【2024年版】ラミネーターおすすめ12選｜A4・A3・6本ローラーも

資料や書類の長期保存にぴったりなラミネーター。ラミネートされた書類は、学校や職場で一度は必ず見たことがありますよね。ラミネートの仕方は簡単で誰にでもできる上、ラミネーター本体も比較的安いとあって、家庭で持つ方も増えてきています。

また最近では、オリジナルしおりの作成や、キーホルダーづくりといったDIY趣味の盛り上がりという後押しもあって、家庭用ラミネーターのニーズは徐々に上がってきています。

そんなラミネーターですが、似たような価格帯で多くの商品が発売されており、「どれを選べばいいか分からない」と悩んでしまいますよね。そこで今回はラミネーターを選ぶときのポイントと、おすすめのモデルをサイズ別でご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

ラミネーターが欲しい！と思う理由はさまざまですが、購入する前に一度ラミネートできるもの・できないものをおさらいしましょう。

※この記事で紹介するラミネーターは主に家庭で使用される熱式(ホットラミネーター)のため、業務用のコールドラミネーターは除外して解説します。

ラミネートできる大前提は熱に強いということ。そして凹凸が少ないということです。この条件を満たせば、紙だけでなく布や樹脂・金属・木なども、ラミネーターが対応できる厚み以下であればラミネートできます。

※ただし低価格品には紙以外できない製品も多いです

ちなみに、ラミネーターが対応できる厚みとは、紙とフィルムを合わせた厚みのこと。そのため、内容物とフィルムの厚みのどちらも考慮して考えなければなりません。

反対にラミネートできないものは、「熱に弱いもの」になります。具体例を挙げると、

• 感熱紙
• 熱で溶けるプラスチック
• フリクションボールペンで文字を書いた用紙（インクが熱に弱い）
• クレヨン

このようなものが挙げられます。また他にも特に家庭用ラミネーターが不得意なものとして、

• 黒の面積が大きい写真(できるが白っぽくなりやすい)

これも挙げられます。夜景の写真などラミネートしたいときは気をつけてください。

ラミネーターのサイズはほとんどが「A3」「A4」そして「小型(ハガキ・カード・A6)」。そのため購入時にはまず対応サイズを決める必要があります。自分が作りたいもの、ラミネートしたいものをよく考えて、どの程度のサイズが必要か考えてください。

ラミネーターで非常に大切なものがこの対応可能な厚み。これは、フィルム＋紙を合わせた厚みを指します。例えば、最大0.4mm対応のラミネーターに100ミクロン(0.1mm)のフィルムを使ったとすると、フィルムの裏表で0.2mmのため、紙の厚みは上限が0.2mmに。

ちなみに、フィルムが200ミクロン以上だと仕上がりはとても硬く丈夫になります。しかし厚み幅が大きいほど高価な製品となる傾向があるため、やはり最初に使用目的を明確にすることが大切です。

ラミネーターの内部にはローラーが搭載されています。ローラーの本数によって仕上がった時の綺麗さが違うので求める仕上がりに合わせてローラーの本数を選びましょう。

2本ローラータイプは小サイズのラミネートにおすすめです。フィルムに熱を加えるヒートローラーのみで加熱や着圧、フィルム送りを同時に行います。ローラーの本数が少ないのでラミネーター自体のサイズもコンパクトなものが多いです。

加工面ではそこまで安定性がないのと、A4サイズやA3サイズなど大きめのサイズを加工するとフィルムが反ることがあります。カードサイズのような小さめのサイズなら反りが目立たないので小さめのサイズしか使わない方におすすめです。

4本ローラータイプはどのサイズでも綺麗に仕上がります。ヒートローラーでフィルムを加熱した後、プルローラーでフィルムを引っ張りながら冷やして圧着させます。この構造のため反りがなく、大きいサイズでも綺麗に仕上がります。

比較的コスパもいいので、綺麗に仕上げたいけど価格は抑えたい方におすすめです。

6本ローラータイプは主に店舗などに使うのにおすすめなタイプです。4本のヒートローラーで加熱、2本のプルローラーで圧着し反りがなくどのサイズでも綺麗に仕上がります。加工速度が速いので、作業効率がよく大量の加工をする方におすすめです。

ラミネートの速度はぜひ見ておいて欲しいポイントです。ラミネーターは製品に応じて加工スピードが違います。遅い製品だと200ｍｍ/分の速度で加工ができます。早い製品なら450ｍｍ/分ほどで仕上がります。

ラミネート速度は作業効率に関わってくるので、選ぶときはチェックしておいて損はありません。

ラミネーターは電源を入れてからすぐ使えることができません。本体を温めてから使うため十分に加熱するためのウォームアップ時間が設けられています。製品によっては20分ほどかかるものもあり、すぐに使いたいときにかなり不便に感じますよね。

すぐに使いたい方はウォームアップ時間を必ずチェックして短いものを選びましょう。ウォームアップができたらランプやブザーでお知らせしてくれる製品もあるので待ち時間が長い場合に合わせてみておきましょう。

ラミネートをより綺麗に仕上げるための機能やフィルムが詰まりにくくなっているものなどあるので、必要な機能性を備えているものを選びましょう。

ラミネートが出来上がった時に白っぽくなることがあります。この場合は温度不足が主な原因です。逆に温度が高すぎるとフィルムが波打つことがあります。ラミネートを綺麗に仕上げるには温度はとても重要なポイントです。

綺麗に仕上げたい、仕上がりにこだわりたい方は温度調節機能がついている製品がおすすめです。ラミネーターの価格が安いものは高温と低温の切り替えしかできないもの、温度調節機能がついていないものがあるので安いからといって購入するのは避けましょう。

逆回転機能があるものはフィルム詰まりに対処しやすいようになっています。フィルム詰まりはローラーがフィルムを巻き込んでしまうことで起こります。これを無理に引き出そうとすると内部の損傷につながり故障の原因になります。

フィルム詰まりによる故障原因が最も多く気を付けなければなりません。逆回転機能があれば無理に引き出そうとせずともスムーズに取り出すことができるので万が一を考えて逆回転機能かあるかどうかもチェックしておきましょう。

アイリスオーヤマのラミネーターは初めて加工に挑戦する方におすすめです。加工したものをしっかりと仕上げてくれるワイヤートレーや詰まったフィルムを取り出すためのフリーレバーがついているのが特徴です。

温度調節機能や速度調整の必要がないので初めてでも簡単に操作することができます。

主に事務用品を取り扱う大手メーカーであるナカバヤシ。ラミネーターの中では定番で、格安商品から6本ローラーの高級機まで幅広く扱っています。低価格商品でもウォームアップ時間が短い商品が多いのも特徴。おすすめのメーカーです。

ハルのラミネーターは最大A3サイズまで対応することができ大きいサイズから小さいサイズまで綺麗に加工することができるので人気があります。トレーがついているので仕上がりをサポートしてくれ、逆回転機能がついているのでフィルム詰まりの心配がありません。

ウォームアップ時間は3～4分ほどで準備ができたら青いランプでお知らせしてくれるので便利です。

長い歴史がある老舗メーカー「サンワダイレクト」から販売しているラミネーターは最大A3サイズまで対応することができ、加工した直後の熱を取るのに便利なフィルム受けや逆回転機能がついているのが特徴です。

ウォームアップ時間は5～8分ぐらいかかりますが、様々なサイズに対応することができるのが魅力的です。壊れにくくずっと使える1台ならサンワダイレクトのラミネーターがおすすめです。

先にフィルムのセットをしたいところですが、まずラミネーターの電源を入れ温めるのがおすすめ。製品によっては5分から10分ほどかかるものもあるため、最初にラミネーターを温めておきましょう。

もちろん、ウォームアップ時間が短い製品でしたら、先にフィルムに挟む作業をするのもOK。お使いの機種によって臨機応変にどうぞ。

次にラミネートフィルムに用紙をセットします。

【ポイント】

• フィルムのみでラミネートしない
• 余白を残してラミネートする

フィルムのみでラミネートするとそのまま巻き込んでしまい故障の原因に。また用紙を余白なしのギリギリでセットすると剥がれてしまう可能性が高いです。

用紙をフィルムに挟んだら、ラミネーターに挿入します。ポイントは、ラミネーターにフィルムをまっすぐ挿入すること。この時に、フィルムの結合部分から通します。またラミネーターが自動的にローラーで巻き取っていくので、無理やり挿入したり引っ張ったりはNGです。

【ポイント】

• フィルムはまっすぐ挿入する
• 押したり引っ張ったりしない

電源が入らない場合や、電源は入るが温度が温まらない場合は残念ながら本体の故障が考えられます。購入店や各メーカーのサポート窓口に問い合わせしましょう。

ラミネーターはフィルムのりを溶かすためにヒーターの熱を利用します。そのため、初めて使うときに本体内部の余分な油やのりが気化し、煙が出たり異臭が出たりする場合があります。使用回数を重ねるとなくなる場合が多いですが、改善しない場合は使用を中止して点検しましょう。

ラミネーターからフィルムが出てこない場合、焦らず無理に引っぱってはいけません。リバース（逆回転機能）ボタンがついている製品はボタンを押して逆回転させ、フィルムを取り除きます。厄介なのはそれでも出てこない場合。

分解すると取り出すことができる場合もありますが、ほとんどの場合はメーカー修理となるようです。取扱説明書を確認しても解決しない場合は修理対応となります。

レディーランプがついているのに仕上がりを見てみると残念になっている場合は、ローラにのり汚れがついている場合が考えられます。仕上がりが悪いと感じたら、ローラーについたのりを掃除します。

【ローラーについたのり汚れを落とす方法】

ローラーついたのり汚れを落とすには、封筒などの厚紙をラミネーターに通し汚れをこちらに写します。この時してはならないのが、薄紙を使うこと。逆に巻き込みの原因になるので絶対にしてはいけません。

せっかく加工したのに仕上がりが波打っていたり気泡が出ていたりする場合は、本体の温度が高いかラミネート速度が遅いことが考えられます。そのため、対策としては「温度を下げる」「速度を上げる」のいずれかに。

ま、たインクジェットプリンターで印刷したものをラミネートする際に気泡が入りやすいようなので、印刷後はしっかりと乾燥させてからしましょう。条件によっては気法が入る場合もあります。

十分に本体が温まっていないため熱が足らず、のりが完全に溶けていない状態でラミネートした場合に起こります。ラミネーターの設定速度を遅くするか設定温度を上げるなどを調整しましょう。

また、連続してラミネートすると本体温度が下がる原因にもなるため連続使用する場合は本体の温度を確認して使いましょう。

ラミネーターは資料の保存から子供の工作まで幅広く使える便利アイテム。しかし、使い方を間違えると波ができたりシワになってしまうなど残念な仕上がりに。落ち着いてゆっくりラミネートして、綺麗に仕上げてくださいね。