古市憲寿のおすすめ小説9選｜代表作から最新刊まで人気作品を解説！

古市憲寿と言えば、個性派のコメンテータとして数々のメディアに引っ張りだこで、独特な視点と歯に衣着せぬ物言いが魅力の社会学者です。その傍ら、実は多くの書籍を出版している新進小説家として活躍しています。

芥川賞候補で話題になった小説をはじめ、古市憲寿の作品は、メディアでの発言には留まらない鋭い視点や言葉、即得な世界観が存分に詰め込まれており、どれも面白く読み応えのある本ばかりです。

今回は、作家古市憲寿の人間性が生み出した数々の小説について、詳しく解説していきます。時代を残していくために書き続ける古市憲寿の魅力や、おすすめの小説もご紹介しますので、是非一度手に取って、古市憲寿の世界を体験してください。

古市憲寿父は東京都出身の社会学者です。父親の実家は鹿児島県で、上京した墨田区にて1985年1月14日に誕生しました。血液型はO型で、身長は174cmとTwitterで発言しています。

メディアにも多数出演しており、フジテレビ系情報番組「とくダネ！」ではコメンテーターとして歯に衣着せぬ発言でお茶の間の人気者でした。

古市憲寿が小説を書くきっかけになった出来事は祖母の入院です。その時に起こった出来事を言葉にする際、評論の言葉では書きにくく、フィクションで書く手段を使い、表現しました。

それ以来、社会学の言葉や評論の言葉で乗りにくいものは小説にするスタンスをとっています。感情を言葉にするためには小説で表現するのが最も適しているのだそうです。

古市憲寿の初小説にして芥川賞候補になった作品です。安楽死が合法化された社会・死ぬ権利・残される側の想いなど平成最後にいろいろと考えさせられる一冊。

実在する固有名詞、事件が織り交ぜられて読みやすく、フィクションの世界を疑う描写になっていて、社会学者をしての古市憲寿の想いが詰まった作品に仕上がっています。

『平成くん、さようなら』に次いで、社会学者2作目の小説で、こちらも芥川賞にノミネートされた人気作です。

窓清掃の少年が、窓や鏡に精神世界や人生観を見て取る、深い洞察力を描いた作品。不思議な出来事が淡々と描かれ、リアルと虚構がうまく混ざり合っているが、読みやすくスッと引き込まれていく感覚を味わえる一冊です。

• 『絶望の国の幸福な若者たち』
• 『保育園義務教育化』
• 『遠足型消費の時代ーなぜ妻はコストコに行きたがるのか？』
• 『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります-僕らの介護不安にこたえてください』

『絶望の国の幸福な若者たち』は、当時26歳の古市憲寿が描いた若者像は正しかったのか、30歳になった彼が「答え合わせ」として約200の脚注を加えている作品で、若者の幸福の正体を探っていく一冊です。

『保育園義務教育化』は、保育園の義務制度は、少子化対策のみならず虐待防止・犯罪率低下などの問題を解決できると社会学者の一面から唱えた作品です。

• 『誰の味方でもありません』
• 『百の夜は跳ねて』
• 『奈落』
• 『平成くん、さようなら』

『誰の味方でもありません』は、多方面で活躍する古市憲寿が、独自の視点で世の中の価値観や正論を語る一冊。短く読みやすいエッセイに仕上がっています。

『百の夜は跳ねて』は、第161回芥川賞候補作となった青春小説です。窓拭き清掃の青年が老婆との出会い成長していく中で、格差や孤独死などの社会問題にも切り込み、古市憲寿らしい独特のタッチで描いた一冊です。

• 『アスク・ミー・ホワイ』
• 『楽観論』
• 『絶対に挫折しない日本史』

『アスク・ミー・ホワイ』は、アムステルダムを舞台としたLGBTがテーマの長編小説です。セックスの可能性がプラスされた『バディ』との友情を描く、美しくも力強い爽快感を味わえる一冊。

『楽観論』は、危機の時代を悲観的にならずに生き抜く思考法を唱えた作品です。「あきらめながらも、腹をくくる」、視点を変えて日常を眺めれば違う景色が見えると諭した一冊です。

• 『10分で名著』
• 『ヒノマル』

『10分で名著』は、『神曲』『源氏物語』『我が闘争』『資本論』など、名著を読まなくても楽しめるようにガイドしてくれる一冊です。現代日本と名著の渡りやすい架け橋を目指して描いた作品。

『ヒノマル』は、戦時下の苦しい時代、制限された自由の中で、国家のために死ぬことを夢見る少年と自由奔放な少女が精一杯生き抜こうとする眩しい姿が描かれています。自由の意味を問い、自由な時代への祈りが込められた青春小説です。

古市憲寿のおすすめの作品について紹介いたしました。コメンテーターとしてメディアで活躍している一方で、その独特な視点と感性の詰まった書籍を数多く出版しています。古市憲寿の世界感を味わってみてください。

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