森見登美彦のおすすめ小説10選｜作品の特徴・読む順番は？【四畳半シリーズも】

自宅での空き時間や、通勤通学の時間はできるだけ有効に使いたいものです。そんな空き時間におすすめなのが読書で、文章力を養ったり時間を有意義に使えます。何を読むか悩む人には、森見登美彦の小説がおすすめです。

森見登美彦は、映画化・アニメ化作品を次々と生み出し、「四畳半シリーズ」などの人気作品をリリースした小説家としても知られています。初心者でも読みやすい文章で、独特の世界観に惹かれてファンになる方も多いです。

この記事では、森見登美彦の小説の特徴や魅力・読む順番をご紹介します。また記事の後半では、森見登美彦の小説の選び方やおすすめ10選もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

森見登美彦は、1979年生まれの奈良県出身です。大学時代に執筆した『太陽の塔』で2003年に日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビューしました。その後も『夜は短し恋せよ乙女』などのベストセラー作を生み出し、数々の賞を受賞しています。

国立国会図書館に勤務しながら執筆活動をしていましたが、2010年からは専業作家となりました。現在は地元の奈良県に戻り、執筆活動を続けています。

森見登美彦の小説は、独特の世界観が魅力です。特に、初めて見るような大胆な比喩表現が面白くて、ファンも多いです。リズム感もあり、初心者でも読みやすいです。

一方で、独特な表現に苦手意識を持つ人もいるようです。言い回しは難しく見えるのですが、書いてある内容は面白いです。読めば読むほど好きになります。

森見登美彦の小説は、京都が舞台の作品が多いです。京都大学出身で、現在も奈良と京都を行き来しながら執筆活動を行っており、自身の生活圏で妄想した内容を小説にしています。

森見登美彦の小説を読んで、京都に観光に行くファンもいます。自らが京都の魅力を語った著書『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』も出版されているので、ぜひ読んでみてください。

森見登美彦の作品は、複数の小説で登場人物がリンクしています。

• 羽貫さん・樋口さん→『夜は短し歩けよ乙女』・『四畳半神話大系』
• 李白さん→『夜は短し歩けよ乙女』・『有頂天家族』

上記でご紹介した他にも、リンクしている小説は複数あります。森見登美彦の小説を読むなら、登場人物に注目すると、より楽しめます。

森見登美彦の小説は登場人物がリンクしているので、読む順番を気にする人が多いようです。ただ、話が続いている訳ではないので、読む順番は特に気にしなくても大丈夫です。

どれから読むべきか悩んでいる人には、『夜は短し歩けよ乙女』がおすすめ。恋愛ファンタジーで、森見登美彦の作品の中でも人気を集めています。本屋大賞を受賞しており、2017年には映画化もしています。

森見登美彦の小説は、人気の作品が多くどれから読めばいいか悩む人が多いと思います。そこで、森見登美彦の小説の選び方を3つに分けてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

森見登美彦の小説選びに迷うなら、好きなジャンルから選ぶのがおすすめです。ファンタジー系が好みなら『夜は短し恋せよ乙女』・『四畳半神話大系』・『有頂天家族』がおすすめです。登場人物が個性的で、面白い作品ばかりです。

ホラー系が好みなら『きつねのはなし』・『宵山万華鏡』・『夜行』がおすすめです。ホラーといっても派手な話ではなく、不思議な話やじっとりとした不気味な話が多いです。

森見登美彦の小説は、アニメ・映画化している作品が多いです。アニメや映画が好きな方は、ぜひご紹介する中から選んでみてください。

『四畳半神話大系』の主人公は、京都の大学3回生の男の子。入学してからの2年間が、理想のキャンパスライフではなかったと振り返ります。大学1回生に戻ってやり直したらどんな人生になるのか、4つの平行世界を描いた青春ストーリーです。

2010年にアニメ化した人気作品として知られ、京都が舞台になっているため、この作品をきっかけに観光に行く方も増えています。

『有頂天家族』も、京都を舞台にした小説です。古来から京都に住む狸一家の三男が主人公。狸と天狗・人間の大騒動を描いたファンタジー作品です。

2013年にアニメ化し、2017年には続編も放送されました。森見登美彦の作品の中でもひときわ人気のある作品です。

『夜は短し歩けよ乙女』は、黒髪の乙女と、彼女に恋する先輩の物語です。2人の周りで次々と起こる珍事件や、個性あふれるキャラクターに、思わず引き込まれてしまいます。

山本周五郎賞や、本屋大賞2位を受賞し、2017年には映画化もしました。ベストセラーとなったこの小説は、森見登美彦の代表作といえます。

小学4年生の「僕」が主人公の『ペンギン・ハイウェイ』。仲のいい歯科医院のお姉さんは、なぜかペンギンを作り出す能力を持っています。主人公はその謎を解明すべく、研究を重ねて成長していきます。

ファンタジー要素満載の物語で、主人公とお姉さんのやり取りが魅力的で面白いとの支持を得ています。また、2018年に映画化されており知名度も高い作品です。

『四畳半神話大系』の登場人物たちが、タイムマシンで昨日を書き換えていきます。世界の危機を予感した「私」が、みんなを止められるのか。密かな恋心も絡む、読んでいて楽しいコメディ小説です。

『四畳半タイムマシンブルース』は、森見登美彦の小説『四畳半神話大系』の16年ぶりの続編で、2022年9月には映画化も予定しています。

森見登美彦の小説は、長編だけでなく短編集もあります。

• 新釈 走れメロス 他四篇
• 宵山万華鏡

『新釈 走れメロス 他四篇』は大人気の作品で、舞台でも上演されています。太宰治や芥川龍之らの名作を、現代に置き換えた短編集で、初心者でも楽しく読めるのでおすすめです。

初めて森見登美彦の作品を読んでみようとお考えの方は、売り上げランキングの上位人気作品から読んでみるのがおすすめです。売り上げ上位のストーリーは、本屋大賞や文学賞などを受賞した作品などもあり、読みやすいのが特徴です。

また、有名作家やタレントなどの書評や帯などを参考にできるので、自分に合った作品選びができるのもポイントです。

「森見登美彦の作品を読んでみたいけれど、どれから選べばいいかわからない」と思われる方は、ぜひ新作からスタートしてみてください。新刊はレビューやネタバレなどが少なく、前知識なしで集中できるのでおすすめです。

新しい作品は話題性もばっちりなので、小説好きや森見登美彦ファンの方とも話を合わせやすいメリットもありますね。

森見登美彦の作品がお気に入りの方や、似た作家を探している方には、複数の作家の作品がひとつに収められた「アンソロジー」がおすすめです。短編集なので時間のない方でもサッと読めるのもポイントです。

また、アンソロジーはひとつのテーマを基に複数の物語が収録されているため、自分の好きなジャンルの作品をまとめて楽しめます。人気作家が集結しているので、流行作家の文章が気軽に堪能できます。

森見登美彦の小説の特徴や魅力、読む順番を解説しました。森見登美彦の小説は、独特な文体で読んでいくうちにどんどん引き込まれていきます。初心者でも楽しく読めるので、ぜひチャレンジしててみましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。