ヴィオニエのワインおすすめ15選｜シャルドネとの違いや選び方を解説

ヴィオニエとは、世界的に栽培されている華やかな香りの白ぶどうの品種名です。原産地は、フランスのコート・デュ・ローヌです。他にはアメリカ、オーストラリアでも栽培されています。ヴィオニエのワインは、香り豊かでアルコール度数は高く、酸味は少なめです。

ヴィオニエのワインは、華やかな香りが特徴で、アプリコット・ジャスミン・紅茶などの香りがします。ワインの味はコクがあり、高級感があります。そんなヴィオニエは1960年代には、絶滅の危機に瀕しています。現在では復活し、大人気白ワインの原料となっています。

ここでは、ヴィオニエのワインの特徴・選び方・おすすめ12選をご紹介します。ヴィオニエのワインを飲んでみたいと思う方は、ぜひ最後までお読みください。

ヴィオニエのワインの特徴についてご紹介します。ヴィオニエは、皮が薄く房が小さめで糖度が上がりやすい品種で、酸味があまりありません。原産地はフランスのロ・レーヌ地方のコンドリューです。1980年代に人気ワインになるまでは、ヴィオニエはあまり多く生産されていませんでした。

ヴィオニエのワインは、香りは洗練された華やかなもので、豊かなアロマが特徴です。アルコール度数が高く、果実の味が強いので、ワインの味わいはフルボディです。酸味が少なく、とろみがあり、まろやかな味のワインです。

ヴィオニエは白ぶどうですが、オーストラリアやアメリカのカリフォルニアなどの地域によっては、赤ワイン用のシラーズとブレンドし、赤ワインの原料となります。

ヴィオニエとシャルドネの違いについてご紹介します。シャルドネのワインは、「白ワインの女王」と言われています。ワイン通の方でなくてもご存じの方も多いほど有名な白ワインです。

• ワインの香り
  シャルドネ＝（寒冷地）檸檬ライム（温暖地）トロピカルフルーツ・ナッツ
  ヴィオニエ＝フルーツ・ジャスミン・キンモクセイなどのアロマティックな香り
• 主な生産地
  シャルドネ＝フランス・アメリカ・チリ
  ヴィオニエ＝フランス・アメリカ・オーストラリア
• ワインの味
  シャルドネ＝上品でまろやかでコクがある（生産地域によって味が変わる）
  ヴィオニエ＝酸味が少なく果実味が強くまるみのある味（生産地域によって味が変わる）
• ふどうの特徴
  シャルドネ＝果皮が薄くふどう自体はニュートラルで個性がない
  ヴィオニエ＝果皮が薄く実も房も小さくカビに強い

ローヌ地方のヴィオニエのワインは、口当たりがなめらかで酸味のあるアプリコットや桃のような味です。フローラルでふくよかな果実の味がします。華やかな香りと共に口に含んだときのリッチな味わいとアロマの香りが人気です。

ローヌ地方の代表的な生産地・コンドリューのヴィオニエが最高級品で、コンドリューではヴィオニエ100％の白ワインしか認められていません。

ローヌ地方以外で、ヴィオニエを生産しているのは、アメリカのカリフォルニア・オーストラリア・アルゼンチン・日本などです。これらの地域のヴィオニエのワインは、南国のフルーツの香り豊かで、とろみのある口当たりで口の中に華やかな香りが広がります。

カリフォルニアのヴィオニエのワインは、ミディアムライトな辛口のワインです。日本ではヴィオニエと甲州がブレンドされたワインが作られています。

ヴィオニエのワインは、白ワインだけではなくオレンジワインもあります。オレンジワインとは、赤ワインと同じようにぶどうの皮や種子をいっしょに漬け込んで作られたワインです。色素が抽出されるので、白ワインより色が濃くなります。

色合いは、白でもなく赤でもないオレンジ色のものや、一見白ワインに見えるものもあります。オレンジワインは、オレンジ色だからオレンジワインではなく、マセラシオン（果皮と種子を一緒に漬け込むワインの製法）をしてつくられた白ワインを指します。

味はヴィオニエらしくとろりとした質感でアプリコットやハチミツのような果実味があり、さまざまなニュアンスを感じられるワインです。酸味はやや少なく果実味とコクに富んだ優しい味わいです。

フランスにはそれぞれの産地のワインの味や品質を守るためのAOC（原産地管理呼称）があります。産地・品質・ぶどうの木の剪定方法などの栽培法などを厳格に制定したフランスの「ワイン法」です。

AOCに認定されたワインは、特定の生産地・特定のぶどう品種から作られた高級ワインです。産地を偽ったり、低品質のワインが出回ったりするのを防止するために制定されたものです。品質にこだわるなら、AOCに認定されたコンドリューなどのワインを選びましょう。

ヴィオニエのワインを選ぶ際には、値段帯にも注目します。人気のヴィオニエのワインの値段は、1,000円以下から10,000円前後のものです。高級なヴィオニエのワインは、50,000円前後のものもあります。

デイリーユースするなら1,000円前後のもの、ちょっと贅沢したい日には3,000～10,000円のもの、記念日や特別な日には50,000円前後のものを選んで、ステキなディナータイムを過ごしましょう。

ヴィオニエのワインは、華やかな香りと厚みのある味わいなので、海老や帆立などのシーフードのクリーム系の料理やあっさりした肉料理にも合わせられます。たとえば、生ハム・パテ・中華料理・フォアグラなどが合います。

また、ハーブやスパイスが効いたエスニック料理などともおいしくヴィオニエのワインを楽しめます。軽めのヴィオニエなら、刺身や天ぷらなど和食とも相性が抜群です。白ワインなので、基本的には魚介類と相性がいいですが、厚みのある味わいのヴィオニエは、魚・肉ともに楽しめます。

華やかな香りと厚みのあるヴィオニエのワインは、手頃な価格のものもあり、手軽に毎日楽しめるワインです。魚・肉料理どちらにも合わせられるのも嬉しいです。ヴィオニエのワインで、華やかなディナーを楽しみましょう！こちらもあわせてご覧ください。