タイトル：プリミティーヴォのワインおすすめ10選｜プチプラなのに味は本格的

美味しいワインを飲むことを日常の些細な楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。口の中に広がる果実の香りが癒しを与えてくれます。しかし香り豊かなワインは高級なものが多いと思われがちで、ワイン自体を遠ざけてしまう人もいます。そんな人にぜひ飲んでもらいたいのがプリミティーヴォのワインです。

プリミティーヴォのワインは果実の風味が高いことで知られています。また、口当たりのなめらかさが飲みやすいと評判です。そしてプリミティーヴォのワイン最大の魅力は価格の安さにあります。お手頃な値段で本格的なワインが飲めるのは嬉しいポイントです。

ここではそんなプリミティーヴォのワインの特徴や選び方・実際におすすめするワインもご紹介します。ぜひ参考にしてください。

プリミティーヴォとはイタリアの南部、プーリア州で栽培されている赤ワイン用のブドウ品種です。プリミティーヴォのワインは深いルビー色で、ベリーのような果実の濃厚な味わいが特徴です。また、その風味は産地や製造方法によっても異なるため、各商品で味の違いを楽しめます。

プリミティーヴォは比較的早熟の品種であるため、酸味が強いのも特徴の1つです。ワインの渋みや風味に繋がるタンニンと呼ばれる成分と、強い酸味とのバランスの良さにより、舌ざわりがやわらかいワインができあがります。その飲みやすさから、チーズや料理との相性の良さはもちろん、デザートワインとしても好評です。

プリミティーヴォはもともと、クロアチアのツーリエンナーク・カーステラーンスキーという珍しいブドウ品種がイタリアに渡り、名前を変えて「プリミティーヴォ」となったと言われています。また、アメリカのカルフォルニア州に別ルートで渡ったものが「ジンファンデル」と呼ばれるようになりました。

元は同じ遺伝子ですが、プリミティーヴォとジンファンデルには違いがあります。前述したように、プリミティーヴォにはやや強めの酸味がありますが、ジンファンデルの酸味は控えめです。また、比較的プリミティーヴォの方が低アルコールであるのも違いの1つと言えます。

プリミティーヴォのワインを選ぶ際、まず産地を確認するのはいかがでしょうか。前述した通り、プリミティーヴォは主にイタリアのプーリア州で栽培されています。しかし、同じプーリア州の中でも産地特有の気候や土壌の違いよって、その味わいは異なるのです。

特に南プーリアでは赤土と呼ばれる土壌が広がっており、石灰石が地面に近いため鉄分が豊富なプリミティーヴォが栽培されています。そんな恵まれた土地で数多くのワイン製造を手掛けているポッジョ・レ・ヴォルピ社やカンティーナ・サン・マルツァーノ社のワインは特におすすめです。

また、製造方法によって香りにも大きな違いが出ます。オーク樽で熟成させて風味を向上させているものや、ステンレスボトルでわざと酸素に触れさせず本来の香りを楽しむものなど、製造過程もさまざまです。

とにかく自分の好みで決めたい！というのもワイン選びの大切なポイントです。そのとき、まずは判断材料の1つとして「辛口」か「甘口」か、を考えてみてください。

プリミティーヴォのワインは「辛口」のものが多いですが、その濃厚な果実感は甘口を感じさせるほどの飲みやすさです。熟成方法によってはバニラの香りが口に広がるものもあります。もちろん、よりブドウ本来の甘みを感じたい人は「甘口」を選ぶのもおすすめです。

3つ目のポイントは、ずばり値段帯です。記事の冒頭でもお伝えした通り、プリミティーヴォのワインは比較的安価で買えるものが多く、コストパフォーマンスが高いと評判です。

しかしその値段帯は幅広く、1,000円を切るものから10,000円を超えるものまであります。そのため、目的や予算に応じて選べるのです。初心者で試しに買ってみたい人や、プレゼントとして贈ろうと考えている人も、まずは予算を決めてみてはいかがでしょうか。

果実の甘みが豊かなフルボディのプリミティーヴォのワインは牛肉やラム肉の料理と合わせると、まず間違いありません。また、プリミティーヴォの原産地であるプーリア州ではオリーブオイルやトマトの栽培も盛んに行われているため、トマトソースを使用したパスタやピザとも相性抜群です。

他にもスパイシーな風味のあるプリミティーヴォのワインにはカスタードやチョコレートを使ったデザートがよく合います。定番のチーズや生ハムなどの簡単なおつまみもおすすめです。

プリミティーヴォのワインの特徴や選び方についてご紹介しました。果実味溢れる本格ワインであるにも関わらず、リーズナブルな価格で手に入りやすいのが嬉しいポイントです。産地や熟成方法によって変わる芳醇な味わいを楽しみながら、ぜひ自分好みのプリミティーヴォのワインを見つけましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。