ラガブーリンのおすすめウイスキー6選|評判はどう？飲み方まで詳しく解説

ラガヴーリンは、個性的で強烈なスモーキーさやピートを強く感じるピーティな味わい、やさしい口当たりのバランスがよいウイスキーです。クセの強いアイラウイスキーの中でも、甘みが多いため初心者でも飲みやすくなっています。

ラガヴーリンとはゲール語で「水車小屋のあるくぼ地」と略され、村の名前を意味します。シングルモルトウイスキーのラガヴーリンは、スコットランドのアイラ島で造られており、「アイラの巨人」といわれています。

アイラ島特有のピート香によるスモーキーさは、ブレンデッドウイスキーに絶妙な風味と奥深い味わいを与え、重要視されてきました。またラガヴーリンは、「ホワイトホース」のキーモルトに使われています。

ラガブーリンは、1816年にアイラ島初の合法蒸留所で始めて造られました。その蒸留所は、「ラフロイグ」や「アードベッグ」に近く、潮風の香りが広がる美しい湾に面したアイラ島の南の海岸線沿いにあります。創業者は、農業経営者兼蒸留職人のジョン・ジョンストン氏で、現在アイラ島では9つの蒸留所が稼働しています。

ラガブーリンの製法は、初留に5時間、再留に10時間蒸留かけるスローディスティレーションが特徴です。ポートエレン製麦所にモルティングを依頼し、フェノール値34～38ppmのヘビリーピーテッド麦芽とソラン湖の湧水を使用します。玉ねぎ型のポットスチルで、ラインアームは高い角度で付けられています。また蒸留後も長時間熟成させます。

ラガヴーリンは、他のアイラモルトよりも時間をかけて製造されているので、スモーキーでフルーティーな深みのある風味があります。また淡麗タイプのウイスキーとは異なり、強い風味を持っているのが特徴です。独特の風味とほのかな甘み、滑らかさを持っているためクセになる人も多く、そのバランスのよい味わいとエッジの効いたヨード香やピート香・重厚感が魅力です。

ラガヴーリン16年は、塩気やピーティーさ、スモーキーさがあり、ドライでシェリー樽由来の強い甘みのある味わいが特徴です。また、独特なヨード香の強さとピーティーかつスモーキーさもあり、バニラや花の蜜のような香りもあります。重みのある飲みごたえですが、熟成されたまろやかさにより、まとまった印象です。

ラガヴーリン8年は、甘さ控えめでフレッシュな味わいで、強いスモーキーさとピーティな風味が特徴です。ピート香とヨード香が強く、柑橘系のオレンジやレモンのフルーティさ・ドライアプリコット・わかばやナッツの香ばしさがあります。アルコール度数が48度ながら、アルコールの刺激は少なく、穏やかな仕上がりです。

ラガヴーリン ディスティラーズエディション ダブルマチュアードは、甘くフルーティなシェリー酒「ペドロ・ヒメネス」の樽で蒸留をおこなっており、レーズンの濃厚な甘みがあるのが特徴です。ヨード香・ピート香は少なく、コクが強いスモーキーな香りとオークの香りが残ります。フルーティな甘さとビターな喉ごしが魅力です。

ラガヴーリン12年 カスクストレングスは、ピーティさやスモークキーさ・煙たさがあり、麦やヨード・フルーティーな香りが特徴です。スパイシーさと、力強く深みのあるドライでビターな味わいがあります。また酒齢12年以上の原酒に水を加えず瓶詰めを行っているため、アルコール度数は55～58度と高く、アルコールのインパクトが強いです。

ラガヴーリン21年は長期熟成による、まろやかさや濃厚な甘みがあるのが特徴です。ラムレーズンや完熟ブラックベリー、バニラアイスに焦がした濃厚なカラメルソースをかけたような風味があります。そのため、香りと甘みの絶妙なバランスを楽しめます。また、どっしりとしたフルボディで重厚感が強いのが魅力です。

ラガヴーリン25年は、ピート香は強く・スモークさは少ないため、上品さと華やかさが特徴です。オレンジやレーズン・アプリコットの濃厚なフルーティーさと、シェリー由来のプラムやドライフルーツの甘みがあります。またスモーキーさヨード、コクのある味わいが残ります。酒齢25年以上の希少な原酒を使用し、円熟したブランデーのような古酒感が魅力です。

ストレートは、ウイスキーの原液を飲む飲み方です。ラガヴーリンの飲み方として最も一般的な飲み方で、特に香りを味わいたい場合に適しています。重めなハイボールが好きな方におすすめの飲み方で、重厚で繊細な風味が特徴です。ラガヴーリンをストレートで味わうと、スモーキーな香りとピーティさを楽しめます。

トワイスアップは、ウイスキーと常温の水を5：5で割って飲む飲み方です。ラガヴーリンをトワイスアップで楽しむ飲み方は始めてラガヴーリンを飲む方に最適で、味よりも香りを楽しみたい場合に適しています。クセのある味が水により和らぐので、香りが際立つのが特徴です。ラガヴーリンをトワイスアップで飲むと、奥深い味わいと香りを楽しめます。

ロックは、大きめの氷と一緒に飲む飲み方です。ラガヴーリンをロックで楽しむ飲み方は、氷が溶けていくと味の変化を感じられる飲み方で、冷えた状態で飲み続けたい場合に適しています。スモーキーな香りが来た後に、甘さやフルーティな香りがあるのが特徴です。ラガヴーリンをロックで飲むと、味わいと香りの移り変わりを楽しめます。

ハイボールは、炭酸水を注いで飲む飲み方です。ラガヴーリンをハイボールで飲むと、アルコールが希釈されるので飲みやすく、爽快感を感じられる飲み方で、食事と一緒に楽しみたい場合に適しています。スモーキーさが軽くなる分、香り高い爽やかなピート香があるのが特徴です。ラガヴーリンをハイボールで飲むと、甘さと個性的なうまみを楽しめます。

ラガヴーリンに合うおつまみとして最もおすすめするのは、「薫製」です。ラガヴーリンはスモーキーさがあるので、スモークサーモンやスモークチーズなどの薫製と合わせると、香り・味がより引き立ちます。他にも、クセがあるブルーチーズなどもおすすめです。ロックの場合は、氷が溶け出した後にドライフルーツやチョコレートとあわせると甘みが引き立ちます。

ラガブーリンはウイスキーの中でもクセが強く、個性的です。年代や飲み方によって、さまざまな味わいや風味を楽しめ、ウイスキー初心者でもおいしさを感じられます。スモーキーさと独特の香りが、バランスよく感じられるので、人気が高くリピーターも多いです。ウイスキー選びで迷われている方は、ぜひラガブーリンを試してみてください。