日本酒の「たかちよ」おすすめ人気6選｜髙千代との違いは？取扱店や種類も紹介

酒どころと言われる地域はたくさんありますが、新潟はその筆頭のような地域かもしれません。おいしい米と水に恵まれた新潟からは多数の銘酒が送り出され、全国の日本酒好きを楽しませてくれています。

そんななか、最近静かに人気が高まっているのが、南魚沼市の髙千代酒造が造る日本酒「たかちよ」です。製造元の名がそのまま冠されていることから、代表的な銘柄ですが、実は同じ酒造から「髙千代」「Takachiyo」など同名表記違いの酒が複数出ており、「何が違うのだろう」「どれを試したらいいのだろう」と疑問に思っている方もいます。

本記事ではひらがなの「たかちよ」について、同名の他の酒との違い・それぞれの魅力・種類・取扱店などとともに紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

たかちよは、1868年創業の歴史ある酒造・髙千代酒造株式会社で作られています。こだわるのは「丁寧で、安全な米造り」と「オール高千代の酒造り」。特に米への熱意は高く、自社の酒造りに使用する酒造好適米・一本〆についてはその原種を自社管理するほか、自社と契約農家で栽培した米以外は酒造りに使用しないというほどの徹底ぶりです。

一本気な取り組みによって、良質かつユニークな酒を生み出し続けている酒造です。

では、たかちよにはどのような特徴があるのでしょうか。そのコンセプトや味わいなどについて、具体的に解説していきます。

髙千代酒造が作る「たかちよ」という名の酒は「髙千代」「Takachiyo」など複数あります。単なる同名表記違いではなく、これらはそのまま味や作り方の違いを表すものとなっています。

ひらがなの「たかちよ」はカラフルなラベルでポップなイメージを打ち出し、日本酒に馴染みのない人も飲みやすいフルーティーな味わいに寄せていますが、それがどんなフルーツかは必ずしも決まっていません。たかちよは蔵元自体が「固定観念にとらわれない酒」と謳う、味もスタイルも限定されない「自由な酒」なのです。

たかちよのシリーズには通年発売のものもありますが、季節や時期限定で発売される商品が非常にたくさんあります。また、それらは生原酒であったり発泡酒であったり、あるいはにごり酒やおりがらみであったりと、そのとき、その商品ごとに違っています。

いつ、どんな味わいに出会えるかわからないのが、ひらがなのたかちよの面白さです。

たかちよのテーマは「果物」です。吟醸造りの発酵の過程では、酵母が「吟醸香」という、果物をほうふつとさせるような香りをまとうことがあります。たかちよはその吟醸香を意図して引き出すことにより、リキュールではなく、もちろん本物の果物を加えているわけでもないのにジューシーでフルーティーな、不思議な味わいを作り上げています。

ここでは日本酒の「たかちよ」にはどのような種類があるのか、紹介していきます。通年販売されている商品と期間限定品の項目にわけて解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。

たかちよシリーズは多くの商品を展開していますが、実は通年販売されているのは1本のみです。それがグレープフルーツがテーマの青ラベルのたかちよです。基本的には特約店では1年を通して購入できるので、調べてみてください。近所に特約店がない場合は、インターネットで探してみるのがおすすめです。

たかちよは季節限定商品がたくさんあって、発売時期もばらばらです。ここでは一覧表にまとめましたので、ぜひ欲しい商品をチェックしてください。

それでは、実際にたかちよを試した方はどのような感想を持っているのでしょうか。あまたある口コミの中から、一部を拾ってご紹介いたします。

くせがなくすっきりとした味わい、甘みと酸味の絶妙さなどを評価する声が多く見られました。また、「日本酒が苦手だけれどフルーティで飲みやすい」という口コミは、たかちよのコンセプトそのものです。作り手の願いがしっかり伝わっていることがうかがえます。

たかちよを作る髙千代酒造では、同名表記違いの「髙千代」、「Takachiyo」、「シン・タカチヨ」などを製造しています。それぞれどのような違いや特徴があるのかをご紹介いたします。

漢字表記の髙千代は、髙千代酒造の看板銘柄です。豊かな味わいとすっきりとした辛口が持ち味で、純米生原酒、純米酒、純米大吟醸など多数のバリエーションがあります。

正統派の「日本酒らしい日本酒」なので、普段から日本酒を飲み慣れた方におすすめです。どんな料理にも合うので、ぜひ食中酒として楽しんでください。

黒いラベルで上質なイメージを演出したアルファベット表記の「Takachiyo」は、精米歩合・造り方・酵母を統一することで、米の違いによる日本酒の味・香りの違いを感じてもらうことを目指した酒です。Takachiyoのあとにつく「59」は、統一された精米歩合を表す数字です。

Takachiyoはすべてが純米吟醸酒で、華やかな香りが特徴的です。食事とともに楽しむのが最適です。

「シン・タカチヨ」は、2021年に登場したいちばん新しい銘柄です。甘さの中にフルーティーな酸味を含む味わいは、蔵の若手が生み出したブランドであるゆえんか、どこか若々しく感じられます。

昼飲み専用というコンセプトもユニークです。おしゃれでありカジュアルであり、日本酒の新しい可能性を感じさせてくれるシリーズです。

上述のように、たかちよは季節限定や発売時期限定の商品が多く、すぐに完売してしまったり店舗で出会うことができなかったりと入手しにくい傾向があります。ここではどのようにしてたかちよを購入するか、いくつかの方法をまとめます。

髙千代酒造に公式通販はありません。しかし、大手ECサイトや酒店のオンラインショップ経由でたかちよを購入することは可能です。

通年商品以外はすべて限定販売の商品です。気になった商品は、なるべく見かけたそのときに購入することをおすすめします。

髙千代酒造の公式サイトには、詳細な案内はないものの、たかちよをはじめとする商品の取扱店は全国にあるとの記載があります。

近隣の酒店でたかちよを探して見つからない場合は、直接酒蔵に問い合わせて、行きやすい場所にある取扱店を聞いてみるのが早道です。

髙千代酒造の自由な発想とアグレッシブな酒造りへの取り組みは、次々と新しい「たかちよ」を生み出しています。その時々、出会えた「たかちよ」とのご縁を楽しんでください。