新政（あらまさ）の日本酒おすすめ9選｜新政酒造の特約店や買える店・販売店情報も

日本酒「新政（あらまさ）」は、秋田県で製造される代表的な日本酒です。日本酒の生産量ランキングの上位に入る秋田県では、さまざまな日本酒が製造されています。新政の日本酒を取り扱っている特約店もあり、多くの日本酒が愛されています。

数ある日本酒のなかでも、特に注目されている「新政」はすっきりした味わいが魅力です。製造方法などの高い評価と、原材料・素材にこだわっていることが人気を集めています。しかし、初めて新政の日本酒を購入する方は、どれがいいのか分からないですよね。

そこで本記事では、新政の特徴・魅力・おすすめ日本酒について紹介します。その他にも、新政の日本酒を購入できる特約店・取扱店・販売店なども紹介するので必見です。本記事を読んで、新政の日本酒の魅力を知ってもらえたら嬉しです。

幕末の1852年に創業した新政酒造は、明治政府が施作として掲げた「新政厚徳（しんせいこうとく）」が由来の歴史ある酒造です。お米の生産量・お酒の消費量ともに全国トップレベルの秋田県で、日本酒「新政」は製造されています。

秋田県の川は適度なミネラル分を含んでいるため、その豊富な水が盛んな米作り・酒造りの秘訣です。そんな秋田県では、伝統的な日本酒造りをしている老舗の酒蔵もたくさんあります。創業100年を超える酒蔵も多い中、伝統的な製造方法と最新技術を合わせて作られた銘柄が「新政」です。

また新政では、現在日本で活躍する最古の酵母「協会6号酵母」を発見した酒蔵としても名が知られています。現在使用されている酵母の多くが、当時発見された「協会6号酵母」の子孫です。全国の日本酒ファンの中では昔から有名ですが、蔵のトップが交代し先進的で伝統的な製法を始めた近年ではより有名になりました。

新政は「協会6号酵母」のみを使用して製造されているため、唯一無二の爽やかな味わいになっています。他にはない、新政の爽やかな味わいを特徴として持ちます。東北地方の日本酒は、酸度が低く口当たりがすっきりした淡麗辛口が一般的です。しかし新政は上品な酸味を感じられる、薄口の味わいになっています。

口に入れるとわずかにシュワっと泡が弾け、6号酵母のほのかな香りが新政らしいです。独特の味わいはフルーティーさはないですが白ワインにも例えられ、日本酒が苦手な人・初めて日本酒を飲む人からも評価されています。

新政は製造方法にもこだわっており、生酛造りをすべてのシリーズで採用しています。生酛造りとは、天然の乳酸菌を使った伝統的な醸し方です。歴史を継承した昔ながらの製法のため手間がかかりますが、その分コクのある旨味を表現できます。

大きな労力のかかる製造方法のため、採用する蔵元はかなり少ないです。しかし手間の少ない「速醸」という醸し方に比べると、より複雑な味わいを生み出せます。特に「No.6」「カラーズ」というシリーズでは、個性的で生酛造りらしさのある味わいです。

新政では秋田県産米を使用しているため、米の旨味を生かしたコク深い味わいです。「秋田の酒」として地元の米を使うことをポリシーとしているため、全銘柄が純米酒になっています。純米酒とは、原材料が米・水の2つだけを使った日本酒です。

純米酒の中でも、グレードによって「吟醸」「純米大吟醸」などがあります。しかし新政ではグレードに拘らず、「純米酒」表記に統一していることが特徴です。米作りも盛んな秋田県だからこそ作れる、お米の旨味を感じられる日本酒といえます。

新政の主力銘柄では、基本的に四合瓶を使用しています。フレッシュ感を楽しんでもらうことが、四合瓶を採用する理由です。

日本酒はとてもデリケートな酒質のため、開封後すぐに酸化してしまいます。酸化してしまった日本酒は、不快感のある酸味が目立ったり香りが揮発したりデメリットが多いです。一升瓶（1,800mL）サイズが日本酒の定番の中、フレッシュなまま飲み切ってもらうために四合瓶（720mL）を採用しています。またほぼすべての銘柄で四合瓶を使用している蔵元は、とても珍しいです。

ナンバー6は秋田県で栽培された酒米を用いて作られた新政の代表日本酒の1つです。味わい深い仕上がりになっており、新政唯一の定番生酒としても有名です。最上級ランクのXタイプであり、上品な気分で飲めるおすすめ品となっています。

火入れシリーズであるカラーズの一種であり、秋田で初めて誕生した「信交190号」がベースとなっている日本酒です。1959年に作られており、滑らかで飲みやすい仕上がりとなっています。

陽乃鳥は新政のプライベートラボと言われている実験酒の一種であり、2008年よりスタートしたプライベートラボのなかで最も歴史の長いお酒です。バニラの甘い香りが特徴であり、甘い酒が好きな方によく飲まれています。

亜麻猫（あまねこ）は日本酒の可能性を広げるために醸されたお酒で、日本酒用の麹菌「黄麹」に加えて焼酎用の「白麹」を使っているのが特徴です。白麴はクエン酸を生成するため酸味のある独特な味わいに仕上がっています。口当たりが爽やかで飲みやすく、新政のなかでも特に初心者におすすめの銘柄です。

亜麻猫の醸造には何度も実験的な試みが繰り返されており、これまでに活性濁り生酒「亜麻猫スパーク」や「亜麻猫　中取り」などが誕生しています。

新政は日本酒の中でも、入手困難な銘柄です。取扱店や販売店は主に、特約店・ネットショップでできます。特約店はメーカーから販売許可された店舗のため、限られた酒屋でのみの購入可能です。特約店では定価販売されており、保存環境も整っているため高い品質で手に入れられます。

特約店が近隣にない人は、ネットショップ購入がおすすめです。基本的にネットショップでは、定価の3〜5倍で取引されています。またネットショップでは特約店でない業者が販売していることも多く、その場合は保存が適切に行われていない可能性が高いです。

この記事では、新政の特徴・魅力・おすすめ商品を紹介しました。新政はすっきりした口当たりで爽やかな味わいのため、日本酒が苦手な人でも飲みやすいです。上品な酸味で落ち着いた風味の日本酒を探している人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。