智恵美人おすすめ3選！純米酒から純米大吟醸まで｜ちえびじんとの違いは？

日本酒は日本各地にある酒造メーカーが独自の味わいの日本酒を多数製造・販売しています。その中でも大分県にある中野酒造は明治時代に創業された歴史の長い酒造メーカーで、「知恵美人」「ちえびじん」の銘柄の日本酒を造っています。

海外にも流通する比較的新しい銘柄「ちえびじん」とは異なり、智恵美人は主に地元の大分県内で流通している日本酒です。大分の郷土料理に合わせやすい旨味の強い、落ち着いた味わいが特徴です。

そこで今回は、中野酒造の日本酒「智恵美人」の特徴や「ちえびじん」との違い、おすすめ日本酒を紹介します。

中野酒造は、明治時代に創業された歴史の長い酒造メーカーです。一風変わった名称の智恵美人という日本酒の名前は、中野酒造創業時の女将の名前「智恵」にあやかり、「多くの人に愛されるお酒になるように」との願いを込めて付けられました。

長きに渡り感謝の気持ちを受け継ぎ、中野酒造は現在に至るまで酒造りを続けています。

中野酒造では、「ちえびじん」というひらがな表記の日本酒も製造しています。ちえびじんとは、中野酒造の6代目が立ち上げた日本酒や焼酎、梅酒を製造するブランドです。智恵美人が基本的に地元大分県で流通している日本酒ですが、ちえびじんは日本はもとより海外にも進出しています。

智恵美人とちえびじんは味も異なり、智恵美人が落ち着いた味であるのに対し、ちえびじんは日本酒に慣れていない方でも飲みやすいやさしい飲み口が特徴です。

前述のように、智恵美人のほとんどは中野酒造の地元である大分で流通されています。そのため、大分の郷土料理との相性がピッタリの味わいが特徴です。智恵美人は旨味が強いので、甘めの味付けの大分の郷土料理との相性がいいのです。これは、ちえびじんの日本酒とも共通しています。

また、智恵美人はどのような飲み方でもおいしく味わえる日本酒です。常温はもちろん、熱燗やぬる燗、冷やしてもおいしく飲めるので、季節を問わず楽しめます。

智恵美人のユニークなポイントは、お酒以外のアイテムも製造・販売している点です。中野酒造では、2021年より智恵美人の純米酒の酒かすを使った、麹の酵素の力で肌を整えてくれる化粧水やパックを取り扱っています。日本酒と同じ仕込み水を使用した、添加物や糖類などを一切使用していなスキンケアアイテムです。

智恵美人のスキンケアアイテムの実店舗での販売は九州地方限定ですが、九州地方以外からでもECサイトなどで購入可能です。

純米酒とは、米と米麹、水のみを原料に作られた日本酒です。米と水のみが原料なので、米の旨味や甘みなどを楽しめます。智恵美人の純米酒は低温長期発酵を行っているため、穏やかな香りと深いコクが特徴です。

麹米には山田錦、掛米には大分産の米を使用しており、米の甘さと旨味に加えて仕込み水に使われている天然水の柔らかい味わいが生きています。

純米吟醸も、純米酒と同様に米と米麹、水のみを原料とした日本酒です。米の精白度を示す精米歩合は、純米酒には定められていませんが、純米吟醸では60％以下と定められているのが、純米酒との違いです。

智恵美人の純米吟醸は、古式醸造法で手間ひまかけて醸された日本酒です。米の豊かな香りとすっきりとした味わいが楽しめます。

純米大吟醸は純米吟醸と同じように精米歩合が定められていますが、純米吟醸より低い50％以下の精米歩合となっています。そのため製造に手間と時間がかかっており、香りが華やかで雑味の少ないスッキリとした味わいです。

智恵美人の純米大吟醸は山田錦35％まで磨き上げて古式醸造法で醸された、甘みと旨味、酸味のバランスが絶妙の日本酒です。

日本酒の味わいは、「日本酒度」である程度判断できます。プラスとマイナスに数字が加えられた数値で、プラスで数字が大きくなるほど辛口、逆にマイナスで数字が大きくなるほど甘口と判断できます。

智恵美人の場合、純米酒の日本酒度は非公開ですが純米吟醸と純米大吟醸はいずれも±0で、バランスの取れた味わいとわかります。

一般的な日本酒のボトルの容量は、4合瓶の720ml、または一升瓶の1800mlです。一部の日本酒では4合瓶より小さなサイズもありますが、智恵美人の容量は720mlと1800mlの2種類です。日本酒は、一度開栓すると徐々に味が劣化してしまいます。そのため、開けた後はできるだけ早いうちに飲みきれるサイズを選ぶのがおすすめです。

大分県以外での流通が少ないため、その他の地域ではあまり飲む機会がない智恵美人ですが、現在はネット通販でも購入できるようになりました。大分の郷土料理と合わせてお取り寄せをして、日本酒とともに大分の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。