プロ御用達の包丁おすすめ25選｜ブランドやプロの料理人が使う包丁の特徴も

料理をする際に包丁は無くてはならないツールです。そんな包丁だからこそ、食材を気持ちよく切れる切れ味や、かっこいいデザインを兼ね備えた、プロの料理人が使っているような包丁を使ってみたいですよね。

プロ用包丁といえば有名なブランドの高級な包丁といったイメージが強いですが、実は店舗やネットなどで簡単に購入可能です。趣味で料理を楽しむ方でも十分に手を出せる、お手ごろな価格帯の包丁もたくさんあります。

今回はそんなプロの料理人が使うおすすめ包丁について解説していきます。一般的な包丁との違い・商品の選び方・プロ御用達のブランドなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。三徳包丁など種類の解説・包丁セットなどの情報も必見です。

プロの料理人となれば、家庭での調理では考えられないほど包丁の使用率が高いです。耐久性がある包丁を選ぶ時は、刃と柄の間部分に金具がついているかどうか・柄の芯が柄の最後まで通っているかどうか・柄を固定してある鋲が3つあるかの3点を確認してみてください。

プロの料理人はとにかく食材を切る作業が多いので、切れ味のよさはマストポイントです。新品の切れ味が持続できる包丁を選びましょう。素材的には、ステンレスがおすすめで、中でもコバルト合金銅やパウダーハイス(粉末ハイス)銅などは、切れ味がよく錆びにも強いです。

衛生面は家庭でも気をつけたいので、洗いやすいものがおすすめです。特に汚れが溜まりやすい刃と柄のつなぎ目部分は、常に清潔にしておかないと食中毒の原因にもなります。

ツバなしは凹凸ができて汚れが溜まりやすいので、ツバありの方が衛生的には〇。柄に抗菌加工が施されているとなお安心です。また、錆びも衛生的には好ましくないので、錆びないステンレス製も衛生的と言えます。

同じ包丁でも、牛刀・三徳包丁・ペティナイフ・筋引き包丁などいくつかの種類に分けられます。それぞれ性質や、使用に適した食材も異なるので、それらを把握した上で自分にぴったりの包丁を選びましょう。

ステンレスとは、鉄にクロムを添加して錆びにくく加工した素材。錆びないに加えて耐久性もあり衛生面でも安心。切れ味もいいので、今では包丁の素材の定番となりつつあります。

値段はあまり安すぎると切れ味に問題がある可能性も。切れ味を最優先するなら強度が高いものを選んでください。柄の部分までステンレスでスタイリッシュな包丁は、プロはもちろん一般家庭でも人気です。

昔ながらの料理人が使っているイメージが強いのが鋼の包丁です。和包丁に多いですが、最近では有名高級ブランドからも鋼製の包丁が販売されています。

鋼は硬い素材のため切れ味は抜群で持続性も高いです。ただし、錆びやすいのでマメにお手入れしないとすぐに錆びてしまいます。家庭用として優れているとは言えませんが、こだわりがありお手入れも楽しめる方には向いています。

鋼のデメリットである錆びやすさをカバーしたのがダマスカス鋼です。何種類かの異なる鋼材を重ねて層にしてあり、錆びにくいのはもちろん、切れ味がよく耐久性にも優れています。

ダマスカス鋼の包丁は刃の表面に独特の模様があり、クールなデザインになっているのも人気の理由。高品質の鋼が使用されているほど価格が高くなりますが、その分機能性にも優れています。

複合材の包丁とは、両側がステンレスでその中心に鋼やより硬いステンレスを挟んだ素材。見た目はステンレスで、実は複合材である包丁も多いです。

ステンレスのメリットである扱いやすさをキープしつつ、刃先が硬いので切れ味もいいのが特徴。たとえば、鋼の包丁を買いたいけれどお手入れしなければいけないのがネックの場合、中心に鋼が挟んである複合材がおすすめです。

セラミックは陶器の一種なので、金属とは違い錆びないのがメリットです。また、切った食材が変色しにくく、独特の金属臭もありません。

軽いので力の弱い女性や子ども、年配の方でも扱いやすいのが魅力。硬くて切れ味もいいですが、やはり金属ではないので刃が欠けやすいのがデメリットです。魚の処理で骨を砕くなど、硬い食材を扱うシーンが多い方には不向きと言えます。

包丁の刃渡りにはさまざまな長さがあります。刃渡りが長い牛刀包丁の場合、プロ用は27～30cmで一般家庭用は16～24cmあたり。刃渡りが長いと大きな食材を切る時に便利ですが、料理初心者の場合は安全性を考慮して20cmくらいにしておくのがベストです。

また、牛刀包丁をメインの包丁として使うのであれば、扱いやすい20cm以下のものがおすすめ。サブとして使うのであれば20cm以上の長いタイプも便利です。

さまざまな種類の包丁を一気に揃えたい方には、包丁セットを購入するのもおすすめします。包丁セットは商品ごとにそのラインナップもさまざまですが、ぞれぞれを1本ずつ購入するよりも、コスパよく購入できる場合が多いです。

初心者の方は、出刃包丁や三徳包丁といった基本的な包丁が揃っている包丁セットを選びましょう。普段使いしやすいラインナップであれば、包丁を使用する回数も増え、より早いスピードで包丁の扱いが上達します。

せっかくプロ仕様の包丁を購入したら一生ものとして長く使いたいもの。買う前にアフターサービスがどの程度充実しているかを確認しておくのがポイントです。

包丁のアフターサービスには、欠け直し・錆び取り・研ぎ直し・柄の交換などがあります。高級包丁を扱うメーカーだと、ゆがみの矯正やロゴの再印字なども。自分では修復が難しいですが、プロに任せればいつまでもきれいに使えます。

洋食器メーカーが手掛ける包丁ブランド。オールステンレスのスタイリッシュなデザインは「グッドデザイン賞」を受賞した経験もあり、日本のみならず海外でも大人気です。

もちろん見た目だけでなく、鋭い切れ味も大きな魅力。すべてステンレスなので、錆びやカビの心配もありません。一般家庭用には各種包丁2本+オリジナルシャープナーなどのセット売り商品が人気です。

包丁マニアにも有名な、刃物の生産で有名な岐阜県関市で昔から有名な鍛冶屋の名匠「孫六 兼元」の伝統技術を継承するブランド。実は国内でも有数の刃物メーカー「貝印」が手掛けていて、ホームセンターなどで手軽に購入できるのも特徴です。

一般家庭用からプロ仕様まで商品の種類が豊富ですが、決して品質面で問題があるわけではありません。選択肢が広く、自分にぴったりの包丁が見つかります。

ドイツのブランド「ツヴィリング JAヘンケルス」には、双子マークの「ツヴィリング」とひとりマークの「ヘンケルス」があります。前者よりもカジュアルで手軽に購入できるのがヘンケルス。

ラインナップが豊富でデザイン性が高く、柄の素材も豊富でカラーも選べるのが女性にとっては嬉しいポイント。他ブランドに比べてリーズナブルですが、使いやすさではピカイチです。

国産メーカーにしては斬新なデザインが特徴。刃部分にくぼみがありますが、これにより切った時に包丁と食材の間に空気が入ってくっつきにくくなり作業しやすくなります。

素材はステンレスの中でも高級な「ACUTO440」に独自機能を施したグレステン鋼を使用。錆びに強く研ぎやすいのでお手入れも簡単。切れ味がよく持続性も高いので、プロの料理人からの支持率も高いです。

日本でも有数の刃物の産地である燕三条発の包丁ブランド。切れ味にこだわるだけあり、最高の切れ味の先にある「最高の道具を手にした満足感」をコンセプトに造られた包丁はまさに一生もの。

世界中の料理人から認められている国産ブランドですが、一般家庭でも使いやすい高品質の包丁もあります。日本刀の技術を応用した和包丁からデザイン性の高いダマスカス包丁までラインナップは多岐に渡ります。

京セラは調理器具・タンブラーなどのキッチン用品などを製造・販売している日本の会社です。どれも高品質で使いやすいので、初心者からプロまで幅広い方に選ばれています。そんな京セラはセラミック製の包丁が有名です。

切れ味抜群で耐久性にも優れているので、一度購入したら長く使い続けられます。ココチカル・スタンダード・カラフルキッチンの3シリーズを展開していますので、ニーズや好みに合わせて選んでみてください。

ビクトリノックスはスイスの老舗メーカーです。もともとは軍用ナイフを製造していましたが、現在では家庭用の商品を多く扱っています。

そんなビクトリノックスの包丁は、細かい作業に適したタイプ・魚用などさまざまな種類があるのが特徴です。そのためこだわる方は何本も持っています。ステンレス・炭素複合材・ダマスカス鋼など素材も豊富なので、きっとお気に入りの1本が見つかります。

堺打刃物は大阪府堺市とその周辺で発達した刃物製品の名称です。600年以上の歴史があり、経済産業大臣指定伝統的工芸品にも選ばれています。そんな堺打刃物のなかでもとくに有名なメーカーが堺孝行です。

高品質で初心者にも使いやすい包丁は、日本だけではなく海外でも愛用されています。和包丁だけではなく洋包丁も製造されているので、いろいろなメニューに対応できます。

ミソノは岐阜県関市にある刃物メーカーです。伝統の製法を守りつつ新しい技術も取り入れており、時代に合わせたものづくりを行っています。ミソノの包丁はプロからも評判が高いのが魅力です。

商品ラインナップが豊富で一般家庭でも広く使われており、初心者でも使いやすいのが特徴です。百貨店・東急ハンズ・ECサイトなど身近な店舗で購入できるので、気になる方はぜひ探してみてください。

プロの料理人が使う包丁を手に入れたら、やはり使い方もプロっぽくしたいところ。一番のポイントは、食材それぞれに合う切り方をする点です。たとえば野菜を切る時は手前か奥に向かって押し出すように、カボチャやニンジンなど硬い野菜の場合は上から下に押しながら切ります。

肉や魚を切る時は、刃のカーブ部分をあててシュッと手前に引くと包丁の切れ味を実感できます。筋を切る場合は、先端の尖っている部分を刺して切り込みを入れるとやりやすいです。

包丁は調理器具の中でも特にお手入れが肝心のアイテムです。だからこそプロが行うようなお手入れ方法を、きちんと身につけたいですよね。ちょっとしたポイントに気をつけるだけで切れ味は抜群に良くなるので、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。

【包丁をお手入れする際のポイント】

• 使用後は洗剤でしっかり洗い、よく乾かす
• 月に1回程度の頻度で、切れ味が落ちてきたタイミングで研ぐ
• ステンレス・鋼・鉄の包丁にはシャープナーを利用する
• セラミックの包丁にはダイアモンドコーティングなどの強度の強いシャープナーを利用する

料理をするうえでは必要不可欠な包丁！プロが使う包丁を使えば、毎日料理をする時の気分も上がり仕上がりにも差が出るはずです。ぜひご紹介した情報を参考に一生ものの包丁を探してみましょう。