住野よるさんのおすすめ作品10選｜魅力や人気の映画化書籍も紹介

住野よるさんは10代～20代の若い世代を中心に人気の小説家です。読みやすい文章で共感できるポイントも多く、1冊読むとはまってしまう方も少なくありません。著作はすべてヒットしており、2022年7月発売予定の新刊『腹を割ったら血が出るだけさ』も発売前から注目を集めています。

しかしどの作品も人気だと、どれから読めばいいか迷ってしまいませんか？そこでこの記事では、住野よるさんの作品の選び方について、小説やコミック・映像化された作品まで幅広く取り上げながら解説します。

また、住野よるさんのプロフィールや作品の魅力・作風が似ている作家も紹介します。おすすめ作品もピックアップしているので、ぜひ最後までご覧ください。

住野よるさんについてわかっているのは、大阪在住で性別が男性であることくらいです。出身地や生年月日・学歴も明らかにしていません。顔写真も公開されておらず、プライベートは謎に包まれていますが、ソーシャルメディア「note」では住野よるさん本人による近況報告が投稿されています。

小説は高校生のときに執筆を始めたようです。2014年に小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿した『君の膵臓を食べたい』が作家の目に留まり、双葉社より書籍化され、小説家として歩み始めました。

住野よるさんの作品の魅力は、繊細で丁寧な描写です。描かれているシーンが容易に頭に浮かぶため、物語の世界観に浸れます。言葉の選び方も秀逸です。誰もが感じた経験があるものの、言葉にするのが難しい感情が腑に落ちる文章で表されています。

ほとんどの作品の主人公は10代～20代の若者です。学校を舞台にした作品も多く、同世代なら共感できるポイントがたくさんあります。難解な表現もなく読みやすいので、読書が苦手な若い世代の小説デビューにもおすすめです。

住野よるさんのデビュー作かつ、発行部数300万部突破の大ベストセラー作品です。2016年の「本屋大賞」を始めさまざまなランキングで上位を獲得しており、読書好きからも高く評価されています。

インパクトのあるタイトルですが、タイトルを超える展開にあっという間に読み進められます。恋愛小説が苦手な方にもおすすめです。

『文芸カドカワ』で連載されていた小説を2018年に書籍化した作品です。2020年には映画化もされました。

大学生が主人公の青春小説ですが、ミステリーの要素もあります。タイトル通り若さゆえの痛さや脆さが描かれており、丁寧かつ緻密な心理描写は、読んでいて胸が苦しくなるほどです。作者自身が最高傑作と語っているのも頷けます。

高校を舞台にした短編小説です。章ごとに同じクラスの5人の高校生、それぞれの視点で物語が描かれています。

住野よるさんならではの的確な表現のおかげで登場人物の心の動きが手に取るようにわかり、同世代が読むと強く共感できます。もちろん大人にもおすすめです。当時を思い出して甘酸っぱい気持ちになります。眩しいくらいさわやかな青春小説です。

男子中学生が主人公の小説です。夜の学校を舞台に、いじめを受けている同じクラスの女子と主人公との心の交流を描いています。

人間の弱い部分をじっくり描き出しており、共感しながらも胸がえぐられるような苦しい気持ちにもなります。自分らしさについて考えさせられる作品です。人間関係に悩んでいるならぜひ読んでみてください。

住野よるさん初の恋愛長編小説です。主人公の男子高校生が異世界の少女に出会い、話が進んでいきます。前半と後半で作品の世界観が異なるのも特徴です。

この作品はロックバンドのTHE BACK HORNとの共同プロジェクトとなっており、先行限定版としてCD付きの書籍も発売されています。音楽と小説のコラボを楽しみながら読むのもおすすめです。

実写版には以下の2作品があります。

• 君の膵臓を食べたい（2017年公開）
• 青くて痛くて脆い（2020年公開）

「青くて痛くて脆い」は原作通りにストーリーが展開しますが、一方、「君の膵臓を食べたい」の舞台は原作から12年後の世界です。原作で描かれている内容は過去の話として語られるため、小説と合わせて読むとさらに楽しめます。

『君の膵臓を食べたい』は2018年にアニメ映画としても公開されています。実写版より原作に忠実な構成になっており、作画も丁寧で美しいと好評です。脚本作りには住野よるさん自身も参加しています。

アニメは読書が苦手な方や、小説を読むのが難しい子どもでも楽しめるのが魅力です。アニメで感動したら、ぜひ原作の小説も読んでみましょう。

住野よるさんの作品はほとんどが長編小説です。長い分、住野よるさんの魅力である緻密な心理描写が存分に味わえ、世界観を堪能できます。

長編とはいえ分かりやすい表現で共感できる点も多く、物語にどんどん引き込まれていくので、読み終わるのに時間はかかりません。読んだ後の感動が忘れられず、何度も読み返す方も多いです。

以下の作品はコミック版もあります。読みやすく、小説が苦手な方におすすめです。原作のイメージ通りの作画で小説を読んだ後でも楽しめます。

• 『君の膵臓を食べたい』
• 『また、同じ夢を見ていた』
• 『か「」く「」し「」ご「」と「』
• 『麦本三歩の好きなもの』

また、オーディオブックになっている作品もあります。さまざまなメディアを通して、作品の魅力を味わってみてください。

住野よるさんが好きなら、辻村深月さんの作品もぜひ読んでみてください。両者は中高生など若い世代が主人公での作品が多く、優しい文体で読みやすいといった点で共通しています。辻村深月さんの作品にはある作品の登場人物が別作品の主人公になっているなど、伏線も多くさまざまな作品を読んでみたくなるのが魅力です。

10代の子が主人公の青春小説が好きなら、以下の作家の作品もおすすめです。

• 森絵都さん
• 恩田陸さん
• あさのあつこさん

住野よるさんの作品は『君の膵臓を食べたい』が有名ですが、それ以外の作品もすべて名作です。本記事を参考に、まず気になる作品を1つ選んで読んでみてください。圧倒的な世界観に引き込まれ、他の作品も読んでみたくなります。小説だけでなく映像作品やコミックで楽しむのもおすすめです。