シャブリのワインおすすめ24選｜辛口白ワインといえばコレ！当たり年や格付けを解説

世界的に有名な『ロマネコンティ』もつくられるブルゴーニュ地方で、白ワインのシャブリは生まれました。日本の食材と相性が抜群であることから、白ワインの魅力があまり浸透していない日本においても人気を獲得しています。

そんなシャブリはフランスでもAOC（フランスワインの最高格）の格付けをされており、その品質を保証されるワイン。話だけきくとお値段も相当高いものと想像してしまいますが、日本でも1000円台で手に取れる格安のシャブリが存在します。

今回はシャブリのおすすめ24選とともに、シャブリの解説や飲み方、シャブリにあうおつまみなど紹介しますので、おいしい白ワインを飲んでみたい方は最後までご覧ください。

シャブリの産地はフランス東部のブルゴーニュ地方、その最北部に位置するシャブリ地区です。冷涼な土地であり、スラン川の流域で牡蠣の化石を含む石灰質の土壌を有します。「冷涼」・「牡蠣」のワードから想像されるとおり、ミネラル豊富でキリッとした飲み口が特徴の白ワインです。

シャブリ製造に使われるブドウは「シャルドネ」。ほかの品種は使わず100％シャルドネでつくられるシャブリは、他に類をみない個性的な土壌のちからによってその味を生み出します。

フランス国内での最高格付けを意味する「AOC」に認められたシャブリは、熟練の職人によって厳格な製法で商品化され、恵まれた土壌を最大限にいかした高品質のワインに仕上げられます。

シャルドネ品種は世界中で栽培されている「白ブドウの王様」とも呼ばれる品種です。土壌によって香りや味わいが大きく変わり、産地の品質をうつす鏡のようなブドウ品種といえます。

シャブリ地区でつくられるシャルドネは、冷涼な気候と石灰質土壌の恩恵でフレッシュな酸味が感じられます。ワイン造りの歴史が古いブルゴーニュ地方ならではの技術で育成されたことで、厚みがあり味わい深い「ひと味違う」シャルドネがつくられます。

グラン・クリュとは、ブルゴーニュ地方の「特級畑」を指します。AOCカテゴリ上では限られた畑しか名乗れない最高格付けです。ブルゴーニュには1000以上の畑がありますが、そのうち特級を名乗れるのは33件のみ。シャブリに限れば7件で、シャブリ全体では2％の面積となります。

シャブリ・グラン・クリュは特級を名乗るにふさわしい重厚さ。100ヘクタールの斜面に並ぶ畑は日当たり抜群で熟度が高く、非常に複雑な味わいが楽しめます。

ブルゴーニュの格付けで上から2番目の格「一級畑」がプルミエ・クリュです。グラン・クリュとくらべて安価で入手できるのがポイントです。品質を保証されているのは特級と変わらず、個人の好みしだいではこちらのほうがおいしいという方もいます。

40区画あるプルミエ・クリュは「ヴァイヨン」、「フルショーム」などが代表的ですが、いずれもグラン・クリュに匹敵するクオリティを持ちつつ個性的なフレーバーを生み出しています。

グラン・クリュやプルミエ・クリュとくらべて格が劣るとされるシャブリです。しかしAOCの要求をパスしてシャブリを名乗れるクオリティですから、選ぶときに「格下ワイン」と見下すのは間違いです。

味わいはフレッシュな酸味が際立つのが特徴です。食事との組み合わせ次第ではこちらのほうがフィットする場合も多いです。

プティ・シャブリはAOC格付けでいちばん下の格です。先に紹介したシャブリとの違いは生育する土壌にあります。石灰層より上の泥や砂土が多い層で生育するため、特有の風味はひかえめに。

格付けワインとしては安価なこと、味わいがさわやかさ・飲みやすさに振れていることから、フランスではデイリーワインとして親しまれています。

そもそも当たり年とは、日照や降水など気象条件が適切でブドウがうまくできた年を指します。一般的にブドウがいいとワインの味もおいしくなります。シャブリの当たり年は、「2017年・2019年」とされます。

気象条件は操作できません。最適な条件下でできたワインは「神の恵み」と呼ばれ、ワイン愛好家から絶大な支持を得ています。希少価値・高品質を理由になかなか手に入らないこともありますが、ぜひいちどは飲んでおきたいものです。

ワイン造りの要素は「天・地・人」といわれます。最適な土壌や気象条件、そして携わる職人の技術があって素晴らしいワインが生まれます。シャブリも生産者によって香りから酸味、口当たりまで大きく変化するワインです。

シャブリで有名な生産者に「ドメーヌ・ラロッシュ」が挙げられます。『ブランショ』『ブーグロ』『レ・クロ』と3つも特級畑を所有しています。ミネラル分が強く、口当たりはなめらかで重厚ながら複雑な味わいが特徴です。

ワインの値段は格付けや生産者によってまちまちです。生産年で値段が跳ね上がることもあります。しかしワインの面白さは「値段と満足度が必ずしも比例しない」ことにあります。

シャブリは安くいもので1,000円台で入手でき、他の人気ワインとくらべても手に取りやすいです。シーンごとに最適なワインは変わるため、料理とあわせてプティ・シャブリの飲みやすさが欲しいなど、高級シャブリより安いシャブリの方が満足できる場合があります。

シャブリはミネラルが感じられる風味と酸味が特徴の辛口ワインです。辛口を楽しむために冷やして飲んでみてください。アペリティフとして楽しむ場合は飲み口がよりキリッと感じられる8℃程度がおすすめです。

食事とあわせるときも冷やして飲みたいのですが、料理との温度差が原因で相性が悪くなりがちです。料理しだいではありますが、気持ち戻した10℃くらいが口当たり、のど越しや料理とのフィット感の面でちょうどいいです。

ワイングラスは形状や厚さで「そのワインで一番感じたい要素」を選ぶことができます。とはいえ、ワインにあわせていくつも購入するのは面倒です。そんな方にもおすすめなのが「万能型」といわれる形状のグラスです。その名のとおりオールマイティにワインを楽しめます。

シャブリは舌に当たる酸味を感じながらキリッと喉まで流すのが醍醐味です。万能型の直線的なフォルムのほうが舌から喉までの感覚をスムーズに感じられおすすめです。

ワインと料理の相性について「シャブリは牡蠣」と言われます。シャブリをつくる土壌が牡蠣の殻を含む石灰質なだけあってシャブリのミネラル感と牡蠣の相性は抜群です。ただシャブリと牡蠣、どんな組み合わせでもいいわけではありません。

生牡蠣は独特の風味が強く、高級シャブリの重厚な口当たりや複雑な風味が削がれてしまいます。口当たりよく酸味で流してくれるお安めのシャブリとあわせれば、ワインも箸も進むこと間違いなし。逆にムニエルのように火を通せば、牡蠣のまろやかさと高級シャブリの濃厚さが昇華して幸せの瞬間を楽しめます。

白ワインをつかったカクテルは多いですが、シャブリもカクテルとして楽しめます。女性に人気の『キール』や『シンフォニー』が白ワインカクテルとしてよく知られます。

おすすめはスプリッツァーで、シャブリを氷と炭酸水で割るだけと簡単です。気を付けたいのは配分ですが、シャブリを多めにしたほうが酸味が効いておいしいです。

畑や生産者ごとに香りや口当たりが変わる個性豊かなワイン・シャブリは、選ぶ時間も試す時間も楽しいです。好みにあったおいしいシャブリを見つけたら、食事の時間をキリッと演出してみてください。

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