山田風太郎の小説おすすめ10選！忍法帖シリーズなど天才作家のおすすめ作品を紹介！

江戸川乱歩に認められた作家・山田風太郎をご存知でしょうか？今回は大正に生まれ、おもに昭和に活躍した天才作家の山田風太郎を特集します。

「昭和の作家の作品は古くさくて読めない」と思っていませんか？実は山田風太郎は時代小説・推理小説など多くの作品を残しており、その多くが現在でもたくさんの読者に支持されています。また代表作の『甲賀忍法帖』を原作とした漫画『バジリスク』も人気です。

この記事では山田風太郎のおすすめ作品をご紹介。読みやすい時代小説・推理小説以外にも、『戦中派不戦日記』などの日記も有名です。映画化された『魔界転生』と『SHINOBI』の情報も掲載しますので、ぜひ最後までご覧ください。

山田風太郎は1922年に兵庫県で生まれました。幼少期に両親と死別し、青春時代には太平洋戦争が勃発し、その波乱万丈な子ども時代は後の作品にも影響を与えています。

作家デビューのきっかけは、江戸川乱歩が編集長を務めていた『宝石』の短編懸賞で入選したことです。その恩返しとして、デビューから約10年はミステリを中心に執筆。その後は時代小説・日記など幅広いジャンルの作品を手がけ、戦後の娯楽小説作家としての地位を確立しました。

『青春探偵団』は1959年に発表された作品です。舞台となっているのは片田舎の高校。ミステリー小説研究会「殺人クラブ」の6人のメンバーを中心に繰り広げられる物語です。読み切り作品が6つ入った連作集で、読みやすいのも魅力。

登場人物のリズミカルな会話と、彼らに襲いかかる事件の数々はスリルがあってどんどん読み進められます。2010年にはライトノベル化・2011年には漫画化され、現代でも色あせない人気作です。

山田風太郎を語るうえで欠かせないのが、忍法帖シリーズです。安土桃山時代から江戸時代を舞台として描かれた忍者物。とくにシリーズ1作目の『甲賀忍法帖』は、山田風太郎が一気に人気作家となったきっかけの作品です。

『甲賀忍法帖』は1958年の発表ですが、現在でも読まれています。また近年は人気漫画『バジリスク』の原作としても注目を浴びました。比較的手に入りやすいので、山田風太郎好きの方はぜひ一読ください。

『魔界転生』は1964年から1965年まで大阪新聞に連載されていた新聞小説です。連載当時のタイトルは『おぼろ忍法帖』でした。その後『魔界転生』に名前を変え、複数の出版社から単行本・文庫化されています。

最強の剣士・柳生十兵衛が活躍するストーリーで、忍法帖シリーズのなかでも最高傑作と評する方も多いのが特徴。映画・演劇・アニメ・漫画などにリメイクされ、知名度も抜群です。ぜひリメイク作品と一緒にチェックしてみてください。

山田風太郎は小説だけでなく、日記も有名です。とくに『戦中派不戦日記』は昭和20年に描かれた日記として知られています。終戦直後の貴重な記録として、歴史的価値も感じられます。

初版は1971年ですが、その後出版社を変えて重版。現在でも手に入りますので、気になる方はぜひ探してみてください。ほかにも『戦中派焼け跡日記』・『戦中派闇市日記』など同シリーズ作品は小学館文庫から発売されています。

ちょっと変わった作品なのが、『人間臨終図鑑』です。こちらは923名の著名人物の臨終のようすをまとめた作品です。初版は1986年発表ですが、徳間文庫や角川文庫から新装版が発売されていて手に入ります。

人の臨終を扱っている作品ですが、暗くならないのが魅力。これは山田風太郎のウィットにとんだ文体と視点があるからです。一人ひとりは短い文章でまとめられているので、隙間時間に読める作品です。

山田風太郎の作品は、たくさん映画化されています。とくに有名なのが、山田風太郎の代表作『甲賀忍法帖』が原作となっている『忍-SHINOBI』。仲間由紀恵とオダギリジョーが共演したアクション時代劇に仕上がっています。

また『魔界転生』も映画化されています。こちらは窪塚洋介の主演作。2003年公開当時の最新SFXを駆使したサバイバルムービーです。どちらもソフト化されていますので、ぜひ原作とあわせてチェックしてみてください。

ここまで山田風太郎のおすすめ作品などを紹介してきました。漫画・映画などにリメイクされ、現在も多くの方から支持されている山田風太郎作品。ぜひ記事の内容を参考にして、手に取ってみてください。

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