うなぎ包丁おすすめ15選｜代用は可能？大阪型・名古屋型など種類を紹介

うなぎ包丁はプロの料理人が持つもので「釣ってきたうなぎに使うなんておおげさ」と思うかも知れません。しかしぬめりがあり骨が硬いうなぎは捌きにくく、難易度が高いです。家で捌くのであれば、骨切り・捌き・ヒレ取りなど役割に応じて合理的に設計されたうなぎ包丁は1つあると非常に便利です。

うなぎに関東の背開き、関西の腹開きなど違いがあるように、包丁も地域によって形状が異なります。ひつまぶしで有名な名古屋のもの、京都の特殊な包丁など種類が多いうなぎ包丁は、うなぎの開き方で選ぶのがおすすめです。

今回はうなぎ包丁のおすすめや大阪型や名古屋型など地域ごとの違いを紹介します。また代用できる包丁やうなぎの開き方・焼き方も解説するので、うなぎ包丁が気になっている方はぜひ最後までご覧ください。

うなぎ包丁とは、うなぎを捌くときに使ううなぎ専用の包丁です。うなぎは「捌く」とも「開く」とも「裂く」とも言います。地域により捌き方が異なるため、いくつもの言い方があります。

ぬめりがあり骨が硬いため捌くのが難しいうなぎですが、専用のうなぎ包丁を使えば一気に捌けるのでうなぎの料理人には欠かせない包丁です。自分でうなぎを捌いてみたいと思う方は、無理なく捌けるのでうなぎ包丁を1本揃えておくと便利です。

一番多く出回っているのが関東（江戸）型うなぎ包丁です。背開きするのが一般的で、関東で主に使われる包丁です。関東型うなぎ型包丁の特徴は以下を参考にしてください。

• 背開きに適した関東で使われている包丁
• うなぎの背を開く刃と頭を落とす刃がある
• 江戸では腹開きは、切腹を連想させるため背開きになったとの説がある

大阪型うなぎ裂きと呼ばれるうなぎ包丁は、うなぎの腹開きを得意とする形状で、うなぎを捌くためだけに使われます。以下が大阪型の特徴です。

• 大阪でうなぎ裂きに使われている包丁
• シンプルな形状でうなぎを裂くのみに使う
• 大阪ではうなぎの頭を落とさず背骨と内蔵のみを取り出す
• 商人の町、大阪では「腹を割って話す」ところから腹開きになったと言われている

独特な形状をしているのが京型うなぎ包丁です。京型包丁の特徴は以下を参考にしてください。

• 京都で使用されるうなぎ包丁
• 特殊な形で、峰が極端に厚い
• 峰が厚いため、目打ちが打ちやすい
• うなぎ包丁の中では一番堅牢で重い

名古屋型うなぎ裂きはうなぎ包丁の中では小型で扱いやすい形状です。名古屋型の特徴は以下になります。

• 名古屋や中部地方で使われている
• 小型で幅も狭いためうなぎ包丁の中で一番扱いやすい
• まっすぐな一段刃のため、背開きにも腹開きにも使えて便利

うなぎを捌くにはうなぎ包丁の正しい使い方や熟練の業が必要ですが、今回は関東の背開き・関西の腹開きの簡単な方法を紹介します。

うなぎの白焼きは、両面魚焼きグリルで美味しく焼けます。以下に白焼きの焼き方を紹介するのでぜひ試してみてください。最後に蒸すとよりふわふわに仕上がります。

1. 開いたうなぎの皮を上にして弱火で4~5分焼く
2. 火加減はごく弱火、串は手前にする
3. 白焼きしたうなぎを蒸し器に入れて5分~20分程度、蒸す
4. 蒸す時間は長いほうがふわふわに仕上がる

基本は白焼きで焼きます。うなぎの蒲焼は白焼きしたうなぎにタレをつけて再度焼いたものです。タレのつけ方を紹介するので、タレがたっぷりついた蒲焼が好みの方は参考にしてください。

1. 白焼きしたうなぎにハケで身側全体にタレを塗り、強火で焼く
2. タレの水分が蒸発してきたら火からあげる
3. タレが付くと焦げやすいので短時間で焼く
4. タレをつけて強火で焼く工程を2回行う
5. 最後に身側・皮側にタレを塗り少し焦げ目ができる程度焼く
6. パリパリに皮が焼けて香ばしいうなぎに仕上がる

うなぎ専用包丁はうなぎを専門に捌くために使うものです。持っていれば便利ですが、たまにしか捌くことがないのであれば手持ちの出刃包丁やカッターナイフなどでも代用可能です。

うなぎ包丁は片刃が主流なので片刃の出刃包丁が使いやすいです。おすすめの出刃包丁を紹介するので、うなぎ専用包丁の代わりを探しているのであれば試してみてください。

うなぎ包丁はうなぎだけを捌くための専用包丁です。開き方は関東と関西で異なるなど地域の違いがありますが、現在は開き方で包丁を選べば間違いありません。ぜひお気に入りのうなぎ包丁を揃えて上手にうなぎを開きましょう。