平山夢明の小説おすすめ16選｜小説から怪談本まで書く作家！『ダイナー』など

平山夢明は、小説家の仕事だけでなく実話怪談・映画評論・映画監督・ラジオ番組のパーソナリティなど多方面で活躍するホラー作家です。ホラー小説は、長編短編とも執筆していますが、短編が多めの人気作家です。

平山夢明は、いわゆる「グロ系」の小説がマニアに人気ですが、『東京伝説』シリーズ・『怖い本』シリーズ・『怖い話』シリーズなどの都市伝説や怪談本もおもしろいです。短編が多いので、ちょっとした空き時間やホラー小説を読みたい日は、さらっと読めるのが魅力です。

ここでは、平山夢明の小説の選び方・人気小説・おすすめ16選などをご紹介しますので、平山夢明の怖い本に興味のある方は、参考にぜひ最後までお読みください。

平山夢明のプロフィールについてご紹介します。

• 名前：平山夢明
• 出身地：神奈川県川崎市
• 生年月日：1961年11月17日
• 最終学歴：法政大学中退
• 職業：作家
• ジャンル：ホラー
• 代表作：『独白するユニバーサル横メルカトル』・『ダイナー』

雑誌「週刊プレイボーイ」で、デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画の評論を多く手がけた後、『異常快楽殺人』で作家デビューを果たしました。

平山夢明の受賞歴についてご紹介します。2つの作品で多くの文学賞を受賞しています。代表作の『独白するユニバーサル横メルカトル』では、2006年に日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞し、2007年度『このミステリーがすごい!』国内部門一位でした。

また2009年『ダイナー』で第28回日本冒険小説協会大賞、第13回大藪春彦賞を受賞しています。

平山夢明は、作家活動以外にも幅広く活動しています。

• 「週刊プレイボーイ」誌で、Z級ホラー映画のビデオ評論
• 実話怪談の取材と執筆
• 監修
• デルモンテ平山名義での映画評論
• 映画監督
• ラジオパーソナリティー

以上のように、多才な作家です。Z級ホラー映画のビデオ評論は作家デビュー前の活動ですが、大量の映画評論を行い、同時期に『異常快楽殺人』で作家デビューを果たしています。

平山夢明の小説には、シリーズ物が多数あります。たくさんの怖い話がさらっと読めて、背筋がゾクッとする短編集です。

• 『新「超」怖い話』シリーズ
• 『「超」怖い話』シリーズ
• 『平山夢明恐怖全集 怪奇心霊編』
• 『怖い本』シリーズ
• 『東京伝説』シリーズ

などが、代表的なシリーズ物です。タイトルを読んでいるだけでも恐怖が伝わって来て、怖いもの見たさが刺激されます。

平山夢明は、2つの作品で文学賞を受賞しています。上でもご紹介してますが『ダイナー』と『独白するユニバーサル横メルカトル』です。『ダイナー』は吉川英治文学新人賞の最終候補まで残っており、大きな賞を2つも受賞していますので、平山夢明フリークにとってはバイブルのような作品です。

どちらも、ややグロ系の小説で、『ダイナー』は長編小説、『独白するユニバーサル横メルカトル』は短編小説集です。どちらもおすすめです。

平山夢明の作品でおすすめの長編小説は、『メルキオールの惨劇』『Sinker―沈むもの』、そして『ダイナー』の3作品です。

• 『メルキオールの惨劇』
  無国籍小説と称される本作は、中盤から予想外の展開となって俄然面白くなっていきます。
• 『Sinker―沈むもの』
  本作は、平山夢明の初期の作品です。現在のグロとホラーとユーモアが混じった平山作品とは違ってダークな世界が広がります。
• 『ダイナー』
  本作は映画化もされている平山夢明の代表作です。
  
  

平山夢明の短編のおすすめは、まず『独白するユニバーサル横メルカトル』です。他には怪談・人怖・都市伝説系など、好きな分野の短編を選べます。どれもとても怖い話が目白押しで、ヒトコワは、まるで自分が明日にでもこんな目に遭うのではないかと恐怖する短編集です。

平山夢明の小説は主に短編が多いです。シリーズ物以外で特におすすめの短編は人怖の『つきあってはいけない』『ふりむいてはいけない』『ゆるしてはいけない』です。

平山夢明の小説は、多数の小説がコミック化されています。代表的な作品をご紹介します。

• 『平成50の怪談』
• 『恐怖の実話怪談』
• 『東京伝説 狂気と戦慄の怪異譚』
• 『「超」怖い話 怨念浮遊』
• 『劇画 いま、殺りにゆきます』
• 『狂った街の超恐ろしい話』
• 『DINER ダイナー』
• 『東京伝説』

以上がコミックかされた小説です。平山夢明の小説は残酷なシーンが多いので、小説ではなくコミックになると目から入って来る恐怖が加わり、さらに恐怖が増幅されます。

平山夢明の小説の映像化作品の選び方です。DVD・劇場公開・TVドラマ・webドラマなど多くの映像化作品がありますので、ここではDVDと劇場公開映画のおすすめをご紹介します。

• 『「超」怖い話フィクションズ 平山夢明の眼球遊園』（DVD）
• 『「超」怖い話A 闇の鴉』
• 『東京伝説 蠢く街の狂気』
• 『「深夜の墜落」／「超」怖い話 THE MOVIE/闇の映画祭』
• 『劇場版 東京伝説 恐怖の人間地獄』
• 『無垢の祈り』
• 『Diner ダイナー』

多くのホラー映画評論をしてきた平山夢明の小説の映像化は、かなり見応えがあります。

平山夢明の小説には、人気作品が多数あります。その中でも特に人気の作品を3作品ご紹介します。

• 『ダイナー』
• 『他人事』
• 『独白するユニバーサル横メルカトル』

どれも人気のホラー小説なので、ぜひ手に取ってみてください。

平山夢明の人気小説1つめは、『ダイナー』です。本作は藤原竜也主演・蜷川実花監督で映画化されています。日給30万円の怪しげなアルバイトに手を出したオオバカナコが、ダイナーの新人ウェイトレスとして働き始めるところから物語は始まります。

ここは、客はすべて殺し屋の特殊なダイナーでした。殺し合いさえ日常的に起こるこのダイナーで、オオバカナコがどのように生き残っていくのかを描いた作品です。残酷なシーンも多い作品ですが、平山夢明の代表作でおすすめのホラー小説です。

平山夢明の人気小説2つめは、『他人事』です。14編の短編からなる小説集です。表題作の「他人事」は交通事故に遭った家族を初めに見つけた男が、救出してくれるどころか、交通事故に遭った人を見ても他人事にしか思えないサイコな人格の男でした。

この家族はどうなってしまうのか、ラストがとても気になる作品です。このような作品が14編収められているいる平山夢明の人気作品集です。怖いのは幽霊より人間だと実感させられます。

平山夢明の人気小説3つめは、『独白するユニバーサル横メルカトル』です。本作も8つの短編が収められています。どの作品も目をそむけたくなるような残酷なシーンが多いですが、SF・裏社会・殺人・虐待など悲惨な物語で埋め尽くされています。

読者に人気なのは表題作の『独白するユニバーサル横メルカトル』です。平山夢明の小説は、ただの「グロ系」とは一線を画す作品ばかりです。基になる実際の事件などもあり、平山夢明の取材力が光る作品集です。

平山夢明の小説には、怪談本もたくさんあります。短編集で読みやすく小説のように「グロ系」ではないので読みやすいですが、本当に怖い話ばかりです。「グロ系」が好きな方には物足りないかもしれませんが、平山夢明の小説初心者にはおすすめです。

通勤・通学時間やちょっとした空き時間にも読める短編集ですので、怖い話が読みたい気分のときには最適です。以下に、おすすめの怪談本をご紹介しますのでぜひ手に取ってみてください。

平山夢明の小説を読むと、なぜこんな怖い、残酷な物語の着想を何から得るのだろうと思う方も多いと思います。そんな平山夢明が、人はどんなものに恐怖を感じるのかを深く語るエッセイは、小説に劣らないほどおもしろいです。

平山夢明ファンなら、とても興味深いエッセイや対談本が多く出版されています。好きな作家のエッセイは、作家の頭の中をのぞいているようで楽しいものです。以下におすすめのエッセイをご紹介しますので、ぜひ一度手に取ってみてください。

平山夢明の小説は、一度ハマるとグロいと思いながらもクセになりやすいと言われています。小説の中にはホラー・怪談本・都市伝説・人怖などさまざまなものがあります。怖い話が好きな方にはおすすめの作家です。あなたも平山夢明の小説で怖い話を満喫しましょう！

こちらの記事もあわせてご覧ください。