バースデーランタンの探し方を紹介｜自分の誕生日は見つからない？

アメリカでは家族や自分の子どもに、誕生日と同じ製造年月の＂コールマン＂のガソリンランタンをプレゼントする文化があります。その時に贈られるランタンの愛称が「バースデーランタン」です。

コールマンのガソリンランタンは、何十年も使用できる一生もののアイテムとして、100年近くも製造されてきました。バースデーランタンには、「頑丈なランタンのようにいつまでも元気でいてね」「いつも周囲を明るく照らす存在になってほしい」など、大切は人への想いが込められています。

そんな魅力的なバースデーランタンですが、希少価値もあり「なかなか見つからない」と言われています。そこでこの記事では、バースデーランタンの探し方や見つけるヒントをお届けします。誕生日ランタンをギフトとして贈りたい方もぜひご覧ください。

ビンテージランタンブームに火をつけたコールマンは、バースデーランタンとしても人気があります。歴史が古く中古品が多く出回っているコールマンは、自分の誕生年のランタンを見つけるのにうってつけです。また、シンプルな構造で故障しにくく、修理しやすいこともバースデーランタンとしておすすめの理由です。

バースデーランタンを探すときは、燃料タンクの底の刻印の一番下にある数字をチェックしてください。左が製造月、右が製造年の刻印です。写真では「左：9」「右：64」と確認できるので、1964年9月に製造されたものだと分かります。

200Aシリーズは1951年から1984年まで製造されてた、コールマンのガソリンランタンの中でも定番的な存在です。現存しているものも多数あるので、この中からバースデーランタンが見つかる可能性は高いと思われます。

現在はありませんが、昔カナダのトロントにもコールマンの工場がありました。そこでは200Aをはじめ、カナダ独自のモデルも製造されています。ほとんど同じ製品ですが、微妙な違いがマニアにはたまらない要素です。

カナダ製は1920年から1989年まで製造されていました。製造期間も長かったので今でも数多くの製品が現存しており、バースデーランタンが見つかる可能性も十分にあります。

「シアーズ」は百貨店ブランドとしてOEM販売されてたランタンです。レトロな色調の水色が定番ですが、他にもアボカド色と言われる薄いモスグリーンのような色も存在しています。

燃料バブルのノブが星型になっているなど、随所に見える遊び心が素敵です。1960年代から1970年代の比較的短い期間に製造されており、この世代のバースデーランタンとては貴重な存在となっています。

2005年から毎年発売されている、1シーズン限定の「シーズンランタン」にも注目です。テーマやカラーがその年ごとに変わるので、毎年多くのファンが注目しています。

グローブには模様やメッセージが描かれており、オリジナリティあるデザインも人気です。子どもへのバースデーランタンとして入手しやすい魅力もあります。

意外と身近なリサイクルショップで、バースデーランタンが見つかるケースもあります。アウトドア専門の店でないぶん、在庫が少ない場合が多いのですが、掘り出しものとして見つかればラッキーです。アウトドア用品などを多く取り扱っている店舗があれば、チェックしておいて損はありません。

大手オークションサイト（ヤフオクやメルカリなど）では、ビンテージランタンの出品が目立ちます。手元に届くまで現物を確認できないデメリットがありますが、出品数が多いのでバースデーランタンが見つかる期待も大きくなります。運が良ければ、バースデーランタンを格安で入手できるかもしれません。

ビンテージランタンの専門店は、バースデーランタンを探すのに最も頼れる場所です。ランタンは見つかったとしても製造元のアメリカにある場合も多く、「可燃性製品」に当たるので、個人的に輸入できないケースもしばしば。しかし専門店なら、輸入から検品まで安心して任せられます。

また、専門店のスタッフはランタンに詳しい方が多いので、相談してみるとバースデーランタンの捜索にも力を貸してくれるはず。マニアだからこその豊富な情報源は、とても頼りになります。

定番中の定番と呼べるワンマントルランタン。2010年度 ロングライフデザイン賞も受賞しています。長い歴史を経て作り込まれた完成度の高さは安定感があり、レトロな雰囲気ながら洗練されたデザインが魅力的です。Colemanの赤いロゴがアクセントになっています。

発光体となるマントルは1つ搭載されており、やわらかな光で周囲を明るく照らします。シーズンランタンが購入できなかった場合に、バースデーランタンとしても有力候補です。

「パワーハウス ツーマントルランタン」は先にご紹介した286Aモデルよりも、ひと回りサイズが大きく明るい特徴があります。約130Wの286Aに対して、ツーマントルは約190Wの明るさになります。複数人でキャンプをするなど、人数が多いシーンで使用するなど実用性にも長けており、バースデーランタンとしても人気です。

ご紹介した現行ランタンの中では1番大きなサイズのランタンです。明るさも最も明るく約360キャンドルパワー（約230W）あります。サイズは大きめですが装着しやすいクリップ式のマントルや、ライターを使わずに着火できる点など、初心者も扱いやすい設計が魅力です。

子どもでも簡単に使用できるのでバースデーランタンとしても人気があります。

「ガソリンランタンは着火が難しそう」と感じる方も多いですが、コツを抑えてしまえば初心者でも簡単に点火できます。正しい着火方法の手順とポイントをまとめたので、参考にしてみてください。

【準備するもの】

• コールマンのガソリンランタン
• ホワイトガソリン
• マントル
• フューエルファネル
• ガスライター

【使用手順】

1. タンクにフューエルファネルを取り付け、ホワイトガソリンを入れる
2. タンクキャップをしっかり閉め、ポンプノブを左に約2回まわす
3. ポンプノブが押し込めなくなるまでポンピングを行う
4. 押せなくなったらノブを押し込んでしっかり閉める
5. マントルを袋状に広げ、バーナーチューブにセットする
6. ガスライターでマントルに着火し白く変化するまで「カラヤキ」を行う
7. 燃料バブルを左に回し「ジッジッ」と音がするまで待つ
8. 一度燃料バブルを閉じ、グローブ内を換気する
9. 約10秒後にガスライターを差し込み、バブルを左に回して点火する
10. 火が安定するまでポンピングを行う

コールマンのバースデーランタンとして特に人気がある「200A」は、製造していない月もあります。昔は同じ製造ラインで数種類のランタンが作られていたため、時期によっては200Aがない月があるのです。

その場合はカナダ製や200A以外の、バースデーランタンを探してみましょう。カナダ製は200Aモデルも製造しており、アメリカ製とは少し違う作りが魅力です。

バースデーランタンは年代によっては製造されていない月もあるなど、希少性の高いアイテムです。それゆえに見つけられた時の喜びはひとしお。一度入手すれば、長く人生を共に歩んでいけるロマンも堪りません。頻繁にご対面できるものではないので、見つけたら即ゲットしましょう。