直木賞ノミネート作品のおすすめ人気ランキング10選【歴代の名作を紹介!】

読書になじみのない初心者でも、直木賞という名前を知っている方は多いことでしょう。直木賞ノミネート作品には恋愛などを扱った読みやすい作品も多く、初心者でも気軽に読むことができます。今回は、直木賞ノミネート作品の選び方やおすすめ作品をランキング形式で紹介します。

2022/06/15 更新

自分に合った本を選ぶ際に、文学賞を受賞した作品を手に取るのも1つの方法ですです。書店員が選んだ「本屋大賞」などは、読者目線の身近な賞として参考にする方も多いでしょう。

 

実は、直木賞もエンターテイメント性の高い大衆小説作品を選ぶ賞なのです。現在の審査員も浅田次郎・伊集院静・角田光代・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆきといった第一線で活躍する作家たち。そのノミネート作品が面白くないはずがありません。

 

そこで今回は、直木賞ノミネート作品の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。この記事の最後には、本屋大賞についても紹介しています。こちらも確認してを直木賞ノミネート作品を楽しみましょう。

普段小説をあまり読まない方でも、「直木賞」や「芥川賞」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。大手出版社である文藝春秋社の社長菊池寛によって、親交があった名作家、直木三十五芥川龍之介の名を冠して両文学賞とも昭和10年に企画されました。

直木賞とは、無名・新人の作家からベテランの作家まで幅広い作家たちによって発表された対象作品の中から審査員による評価が高かった作品に贈られる賞で、その対象は大衆文学です。

 

大衆文学とは作品全体にエンターテインメント性があり、誰でも楽しむことができる作品を指します。恋愛などがテーマになっていることも多く、読書になじみのない初心者でも手に取りやすいことが特徴です。

 

受賞者には、正賞として懐中時計、副賞に100万円が授与されます。年に2回の選考が行われており、受賞作品は文芸雑誌の「オール讀物」に掲載されます。対象となる作家の幅が非常に広いため、受賞した作品はあらゆる候補から選ばれた傑作であると言えます。

芥川賞は、無名・新人の作家による純文学作品に贈られる賞です。純文学とは、ストーリーの娯楽性よりも、文章による高い芸術性を表現したジャンルです。そのため、読書初心者の方にとっては難解と感じてしまうような表現が多く、その点においては、直木賞作品の方が読みやすく楽しめるかもしれません。

 

【小説の登竜門芥川賞】おすすめの芥川賞受賞人気作品ランキング10選は下記の記事で紹介しています。初めて純文学に触れる方にも楽しんでいただけるような作品も紹介しています。選び方や楽しみ方も合わせて紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

集英社

心淋し川

価格:1,760円 (税込)

人情が交差する時代小説

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

江戸千駄木町の一角「心町(うらまち)」の「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川。その川が象徴するように、そこに立ち並ぶ長屋に暮らす人々も人生という大河の流れの淀みでもがいていました。そんな長屋住人たちを描く全6話の連作時代小説です。

 

人生を断片的かつ印象的に切り取る短編小説だからこそ、その光と影が美しく浮かび上がります。直木賞や長編小説に苦手意識のある方でも手に取りやすく、おすすめできる作品です。

著者
西條 奈加
ページ数
248ページ
今回のお話は『心淋し川』という題名にもあるように、ちょっと胸が苦しくなるような哀しみがあったり、そこから幸せが見えたりして色んな感情で所々涙ぐんだ。読めて良かった。

出典: https://www.amazon.co.jp

幻冬舎

蜜蜂と遠雷

価格:803円 (税込)

直木賞と本屋大賞のダブル受賞作

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

音楽界の寵児を生み出す、芳ヶ江国際ピアノコンクール。そこに挑む4人の天才の物語。それぞれに違う人生を歩み、背負うものも異なる4人の若者たちのコンクールの様子を通してそれぞれの成長や葛藤が描かれます。

 

2009年から2016年まで幻冬舎のPR誌に掲載された長編青春群像小説です。2019年には松岡茉優主演で映画化され、話題となりました。直木賞の他にも第14回本屋大賞もダブル受賞。2019年にスピンオフ短編集「祝祭と予感」も刊行。

著者
恩田 陸
ページ数
上巻454ページ、下巻508ページ
ピアノ教師の友人の薦めで本書を手に取りました。瞬く間にストーリーに引き込まれ、文字通り寝る間を惜しんで読了。冒頭、短編小説のように登場人物が紹介される。物語が進むにつれ、彼らが合流し絡んでいく。その流れが、とても自然で、情景豊かでした。

出典: https://www.amazon.co.jp

文藝春秋

容疑者Xの献身

価格:770円 (税込)

様々な賞を獲得したミステリー話題作

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

一人娘美里と暮らす隣人の女性・靖子に想いを寄せる高校教師の石神。金の無心をし暴力を振るう前夫を、靖子と美里は殺してしまいます。それを見抜いた石神は、2人を守るために完全犯罪を企てます。物理学者・湯川学を主人公とした大人気のガリレオシリーズの第1作です。

 

直木賞以外に「第6回本格ミステリ大賞」「本格ミステリ・ベスト10 2006年版」「このミステリーがすごい2006」などを受賞。日本人2人目のアメリカ探偵作家クラブの「エドガー賞」候補にもなりました。2008年には福山雅治主演で映画化もされ大ヒットとなりました。

著者
東野 圭吾
ページ数
394ページ
湯川学シリーズの一作。湯川と同じ大学出身で天才数学者という、最高の敵が悩んだり苦しんだらしながら驚愕の結論を出します。心理描写が非常に優れていて、読み応えがありました。東野作品らしくスラスラ読めるのでおすすめです。

出典: https://www.amazon.co.jp

小学館

下町ロケット

価格:792円 (税込)

小さな町工場の奮闘を描く感動作

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

研究者の道をあきらめて、家業の町工場・佃製作所を継いだ航平。ある日、ライバルの大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられ窮地に陥ります。そこに佃製作所の特許技術に食指を伸ばす巨大企業。特許を売り窮地を脱するか、夢を守るかという男たちの矜持と葛藤を描きます

 

「下町ロケット2 ガウディ計画」「下町ロケット ゴースト」「下町ロケット ヤタガラス」の続編も刊行。2015年から2019年にかけて、阿部寛主演で各シリーズがテレビドラマ化もされました。

著者
池井戸 潤
ページ数
496ページ
「働く」とはどういうことか、を考えさせられました。宇宙工学の分野を志望している生徒に、この本を勧めていますが、理系生徒全員に読んでもらいたい本です。

出典: https://www.amazon.co.jp

朝日新聞社

理由

価格:943円 (税込)

読みごたえのあるミステリー傑作

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

交番を訪れる女子中学生による「逃亡犯が自分の家の貸し宿にいる」という涙ながらの告白から物語は始まります。時をさかのぼり、高級高層マンションで転落死と殺人事件が起き、その関係者へのインタビューのような形式で物語が整理されていきます。

 

1996年から1997年まで朝日新聞で連載され、加筆の後単行本化した作品。2004年と2012年にテレビドラマ化もした、ノンフィクション手法を駆使した宮部みゆきの長編傑作です。

著者
宮部 みゆき
ページ数
630ページ
一つの殺人事件の背景が、皮を一枚づつ剥いでいくように段々と明確になっていくが、実はどんどん広がって複雑になっていき、最後にそれぞれが抱えていた「理由」が明らかになって、すっきりと収斂するのは見事だと思った。

出典: https://www.amazon.co.jp

文藝春秋

まほろ駅前多田便利軒

価格:660円 (税込)

三浦しをんの出世作

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

東京のはずれにあるまほろ市。駅前で便利屋を営む啓介のもとに高校時代の同級生である春彦が転がり込み、2人は様々な依頼をこなしていきます。ペットシッター、子供の送迎、納屋の整理などごくありふれた依頼でもきな臭い状況になってしまう2人。依頼を通して人間模様を描く痛快な物語です。

 

別冊文藝春秋の連載をまとめた単行本。続編「まほろ駅前番外地」「まほろ駅前狂騒曲」もあります。2011年から2014年にかけてシリーズ3作が瑛太、松田龍平主演で映画およびドラマ化した人気作品です。

著者
三浦 しをん
ページ数
351ページ
便利屋と相棒が繰り広げる様々な依頼仕事が、軽快な文体で書き綴られる。その裏で心に秘めた悲しい過去のトラウマ。終盤に読み進めるにしたがって引き込まれていきます。

出典: https://www.amazon.co.jp

集英社

ホテルローヤル

価格:550円 (税込)

100万部突破の連作短編集

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

北国の湿原を背に立つラブホテル。その非日常の空間を訪れる様々な人間の人生を描きます。ヌード写真モデルのためにホテルローヤルを訪れる男女、檀家と関係を持つ寺に嫁いだ女など、男女の関係とその背後に存在するホテルローヤルの姿が象徴的に描かれます。

 

2013年に単行本が刊行され、2015年には文庫化。累計100万部を突破する大ヒット作となりました。2020年には、釧路を舞台として波瑠主演で映画化もされました。

著者
桜木 紫乃
ページ数
224ページ
話が現在から過去に向かって進む手法が面白かった。全般に薄い霧が漂い寂しくも切なくもある小説。

出典: https://www.amazon.co.jp

幻冬舎

吉原手引草

価格:660円 (税込)

吉原を舞台にした時代ミステリー

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

吉原で廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手にしても屈することなく、逆に本気にさせてしまう若い花魁葛城。ある日突然その姿を消してしまう葛城の行方を追い、吉原で働く人々へのインタビューの形式をとり物語は進んでいきます。謎解きと共に吉原の姿を鮮やかに描く時代ミステリー

 

2007年に幻冬舎より刊行、その後2009年に文庫化、2011年には電子書籍化した人気作品です。審査員の林真理子が「むせるような極彩色の世界をかもし出している」と評する通り、その吉原の描写の多彩な緻密さも楽しめる1冊です。

著者
松井 今朝子
ページ数
326ページ
大人の書。人生の悲哀だの、男女の駆け引きだの、人の生き様だの、身に染みてわかる年齢だからこそ面白い一冊。

出典: https://www.amazon.co.jp

講談社

価格:968円 (税込)

アジアを舞台に描く骨太青春小説

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

1975年の台北。台湾に渡った不死身の祖父。無軌道に生きる17歳の少年がそのルーツをたどり大陸から台湾、日本へ。友情と初恋、流浪と決断の物語をユーモアを漂わせながら活き活きと描いた傑作です。

 

作者は台湾生まれの東山彰良。「タード・オン・ザ・ラン」では2002年の第1回このミステリーがすごいで銀賞・読者賞を受賞。「僕が殺した人と僕を殺した人では、第34回織田作之助賞受賞、第69回読売文学賞受賞、第3回渡辺淳一文学賞受賞した実力派。本作も審査員の満場一致での受賞です。

著者
東山 彰良
ページ数
512ページ
多分タイトルだけ見ると、なんだか虚無的で辛気くさそうな印象を受けるが、実態は痛快かつ血と汗の臭いのする痛快青春小説。東山さんの他の小説も読みたくなる。

出典: https://www.amazon.co.jp

集英社

鉄道員(ぽっぽや)

価格:528円 (税込)

こころ暖まる珠玉の短編集

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

廃線が決定している北海道のローカル線。娘を亡くした日も、妻を亡くした日も退職間近の駅長・乙松は、雪のふる終着駅に立ち続けます。孤独な乙松に訪れる心をゆさぶる優しい幸福の奇跡を描いた表題作の他に、8作品を収めた珠玉の短編集。

 

1995年から1997年にかけて文芸誌に掲載された短編をまとめ1997年に刊行。140万部を超える大ベストセラーとなりました。1999年には、監督・降旗康男、主演・高倉健で映画化され、日本アカデミー賞の主要部門をほぼ独占しました。

著者
浅田 次郎
ページ数
304ページ
通勤数学の電車やバスの中で読むのはおすすめできません。実際、止めておいて本当によかったです。「平成の泣かせ屋」として知られる作家の短編集。それぞれの作品の製作背景、長編と短編を書く違いについて語った著者の「あとがき」も興味深く読めました。

出典: https://www.amazon.co.jp

直木賞ノミネート作品の比較一覧表

商品画像
メーカー
集英社
幻冬舎
文藝春秋
小学館
朝日新聞社
文藝春秋
集英社
幻冬舎
講談社
集英社
商品名
心淋し川
蜜蜂と遠雷
容疑者Xの献身
下町ロケット
理由
まほろ駅前多田便利軒
ホテルローヤル
吉原手引草
鉄道員(ぽっぽや)
説明
人情が交差する時代小説
直木賞と本屋大賞のダブル受賞作
様々な賞を獲得したミステリー話題作
小さな町工場の奮闘を描く感動作
読みごたえのあるミステリー傑作
三浦しをんの出世作
100万部突破の連作短編集
吉原を舞台にした時代ミステリー
アジアを舞台に描く骨太青春小説
こころ暖まる珠玉の短編集
価格 1,760円 (税込) 803円 (税込) 770円 (税込) 792円 (税込) 943円 (税込) 660円 (税込) 550円 (税込) 660円 (税込) 968円 (税込) 528円 (税込)
リンク
著者
西條 奈加
恩田 陸
東野 圭吾
池井戸 潤
宮部 みゆき
三浦 しをん
桜木 紫乃
松井 今朝子
東山 彰良
浅田 次郎
ページ数
248ページ
上巻454ページ、下巻508ページ
394ページ
496ページ
630ページ
351ページ
224ページ
326ページ
512ページ
304ページ

直木賞ノミネート作品を探している方には、おすすめの選び方があります。ここでは「ジャンル」「映像化・舞台化した作品」「あとがき」「あらすじ」「ページ数」「年齢層」といった観点からそれぞれの特徴を見てみましょう。

直木賞ノミネート作品には、いくつかのジャンルがあります。ジャンルによってテイストも様々。ここでは「ミステリー」「恋愛」「歴史」といったジャンルに着目し、それぞれの特徴について説明します。あなたの好みのジャンルを探してみましょう。

直木賞ノミネート作品には、様々なミステリー作品があります。特に、1986年に逢坂剛「カディスの赤い星」が初受賞して以降、1989年から1999年は乃南アサ、宮部みゆきなどの人気ミステリー作家が相次いで受賞しています。

 

代表的なおすすめ作品としては東野圭吾「容疑者Xの献身」、松井今朝子「吉原手引草」、宮部みゆき「理由」などがあります。どれも読みごたえ抜群で、ミステリーの入門としてもおすすめです。

直木賞ノミネート作品の中には、甘酸っぱい気持ちを味わえる恋愛作品も多くあります。安っぽくなりがちな恋愛というテーマを掘り下げ、男女の心情の中に人間の普遍的な営みを描く作品も多くあります。

 

代表的な作品として、江國香織「号泣する準備はできていた」、唯川恵「肩ごしの恋人」、桜庭一樹「私の男」などがあります。恋愛といってもその形は様々。趣向を凝らした新しい恋愛の形を見ることもできます。

直木賞ノミネート作には、様々な歴史小説があります。戦国時代、江戸時代、戦時下など様々な時代を鮮やかに描き切る筆力に思わず引き込まれてしまいます。現代と変わらない人々の心の移ろいと、その時代ならではの理不尽さや切なさも1つの作品世界として読者を魅了しています。

 

代表的な作品として、西條奈加「心淋し川」、白石一郎「海狼伝」、杉本章子「東京新大橋雨中図」などがあります。直木賞受賞作ならば、若い読者にも読みやすい時代小説も数多くあります。

直木賞にノミネートされた作品の中には、小説以外にも映像化や舞台化といった、他のコンテンツにおける作品の題材になることがあります。それらの作品は普段小説をあまり読まない方でも馴染みがあることが多く、作品を選ぶ基準になります。

直木賞や芥川賞にノミネートされるような人気小説作品は、それらを原作とした映像作品として発表されることがあります。直木賞は大衆文学を対象にしているため、ジャンルが豊富で自分に合った作品を選ぶことができます。

 

映像化された作品は小説における文章表現よりも分かりやすいこともあります。上映時間も2時間程度なので、集中を切らさずに最後まで楽しみやすいでしょう。また、文章だけでは分かりにくかったシーンだけでなく、登場人物の感情が見えにくいシーンなども映像で再現されているので、より分かりやすくなっています。

映像化以外にも、舞台化という形で発表されることがあります。舞台の特徴は、俳優の生の演技を間近で見られること。小説や映像以上に登場人物への感情移入がしやすく、作品の魅力をさらに感じることができます。小説しか読まない方でも、一度劇場へ足を運び新しい視点から作品を味わうことをおすすめします。

 

舞台化作品は、場面転換や環境をある程度の脳内補填をする必要があるため、慣れていない人は非常に疲れてしまうかもしれません。舞台を見る際は、事前に原作を最後まで読むことで、作品をより楽しむことができるでしょう。

 

一見ハードルが高いと感じる舞台ですが、特別なルールはなく、基本的なマナーを守っていれば十分に楽しむことができます。最近ではコンビニエンスストアやインターネット経由でチケットを買うことができるため、気軽に観に行くことができます

ジャンルを問わず小説のほとんどには、最後にあとがきが書かれています。このあとがきは、作者自身による解説や作品に対しての意気込みや関係者への感謝が書かれていることがほとんどです。

 

あとがきには、主に執筆時の作者の心情が書かれていることが多いため、あとがきから作者が伝えたいこと、意識していたこと、作品を書こうと思った動機をうかがうことができ、魅力的な作品選びの重要な要素の一つになります。

 

このあとがきから興味がわく作品を選ぶことをおすすめしますが、あとがきは書籍のページの一部であり、作品の一部でもあります。図書館などでは問題ありませんが、書店によっては立ち読みを禁止している場合もあるので注意しましょう。

小説をあまり読まない方でもご存知かと思いますが、書籍の帯や背表紙に数100字程度のあらすじが書いてあります。このあらすじは新しい小説選びの重要な要素の一つであると言えます。

 

あらすじには、小説の導入や大まかなストーリーの解説が書いてあるため、作品選びに困ったときはあらすじを見ることで自分の好みで興味がわく内容かどうかといった判断が可能です。

 

ネットショップにおいてもこのあらすじは役立ちます。商品ページにおける商品説明や概要といった情報にそのままあらすじが載せてあることがほとんどです。こちらもうまく活用して自分に合った直木賞ノミネート作品を選びましょう。

直木賞の対象となる作品にはページ数の指定はありません。そのため、ノミネート作には様々な長さの作品が揃います。ここでは、「ページ数の多い作品」「ページ数の少ない作品」それぞれの魅力について説明します。

直木賞ノミネート作品の中でもページ数が多いものは、630ページと大ボリューム。読み慣れていない人や読書の時間があまりとれない方の場合、読破に数日かかってしまうこともあります。ページ数の多い作品を選ぶ場合は、まとまった時間が確保できる時にしましょう。

 

ページ数が多い作品の多くはストーリー展開も多彩で、大衆文学の魅力が一冊に凝縮され、物語にじっくりと浸ることができます。さらに、読み終えるまでに相当の時間がかかるため、小説を読み慣れている方でも十分に世界観に浸る満足感を得られます。

 

ページ数が多いことのデメリットとしては、登場人物の認識があやふやになったり、物語の進行についていけなくなる可能性があり、小説を読み終えるまでに挫折してしまうことが挙げられます。普段小説を読まない方は注意しましょう。

ページ数の幅が広い直木賞ノミネート作品ですが、その中でも時に少ないものだとわずか238ページほどで、数時間もかからずに読み終えることが可能です。

 

店頭で販売されている短編の作品の中には、ノミネート作を含めた短編作品が2、3作品まとめられていることがあります。そのため直木賞対象作品以外の同作家の作品も一緒に読むことができ、作家の世界観に広く触れることができます。

 

普段小説をあまり読まない方は、まずは短編小説から手に取ってみることをおすすめします。小説を読み切った後の余韻を味わうことや物語を振り返ってみることも、小説の楽しみの1つです。

小説はすべての人が楽しむことができるコンテンツです。読者によって感じ方は異なりますが、作品によっては登場人物に共感しやすい年齢層があるため、作品選びの参考になります。

直木賞のテーマは大衆文学であるため、20歳以下の若年層の方でも十分に楽しむことができます。新たな趣味の一つとして小説を読んでみたいと思う方は、ぜひ直木賞にノミネートされた作品に挑戦してみてください。

 

直木ノミネート作品の中には、学生生活や若者特有の悩みと葛藤を描いた作品も多く存在します。三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」などは、中学生で初めて本格的な小説を読む方でも読みやすいと人気です。

 

ページ数やあらすじから、読みやすさや対象年齢などを把握してから作品を選ぶのもおすすめです。若年層をテーマにした作品を読み、今しか味わえない若者特有の感情を登場人物に重ねてみてはいかがでしょうか。

日々の仕事に追われ、繰り返しの毎日を送りがちな20代から60代にかけての働き盛りの方には、感情を大きく揺さぶられるような刺激的な作品をおすすめします。直木賞ノミネート作品の中には、普通の生活では味わえない体験を味わえるものも多くあります。

 

仕事に忙しい方々の多くは職場と家の往復になりがちですが、1日のうちの通勤時間や寝る前のたった一時間など、些細な時間でも楽しむことができるのは小説の大きな魅力の1つです。

 

直木賞ノミネート作品の中には非日常的なストーリーの作品が沢山ありますので、自分に合った刺激的な作品を見つけ出し、単調な日常にいろどりを添えてみてはいかがでしょうか。

仕事もひと段落し、比較的ゆっくりと時間を過ごすシニア世代の方には、登場人物の人生を深く客観的に追体験できるような作品をおすすめします。

 

登場人物の成長や挫折や苦悩など、自分の人生に重なる部分があるでしょう。直木賞は長編作品も対象になっています。登場人物の人生すべてを描き切った作品もあり、もう一つの人生を味わうこともできます。

 

自分の人生を振り返ってみたくなった時にこそ直木賞ノミネート作品をおすすめします。自分の過去にと登場人物を重ねて思いを馳せられるような作品を探してみてください。

直木賞受賞作品を選ぶ際には、その売上も1つの指標となります。ノミネート作の中でも売上が大きく商業的に成功を収めた作品であれば、それだけ多くの大衆に受け入れられたエンターテイメント性・話題性の高い作品だということができるでしょう。

 

最初は単行本として出版された後に文庫本化し、何度も重版がかかっているような作品は、累計売上も大きく長く愛されている作品です。古いノミネート作であっても普遍的に受け入れられるテーマを描いた作品も多いので、長い直木賞の歴史の中からベストセラーと呼ばれるものを選ぶのもおすすめです。

直木賞ノミネート作品を選ぶ際にチェックしておきたいのが、審査員の選評です。第一線で創作活動を続けている人気作家である審査員の選評は、卓越した洞察力や深い推察をもって紡がれた言葉です。審査員に好みの作家がいる場合はもちろん、参考になるでしょう。

 

直木賞の選評は、新聞などの速報や「オール読物」誌上での正式な掲載で読むことができます。特に審査員から激賞された作品は、ニュースや記事にもなることがあります。

毎年話題となる文学賞の1つとして定着したのが「本屋大賞」です。本を売る現場の書店員の投票のみで選出される賞で、書店員自身が読んで面白くおすすめの本、自分の店で売りたいと思った本への投票で決まります。

 

読者目線の賞であり、同じエンターテイメント賞である直木賞とも異なる魅力ある作品が選ばれます。2004年に始まったまだ歴史の浅い賞ですが、多くの読者の熱い目線が注がれている賞です。こちらの賞もチェックして、小説選びをしてみましょう。

直木賞ノミネート作品のおすすめ作品と選び方を見てきましたが、いかがだったでしょうか。直木賞の候補の対象となる作品はページ数やジャンルに縛られないため、多種多様な作品に出合うことができます。ぜひ今回のランキングを参考に、自分に合った一冊を直木賞ノミネート作品から選んでみてください。