水槽用ライトおすすめ20選｜30cm・60cm水槽におすすめなのは？100均のライトは使える？

熱帯魚や水草を育てるには、水槽用ライトが必要になります。光は水草の光合成に欠かせないうえ、熱帯魚をきれいに見せるためにも欠かせないアイテムです。水槽用ライトはLEDが主流ですが、メタルハライドランプ・蛍光灯などいくつかの種類があります。

水槽のサイズや使用目的によって選ぶライトを選択しなければならず、水槽用ライトを選ぶ際は「どれを選んだらいいの？」と迷う方が少なくありません。目的に合ったライトを選ぶためには、水槽用ライトについて知っておく必要があります。

そこで、この記事ではおすすめ商品・選び方・光についての基礎知識・水槽用ライトのQ&Aなど、水槽用ライトについて徹底解説します。水槽用ライト選びで迷っていた方は、本記事をぜひ参考にしてください。

まずは、水槽用ライトがなぜ熱帯魚や水草に必要なのかを知っておきましょう。水槽用ライトが必要とされる理由は以下になります。

生物に対して

• 魚など生物には人間と同様に生活習慣があります。一般的に、魚は明るい間に活動し、暗くなると休む魚が多いです。そのため、しっかりと生活習慣を整えるためには明るい時間と暗い時間を作る必要があります。また、魚にとって明るい方がエサが見えやすいことも理由の1つです。

水草に対して

• 水草は光によって光合成をおこない、育っていきます。日光でも光合成は可能ですが、室内では日光が当たりにくいのと、季節によって日光の当たり具合に差があるため、光量が安定しにくいです。ライトであれば安定した光量を確保できるため、水草が育ちやすく結果的に水質も安定します。

ケルビン（K）は、光の色を示します。水草や生体の育ちには影響せず、水槽内の透明度に関わってくる数値です。水槽用ライトは7,000ケルビン以上が目安になります。

7,000ケルビン以下では黄色系の色合いに、13,000ケルビンを超えると青色系の色合いになり、その間がバランスよく魚や水草が美しく見える色合いです。

ルクス（lx）とは、明るさを示す指標になり光がどのくらいあたっているのかを表します。つまり、数値が大きいものほど明るいのが特徴です。

しかし、ルクス（lx）を基準にしてしまうと「水槽に水がどれくらいあるのか」「光源からどれくらい距離があるのか」といった条件によって変わってしまうため、本当の明るさが判断しにくくなります。明るさはは次に紹介するルーメン（lm）を判断材料にするのが一般的です。

ルーメン（lm）は、光源から放出される光の量を示す単位です。つまり、数値が大きいほど光の量が多くなるため、結果として明るくなります。ルーメンが高いものを選ぶと明るい水槽になりますが、ライトの照射範囲が狭いと暗い部分もできてしまいます。

スポットライトとして使うのか、全体を明るくしたいのかで選ぶライトを選択しましょう。目安として45cmで1000～2000ルーメン・60cmで2000~3,000ルーメン程度になります。

ナノメートル（nm）は、電磁波の波の長さを表します。波長には、紫・青・緑・黄・オレンジ・赤などの色があって人の目で見えるのは360～830nmです。

波長によって光合成に影響があるともされていますが、よほどこだわらない限りはナノメートルではなく、ルーメンにこだわって明るい光量のライトを選ぶと失敗しません。水草の生育・光合成について詳しく考えたい場合は、ナノメートルを深く知るといいでしょう。

蛍光灯ライトは古くから観賞用ライトとして使用されており、LEDが出現するまでは主流のライトでした。メリットは「水草の飼育に適している・波長が選べる・価格が安い」以上の3点です。一方で、ライトの寿命が半年ほどで、寿命が近付くにつれて波長も変化します。

蛍光灯にも「グロースターター式」「インバーター式」「ラビットスタート式」といった種類がありますが、最近のラインナップはLEDが多いため、選べる商品は少なめです。

LEDライトは水槽用ライトのほとんどを占める商品です。蛍光灯に比べて初期費用は掛かりますが、電気代が安くライトの寿命も長いためランニングコストに優れています。また製品そのものが軽いため、設置しやすいのも特徴です。

光合成に必要な波長が弱いとされていますが、水槽用のLEDライトを選べば一般的な水草は問題なく生育可能なので心配はありません。

大型の水槽や海水でのサンゴ育成など、高難度向けなのがメタルハライドランプです。明るさはほかと比べるまでもないほど強く、太陽に近い光を放ちます。吊り下げ式なのでメンテナンスはしやすいです。

一方で製品そのものの価格が高く、電気代も高くなるためコストはかかります。また、熱を発するため水面部分や水槽を置いている部屋が暑くなりやすく、冷却の対策が必要になる点はデメリットです。

水槽のサイズは小型のものや30cm・60cm・90cmなどさまざまです。水槽のサイズに合ったライトを選ばないとバランスが悪くなるほか、暗すぎたり明るすぎたりする原因になります。

水槽用ライトの設置方法は、クリップで固定する・水槽上部に固定するスタンドタイプ・吊り下げタイプなどさまざまです。それぞれ設置方法によるメリットがあります。

メンテナンスを重視するのであれば、取り外ししやすいクリップ・スタンドタイプがおすすめです。吊り下げタイプは見た目がおしゃれなので、インテリアも楽しみたい方におすすめします。

水槽用ライトを生体メインで使用したいのであれば、観賞用に適したライトを選んでください。観賞用に適したライトを選ぶ際は、ケルビン値を目安にします。7000ケルビン程度のものを選べば水槽内がクリアに見えます。

ケルビン値が記載されていない場合は商品説明やカタログを確認してください。生体メインであればそこまで強い光は必要ありません。

水槽用ライトを水草メインで考えているのであれば、高光量のライトを選びましょう。高光量のライトの中でも青と赤の光がバランスよく配合されているものを選ぶのがポイントになります。

波長を表すナノメートルが450nm（青）・660nm（赤）程度のものがおすすめです。光合成を促し水槽内の水草がよく育つので、結果的には生体にとっても過ごしやすい環境になります。

生体や水草に生育のリズムを付けるためにはライトを照射している時間の管理が必要です。自然界に合わせるには昼と夜のリズムをつけなければなりません。タイマーは時間管理がしやすく便利な機能です。

水槽にライトを当て続けることは生体や水草にとっても負担となり、生育が悪くなる原因です。ライトを付ける時間は8時間から10時間程度を目安にしてください。

最近では100均で電池式のLEDライトが多く販売されています。普段使いのライトとしては安くてコスパにすぐれているアイテムです。一方で、水槽用ライトとして使用するには長時間付けっぱなしにする必要があるため、電池がすぐに切れてしまいます。

電池交換を考えるとコスパはよくありません。また光量も弱いため、100均のライトでは水草が育ちにくくなります。100均のライトは水槽用ライトとしては不向きなので、専用のものを使用するようにしましょう。

水槽用とはいっても設置する際には注意点を押さえておく必要があります。電気を扱うアイテムなので、漏電には注意が必要です。漏電対策としては、水槽よりも高い位置に電源コードがくるようにしてください。

また、水槽内にライトが落ちないように適したサイズのライトを設置しましょう。さらに、水が飛び散ってライトに付かないように、水槽のフタをつけることも重要です。

ライトを設置してコケが発生しだした場合は照明の当たりすぎが原因の可能性が高いです。まずはライトの照射時間が8時間以内になるように調整してみてください。調整してもコケが少なくならない場合は、日光が影響している可能性があります。

水槽の設置場所が窓に近い場合はカーテンを閉める・雨戸を閉めるといった対応で解決する場合が多いです。リビングに置いていて部屋の照明が影響していると考えられる場合は、大きめの布なので水槽を覆って暗くし、照明の時間を調整してみてください。

この記事では水槽用ライトのおすすめ商品と選び方をご紹介しました。アクアリウムを楽しむうえで水草は欠かせません。水草の生育には水槽専用のライトが必要です。この記事を参考に水槽用ライトを見付けてアクアリウムを楽しんでください。

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