凪良ゆうの小説おすすめ5選｜生い立ちや特徴も！新刊はいつ発売？【映画化作品も】

繊細な心理描写で愛を描く作家・凪良ゆうは、ボーイズラブ(BL)作品を数多く手掛け数々の人気作品を世に送り出してきました。2019年に刊行された『流浪の月』は2020年本屋大賞を受賞、2022年に実写映画化もされ注目が集まっています。

凪良ゆうの小説をまだ読んだことのない方は、どの作品を読むべきか、どう選べばいいかわからず悩んでしまいますよね。

今回の記事では、凪良ゆうのおすすめ書籍や生い立ち・特徴などを詳しく紹介しています。凪良ゆう小説の選び方や、新刊はいつ発売かも要チェックです。凪良ゆうファンもそうではない方も、ぜひ最後までご覧ください。

凪良（なぎら）ゆうは1973年生まれの女性作家です。凪良ゆうはプライベートや生い立ち、出身大学などをあまり公表していません。滋賀県に生まれて、元々は漫画家を目指していました。10年ほど漫画から離れた生活を送っていましたが、昔好きだった作品に出会い、再び描きたい気持ちにかられます。

ところが、絵が描けなくなっていたため小説を書きはじめることに。2006年『小説花丸』にて中編小説『恋するエゴイスト』で作家デビューして以降、作品を多数刊行しています。

凪良ゆうの小説の特徴は、心理描写です。BL執筆で磨かれた巧みで繊細な心理描写は、一般文芸作品でも高い評判を得ています。

作風に共通するのは、「どこまでも世間と相いれない人たち」が描かれていることです。自分の生き方、周囲との関係性に悩む方にもおすすめです。

凪良ゆうの作品を読んでみたくてもどれを選べばいいかわからない人に、選ぶポイントを紹介します。

凪良ゆうの作品を読んだことがない人は、ドラマ化・映画化された人気作から選ぶのがおすすめです。

ドラマ化・映画化作品は、2021年テレビドラマ化・2023年映画化された『美しい彼』と、2022年映画化された『流浪の月』。どちらも評価が高く原作に寄り添って丁寧に作られているので、映像化作品と合わせて読むとより楽しめます。

凪良ゆう作品を語る上で欠かせないのは原点のBL作品です。BL作家としての活動を精力的にされていて、キャリアは10年を超え40冊以上のBL作品があります。

幸せに満ちた甘い展開の王道BL作品とは少し外れた凪良ゆうらしい作品となっているので「BLは読んだことがない」人もおすすめです。

小説を読むことに慣れていない人は短編集がおすすめです。物語がそれぞれの視点から書かれ、登場人物の造形が浮かび上がります。

第11回「山田風太郎賞」候補にもなった『わたしの美しい庭』は、神社を訪れる不器用な人たちがもがきながら生きていく姿を描く連作短編集です。世間の価値観から外れた「生きづらさ」を抱えた人を中心に描かれる心あたたまる作品です。

凪良ゆうの代表作を5作ご紹介します。それぞれの内容を簡単にまとめたのでぜひ参考にしてください。

2020年本屋大賞を受賞し、2022年、広瀬すずさんと松坂桃李さん主演で映画化されたことでも話題の『流浪の月』。

「誘拐事件の被害者と加害者」の2人が、ある日再会し、外部からは見えない真実や、恋愛でも友情でもない言い表しにくい2人の関係性が描かれている作品です。

凪良ゆうが紡ぐ家族の物語。すみれ荘に関わる人物にスポットを当てた短編集です。

すみれ荘の管理人の主人公の元に「芥」と名乗る小説家の男が引っ越してきます。生き別れの弟のようですが、なぜか正体を明かさない芥。そんな中入居者の秘密と思わぬ一面が明らかになっていき、やがて、事件に繋がっていきます。謎や秘密が書かれるのでミステリー作品が好きな人にもおすすめです。

2017年に発表した連作短編集です。BL作家として活動していた凪良ゆうが初めての女性を主人公とした小説です。

事故死した夫の幽霊と一緒に暮らす女性を取り巻く、秘密を抱えた人の物語です。世間一般の価値観とは少し外れたところで幸せに暮らす人々が描かれています。

紀伊國屋書店スタッフのおすすめする本を選出する「キノベス！2021」第1位にも選出されました。

「1ヶ月後、小惑星が衝突し地球は滅びる」世界で、人生を上手くいきられなかった4人の最後の時間をどう過ごすのかを描いた作品です。1ヶ月を4人の視点から描く短編連作です。絶望の中に生きる人々が、自分を見つめ幸せについて問う物語です。

『美しい彼』は、凪良ゆう作品の中で高い人気を誇る作品です。「BLアワード2015」で第1位を獲得し、2021年にはテレビドラマ化・2023年には映画化もされました。

スクールカースト底辺の高校生と、圧倒的カリスマである美少年の恋愛模様が描かれます。主従関係だった2人の距離が近づいていく、心の機微が丁寧に描かれている作品です。

凪良ゆうの新刊は2022年発行の『汝、星のごとく』で、約2年ぶりの長編小説です。愛媛県の瀬戸内を背景にした物語で、複雑な家庭事情を持つ高校生2人がいびつな恋愛感情を通して成長していく様を描いています。この作品で第168回直木賞候補・第44回吉川英治文学新人賞候補となり、さらに2度目の本屋大賞を受賞しました。

また、『オリジナルボーイズラブアンソロジーCanna Vol.87』に、アンソロジー作品を寄稿しています。凪良ゆうの新刊を読んでみたい方は、ぜひチェックしてください。次の新刊がいつ発行されるのかも、今から楽しみです。

凪良ゆうの小説は、繊細な筆致で描かれる心理描写が魅力です。一貫して「どこまでも世間と相いれない人たち」が描かれており、自分の生き方、周囲との関係性に悩んだときにもおすすめです。さらに注目を集める凪良ゆうの小説を、ぜひ手に取ってみてください。

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