電気工事士におすすめの工具セット7選｜第二種電気工事士の実技にはどれがいい？

電気工事士実技試験では、電源から各機器につなぐためにVVFケーブルの被膜を向いたり、銅線と銅線をリングスリーブで圧着するなどの作業が出題されます。実技試験で使用する工具は持参するとなっているので、試験までに準備しなければなりません。

しかし、初めての試験だとどのように工具を選べばいいのか、どの工具が必要なのか、どこで購入すればいいかなど、多くの疑問があります。多くを吟味するのもいいですが、試験勉強に時間を使いたいのに工具選びだけに時間を取られてはもったいないですよね。

そこで、今回は電気工事士実技試験に必要な工具セットの選び方とおすすめの工具セットを紹介していきます。合格後、仕事で使用する工具についても紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

第二種電気工事士試験案内には、以下の指定工具が記載されています。

• ペンチ
• ドライバー（プラス・マイナス）
• ナイフ
• スケール
• ウォーターポンププライヤー
• リングスリーブ用圧着工具（JIS C 9711：1982：1990：1997適合品）

この工具は必ず準備しなければなりません。

電気工事士の資格を取るまでは、十分な工具が手元にない場合が多いです。そこで、電気工事士用工具セットが販売されているので、それを購入するのがおすすめです。

一つずつ工具を揃えるより圧倒的に安く、間違えて購入する可能性もありません。セットは初心者でも扱いやすい工具が揃っているので、1つ1つ悩みながら選ぶ手間もありません。その分試験勉強に時間を当てられます。

電気工事士試験の実技試験は、練習なくして合格はできません。工具だけでなく、材料セットや練習キットも販売されているのでチェックしておきましょう。

ユーキャンやジェイメディアネットで販売されています。2回分・3回分と失敗してもいいようなセットもあり、何度も練習できるのでおすすめです。

ペンチは、ケーブルの切断や銅線の曲げ、ネジ止めの際の輪っか作りに使用します。その他にも絶縁電線の被覆むきなどにも使用でき、汎用性の高い工具です。

一般に「電工用ペンチ」とよばれ、切れ味がよく、2.0の銅線を切断できるような175mm～210mmのものがおすすめです。男性女性によってサイズを調整するのもポイントです。

電工ナイフは、各種ケーブルの外装や絶縁皮膜の被覆むきに使用したり、ゴムブッシングの切れ込みを入れるのに使用します。切れ味がよく、ナイフの開閉がしやすい物がおすすめです。

電気工事士として働いている方は、折りたたみ式よりもホルスター付きがおすすめです。現場での使用頻度が高く、腰道具の腰ベルトに装着していつでも取り出せるようにしておきましょう。

ドライバー類は、端子台のネジを締める・緩めるのに使用するほか、連用枠にコンセントやスイッチを取り付けるのに使用します。プラスドライバーはネジの穴サイズぴったりなNo.2のもの、マイナスドラーバーは連用枠にぴったりはまる先端幅が5.5mmのものがおすすめです。

グリップは大きい方が力が入りやすいですが、試験場の机は狭いので長さは使いやすい範囲で短めのものを選ぶといいです。

ボックスコネクターの取り付けの際にロックナットを締めるのに使用します。ボックスコネクターと金属管を接続するネジをねじ切るときにも使用します。

大きすぎると扱いづらい工具なので、できるだけ小さめのものがおすすめです。ウォーターポンププライヤーに関しては試験では使用しない場合もあり、しっかり締め付けられるものであれば安い物でも対応できます。

電線相互結線（ジョイント）の時にリングスリーブを圧着させるのに使用します。持ち手が黄色でわかりやすく、リングスリーブ用であるのを示しています。圧着部分にはリングスリーブのサイズに対応したダイスがあります。

圧着工具には通常サイズと小型サイズがありますが、試験で使用する場合は中・小サイズしか出題されないので、小型サイズで十分です。

スケールは電線の長さ・寸法を測るのに使用します。技能試験で使用する場合はそこまで高機能な物は必要ありませんが、ロック付きで固定できる物だと長さが測定しやすいのでおすすめです。使う長さは300mm～400mmなので定規やメジャーでも対応できます。

試験であれば100均で売っているスケールでも問題ありませんが、電気工事士として現場で使用するときはできるだけ高品質なものを選ぶようにしましょう。

基本の工具セットの他に、ワイヤストリッパ・ケーブルストリッパが付属している工具セットもあります。機械的なストリッパはケーブルの被覆向きに特化した作業の速さが特徴で、逆に手動式のストリッパは多機能であるのがメリットです。

近年、電気工事士の試験の合格基準が厳しくなっているので、このようなストリッパは持ち込み必須とも言われる工具です。

試験では工具箱の指定などはありませんので、工具が壊れないようにリュックに直接入れて持っていくのも可能です。

電気工事士に必要な工具をすべてしまえる大きさの工具箱は、試験後、電気工事士になってからも使用できます。しっかり開閉するタイプであれば、中に水が入らず工具が錆びる心配がありません。

メルカリ・ラクマ・ヤフオクなどで売られている中古品は避けた方がいいです。開閉が固かったり、少し使用した後に壊れたりする場合があります。試験に使用する工具は必ず新品の工具を使用しましょう。

試験本番に壊れてしまったりするのも残念ですし、合格後に仕事であまり使えない工具でも困ります。安く購入できるのは魅力ですが、買い直さなければならないとかえってお金もかかってしまいます。

電気工事士技能試験用の工具はホームセンターでも購入できます。しかし、欲しい工具が売っていないときもあり、売っている中から選ぼうとしてしまい結果失敗してしまう場合があります。

やはり、工具の品揃えが豊富なネット通販がおすすめで、自宅でじっくり選べるのがメリットです。工具セットの購入は安い買い物ではありませんので、口コミなどをチェックしてしっかり選びましょう。

フリーホルソーはドリルドライバーなどの回転工具に取り付ける工具で、石膏ボードに丸い穴を開けるのに使用できます。サイズも自在に調節でき、ダウンライト・センサー・非常灯・非常放送・火災報知器などの開口に役立ちます。

ちなみに、フリーホルソーを使用しない場合、コンパスで円をケガいて引き回しのこぎりで開口します。この方法よりも大幅な時間短縮ができます。

全ネジレンチは全ネジボルトを締める・緩めるときに使用します。この工具は、手回しでしっかり締め付けを確認しながら、全ネジをしっかり締められます。

全ネジレンチがない場合はプライヤーなどで締めますが、力を入れると山を潰してしまいます。山が潰れるとナットが入らなくなるので、作業に支障が出てしまいます。

ダクターやレースウェイの中に入るように設計されたソケットです。電気工事ではこのような金物の作業が多く、腰袋に常備しておくと便利です。

通常はインパクトドライバーに付けて使用し、ラクラッチに付けると手動で使用もできます。作業状況によっては長さが合わない場合があるので、短いタイプのレースウェイソケットも合わせて持っておくと便利です。

電気工事士資格試験の技能試験では、少しでも失敗しないよう、悔いの残らないように新品で納得の工具を使用しましょう。合格後も同じ工具で仕事ができるように、品質の高いものをあらかじめ選んでおくのがおすすめです。

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