ジョージアワインのおすすめ7選｜特徴と選び方を解説

世界三大美女と呼ばれるクレオパトラも飲んでいたといわれるジョージアワイン。その歴史は大変長く、ジョージアは、「ワイン発祥の地」とも知られています。ジョージアは東欧に位置し、かつてグルジアと呼ばれていたため、グルジアワインとも呼ばれます。

長期保存も可能ですので、熟成させたジョージアワインを味わってみるのいかがでしょうか？ジョージアワインならではの素焼きの陶器も魅力的です。独特なボトルデザインもプレゼントなどに喜ばれるでしょう。

今回は、紀元前6,000年頃（日本では縄文時代）に誕生したといわれるジョージアワインを紹介します。ジョージアワインのおすすめ7選も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

東欧の南コーカサス地方に位置する国『ジョージア』（グルジア）がワイン発祥の地であることは、ご存じでしょうか？間違いやすいですが、アメリカの州ではありません。はじまりは、紀元前6,000年頃までさかのぼります。

場所は、ジョージアのコーカサス山脈から黒海にかけてのエリアで、ワインが製造されていました。国土の5割以上が山地で、水源にも恵まれています。寒暖差が大きく、大陸性気候で降水量は少ないので、ブドウの栽培に適しています。

ジョージアワインの品種は、赤ワインのサペラヴィ、白ワインのムツヴァネ・キシ・ルカツィテリなどがあります。素焼きの卵型の壺・クヴェヴリで造られる白ワインは、「アンバーワイン」といいます。

クヴェヴリとは、ジョージアワインの醸造・熟成・保存に使う素焼きの粘土製の陶器です。形状は、卵型に近い形です。地中に埋められることでワインの熟成や保存に最適な低い温度を保ちます。また、卵型の形状が果汁と果皮などの循環をよくします。

世界で最も古いクヴェヴリは、紀元前6,000年頃のものとされ、ジョージア国立博物館に展示されています。クヴェヴリでの伝統式醸造方法は、果汁と呼ばれるブドウを搾汁した後に残る搾りかす（果皮、果梗、種など）もクヴェヴリに入れて発酵させます。

ジョージアワインの選び方について、4つのポイントに分けて紹介します。以下、品種や味わい・価格など、それぞれの項目の詳細を解説していきます。気になる方は、参考にしてみてください。

ジョージアワインの味わいの傾向としてはフルーティーです。辛口のワインが多く造られています。ジョージアワインは、赤ワインと白ワインの両方が醸造されますが、クヴェヴリで造られる白ワイン「アンバーワイン」がよく知られています。白ワインを果皮や種と一緒に発酵するのがポイントです。

甘口なジョージアワインを飲みたい方には、「カヘティ地方」の、アラザニで収穫したサペラヴィ種のブドウを使った『キンズマラウリ・ピロスマニ』がおすすめです。遅摘みのサペラヴィ種を100%使用しているので、フルーティーなおいしさを楽しめます。

ジョージアワインに使われているぶどうの品種について紹介します。以下、赤ワイン用のサペラヴィと白ワイン用のルカツィテリの詳細を解説していきます。気になる方は、参考にしてみてください。

サペラヴィは、赤ブドウの品種で、大変古い品種です。ジョージア全土で広く栽培されいます。この品種は、霜によく耐え、寒さに強いです。サペラヴィの果肉は赤く、アントシアニンを多く含んでいます。味の種類は、辛口から甘口、ロゼまで醸造されています。

サペラヴィは、タンニンを含んでいるため、味わいは苦く渋い後味があり、50年以上の長期保存も可能です。ワインの熟成が長いほど、味わいはより表現力豊かになります。相性のいい肉料理などと一緒に、熟成ワインをいただいてみてはいかがでしょうか？

ルカツィテリは、東部のカヘティ地方のメイン品種の白ブドウです。ジョージアにおいて、最も多く栽培されている品種です。芽吹きが遅い品種で寒さに強いため、西ジョージアより東ジョージアの地域で、栽培されています。

ルカツィテリは、ジョージア語で「赤い茎」を意味しています。味わいは、酸味が高く、香りが控えめです。テーブルワインから高品質ワインまで幅広く醸造されています。

オレンジワインとは、白ワイン用の品種を赤ワインの醸造方法で造ったオレンジ色のワインです。オレンジで造ったフルーツワインではありません。色は、黄金から琥珀色の色調を帯びています。

クヴェヴリ製法で醸造した白ワインは、ちょうどいい渋みと、じわっと広がる味わいが特徴です。味噌やだしの旨味のきいた和食料理ともよく合います。伝統的な産地であるジョージア（グルジア）では、「アンバーワイン」といいます。フルーティーなものが多いので、お酒に強くない方にもおすすめです。

歴史の長いジョージアワインの気になる価格は、1,000円～6,000円台と幅広く揃っています。土着品種をメインに天然酵母で発酵させて醸造したものや人的な作業をできるだけ行わない「クヴェヴリ製法」でつくったジョージアワインは、比較的高めになっています。

土器で発酵から熟成までおこなう「クヴェヴリ製法」で造るワインは、大量生産ができないといわれています。そのため価値が高くなっているのでしょう。なかには、イギリスロイヤルウェディングで選ばれた高級ワインもあります。

ジョージアワインは、ジョージアワインを扱っているネット通信販売や輸入食品を揃えているお店やカルディで購入できます。ワインの劣化や液漏れ、吹きこぼれなどのトラブルを避けるため、通販の場合は、クール便で届けてくれるお店がいいでしょう。

通信販売でも、伝統的な「クヴェブリ製法」で醸造されたジョージアワインを購入できます。気になる方は、ぜひ探してみてください。

ジョージアワインの白は、肉料理との相性がとてもいいと言われています。ジョージア現地の料理では、クリームとガーリックでチキンを煮込んだ「シュクメルリ」がおすすめです。ガーリックの強い香りとクリームの重厚な香りが合わさり、ワインとのマリアージュを楽しめます。

芳醇でリッチなアロマが香るオレンジワインには、天ぷらや味噌・昆布だしなどで味付けした和食との相性が合います。簡単にできるおつまみは、豚ひき肉を使ったジョージア風ジャーマンポテトもいいでしょう。

今回は、歴史の長い、注目されつつあるジョージアワインを紹介しました。お気に入りのジョージアワインは見つかったでしょうか？歴史ある製法で作られたジョージアワインを特徴や品種などを参考にして、楽しみましょう。

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