野球グローブメーカーおすすめ21選｜珍しいメーカーや革がいいメーカーも

野球グローブは、野球をプレイするためには必要不可欠なアイテムです。一度購入したら長く使用するものなので、せっかくならとっておきの一点を手に入れたいですよね。そのためには、どのメーカーから購入するのかが重要になります。

野球グローブは、硬式グローブ・軟式グローブ問わず、多くの国内外メーカーからさまざまな製品が展開されています。しかし、革がいいメーカー・珍しいメーカーなど、各メーカーの特徴もさまざまで、何を基準にメーカーを選ぶべきか迷ってしまう方も少なくありません。

今回はそんな方に役立つ、野球グローブメーカーを比較する際のポイントや、おすすめ人気メーカーについてご紹介していきます。さらにはポジション別のグローブの選び方などについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは野球グローブを始めて買う方にもわかりやすいように、メーカーを比較するポイントを5つ紹介します。

• 長く使用できる「耐久性」の高さ
• 「フィット感」に優れた革を使用しているか
• 重量や形で「操縦性」をチェック
• 予算やデザインにこだわるなら「種類の豊富さ」も重要
• 信頼感と特別感のどちらを重視するかは「知名度(人気度)」をチェック

グローブは使うほどに型ができるため、長く使い続けられる耐久性が重要になります。また操縦性やフィット感もミスを防ぐためには重要なポイントです。特に重量や形は各メーカーの特徴がわかれやすい点なので選ぶ基準になります。

国内ナンバー1のシェアを誇る「ミズノ」はイチロー選手をはじめ、田中将大選手・前田健太選手・坂本勇人選手など日本を代表するプロ野球選手も多く愛用しています。少年用から軟式グローブ・硬式グローブまで豊富なラインナップがあるのも魅力です。また、甲子園が提供しているオーダーグローブも有名です。

ミズノの野球グローブはグレード別に分類されているので、予算に合わせて選べるのも特徴です。プロ野球選手の愛用者も多い最上級ブランド「ミズノプロ」は、3万円からとお高めですがその分革にこだわっています。長く使用できるのでトータルコスパを考えるとお得です。

ミズノに次ぐ人気の野球グローブメーカー「ゼット」は山﨑伊織選手(巨人)・藤浪晋太郎選手(阪神)・今宮健太選手(ソフトバンク)など多くのプロ野球選手が愛用しています。革がいいメーカーとしても評判で、初心者からプロレベルまで幅広い種類や価格帯の野球グローブが揃っているのが魅力。

また時代に合わせ改良を重ね、常に最新技術を取り入れたグローブを販売しているのも特徴です。グレードは7段階あり最安グローブが少年用の「グランドヒーロー」9,000円～、最上級モデルは「プロステイタス」で約28,000～55,000円です。

「SSK」も梅野隆太郎選手(阪神)・丸山和郁選手(ヤクルト)・アルカンタラ選手(日ハム)などをはじめとしたプロ野球選手に多く愛用されています。ミズノやゼットに比べると知名度が低く一般の野球チームではあまり見かけません。SSKのグローブは5つのグレードから選べます。

プロも使用する最上級モデルの「プロエッジ」は価格帯も10,000円～60,000円と高めですが、プロの声を反映した軽さとしなやかさが特徴です。少年用から軟式・硬式用まであるので、予算が見合う方はプロエッジを選んでおくと間違いありません。

2013年頃から野球事業へ参入した「アシックス」。野球グローブメーカーとして歴史は浅いものの、他にはない新しい技術を取り入れており近年人気が高まっています。また超一流プレーヤーの大谷翔平選手や、ダルビッシュ有選手・鈴木誠也選手(カープ)が愛用しているのも人気の理由です。

アシックスの野球グローブには5つのランクがあり、最上級の「ゴールドステージ」は硬式グローブが40,000円～70,000円となっています。またゴールドステージにも4種あり、その中の「レプリカ(プロモデル)は実際に使用している野球選手と同じグローブが購入可能です。

野球メーカーとして100年以上の歴史がある老舗グローブメーカーの「ローリングス」。プロ野球選手では岡本和真選手(巨人)・小川泰弘選手(ヤクルト)・糸井嘉男選手(阪神)などが愛用しています。また海外のメジャー選手も多く愛用しているメーカーです。

デザインも幅広く、カラーも豊富なので草野球選手にも支持されています。5つのグレードがあり、一般用の硬式グローブは「プロプリファード」が最上級モデルで約50,000円～65,000円です。しっかりした作りにより他メーカーに比べ重量感があります。

アメリカ発の野球グローブメーカー「ウィルソン」。上位モデル3種は品質の良さを重視して日本製となっているのも特徴です。プロ野球選手ではガンケル選手(阪神)・湯浅大選手（巨人）などが愛用しています。

独自の「デュアル構造」技術を取り入れたグローブは、強い打球もしっかり捕らえられる守備力の高さが魅力です。デュアル構造を取り入れているのは5つのシリーズのうち「ウイルソンスタッフ デュアル」のみとなっています。価格は軟式グローブで約30,000円、硬式グローブで55,000円程度となっています。

ドナイヤはシンプルなデザイン設計で、カラー展開も「タン」1色のみとなっています。余計な部分にはお金をかけず素材や機能面にこだわっている野球道具専門メーカーです。山田哲人選手(ヤクルト)が愛用しており、山田哲人モデルの「DJNIMS」はファンからも高い人気があります。

既製品の種類は以下の14種のみで価格は硬式：55,000円～60,000円・軟式：30,000円前後となっています。ただし、オーダーグローブの場合は14色から選べます。

• 投手用：2種類
• 内野手用：4種類
• 外野手用：2種類
• 一塁手用：1種類
• 捕手用：1種類

長年野球専門店ベースマンに在籍していた、グラブ職人の池北晃明さんが立ち上げた野球ブランド「一富士」。池北さんが多くの野球選手の声を聞いてきた経験を駆使して、素材から細部までこだわり制作されています。

完全なる日本製のグローブは、力強い和風なロゴも特徴的です。またカラーは斬新な配色になっており、そのバランスに魅了されるユーザーも多くなっています。「一富士」のグラブには使うほどに手になじむステア(牛革)が使用されています。丈夫で型崩れしにくいため長く使用できる革がいいグローブです。

完全オリジナルのオーダー野球グローブを販売する「MCS」。牛革を使用した細部までこだわりを感じるグローブは、使うほどに手になじむ使用感が魅力です。全11色のカラー展開で納期は2～3か月となっています。

価格は58,000円からと高めですが、ふるさと納税を活用するとお得に購入可能です。また奈良県三宅町もふるさと納税返礼品としてグローブの取扱いがあります。吉川清商店の「bro's（ブロズ）」・アサダスポーツ・野球工房iプラスの「YSF」から好みのグローブをオーダー可能です。

1910年に創業した100年以上の歴史がある野球用品メーカー「玉澤」。現在プロ野球選手に使用者はいませんが、高校球児や大学生・草野球選手では好んで使用する方も多くいます。軟式・硬式グローブからソフトボール用のグローブまで取り扱いがある種類の多さが魅力。

またそのどれもが日本製であり、経験値が高い職人さんがひとつひとつ完全手作りで製造しているのも大きな特徴です。そのため玉澤のグローブは同じ品番でも微妙な違いがあります。

大阪府に本拠地を構える「美津和タイガー」は1947年創業の歴史ある野球グローブメーカー。1970年代からは江夏豊選手・掛布雅之選手、落合博満選手など数多くのレジェンド選手などが愛用し知名度も上がりました。

最高モデルの「ペナントキング」は、大阪府堺市の工場で製作している日本製グローブです。硬式グローブは内野手用2種・外野手用1種・投手用1種の販売となり受注生産中心となっています。ワンランク下のレボルタイガーであればYahoo!などの通販サイトでも購入可能です。

軽いうえに優れた耐久性も兼ね備えた「ザナックス」のグローブ。元阪神の藤川球児選手も愛用しており注目を浴びました。しかしまだまだ知名度はあまり高くなく、使用している方はまだ多くありません。しかし有名メーカに負けない品質の高さから、近年注目されているメーカーです。

ザナックスのグローブには3つのランクがあります。一般的に流通しているグレードの「トラスト」シリーズは素材・性能・品質の高さだけでなく洗練されたデザインにもこだわったモデルです。また複数ポジションに対応した「ザナパワー」も特徴的で注目されています。

日本製の高品質なグローブを安く手に入れたい方には「ファイヤーズ」がおすすめです。ステアレザーを使用した硬式グローブも、30,000円台で購入できるコスパの良さが評判を呼んでいます。また既製品だけでなくオーダーグローブも購入可能です。

軟式用のグローブにも硬式用グローブと同等の素材が使用されているため、カラーにもこだわる草野球に中にはあえて軟式グローブを使用している方もいます。高校野球でも使用する選手が増えており、コスパのいいグローブを求める方にピッタリのメーカーです。

近年プロ野球選手でも愛用者が増えている「シュアプレイ」。国産にこだわり、品質のいいステアグレーを使用しているグローブは品質・耐久性にも優れています。1936年の創業から多くのプロ野球選手にも使用されており、現在は牧秀悟選手(DeNA)とマスターズ契約を結んでいます。

しっかりした作りの少年用グローブも10,000円前後で購入できるため、使用者も増加中です。プロ仕様モデルの硬式グローブも40,000円台で購入できるコスパの良さが魅力的なメーカーになっています。

これから少年野球を始める子供や、レクリエーション等の遊びで使用するグローブなら「ファルコン」がおすすめです。耐久性や素材のグレードは有名メーカーより劣りますが、柔らかい使用感による扱いやすさが特徴です。

予算を押さえた安いグローブの中でも実用的に使用できるメーカーとなっています。特に長く続くかわからないようなお子様にはおすすめのメーカーです。

2011年に設立されたウォースティックはバットと野球アパレルが中心の新興メーカーです。グローブの販売も行っており、アパレル独自のスタイリッシュなデザインが魅力。中指に施された「WARSTIC」のロゴと、手首の2本線が特徴です。

素材にもこだわり革は日本製のキップレザーを使用しています。現在日本国内では入手できない為手に入れれば注目を集めるのは間違いありません。

グローブにこだわりを持つ松坂大輔選手が使用し注目を浴びた「GLOVE STUDIO RYU」。高橋順平選手(ソフトバンク)や成田翔選手(ロッテ)も自腹で購入し愛用しています。プロ野球選手も求めるほどの品質の高さは魅力的です。

細かい要望を叶えてくれるオーダーグローブ人気が殺到し半年待ちは当たり前となっていました。(2022年7月現在、オーダーグローブの受付は休止されています。)既製品は通販でも購入できるのでぜひ1度チェックしておきましょう。

大谷翔平選手がアドバイザリー契約をしているスポーツウェアブランド「デサント」。野球グローブのメーカーとしては認知度がまだ低いメーカーです。しかしプロ野球選手の声を反映した共同開発モデルのみ取り扱っており、有名メーカーに劣らない品質の高さが近年注目されています。

デザントのロゴデザインもかっこいいポイント。まだ使用者が少ないため周りと被りたくない方にもおすすめです。少年用グローブの取扱いはなく、本格的に野球を楽しむ方にピッタリなグローブメーカーとなっています。

2004年創業の新興メーカー「アトムズ」。奈良県桜井市に本社工場を構え、国内だけでなく海外にもグローブを販売しています。注目のジュテルレザーや和牛レザーを使用するだけでなく、グラブ紐・グリスにまで深いこだわりが詰めこまれた高品質な製品です。

これだけ高品質・好素材ながら既製品は30,000円～60,000円程度とコスパも優れています。躍動感を感じる「A」のロゴもおしゃれで、人目を引きつけます。じわじわと人気が高まっているので、知名度が上がる前にゲットしておきたいグローブです。

アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル発の新興メーカー「アブソルートリー・リディキュラス」。まだ国内での認知度は低いですが、メジャーリーガーの愛用者も多い信頼できるグローブメーカーです。

個性的なデザインが魅力でアイスクリームや聖書をモチーフにしたグローブがあるのも特徴。キップレザーを使用し、品質・耐久性にも優れています。国内では販売されておりませんが、海外の公式サイトから購入可能です。個性を出せる草野球にもピッタリです。

国内では見ないカラフルで個性的なグローブが欲しいなら「レイザープロスポーツ」のグローブがピッタリ。アメリカ合衆国カリフォルニア州のカスタムグラブメーカーが作るグローブは、カラフルな色合いやカスタムの幅広さが魅力です。

海外でもまだマイナーなブランドの為、国内での使用者はほぼいません。奇抜なデザインやカラーは注目度も抜群。もちろん見た目だけでなく素材にもこだわり、最高品質の日本製キップレザーを使用しています。絶対に人と被りたくない方におすすめです。

ピッチャー用グローブは投球が読まれないよう、ウェブのすき間がないグローブを使用します。2種類のタイプに分かれており、投げ方のタイプによって適したグローブが異なるのが特徴です。

大きく重量のあるグローブはスピードが速い投球が魅力の「剛腕ピッチャー」に適しています。逆に小さく軽量なグローブはコントロールを重視する「変化球が得意なピッチャー」に好まれるモデル。特に投手用として人気のある野球グローブメーカーは「アシックス」と「ミズノ」です。

キャッチャーや一塁手はそれぞれ専用の「キャッチャーミット」「ファーストミット」を使用します。どちも確実な捕球が求められるため、他のポジションと比較して捕球面が広いのが特徴です。ポケットの深いものは捕球性に優れ、浅いものは送球がしやすくなっています。

キャッチャーミット・ファーストミットのおすすめメーカーは、耐久性が高い和牛レザーを使用した「ハタケヤマ」です。ミットと言えばハタケヤマとも言われる知名度の高さも信頼につながります。甲斐拓也選手(ソフトバンク)や元巨人の阿部慎之助選手も愛用しており注目を集めました。

内野手は「ショート」「セカンド」「サード」と3つのポジションによって型が異なります。

• セカンド：捕球後の素早い送球が必要なため操縦性の高い小さく浅いポケットが特徴
• サード：鋭い打球を捕獲するため内野手の中でも大きく深いポケットが特徴
• ショート：捕球と送球のどちらも求められるため中間タイプが好まれる傾向が強い

内野手には「ゼット」のプロステイタスシリーズやプロの内野手も使用する「久保田スラッガー」のグローブがおすすめです。

外野手は守備範囲の広さと、フライ・ゴロへの対応力が求められます。左右のボールより上下の動きが多い為、おすすめなのは縦長かつ深いポケットのグローブです。硬式の場合大きさは30～32cmとなっています。操縦性と捕球性のどちらを重視するかでサイズを選びましょう。

大きい捕球面からゴロやフライに対応しやすい「ローリングス」のHOHシリーズは外野手におすすめです。またソフトバンクの柳田祐樹選手・今宮健太選手も使用している「アンダーアーマー」のグローブも、近年人気が高まっています。

今回は国内でも有名なメーカーから珍しいマイナーメーカーまで幅広く紹介しました。野球グローブはメーカーによりデザインや機能性・特徴が異なるため、自分が何を重視するかをよく考えて選びましょう。自分と相性のいいメーカーの野球グローブを使って野球をさらに楽しみましょう。