【種類豊富】栄光富士の日本酒おすすめ12選｜限定銘柄もご紹介！菫露威吹・おりがらみなど

栄光冨士は、山形県の冨士酒造で作られる人気のお酒です。特に無濾過生原酒の人気が高く、発売するとすぐに売り切れてしまうほど入手困難なお酒になっています。

それほど人気の栄光冨士ですが、実際美味しいの？どうやって楽しめばいいの？銘柄がありすぎてよく分からないなどの声も聞かれます。確かに栄光冨士は地域の小さい蔵なのに年間30種もの銘柄を製造しています。

そこで、今回は栄光冨士の人気の秘密や味の特徴を紹介しながら、おすすめの栄光冨士を紹介していきます。年中購入できるものから超希少なものまで紹介するので、購入を考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。

栄光冨士は、山形県鶴岡市大山地区にある冨士酒造が製造している日本酒です。1778年創業で長い歴史のある蔵です。この大山地区には数多くの酒蔵があり、自然とそれぞれにランク付けがされており、冨士酒造のお酒はお祝いや特別な日に振る舞われる上等酒の扱いを受けていました。

その名ばかりではなく、代々品質への絶え間ない努力がされており、今でも丁寧で良心的な酒造りを行っています。

栄光冨士は1955年に登場したブランドで、東北産の協会10号酵母を使用し、ふくよかな日本酒の香りを追求した銘柄です。この栄光冨士を世に知らしめたのが「古酒屋のひとりよがり」です。

ひとりよがりは、庄内地方の大吟醸の先駆けであり、さらりとした口当たりと華やかな香りが特徴のお酒です。全国新酒鑑評会では3年連続で名誉賞を受賞しています。

「栄光冨士」は左右対称の字体で裏表のないお酒であると表現しています。近年の冨士酒造は蔵人18人平均年齢28歳と若返り、柔軟な発想やアイデアがあふれる酒蔵に進化しています。

栄光冨士は時代に合わせて求められる味わいだけでなく、斬新なボトルデザインやネーミングにも注目が集まっています。これが日本酒ファンやライトユーザーに評価され、注文が殺到する人気になっています。

冨士酒造では多くの種類の酒米や食用米を使い、さまざまな味わいの日本酒を年に30種類も醸造しています。さらに、お客様の顔が見える仕事がしたい思いから、地元のイベントへの参加や「冨士暦酒」の取り組みも行っています。

冨士暦酒とは、毎月季節にあったお酒を冨士酒造から届ける企画です。日本酒の飲み方や日本酒ソムリエのコメント・酒の肴が載った小冊子が添えられるファンにはうれしい企画です。

協会10号酵母とは、日本醸造協会が頒布している酵母シリーズの一つで、地元東北産の酵母です。協会10号酵母を使ったお酒は、酸味がまろやかになり、フルーティーで香りが華やかになります。

他にも山形オリジナルの山形酵母を使ったお酒も造っています。山形酵母で造ったお酒は爽やかな味わいとメロンやバナナのような香りが特徴的です。

冨士酒造では銘柄によってさまざまな酒米を使い分けています。地元山形県産の酒米であれば出羽燦々や出羽の里・食用米のつや姫なども積極的に使用しています。

その他にも全国的な知名度を誇る山田錦・五百万石・美山錦なども使われています。さらに、聞いたこともないような希少な酒米や人気の食用米などを使用する場合もあり、酒米の違いで日本酒を楽しめるのが栄光冨士の特徴です。

無濾過生原酒とはろ過・火入れ・加水調整を行わないフレッシュで濃厚な味わいの日本酒です。冨士酒造はこの無濾過生原酒をシリーズ化し、人気の高いシリーズです。

年数回にわたって限定品をリリースし、発売される無濾過生原酒はどれも個性的な味わいを表現しています。切れ味を追求したものや、酒米の個性を表すものなど日本酒のコンセプトがきっちり表現されています。

栄光冨士の人気を世に知らしめた逸品で、栄光冨士と言えば「古酒屋のひとりよがり」と呼ばれるほど有名なお酒です。自分が飲みたい酒をひとりよがりに目指した贅沢な大吟醸で、なめらかな酒質と華やかな吟醸香を特徴としています。

高級酒米山田錦を贅沢に使用しており、栄光冨士が好きな方は一度は飲んでおきたいお酒です。

栄光冨士本醸造辛口は栄光冨士のスタンダードな商品です。限定品ではなく一年中購入でき、純米酒ではなく普通酒の本醸造なので気軽に味わえます。

華やかな香りはありませんが、日常的に楽しめるお酒です。甘めの口当たりで簡単に流れていき、最後にキレのある辛口となっています。毎晩飲める飽きのこないシンプルな味で、日々のおかずをあてに燗でも美味しいお酒です。

暁乃翼は、季節限定の生原酒で、山形県産はえぬきを65％まで磨いて仕込んだ日本酒です。はえぬきは食用米で美味しいと人気のお米です。純米無濾過でタンクでできたお酒をそのまま瓶詰めし、瓶の中で発酵が進むのでシュワシュワしたお酒になります。

飲み口はフレッシュな果実のような甘みの中に、しっかりしたお米の旨みが感じられる味わいです。酸味もあるのでさっぱりしたキレのいい仕上がりになっています。

星天航路は、現在全国の酒蔵で使用が増えてきている北海道の酒造好適米「彗星」で仕込んだ日本酒で、限定品です。端麗でキレイな味わいが特徴の酒米です。酵母は山形県で新しく開発された吟醸用酵母YK009を使用し、低酸性で香りのバランスがいいお酒に仕上がっています。

上品な吟醸香でクセのないスッキリとした味わいが特徴で、透明感のある軽快な旨みの純米大吟醸です。暑い夏でも食中酒としておすすめです。

無濾過生原酒が多い栄光冨士の中でも珍しい火入れの純米酒です。山形県産出羽の里を80％まで磨き上げ、クリアでクセのないお酒となっています。冬に冷やして飲むのがおすすめで、粉雪のようになめらかな冬季限定商品です。

アスタリスクは古代ギリシア語で小さい星を表し、小粒ながらキラリと光る存在感のあるお酒です。栄光冨士のスッキリとしたキレの良さを味わいたい方におすすめです。

原料米は山形県産の酒未来を100％使用しています。酒未来を50％まで磨いて作っていますが、このお酒の他に酒未来をここまで精米したお酒はなく、非常に珍しいお酒です。華やかな香りとお米のふくよかな甘みを感じられます。

香りはフルーティで華やか、アルコール度数は15.8％と原酒の割りには低いので飲みやすいお酒です。味わいは甘口なので、冷やしてデザートワインの様に楽しめます。

白燿は、白く耀くお酒つまりにごり酒のことで、しぼってすぐの澱を残した「おりがらみ」のお酒です。美山錦の酒本来の味を堪能できるだけでなく、重くなりがちなおりがらみを軽快に仕上げています。

口当たりは、ほのかなガス感と旨みがありながらもスッキリとした飲み口のお酒です。シャンパングラスでガス感を楽しんだり、冬の煮込み料理などと合わせるのがおすすめです。

菫露威吹（すみれつゆいぶき）は、栄光冨士が1年に1回販売する春の限定酒です。春に咲くスミレの花弁からこぼれるひとしずくのように、細やかで威風堂々と流れていく風のようなお酒であると名前に表現されています。

味わいはスタンダードな栄光冨士で、いちご・スミレを思わせるような香りと、マンゴーやバナナのような濃厚な甘い香りが特徴です。重さは中程度で、甘みと吟醸香のバランスのいいお酒です。

ザ・プラチナには雪女神が使用されています。山形で酒造好適米として出羽燦々・出羽の里に次いで三番目に登場したのが雪女神です。また、雪女神を名乗るには50％以下の精米歩合にするのがルールです。

しかもこのザ・プラチナは雪女神の中でも精米歩合が高く、33％まで削っています。繊細で澄んだ酒に仕上がり、フルーティでキレイに仕上がった超限定商品です。

重厚感のある黒いボトルに洒落たラベルを組み合わせた夏限定の純米大吟醸無濾過生原酒です。出羽の里を50％まで磨いて作ったお酒で、やはり華やかな吟醸香が特徴のお酒です。

アルコール度数は15.8％と原酒にしては低めで、甘みもあるので飲みやすいお酒となっています。アルコールの苦みも感じられますが、キレのいい味わいで冷たい温度で楽しむのがおすすめです。最新の2022年のものを楽しみましょう。

冨士酒造は、商品の品質を守るために特定の販売店としか取引をしていません。特約店で販売されている栄光冨士は配送・保管が適切に管理されているので、高品質な状態で手に入れられます。

栄光冨士の特約店は、酒蔵に問い合わせをすると教えてくれるので問い合わせてみましょう。

• 富士酒造　本社
• 0235-33-3200

栄光冨士はネットショップでも購入できます。しかし、需要に対して供給が追いついていないため、品薄状態が続いています。特約店でも品切れがあったり、特約店が近くになかったりする場合はネットショップもおすすめです。

ネットショップは定価より高価になる場合があるので、購入する場合は自己責任で購入しましょう。できるだけ冷蔵配送・保管を行ってくれる出品者を選ぶようにしましょう。

栄光冨士の現在の人気シリーズである無濾過生原酒は、冷酒で飲むのがおすすめです。キリリとした爽快な味わいが楽しめ、華やかな香りやみずみずしい味わいが引き立ちます。

辛口で純米系のお酒は燗にするとよりコク深い味わいになり、麹や米の旨みを感じられます。逆にフルーティーな香りが特徴のお酒は香りが飛んでしまうので注意が必要です。

栄光冨士はフルーティで華やかな香りのお酒が多いので、洋食やイタリアンと相性が良いです。甘みと程よい酸味があるので、カルパッチョやカプレーゼ・生ハムなどと特に良く合います。無濾過生原酒シリーズはパワフルなので脂身のある肉料理とも合わせやすいです。

和食と合わせる場合は、風味が落ち着いた火入れタイプ「ひとりよがり」や「アスタリスク」と合わせてみましょう。

栄光冨士とは異なった酒質を持つお酒として販売されているのが、この有加藤です。販売店限定新銘柄で、「ありかとう」と読みます。

心地よい滋味あふれる旨みや、落ち着きのある吟醸香が特徴です。栄光富士の影に隠れた冨士酒造裏人気ブランドです。

LEAP YEARは、4年に1度うるう年にだけ販売される超希少なお酒です。無濾過生詰めの純米大吟醸酒の原酒で、ボリューム感のある甘みが特徴です。

栄光冨士だけでも種類が多く、製造量が限定されるため、このLEAP YEARのような4年に1度販売される銘柄は超希少です。欲しい場合はすぐに手に入れる準備をしておきましょう。

栄光冨士は種類が豊富で、季節限定品も非常に多い銘柄です。それだけ1つ1つの製造量は少なく、なかなか手に入りにくいですが、多くの酒米の違いが楽しめる日本酒です。特に無濾過生原酒は人気が高く、販売されるとすぐに売り切れてしまうほどの人気商品なので、欲しいと思ったらこまめにチェックしてぜひ手に入れてみて下さい。