福井晴敏の小説おすすめ10選｜映画化作品も！『亡国のイージス』『ガンダム』など

福井晴敏は1968年に東京都で生まれ、現在まで映像作品も含め、多くの作品をリリースしている作家・アニメ作家です。代表作には、軍隊を舞台とした『亡国のイージス』や、根強い人気のアニメ作品『機動戦士ガンダムシリーズ』などがあります。

福井晴敏は、ガンダムの生みの親である富野由悠季の熱心なファンであり、その縁もあって多くのガンダム作品の原作を手がけています。また、自身のオリジナル小説は、軍事関係や海兵隊などを取り扱うものが多く、映画化されているのも特徴です。

この記事では、壮大なスペクタクル作品や軍事ものを中心に描く作家としてだけでなく、アニメ作家しても人気を博している福井晴敏のおすすめの小説を中心にご紹介します。

福井晴敏は東京都出身の作家で、幼い頃から小説よりは漫画に夢中であった少年でした。また、映画も好んで観ており、小学生の頃から架空の映画シナリオを書くのが好きだったそうです。いわゆる福井晴敏の原点ともとれるエピソードですね。

また、ガンダムを生み出した富野由悠季のファンであり、富野作品の小説にかなりの影響を受けたと公言しています。その後大学を中退し、警備員として勤務しながら書いた小説がきっかけで作家デビューを果たします。

小説だけでなく、映画の原作やアニメ作品にも多く携わっており、親しまれている福井晴敏。ここでは、福井晴敏の作家としてのペーパーワークと、映像作家としても活躍する経歴や魅力などを中心にご紹介します。

映画化されて話題になった『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』など、軍隊を舞台に細かな人物像や背景の作り込みに高い評価を得ている福井晴敏。綿密に練られた作品の壮大さと、難しいテーマでありながら、わかりやすい文章で表現する読みやすさが魅力です。

特に作品内に登場する兵器や組織体制などは、圧巻のリアリティが楽しめます。

福井晴敏は、自身も作品のファンと豪語しているガンダム作品だけでなく、『宇宙戦艦ヤマト』やかわぐちかいじ原作の『空母いぶき』にも携わっています。アニメーションスタッフとして、大人が視聴して楽しめる作品を送り出してきました。

原作のオリジナリティを守りながら、福井晴敏が考える解釈でキャラクターを描いていく姿勢には、高い支持を得ています。自身を「アニメ作家である」と自負しているだけあり、アニメ作りは圧巻です。

福井晴敏の代表作である『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』には、架空の軍事施設や組織の名前が登場します。そのリアリティたるや、読んでいる者を引き込むセンスには、評論家や選考委員からも絶賛されています。

また、作品に登場する組織名や兵器のネーミングなどは、福井晴敏の小説に繰り返し描かれているのも特徴です。福井作品を多く読んでいる方には、共通のワードが馴染みのあるものになっていきます。

ここでは、福井晴敏の代表的な人気作品をピックアップしてご紹介し、ストーリーの魅力を解説します。また、映画化されている作品が多いため、映像と合わせて楽しめるのも福井晴敏の大きな特徴であり、おすすめする理由です。

2005年に真田広之主演で映画公開された作品「亡国のイージス』は、福井晴敏の最も有名なベストセラー作品です。ストーリーは、海上自衛隊で活躍する人々を中心に、護衛艦「いそかぜ」を舞台に繰り広げられる軍事アクションになっています。

福井作品の『Twelve Y. O.』の続編にあたりますが、本作単体でも楽しめ、また映画作品だけ視聴しても理解できるように作られています。福井ワールドを楽しむのにぜひおすすめしたい小説です。

太平洋戦争の末期に、若き2人の男女が運命の鍵を握る、壮大なスペクタクルロマンを描いた超大作です。軍の潜水艦「伊507」に乗務員として乗り込む主人公の未成年・折笠往人と、ドイツ生まれで物語の核となる少女・パウラなど、運命に振り回される乗務員たちを描いています。

ドイツが開発した兵器「ローレライ」をめぐってさまざまな攻防が起こり、作品もかなりの長編ですが、一気に引き込まれてしまう魅力のあるストーリーです。

無類のガンダムマニアでも知られている福井晴敏が描いた『機動戦士ガンダムUC』の小説版。本作は、アニメで描かれた世界観や背景をより詳しく知りたい方には、非常におすすめのシリーズです。

ガンダムファーストからのファンからの評価も高く、本作以前のテレビシリーズを視聴した方にも楽しめる作品となっています。また、アニメを観た方なら、より人物像の解釈がしやすくなるので、ぜひプロローグからじっくり楽しんでもらいたい小説です。

『沈黙の艦隊』や『太陽の黙示録』などで知られる漫画界の巨匠・かわぐちかいじの待望の映画作品である『空母いぶき』。実写映画として、西島秀俊や佐々木蔵之介など、豪華メンバーで制作されました。

『機動戦士ガンダムシリーズ』や、『宇宙戦艦ヤマト』の映画を手がけていた福井晴敏は、かわぐちかいじ自らのオファーを受け、本作の企画として参加しています。福井晴敏作品に触れてみたいと思われている方は、ぜひ映画でも味わってみてください。

軍事関係を舞台とした小説からアニメ作品まで、さまざまなエンターテイメントを世に送り出している福井晴敏。びっしりと書かれた活字が苦手な方でも、きっと作品に引き込まれていきます。ぜひ手に取って体験してみてください。こちらもあわせてご覧ください。