竹刀のおすすめ20選｜試合用とは？種類やお手入れ方法も紹介！

身体を鍛えることはもちろん、礼儀作法も身に付くことから習い事としても人気のある剣道。これから始めてみたい方、お子さんに始めさせたい方も多いのではないでしょうか。そんな剣道に絶対欠かせない道具のひとつが竹刀です。

ひと言に竹刀といってもその種類はさまざまで、使う方の年代にあったもの・自分が使いやすい柄や素材のものなど、選ぶうえでチェックするべきポイントがたくさんあります。それゆえ、とくに初心者の方はどこを基準にして選べばいいかと迷いがちです。

そこで今回は、竹刀の基本知識に加えて、選ぶ上でのポイントを詳しく紹介します。ぜひ参考にして頂き、使いやすい一本を見つけてください。

竹刀には全日本剣道連盟が定めた規定があるので、それを確認して選ぶ必要があります。主に年齢と性別によって分けられ、どれを使ってもいいというわけではありません。以下では竹刀の年齢と性別による規定を簡単に紹介します。

小学生以下は身長にあわせて竹刀の長さを選ぶことが多く、足から肩の関節くらいまでの長さが適していると、一般的には言われています。また、中学生以上になると、公式試合では竹刀検量があり、年齢が上がるにつれて厳格になっていくのでサイズには注意しましょう。

通常・普及型は一般的にもっとも使用されているタイプです。剣道初心者が最初に手にするのは、ほぼこの型となります。重心が竹刀の中心あたりにあって、耐久性と安全性にも優れているため、稽古中に使う消耗用としても多く出回っています。

子どもから大人まで、幅広い年代で使いやすい重心のタイプです。

胴張・実践型は、竹刀の重心が握っている手元に近いタイプです。振った際の感覚が軽く感じるように設計されており、返し技が出しやすいのが特徴となります。主に試合など、ここ一番というときに使われる型として人気があるタイプです。

ただし、耐久性が普及型よりも落ちるので、ささくれや割れが出やすくなるデメリットがあります。

古刀型は、重心が剣先にあるタイプです。竹刀全体の太さも均一で、耐久性にも優れています。前述の型と比べて振った際の感覚は重く、ずっしりくる重みが好みの方、打ち合いに負けない打突を鍛えたいという方に人気です。

ただし、操作性には優れないため、初心者の方には扱いが難しくおすすめできません。

重心の次に確認したいのが、グリップ部分である「柄」です。こちらは重心以上に細かくタイプがわかれているので、選ぶのに迷ってしまう方も多くなっています。使用感は人によって異なるため、実際に触って確かめるのがおすすめです。

実際に出回っている柄の種類について簡単に紹介します。

• 初心者用、一番普及している「丸型」
• 日本刀の形状に近く正しい握り方を学ぶ「小判型」
• 操作性が高く上級者向けの「八角型」
• 手が小さい選手も使いやすい「柄細型」
• 短時間の試合に向いている「柄太型」
• 遠くからの面や突き技が出しやすい「柄短型」
• 小手技や引き技が出しやすい「柄長型」

これから剣道を始めるという方は、とくに「丸型」や「小判型」に注目してみましょう。基本の握り方や構え方が学びやすくなっています。

真竹は繊維の密度が高く、柔らかい上に色つやがとてもいい高品質の竹です。そのため耐久性にも優れていて、割れやささくれも起きにくい性質があり、練習用から試合用まで幅広く愛用されています。ただし、採取本数がすくないため値段が高価になりやすい点がデメリットです。

日本産と海外産（主に中国）があり、海外産のほうが日本産よりも安価になっています。

桂竹は台湾や中国の福建省に分布している竹で、繊維の密度が真竹に近い特徴をもっています。それでも真竹よりも生産本数が多いので、値段も比較的安価で購入できます。ただし、真竹よりも強度が落ちるために、ささくれが出やすいといった点がデメリットです。

竹刀の特徴に関して強度を重要視する方は、購入時にしっかり確認をしてください。

カーボンは竹製より強度が高く、折れにくい・曲がりにくいとった特徴があります。また、お手入れが必要ないため、とくに初心者の方におすすめです。ただ、竹製よりも値段は割高になりますので、自身の使う頻度などに応じて竹製のものと比較してみてください。

また、カーボンは軽くて硬い性質があるため、打った直後は手に痛みとシビレが残ることもあります。

通常、竹製の竹刀は煮沸をして油を抜き、乾燥をして仕上げています。一方で青竹は、日陰でじっくり時間をかけながら乾燥させて仕上げるタイプの竹刀です。自然に乾燥させた竹は繊維に粘りがでるので、割れにくいといったメリットがあります。

ただし、完成までに時間を要するため、値段が通常の竹製よりも高めとなっています。

燻竹は、竹を燻して作成しています。燻すことで竹表面に炭素が浸透し、竹内部の水分が抜けて繊維が締まり、割れにくくなります。見た目も深く濃いの色合いで、燻した際の独特の香りもつきます。ちょっと変わった竹刀を使いたい方におすすめです。

ただし、作成の工程に時間と手間がかかるため、値段は割高になります。

とくに初心者の方や、まだ自分の好みの剣道スタイルがわからない方は、完成品の竹刀から使ってみてください。いきなりカスタムタイプを選ぶと、何が自分にあっているのかがわからなくなってしまいます。まずは標準タイプを使い、それを基準に重心や柄を選ぶのをおすすめします。

竹刀は使っていくごとに、必ずここのパーツはこのほうがいいというスタイルが見えてきますので、焦らずいろいろなタイプを試してみましょう。

ある程度慣れてきたら、練習用・試合用とそれぞれの用途別に試して、自分にあった1本をみつけていきましょう。また、竹刀には「SSP」とマークが入ったものがあります。これは全日本剣道連盟が、竹刀による事故を防止するための基準を満たした竹刀につけられるものです。

本格的に剣道を始める際は、相手を不用意に傷つけないためにも安全性と信頼度が高い商品を選びましょう。

竹刀は破損したまま使い続けると、稽古中に竹のささくれが相手の目に入ったり、割れた竹が突き刺さったりと大怪我に繋がる恐れがあります。安全に使用するためにも、竹刀はこまめに点検をおこない、異常がないかを確認しなければいけません。

初心者の場合は、まずささくれが出てきたらメンテナンスのひとつと考えましょう。自分で簡単に手入れできる商品も販売されていますので、ぜひ参考にしてください。そのほか割れたりパーツの破損は、自分で処理せず専門店に頼んだほうが安心です。

竹刀は部分ごとにさまざまな特徴があり、組み合わせると何千何万通りのカスタムができるため、自分にあった竹刀をいきなり選ぶのは難しいものです。今回紹介した竹刀の種類や、選び方を参考にいろんなタイプに触れてみてください。きっとこれだという1本が見つかります。

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