メダカ水槽おすすめ15選｜メダカの水槽に入れるといいものは？100均にある？

メダカは温度変化に強く初心者でも手軽に飼えますが、飼育に必要になるのがメダカ水槽です。屋内でも屋外でも問題なく飼育できるので、水槽もかなり自由に選べます。現在はメダカ水槽の種類も多くなり、メダカと一緒に水草や岩などを自分好みにレイアウトできるのも魅力です。

あまり選ぶのに気を遣う必要のないメダカ水槽ですが、屋外飼育には透明なものは向かないといった気を付ける点もあります。メダカ水槽はフィルター付きのもの・おしゃれなもの・和風なもの・メダカ水槽セット・安いものなど種類が多いので、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。

そこで、今回はメダカ水槽の選び方やおすすめのメダカ水槽17選をご紹介します。メダカの水槽に入れるといいものや、100均で購入できるかについても紹介します。また、メダカの飼い方やメダカ水槽の掃除の仕方も解説しますので、アクアリウム初心者の方はぜひご覧ください。

メダカ水槽を購入する前に、設置スペースと重量は必ずチェックしましょう。水槽は水を入れると、かなり重くなります。標準的な規格サイズの場合は、水を入れた水槽の重さは以下の通りです。

• 幅45×奥行24×高さ30cmで30kg以上
• 幅60×奥行30×高さ36cmで60kg以上
• 幅90×奥行45×高さ45cmで190kg以上

幅60cmより大きな水槽でメダカを飼うのは少ないですが、簡単に持ち運べる重さではありません。水槽の重さとどこに設置するのかを十分に検討した上で、メダカ水槽を購入しましょう。

メダカを飼育する場合、メダカ1匹に対して水1リットルが必要と言われています。メダカを20匹飼育する場合だと、メダカ水槽は水が20リットル入るものを用意する必要があります。

また、エアレーションを使用しないで飼育する場合は、酸素が少なくなるので1匹に対して2リットル以上の水が求められます。水が汚れる場合も考えると、メダカ1匹に対して1リットル以上の水が入る水槽を用意するのがおすすめです。

メダカ水槽は幅60cm以上のサイズだと、水質が安定します。水槽の水は量が少ないと水質が悪化しやすく、量が多いと水質が安定しやすいです。理想は幅60cm以上の水槽で、規格サイズの水槽なら50リットル以上の水が入ります。

60cm規格のメダカ水槽なら30匹ほどのメダカを飼育でき、水質も安定します。ただし、底砂と水を加えると重さは80kg程度になるため、60cm以上のメダカ水槽を購入する場合は重さに耐えられる台や設置場所を確保しましょう。

ガラス製のメダカ水槽は、透明度が高く変形しにくいです。年数が経っても透明な状態を保てるので、横からメダカを鑑賞するのにおすすめの材質です。汚れや傷が付きにくいので、長期間使用できます。

重量があるのと、落とすと割れやすいのがデメリットです。長期間きれいな状態で使用できるメダカ水槽が欲しいならおすすめです。

アクリル製のメダカ水槽は、価格が安いのと衝撃に強いのが特徴です。ガラスに比べると安価で、落としても割れにくくなっています。

重量も軽く、横からメダカを鑑賞するのにも適しています。 経年や紫外線で透明度が落ちやすい、傷が付きやすいのがデメリットです。長期間使用すると形が変形する場合もあります。安くて割れにくいメダカ水槽が欲しいならおすすめです。

発泡スチロールは、軽量で保温性に優れた材質です。非常に軽量なので持ち運びやすく、気温が低い場合でも水槽内の水温をキープできます。過剰な日光を取り込む心配もないので、屋外飼育におすすめの材質です。 デメリットは経年劣化が早く、落とすと割れやすいところです。

軽いので十分な水が入っていないと風で転倒してしまう危険もあります。また、耐久性が低いため十分な厚さのあるものを選びましょう。

使い勝手のいいメダカ水槽が欲しいなら、プラスチックを検討しましょう。プラスチックは比較的軽量で扱いやすく、落としても割れて飛び散る心配がありません。加工しやすいので、さまざまな形の水槽が選べるのもメリットです。

通常のプラスチックは耐用年数が短いですが、繊維強化プラスチック(FRP)のメダカ水槽もあります。繊維強化プラスチックは少し高価ですが、更に衝撃に強くなり、長期間使用が可能です。

耐用年数が長く、インテリアとしても使えるものが欲しいなら陶器製がおすすめです。陶器製は耐久性が高く長期間使用でき、デザインもおしゃれなものが多いです。透明ではないので横から鑑賞できませんが、屋外飼育にも適しています。

水質が安定しやすいので、水草を入れてビオトープを作るのにも向いています。重いのと、落とすと割れやすいのがデメリットです。屋外飼育用の長く使えるメダカ水槽が欲しいならおすすめです。

メダカを上から鑑賞するなら、上見タイプの水槽がおすすめです。上から見る場合は、水槽の高さがない方がメダカが泳ぐ姿が良く見えます。透明な材質の水槽は上見タイプと横見タイプがありますが、どちらか記載されていないものも多いです。

透明な水槽で上見タイプが欲しいなら、高さがなく底面積の広いものを選びましょう。陶器や発泡スチロールは、基本的に上見タイプです。幹之メダカ・楊貴妃など上見に適したメダカを飼育するなら、上見タイプの水槽がおすすめです。

メダカの発色や魚影を楽しむなら、横見タイプがおすすめです。横見タイプは、水槽のサイドから見るので高さがある方が鑑賞しやすいです。透明度が高いほど、メダカの姿がはっきり見えます。そのため、傷の付きやすいアクリルやプラスチックよりも、ガラスの方が横見に向いています。

ただし、全面がスモークガラスになっている水槽は、横見には不向きです。ヒカリメダカ・ダルマメダカなど横見に向いている品種を飼うなら、横見タイプを選びましょう。

メダカ飼育だけでなく、ビオトープ作りを楽しみたいならスイレン鉢タイプがおすすめです。スイレン鉢は睡蓮や浮草などを浮かべて楽しむ鉢ですが、メダカも飼育できます。さまざまな材質のものが販売されていますが、水温を保ちやすく耐久性も優れたものが多いです。

ただし、プラスチック製のものは紫外線で劣化しやすいので、屋外飼育に使う場合は気を付けましょう。

メダカの退色を防ぎたいなら、スモークタイプのメダカ水槽がおすすめです。メダカは保護色機能を持っているので、明るい部屋で飼うと体の色が薄くなる可能性があります。スモークタイプなら、水槽の中は明るくないので退色を防げます。

スモークタイプだとメダカを観察しにくいですが、落ち着いた雰囲気で高級感があります。色の美しいメダカの色を保ちたいなら、スモークタイプのメダカ水槽がおすすめです。

屋外で飼う場合は、透明でないメダカ水槽を選びましょう。屋外飼育は日光を浴びるので、メダカが健康に育ちやすく、水草も繁殖しやすいメリットがあります。しかし、透明な水槽を屋外に置くと側面から日光が注ぐので、苔が大量繁殖する可能性が高いです。

苔が多すぎると見栄えが悪くなり、植物プランクトンが増えすぎてメダカが酸欠になる恐れもあります。屋外飼育で水質を安定させたいなら、透明でないメダカ水槽がおすすめです。

フィルター付きのメダカ水槽は、水質管理が楽で掃除の手間も減ります。フィルターは水槽内の水をろ過するので、水が汚れにくいです。また、フィルターは水を循環させて水面が動くので、酸素を水中に取り込む効果もあります。

大きなメダカ水槽なら必要ありませんが、小型の水槽の場合はフィルターを用意しましょう。小型のメダカ水槽を選ぶ場合は、フィルター付きがおすすめです。

簡単にお手入れできるものが欲しいなら、開口部が広いものを選びましょう。開口部が広い水槽は、掃除やメンテナンスが楽に行えます。酸素供給量も多いので、メダカが酸欠になるリスクが軽減できます。エアレーション無しの飼育も可能です。

ただし、多くのメダカを飼育する場合はフィルターやエアレーションを用意しましょう。お手入れがしやすく、酸素供給量の多い水槽が欲しいなら開口部が広いものがおすすめです。

アクアポニックスのできるメダカ水槽は、メダカの飼育と水耕栽培が同時にできます。アクアポニックスは、水槽内の水を観葉植物のプランターに循環する仕組みです。

観葉植物がメダカの排泄物で汚れた水を養分として吸収し、浄化された水がメダカ水槽に戻ります。メダカ水槽の水換えの回数が減って、植物を鑑賞できるのもメリットです。

メダカを外敵や事故から守りたいなら、網や蓋付きのメダカ水槽を選びましょう。屋外でメダカを飼育する場合は、鳥や猫などの外敵に襲われる危険があります。外敵の攻撃を防ぐには、網・蓋付きのメダカ水槽が有効です。

メダカが水槽から飛び出す事故も防げますが、網の目が大きいとメダカがすり抜けてしまう可能性もあります。メダカが飛び出すのが心配な場合は、網の目が細かいものか、穴のない蓋付きがおすすめです。

初心者には、必要なものがセットになったオールインワン水槽もおすすめです。初心者だと水槽以外に、どんなものを揃えたらいいかわからない場合も多いです。オールインワン水槽は必要なものが揃っているので、他のアイテムを購入せずに済みます。

すべてのアイテムを別々に購入するよりも価格が抑えられるのもメリットです。他のアイテムを選ぶ手間を省くなら、オールインワン水槽を選びましょう。

日本では、メダカ鉢のようなガラス製の丸い水槽で魚を飼育するのは、珍しいことではありません。しかし、フンで水を汚しやすい・大きく成長しやすい金魚のような魚は、丸い水槽で飼育するとよくありません。

ただし身体が小さくて水流に弱く、静かな環境での飼育を推奨されているメダカに関しては、上記の点においては丸い水槽でも問題ないと言われています。

一方でイタリアやフランスなどのヨーロッパ諸国においては、丸い水槽で魚を飼育するのは法律で禁じられていたり、虐待とみなされたりする場合があります。その理由は、丸いガラス製の水槽で魚を飼育すると、魚は外の景色が歪んで見えてしまい、ストレスになってしまう点です。

飼育するメダカの数は、メダカ水槽のサイズで決めるようにしましょう。水槽に入れられるメダカの数は水の量に比例しますが、水槽一杯の水を入れるのは良くないので余裕を持たせましょう。メダカ1匹に対して水1リットルが目安ですが、エアレーションを使用しないと1匹当たり2リットル～4リットルの水が必要です。

水槽が狭いとメダカの縄張り争いが起きやすいです。ただし、1匹に対して水1リットルの水が入る水槽なら、狭すぎて縄張り争いに心配はありません。

メダカ水槽のレイアウトは、見た目だけでなくメダカのためにもなります。川のように底砂・砂利・石・水草を入れましょう。底砂は水質を安定させる効果があります。メダカは砂の中にも潜るので、細かいものがおすすめです。

メダカの繁殖を楽しみたい場合にまず必須なのは、卵を産み付ける水草です。加えて底砂やソイルを敷くと水草が育ちやすくなります。ただ、水草は成長が早いため、入れすぎないのがポイントです。

繁殖にはウィローモス・マツモ・カボンバなどのような、密度が高く葉の柔らかい水草がおすすめです。また、ホテイソウなどの浮草も、根に産卵できる・メダカの隠れ場所になるため向いています。

繁殖させない場合は、より自由なレイアウトが可能です。ボトルアクアリウムのような小さな水槽や、底砂を敷かないスタイルのベアタンクでも飼育できます。シンプルなレイアウトにすればスタイリッシュで、メンテナンスも楽です。

ただしシンプルなレイアウトにする場合、メダカが落ち着いて暮らせるよう、隠れ場所はあった方がいいです。水草・流木・石のほか、つぼやシェルターなど人工的なアイテムもあります。

メダカ水槽の水は、カルキ抜きと水質調整を忘れないようにしましょう。基本的に水は水道水で問題ありませんが、水槽に入れる前にカルキを抜きます。水道水のカルキ抜きは、バケツに入れて2日~3日放置するだけで大丈夫です。 早くカルキを抜きたいなら、「塩素中和剤（カルキ抜き）」を使用します。

メダカの好む水質は、弱酸性～弱アルカリ性です。定期的な水換をして、水質の悪化を防ぎましょう。水質検査ができる試験紙を用意しておけば、簡単に水質はチェックできます

メダカ水槽の水流は弱めにしましょう。本来メダカは、水の流れの緩やかな場所に生息する魚です。水槽内でフィルターやエアレーションを使うと水流が発生します。

水流の勢いが強いとストレスがかかり、メダカが弱る原因にもなります。 メダカに負担をかけないために、水槽内で強い水流が起きないようにしましょう。

メダカを飼育する場合は、季節ごとの対策を立てましょう。メダカは1年中屋外でも飼育可能ですが、寒さに弱い種類や成長が十分でないメダカは水温が低いと死ぬ可能性が高いです。冬の屋外飼育は避けるようにしましょう。

寒さが心配な場合は、ヒーターを使うなどして水温を調整しましょう。春になると刈れた水草が水槽の底に溜まりやすいので、水草の掃除も必要です。

室内飼育は適切な温度で、じっくり鑑賞できます。室内なら外敵に襲われる心配もなく、ペットがいる場合も対策が立てやすいです。デメリットは屋外に比べてメダカ・水草共に育ちにくく、ヒーターなどを使うので飼育コストがかかります。

屋外飼育は日光の影響で発育が良くなり、メダカが日焼けして色が濃くなります。デメリットは、水温変化や外敵対策が必要な点です。コケや植物プランクトンが繁殖して、臭いや水質の悪化も発生しやすくなります。

メダカの水槽はどのように立ち上げたらいいのでしょうか。ここでは、メダカ水槽の作り方について解説します。

1. 水槽やフィルターなど、水槽に必要な器具を購入する
2. 水場の位置・耐重量・電源の位置などを加味して、設置場所を決める
3. 水槽器具を設置する
4. 水槽に底床を入れる
5. カルキ剤を使用してカルキ抜きした水を水槽に入れる
6. ろ過装置の電源を入れ、1~2日間水だけの状態で循環させ、メダカを迎えるための水を作る
7. 少なめのメダカを入れて水合わせを行う

メダカ水槽は定期的に水換えが必要です。水換えのペースは2週間～3週間が目安ですが、夏場は早めに換えましょう。 冬の屋外飼育は、冬眠する場合もあるので水替えは必要ありません。水が汚れた場合のみ行いましょう。

水をすべて換えると水質が変化して危険なので、3分の1程度の水を変えるのが目安です。水温の変化もメダカの負担になるので、水槽内の水の温度に合わせた水を使いましょう。

メダカ水槽を洗うのは、水槽の環境を変えてしまうので避けましょう。水槽の掃除は洗うのではなく、水換えと底のゴミを取り除くだけにしましょう。ゴミを吸い出すポンプなども、販売されています。水槽に付着したコケが多い場合は、水を換える前にスポンジなどで落として2分の1ほど水を換えます。

洗剤を使うと水槽内に洗剤が残るリスクがあるので、どうしても洗わなければならない場合でも洗剤の使用は避けてください。

新しく水槽を立ち上げたのに、水槽の水が白く濁ってしまう場合があります。これを汚れと勘違いして、水換えを頻繁に行なってしまうと、水質が安定せず、メダカに負担がかかってしまいます。

水槽が白く濁るのは汚れではなく、フィルターのろ過バクテリアが不足している場合に、微生物が大量に発生して水中に舞うのが白濁りの主な原因です。また、セットして日が浅い水槽や、エサのやりすぎ・水換え不足・ろ材の目詰まりなどにより、フィルターがうまく機能していないことなども原因といえます。

特に、立ち上げ直後の水槽では、微生物や食べ残しを分解するバクテリアがまだ少ないため、汚れやすいです。飼育環境・エサやりの頻度・水質などを見直し、白く濁る原因を特定した上で、対策を行うのが重要です。

ここでは、メダカの水槽に入れるといいアイテムをいくつか紹介します。メダカの飼育を検討している方は要チェックです。

• 水草
• ソイル
• ライト

メダカ水槽として使える水槽は、100均でも購入できます。メダカ用のエサ・レイアウト用の砂利・掃除用のポンプなども手に入るので、メダカ飼育に必要なものは100均でかなり揃います。

ただし、価格が安いので購入できる水槽のサイズは小さいです。ある程度大きなサイズのメダカ水槽が欲しいなら、100均以外で購入しましょう。

メダカと混泳するのにおすすめの生き物は貝です。水槽に生えたコケを食べたり、水の中の栄養を吸収したりするなど水槽内のお掃除係としての役目を果たすので、きれいな水質を保ちやすくなり、メダカの健康を維持できます。また、貝にとっては、メダカがエサを供給してくれるので、共生関係が成り立つといえます。

ただし、一言で貝と言っても、種類によって特徴や生態が異なるので、管理するメダカ水槽や容器にあった種類を選ぶことが重要です。おすすめの貝は、ヒメタニシやイシマキガイです。メダカを攻撃する心配もなく、水を浄化し、飼育数を管理しやすいので、ぜひメダカ水槽に迎え入れてください。

メダカ水槽の選び方やおすすめのメダカ水槽をご紹介しました。メダカ水槽は種類が多く、さまざまな材質やデザインのものを選べます。ぜひ、お気に入りメダカ水槽を見つけて、メダカの飼育を楽しんでください。