水槽用外部フィルターおすすめ16選｜60cm用の最強ろ過装置も！

水草や熱帯魚を育成するには外部フィルターがおすすめです。それは他のフィルターと異なり、ホースといった配管や給水口・排気口が空気に触れない構造をしているからです。フィルターの中で一番空気に触れることがなく、二酸化炭素を逃がしにくいのです。

水草の生育には二酸化炭素が欠かせませんので、水草の育成が大きな目的である水槽には、外部式フィルターが適しています。また、外部フィルターは水槽周りをスッキリと整えられるろ過装置なので、美しいアクアリウムが楽しめます。

今回はそんな外部フィルターのメリットや30cm・60cm・90cmなどのサイズについて・最強のおすすめ商品などを紹介します。メンテナンス頻度や外部フィルター以外の必須用品も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

見た目もスッキリしてろ過機能も高い外部フィルターですが、メンテナンスが大変といったデメリットもあります。メリット・デメリットをまとめましたので参考にしてください。

外掛けフィルターや投げ込みフィルターと異なり、ろ材を多く導入できる点は外部フィルターのメリットです。ろ材はバクテリアの住処でバクテリアの量が多いと、ろ過能力が高くなります。そこで水が汚れやすいたくさんの魚の飼育には、濾材が多く導入できる大型の外部フィルターが最適です。

また水槽に入れる部分は排水・給水パイプのみのため配管がスッキリします。見た目重視の観賞用アクアリウムには外部フィルターは欠かせません。さらに、モーターが内蔵されているタイプは静音性に優れているので、フィルターの音が気になる方にも適しています。

水槽に取り付けるフィルターや水中に入れるだけのフィルターとくらべると、メンテナンスは大掛かりです。それはフィルターが水槽の外にあるため、稼働を完全に停止させ周囲の水漏れ対策をした上でホースを外さなければならないからです。

また生体にきれいな水を送るため数ヶ月に一回程度メンテナンスが必要ですが、慣れるまでは面倒に感じられます。メンテナンスが簡単にできる外部フィルターも販売されていますので活用するのも手です。

30cm〜45cm以下の小型水槽で使う場合には水槽サイズに合った外部フィルターを使いましょう。外部フィルターは多くの濾材が入れられるためろ過能力が高く汚れにくいですが、その分流量が強くなります。すると小型水槽の場合、水流が強すぎて生体へのストレスになる場合があります。

特にベタやグラミー・アピストグラマなど水流が苦手な魚を生育している場合には、排水口からの水の流れをゆるやかにするなど工夫が必要です。

外部フィルターは設置方法や水槽のサイズ・メンテナンスなどを考えて最適なものを選びましょう。買い替えをするものではないと考え慎重に選ぶ必要があります。外部フィルターを選ぶポイントを以下にまとめました。

外部フィルターを水槽に設置して回すと、水槽内にバクテリアが定着し始めます。そしてバクテリアが十分に増えて水質が安定した状態になると水は透明になっていきます。このように水のコンディションがよくなれば、さらにバクテリアが繁殖していくため環境を守る必要があります。

そのため一回使い始めたら作った環境が壊れてしまうため、気に入らないなどの理由で交換はしません。耐用年数5〜10年は使用できる上、内部のパーツが破損しても交換用のパーツが揃っているので、付け替えはしないことを前提に慎重に選びましょう。

水槽サイズに合った濾材量で選びましょう。

• 60cm規格水槽用
  各メーカーからラインナップ豊富に揃えられていますので、育成する生体や生体数に合わせたフィルターが選べます。
• 30cm・45cm小型水槽用
  小型〜中型の熱帯魚であれば、ろ過能力が高いので安心して使えます。小さな熱帯魚のみの飼育には、水量調節がついたフィルターが生体にストレスを与えず管理しやすいです。
• 90cm・120cmの大型水槽用
  大型魚や生体の数が多く過密気味で育成する水槽には、ワンサイズアップするなどで調整するのがおすすめです。

外部フィルターは60cm規格以上の水槽で利用する場合が多く、必然的に60cm規格の水槽台に設置する方も多いと考えられます。水槽台の高さが足りず置けないこともあるのでサイズの確認が必須です。

また、フィルターの最大揚程（ようてい）の確認が必要です。最大揚程とは、ろ過した水をフィルターが汲みあげることのできる高さの最大値を表します。水槽の下にフィルターを設置する場合、フィルターと水槽の間が最大揚程を超える高さになると、フィルターが正しく機能しなくなることがあります。

フィルターには水槽の真横に置くタイプ、少し上や下に設置するタイプなどがあるため、置き場所を決めてから外部フィルターのタイプを選ぶことをおすすめします。

外部フィルターのメンテナンスは数ヶ月に一度程度とはいえ、メンテナンスは少しでも楽になる工夫が欲しいところ。ろ材コンテナは1つのものより3分割されたものが掃除がしやすいなど各メーカー・各商品で取り入れる機能が異なります。

エーハイムのダブルタップは、水をせき止めてホースとホースを切り離すことができ、メンテナンスが楽です。テトラは排水と吸水の両方のホースを止水コックで閉じ、本体と切り離せるので作業が簡単です。付属の内部コンテナは取り外し可能でメンテナンスを楽にします。

このようにメーカーによって機能が異なり、掃除が大変な商品もあるため、楽にメンテナンスできるものを選んだ方が賢明です。

外部フィルターを設置する際、水槽内の飼育水を外部フィルター内に水を呼び込む作業が必要です。ホースの口を吸って自分で呼び水をすることを負担に思う初心者の方は多いです。

自動呼び水機能はスイッチひとつで水を呼び込めますが、コスト面では負担がかかります。またパーツが増えるため故障の要因にもなるので、自動呼び水機能を設置する際はよく検討するのをおすすめします。

外部フィルターのパーツにコックがついていれば、そのコックを絞って水量を調整できます。それが水量調整機能と呼ばれるのものです。たとえば強い水流が苦手なベタやグラミーなどを飼育予定であれば、生体の体力を消耗しないよう水量を絞るため、あると使える機能です。

水槽が小さく外部フィルターが大きい場合は水量の調整をしますが、水量調整機能がついていれば管理が楽です。

多くの外部フィルターは初期濾材として3種類のろ過材が付属されています。主にゴミを取る目的のスポンジやウールマット、バクテリアのろ過を目的としたセラミックなどの多孔質濾材、フンから出た有害物質をろ過する活性炭やイオン吸着ろ過材の3種類です。

多孔質の濾材は比較的崩れやすく交換が必要になる場合も多いでしょう。外部フィルターは濾材をカスタムできるため、初期濾材はいずれ交換するのを前提にします。

初期装備のホースやパイプはエーハイムなら緑、テトラは黒といったようにメーカーごとにトレンドカラーがあります。ただしホースやパイプはサイズが規格化されているため、他メーカー製のものに交換できます。

水草水槽などは見た目にこだわるアクアリストの方が多くいます。すっきり見える透明パイプや透明ホースへも替えられるため、好みのカラーへのカスタマイズを楽しみましょう。

ホースの太さは「12/16」内径12mmか「16/22」内径16mmという規格サイズの2種類です。フィルター付属のホースはメンテナンスやトラブルが起きた時、またアクアリウムの美観を考慮して、変更する場合があります。特徴として内径16mmの太いホースは水槽に入れたときにパイプが目立ちやすいです。

いずれホースやパイプの交換をする機会がくる準備として、基準になるホースの内径は把握しておくのをおすすめします。

アクアリウムをスタートする方や水槽を増やしたい方におすすめなのが、外部フィルターと水槽がセットになった商品です。各アクアメーカーから販売されていますが、規格60cmのガラス水槽に外部式フィルターを付属したセット商品は品揃えが多いです。

外部フィルターを単体で購入するより安く購入できるため、すぐにアクアリウムをスタートできるセット購入がお得です。

外部フィルターを選ぶ際は、動作音や静音性もチェックしておきましょう。寝室や書斎など音が気になる部屋に水槽を設置する場合には、なるべく音が静かなものを選ぶのがおすすめです。また、接続具合やホースの長さ、排水口の場所によって音量も変化します。

動作音が気になる場合は、排水パーツなどを静音性のあるものに交換したり、エアレーションとあわせてシャワーパイプを水中に沈めるなどの工夫をしてみましょう。

EHEIM (エーハイム) はドイツの観賞魚用器具のメーカー・ブランドで、水槽と言えばエーハイムと言われるほどの歴史があり全世界で使用者が多いです。信頼のブランドとしての価値がお値段に反映して少し高いです、デザイン面は少し古い印象がありますが、パーツが充実していて魅力があります。

アクアリストの中で長年のノウハウが蓄積して、メンテナンスやカスタマイズの情報が多く出回っています。長期間使用するフィルターとして使っていて安心感があります。

tetra（テトラ）はドイツのアクアリウムブランドで、品質の高さと価格の安さが魅力です。外部フィルターの2トップはエーハイムとテトラといえますが、テトラは濾材容量も付属濾材もいい上に値段が安いので、性能がよくてコストパフォーマンスが高いといった評判で人気があります。

エーハイムと比較されることが多いですが、エーハイムよりメンテナンスしやすいところも人気の秘訣です。

GEX（ジェックス）は日本国内のペット用品を製造・販売するメーカーで、スタイリッシュなデザインが多いため見た目重視のアクアリストに人気です。現存する人気のある商品に改良点を加えた商品開発をしているのもあり、扱いやすい商品が多く販売されています。

GEXは小型水槽向けの外部フィルターの販売が得意で価格も安く抑えられていることから、アクアリウム初心者がまず手に取る外部フィルターのメーカーと言えます。

外部フィルターは「排水パイプ」と「吸水パイプ」の位置を決め設置するため、水槽内の水流を自分でコントロールができます。フィルターが動き出したらそれでいいというわけではなく、水槽内に水の流れない「止水域」を作らないようにしましょう。

止水域は病原菌が繁殖しやすく、生体の飼育の環境や水草の成長に悪影響を与えます。水槽全体の水が動くようにパイプを設置することが重要となります。

外部フィルターは濾材がたくさん入り汚れにくいため、水槽立ち上げ後の半年間はメンテナンスは不要と言われています。メンテナンスは非常に手がかかるため、できれば一度回し始めたらあまりいじりたくないところです。

とはいえ水が立ち上がりきって生体を増やしていくと、当然ですが徐々に水は汚れていきます。1年程度で一度中を開けて大掛かりなメンテナンスに取り掛かるのをおすすめします。

熱帯魚の王様と言われるディスカスは、魚体が大きく給餌量も多いので、排泄物も多く、大変水が汚れやすいです。さらに生き餌やディスカスハンバーグといった、油分を含んだ水を汚しやすい餌ばかりを好み、大食漢のため、ディスカスの飼育は覚悟が必要になります。

状態によっては1〜2ヶ月でメンテナンスをしなければならない場合もあります。外部フィルターのみでは対応しきれない場合には、上部フィルターと併用で使うなど対策が必要となります。

熱帯魚の飼育水は25～26℃が適温のため、ヒーターで飼育水を温める必要があります。設定温度が固定されているオートヒーター、ヒーターとサーモスタットを組み合わせて水温を設定するタイプの2種類があります。

水槽内の水温管理に欠かせない水温計には固定する棒状タイプのもの、最高・最低水温の記録が可能なデジタルタイプがあります。1日に2～3回ほど水温をチェックする習慣をつけておきましょう。

水槽用の照明は、熱帯魚の生活リズムを整え、水草が光合成を行うために必要なアイテムです。LEDは小型・軽量・長寿命（約4万時間）で電気代も安く、さまざまな水槽サイズに対応しています。水草主体のアクアリウムには必須のライトです。

水槽内の環境を整えるためにはメンテナンスが必要です。水槽の苔を取るためにメラミンスポンジやパイプブラシを用意しましょう。水換え用のバケツやホースも必要ですが、使いやすいサイズでリーズナブルな価格のもので揃えれば問題ありません。

今回は外部フィルターの選び方とおすすめのメーカー・おすすめな商品をご紹介しました。水草や熱帯魚を飼育するうえで外部フィルターは欠かせません。エーハイムやテトラといった歴史のあるメーカーはバリエーションが豊富なので、生育する水草等に合うフィルターが揃っています。こちらの記事を参考にして、イメージするアクアリウムに最適な外部フィルターを選んでみてください。