとDVDは35万画素、ブルーレイは207万画素と圧倒的にブルーレイの方が高画質になっており、より鮮明できれいな映像を楽しめます。

また、ブルーレイディスクの記憶容量はDVDの5倍以上にも及びます。DVDは片面1層4.7GBなのに対して、ブルーレイは片面1層25GBです。1枚のブルーレイディスクで、DVD約5枚分の容量となるので非常に大きい差があることがわかります。

ブルーレイディスクは性能がいいぶんDVDよりも「価格」が高めです。同じメーカーの同じ商品でも、DVDよりもブルーレイの方が500〜1,000円程度高い傾向にあります。ただ、上述した記憶容量の多さを鑑みると一概に「こっちがお得」とは決め難いです。

DVDもブルーレイも、経年劣化による寿命は10年~20年程度で、あまり差はありません。ただし、「耐久性」はブルーレイディスクよりもDVDの方が上です。実はブルーレイディスクは記録面の保護層が薄く、わずが0.1mm程度しかありません。それに対してDVDは0.6mm程度の厚みがあり、ブルーレイよりも傷が付きにくいです。

お手軽に録画やダビングをしたい方・映像を楽しみたい方にはDVDが適しています。また、大容量のデータを保存したい方・高画質で映像を楽しみたい方にはブルーレイディスクがおすすめです。

最も一般的なのが「BD-R（追記型）」です。空き容量が残っていれば後からデータを追記できますが、上書きはできません。データ消去はできませんが、データを上書き保存される心配がなく、長期的な保存に向いています。絶対に消したくない大切なデータはこのBD-Rがおすすめです。

【BD-Rの特徴】

• データの読み出し・書き込みができる
• データを書き換えはできない
• 空き容量が残っていれば、後からデータを追記できる

「BD-RE（書き換え型）」は、データの読み出し・書き込みに加えて書き換えが可能です。保存したデータを何度も書き換えられるで、データ整理が自由自在で、書き換えできる回数は約1,000〜1万回と耐久性も高いです。ただし、価格はBD-Rよりも高く、また安定性も劣る傾向にあります。

【BD-REの特徴】

• データの読み出し・書き込み・書き換え・データ削除ができる
• BD-Rよりも高価
• 安定性はBD-Rに劣る

このほか、読み出し専用のBD-ROMもあります。こちらは映画やゲームといった映像作品の収録で使われる「見る専用のディスク」で、書き込み用としての販売はないため間違えて購入する心配もありません。

先述の通りブルーレイにはBD-R（追記型）とBD-RE（書き換え型）の2つがあります。データの長期保存なら、上書きできないBD-R、データを書き込む用途・書き換える用途ならBD-REがおすすめです。

BD-R

• 繰り返し見るドラマや映画の保存
• 上書き不要なパソコンのバックアップ

BD-RE

• データの一時的な保存場所
• 日常的なバックアップとして使う

このように目的に合わせてブルーレイの種類を選択します。

ブルーレイディスクの一部には「録画用」「データ用」との記載があります。

• 録画用→テレビ番組を録画するためのディスク
• データ用→パソコンでデータを書き込むためのディスク

このように認識されており、実際にその用途として販売されていますが、実はどちらもディスクの構造やフォーマットは同じです。極端な話をすると、データ用を録画用に、録画用をデータ用に使用できます。

それでは、なぜこのように録画用・データ用と分かれているか気になりますよね。これは地上デジタル放送前の「私的録音録画補償金制度」の名残りです。当時はテレビ番組の著作権料が録画用ディスクに上乗せされ、やや高めに設定されていました。

しかし、地デジ移行後、ダビング10（著作権保護のためのコピーカード）のようなコピー制限がなされ、今ではこの制度はありません。この私的録音録画補償金制度の名残りで、ブルーレイディスクも「録画用」「データ用」に分けられています。名前が違うだけで、ディスクの中身は全く同じです。

ブルーレイディスクには記録できる層があり、この層の数によって容量が決まります。1層あたりの容量は25GBで、2層3層と数が増えるたびに容量も増えていきます。なお、どのタイプも2層は「-DL」、3層は「-XL」と記載されます。

【容量一覧】

• 1層(25GB)：BD-R / BD-RE
• 2層(50GB)：BD-R DL / BD-RE DL
• 3層(100GB)：BD-R XL / BD-RE XL
• 4層(128GB)：BD-R XLのみ

映画やドラマなど、数時間程度の番組を録画するなら25GBで十分で、圧縮なしの高画質モードで約3時間保存可能です。一方、データのバックアップやビデオの保存には50GBがおすすめです。約6時間分のデータが保存できます。

大量にデータを書き込みする場合、確認しておきたいのが書き込み速度です。ブルーレイディスクには製品により以下のバリエーションあり、数値が大きくなるほど書き込みのスピードを短縮できます。

• 1～2倍速
• 1～4倍速
• 1～6倍速

ただし、ディスクを選ぶときはブルーレイレコーダーの対応速度に対応しているディスクかどうかを必ずチェックしてください。ディスク側の速度が速くても、書き込む側の速度が遅いと無意味です。もしご利用のブルーレイレコーダーの最大4倍対応の場合、5~6倍速のディスクを購入しても、4倍速でしか書き込めません。

これはパソコンでデータのバックアップを取る場合でも同じです。ご自身の使用機器が最大何倍速に対応しているのかを確認しておきましょう。

ブルーレイディスクは10枚・30枚・50枚、多いと100枚セットで発売されています。ご自身の使用頻度に合わせて選びましょう。

枚数の少ないパッケージであれば、1枚ごとにプラケースが付いてくるのが一般的です。逆に30~100枚程度の大容量パッケージは、ケース無しで発売されています。この場合、ご自身でプラケースや不線布ケースを購入する必要があります。

ただ、DVDやCDの不線布ケースは凸凹が多くブルーレイを傷つけてしまう恐れがあるため、必ずブルーレイ専用のケースを用意しておきましょう。

DVDよりもデリケートで傷が付きやすいブルーレイディスクは、少しの傷や汚れで読み取りエラーが起きてしまうのが難点です。そのため、ほとんどのディスクは傷やほこりに強い「ハードコート」が採用されています。

また、このほかにもメーカーによってさまざまな加工が施されています。たとえば、ソニーのディスクには紫外線の影響を受けにくい「UVプロテクト」仕様が施されており、紫外線による記録層の劣化を抑えるのです。パナソニックは記憶層の劣化やディスクの反りを最小限に抑える即時の「トリプルタフコード」を採用しています。

ブルーレイディスクの品質を重視するのであれば、マクセルやソニーなどの日本製がおすすめです。日本製のものは、高い製造基準で品質管理が行われており、信頼性が高いとされています。

また、日本製のブルーレイディスクは、耐久性に優れており、高画質・高音質の再生を追求しています。また、映像や音声のクオリティにこだわりがある点もメリットです。

BDディスクに録画する際、DRモード(圧縮なしのデジタル放送画質)が1番きれいです。しかし、録画容量やコストを考えると、すべてDRモードで録画するわけにもいきませんよね。それでは、おおよそ何倍速までならきれいに見られるのか気になります。

DRモードが1番きれいなのは当たり前として、実は視聴に耐えうる画質はおよそ5倍速程度までと言われています。ちなみに、この倍速表示はメーカーで統一されていません。わかりにくいため、一覧にまとめましたのでご覧ください。

※モバイル端末の方は横スクロール可能です

ソニーはこの独自単位が何倍速相当か明言されておらず、今ひとつわかりにくいですね。ちなみに、BDディスク自体が1~2倍速までに対応の商品が多く、3倍速相当以上でダビングしたい場合はディスク側の対応も重要になります。この時、画質を落としすぎても書き出しに時間がかかる場合もあります。

ブルーレイディスクがうまく読み込めなくなった経験はありませんか。または、そのようなトラブルが起きた際にどのような原因が考えられるのでしょうか。ブルーレイディスクの傷や汚れが原因になっている事もありますが、実は読み込み機器側に問題がある場合があります。

よほど劣化したディスクでない場合は、他のディスクで読み込みを試すなど機器側の動作確認もしてみてください。

ブルーレイディスクの寿命は10〜30年と言われており非常に長いです。しかし「10年前のBDディスクが読み込めなかった…」との声もあり、人によって保存年数の差が大きいです。この理由は、保管方法の違いが影響していると想定できます。それでは、BDディスクの正しい保管方法を見てみましょう。

【正しい保存方法】

• 寝かせて保存しない
• 直射日光や温度・湿度差に気を付ける

BDディスクを寝かせて積み上げて保存する方は多いです。しかし、それではディスクの表面に圧力がかかり、凹凸がつきやすくなります。長期保存をする場合は必ず立てて保存しましょう。

また、磁気メディア・光ディスク問わず経年劣化を促進させるのが、この直射日光や温度差・湿度差です。直射日光が当たらず、なるべく湿度の低い場所で、気温差を少なくして保管するのがマストです。

思い切ってブルーレイディスクプレーヤーを購入するのもおすすめです。ブルーレイディスクプレーヤーは以下の特徴があります。

• 圧倒的高画質
• DVDも含めて再生できる
• 基本的に再生のみで記録はできない

少々お値段は張りますが、ブルーレイにこだわりたい方は検討してください。以下の記事では、おすすめのブルーレイプレーヤーを紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。

今回は、ブルーレイディスク種類・選び方・おすすめ商品を紹介してきました。ブルーレイディスクには「BD-R」「BD-RE」の2種類があります。容量や書き込み速度などのポイントも含め、目的や使用頻度に合わせて選びましょう。