コールマンのビンテージランタン｜製造年月を年表でチェック【レアな種類も】

「ランタンといえばコールマン」を思い浮かべる方は多いですよね。なかでもコールマンを代表するビンテージランタンは、デザイン・機能性がよく長年使えるためコアなファンが多いんです。また、ランタンは、1950年代から製造され、時代とともにデザインが変化し続けているので、種類が多くどれもおしゃれですよ。

しかし、コールマンには魅力的なランタンが多いので、どのモデルがいいのか分からなかったり、欲しいと思っても使い方が分からなかったりして、購入まで至らない方も多いですよね。また自分で使用するほかにも、大切な子供への誕生日プレゼントとして送る文化も世界中にあるんです。

そこで今回は、コールマンのレアなビンテージランタンの魅力を一挙に紹介します。またコールマンの人気のビンテージランタンの使い方や、販売している専門店・コレクターが多いバースデーランタン200Aの製造年月の調べ方も解説するので、最後までご覧ください。

MODEL 200 Aは1951年に製造された初期モデルで、わずか1年も満たない期間で生産終了になった、貴重なランタンです。赤のベンチレーターと緑のタンクが特徴で、その見た目からビンテージフリークの間では、クリスマスカラーの愛称で親しまれています。（写真はイメージです）

初期モデルから一変し、1952〜1953年にはトップのベンチレーターとタンクカラーが赤に統一され、フレームボトルが黒に変わりました。また、タンク部分のColemanロゴに黄色の枠がある、デカールが施されているのも特徴です。

1953年の後半から、トップのベンチレーターとタンクカラーは赤を残しつつ、フレーム部分のみ初期モデルとおなじシルバーカラーに変化しています。また、イエローデカールのロゴマークが採用された期間は1953〜1961年までです。

1961年までの赤いカラーが一変し、1961年の後半〜1962年にかけて深紅カラーになりました。マニア達からは、バーガンディ色と呼ばれています。また、ブランドロゴのサイドにランタンマークが追加されイエロー枠がなくなり、赤枠のデカールに一新されているのが特徴です。

これまで赤いカラーだった200Aが、1980〜1984年にはベンチレーターとタンクがグリーンカラーに統一されました。タンク部分にはコールマンのほか、カナダのメイプルリーフ・Easi lite （カナダ特有の点火システム）などのロゴマークが施されているのが特徴です。

世界中のアウトドア愛好家達は、変化し続けてきたコールマンの200Aを「バースデーランタン」として子供に送る文化があります。バースデーランタンとは、生まれた年と月に製造されたランタンを、自分の子供や家族にプレゼントをする文化です。

コールマンのランタンは、タンク底部にランタンの製造年月が刻印されています。左側の数字は製造月で、右側の数字は製造年です。本来は「MODEL 200A」で探すのが基本ですが、1984年以降に生まれた方は、後のモデルで探してみましょう。

アメリカの元祖コールマンと、カナダのコールマンは独自のランタンを製造していました。カナダ製ランタンは「イージーライト」といい、カナダ特有の点火システムを採用し、200Aよりも簡単に点火できるのが特徴です。

アメリカの大手デパート「シアーズ」で販売されていたモデルのランタンも、コールマンが製造していました。シアーズのビンテージ風なロゴマークと、コールマンではお目にかかれない珍しいブルー調のカラーが魅力的です。

1930年代には、家庭用に作られたガソリンランタンが登場しました。見た目はビンテージ感あふれる、洋風テーブルライトのようなデザインです。キャンプで使用したり、インテリアとして飾ったりすれば雰囲気がグンとアップします。（写真はイメージです）

200Aシリーズのなかでも最もレアなランタンは「ゴールドボンド」です。この商品は、ゴールドボンド社で商品を購入すると、スタンプが貯まりしだい貰える景品でした。ランタンのベンチレーターと燃料タンクは、黄金色ようなカラーで特徴的です。

コールマンの「282」モデルは1982年の5月に誕生しましたが、すでに廃盤商品になっています。1番の特徴は、車用のレギュラーガソリンが代用できた点です。災害や緊急時などの停電にも活躍する、優れた機能性があります。

コールマンのランタンの年式の調べ方は、タンク底部や側面に、ランタンの製造年月が刻印されているので確認すれば分かります。左側の数字は製造月で、右側は製造年です。たとえば左側が10で、右側が51だったら、1951年の10月に製造されたランタンとなります。

コールマンのビンテージランタンで、特に人気がある200Aは、1951〜1984年までの33年間製造されていました。また、製造された年によって月の製造個数も異なります。200A以外のランタンでも年式が刻印されているタイプもあるので、チェックしてみてください。

ビンテージランタンを購入する際に注意すべきポイントを見ていきます。

• グローブに破損がないか確認する
• 部品が揃っているかどうかチェックする
• 動作確認をする

ビンテージランタンのグローブにひびが入っていないか、破損していないかを確認してください。ビンテージランタンのオリジナルのグローブには「Made in USA」のロゴが入っています。

細かい部品がすべて揃っているかもチェックしておきます。中には違うモデルのものが混じっている場合があり、すでに販売されていないのでオリジナルのものですべて揃えるのは大変です。実際に触れるならポンピングができるかなど動作確認するのがおすすめです。

コールマンでは2005年からシーズンズランタンが発売されています。シーズンズランタンとは、日本で企画・デザインをおこない、アメリカ本社の工場で製造されている日本限定のランタンです。

毎年異なったカラーやデザインが発売されるので、コレクションとして楽しむ方もいます。2005〜2018年までで13種類のランタンが発売されていますが、人気が高く入手困難です。フリマアプリなどでは、中古品が高値で取引されています。

せっかくコールマンのビンテージランタンを使うなら長く愛用したいですよね。ランタンは消耗品なので日々のメンテナンスが大切です。パーツの破損・不具合はないかチェックしてみましょう。チック項目を2つ紹介するので参考にしてください。

ポンププランジャー

• 親指でポンプノブ中央の穴を押さえながら空気を加圧するポンピングをおこなう
• 抜き差ししてスカスカや固かったら潤滑油をオイルを入れる穴に2〜3滴垂らす

ジェネレーター

• ランタンが暗い・不安定なときは燃料が詰まっている可能性があるため煤（すす）を取り除く
• ニードルが短くなっていたり曲がっていたりした場合はパーツ交換をおこなう

東京都の二子玉川にある、VIBLANT（ビブラント）は、ビンテージランタン専門店です。また、修理やメンテナンスもしてくれます。ビンテージランタンは主に、アメリカ・イギリスなどからレアモデルを輸入し、パーツを分解してメンテナンスや、燃焼テスト後に販売されているので安心して使用可能です。

ランタンを修理する時間は本体の状態しだいで、早ければ1〜2日で直してくれます。ショップ内はアットホームな雰囲気なので、気になる方はビブラントに足を運んでみてください。

本章では、フューエルファネル（じょうご）を用いたガソリンランタンの使う手順を紹介しますので、参考にしてください。

1. 燃料バルブをオフにしてポンプノブ右に回す
2. 燃料キャップを開けてフューエルファネルを燃料キャップに差し込む
3. ガソリンがフューエルファネルからタンク内に入らなくなるまで注油する
4. ファネルを取り出して燃料キャップを閉める
5. 燃料バルブをオフにしてポンプノブを左に2回転させる
6. 親指でポンプノブの穴を塞ぎ人差し指と中指を添える
7. ポンプノブを引いて押してを繰り返し押し込みにくくなったらノブを右に回転させ固定する
8. ポールナットを外してからベンチレーター・ホヤを取る
9. マントルの紐を2重に結びバーナー先端に取り付け結び余分な紐はカットする
10. マントル底を燃やし空焼きする
11. フレーム底部から柄の長いライターで点火し燃料バルブをハイにする
12. 抵抗を感じるまでポンピングし炎を安定させる
13. 光の調節は燃料バルブで調整する
14. 使用後は燃料バルブをオフにする

ポンピング時に引っかかる・ゆるすぎる場合は、ポンプキャップが乾燥しているサインです。ポンプキャップの「OIL」と表示された穴に専用潤滑油を2～3滴入れると改善されます。

ご自身はガソリンランタンを使うときに、点灯しなかった経験はありませんか。もしかしたらジェネレーターの破損が原因かもしれません。本章では、コールマンのガソリンランタンの修理手順を紹介しますので、参考にしてください。

準備するアイテムは、コールマン専用のスーパーレンチ・新しい純正ジェネレーター・リュブリカント（純正潤滑油）です。

1. 燃料が空の状態でポールナットを外しベンチレーター・ホヤを取る
2. ヒートシールドを外しジェネレーターが固定されている2つのナットをレンチで緩める
3. ナット下に敷いてあるCの字型の金具を取る
4. ナットをすべて外しフックに引っかかているジェネレーターを外し新しいものに交換する
5. 1〜5の逆の手順で元の状態に組み立てる
6. 必要に応じてポンプキャップにリュブリカントを2〜3滴注入して終了

コールマンのランタンは、メンテナンスをすれば何十年も使えるのが魅力です。キャンプで使ったり、バースデーランタンとして、子供や家族にプレゼントしたりするのもいいですね。愛好家を魅了し続けるコールマンのビンテージランタンをゲットして、アウトドアライフを楽しみましょう。