【2023年】ウイスキー駒ヶ岳のおすすめ10選｜評価や定価・特徴も

お酒好きの中には、「余市・白州・知多」以外の、珍しくて美味しい国産ウイスキーを求めている人もいますよね。そんな方におすすめなのが、柿や杏子のようなフルーティーな香りが強く、プレミアが付くほど味の評価が高い、マルスウイスキー代表作とも言える「駒ケ岳」というジャパニーズウイスキーです。

本坊酒造株式会社が販売するウイスキーである「駒ケ岳」は、限定商品も充実していて、ほかの原酒をかけ合わせたコラボ商品も存在します。メジャーなウイスキーに比べて高価なため、なかなか購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、中央アルプスで作られる「駒ヶ岳」の魅力・種類を解説したうえで、おすすめ商品を紹介します。2023エディションや2022エディションの特徴も詳しく解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ウイスキー駒ヶ岳を製造しているのは、「本坊酒造」です。本坊酒造は1872年創業で、創業当初はお酒ではなく製綿事業を行なっていたのが特徴です。

高度経済成長期に、仕事帰りに気軽にウイスキーを飲めるスタンドバーが流行し、日本各地で独自のウイスキーを造る「地ウイスキー」ブームが起こります。本坊酒造は個性豊かなウイスキー造りをして、1980年代の地ウイスキーブームの火付け役になったといわれています。

ウイスキー駒ヶ岳は、若い原酒を使っているため、とてもフレッシュな味わいがあります。柿や杏子のような味わいがあり、ジャパニーズウイスキーならではの味わいなのです。樽熟成を行っている駒ヶ岳ですが、樽特有の芳醇な香りを楽しめるのも、駒ヶ岳の特徴の一つです。

ウイスキー駒ヶ岳を製造する、本坊酒造のマルスウイスキーは世界的なコンテストにて表彰されるなど、とても評価の高いウイスキーでもあります。さらにウイスキー駒ヶ岳は、製造本数が限られており、限定リリースが多いことから入手困難ともいわれるウイスキーです。

希少価値の高いウイスキー駒ヶ岳ですが、中には抽選販売をしている駒ヶ岳もあります。公式のHPに記載されているので、どうしても手に入れたい方はチェックしましょう。

ウイスキー駒ヶ岳は、「駒ヶ岳シリーズ」と言われるほど、多くの種類が販売されています。比較的入手しやすいシングルモルト駒ヶ岳は、毎年瓶詰めされリリースされるので毎年違った味わいを楽しめます。

たとえば、シングルモルト駒ヶ岳リミテッドエディション2020は、アメリカンホワイトオーク樽とシェリー樽で熟成されたモルト原酒を主体にバッティングした限定リリースのウイスキーです。

駒ヶ岳でウイスキーの蒸留が行われるようになったのは1985年からです。駒ヶ岳周辺では、冬になるとマイナス15度を下回る日もありますが、霧が発生しやすく適度な湿度を保ってくれます。

また、駒ヶ岳周辺は良質な軟水が流れており、ウイスキーを造るための理想の条件が揃っている「ジャパニーズウイスキーの桃源郷」とも言えるのです。

ウイスキー駒ヶ岳を製造する過程で欠かせないのが「熟成」です。本坊酒造では、信州蒸留所・鹿児島の津貫蒸留所・屋久島の熟成庫の3ヶ所で駒ヶ岳を熟成させています。

駒ヶ岳を地域の特性を生かしたウイスキーにするべく、気候も環境も全く異なる地域で原酒を熟成しているのです。初めは「どうなるのか」という実験に過ぎませんでしたが、自然現象「天使の分け前(※)」に大きな差が出て多様性のあるウイスキーを生み出すことができたのです。

※「天使の分け前」…樽から毎年2〜3％のウイスキーが揮発し、天使がウイスキーを飲んだために減ってしまったとしている

シングルモルト駒ヶ岳2023エディションは、生産数が51,642本 の限定販売です。定価は税込み8,800円です。良質な水と豊かな自然あふれる中央アルプス山系にあるマルス信州蒸溜所で作られています。

バーボンバレル・シェリーカスク・ポートカスク熟成原酒を絶妙なバランスでヴァッティングされたシングルモルトウイスキーです。

シングルモルト駒ヶ岳 2022 エディションは、2022年9月16日に発売したウイスキーです。熟成させた柿のようなフルーティーの香りと、熟成させた原酒による深い香りを持つのが特徴。

販売本数が60,000本と比較的多く、価格も8,800円に収まっているので、手軽に駒ヶ岳ウイスキーを味わいたい方におすすめです。ただし、メルカリだと1万円程度で販売されているので気を付けましょう。

シングルモルト駒ヶ岳 2021は、改築されたばかりの酒蔵で製造されているのが特徴で、2022年の製品と同様に手軽に購入できます。最も新しく醸造されたシングルモルト駒ヶ岳 2022と同様に、熟した柿のような甘いフルーティーな香りを持ちます。

定価は8,360円であるものの、プレミアが付き始めているので、2022年版の製品に比べて少し割高です。しかし、国際スピリッツコンペティションで最優秀金賞を受賞しているため、美味しいウイスキーを求めている方におすすめです。

駒ケ岳の限定ウイスキーである「紫苑」は、商品名どおりロゼワインのような美しい紫色をしているのが特徴です。ピート(泥炭)が全く使われていないので、フルーティーなうえにクセがなく飲みやすいです。

一般的な駒ケ岳ウイスキーと異なり、お酒の販売・転売が禁止されているため、ウイスキー専門店でしか味わえません。醸造本数も249本と非常に少ないので、紫苑を飲んでみたい方は、売り切れる前に駒ケ岳にあるカフェやバーに足を運びましょう。

限定リリースが多く評価も高いため入手困難なウイスキー駒ヶ岳ですが、おすすめの飲み方はストレートかロックです。

ウイスキー駒ヶ岳そのものの味わいを楽しむためには、まずはストレートでお飲みください。フレッシュで若い原酒ですが、柿や杏子のようなジャパニーズ感を感じられます。ロックにすると徐々に溶け出す氷によってマイロドさが生まれ、飲みやすくなります。

シングルモルト津貫 2023 エディションは、ウイスキー駒ヶ岳と同じく本坊酒造株式会社から発売されています。製造所のマルス津貫蒸溜所は薩摩半島南西の盆地に位置しており、温暖な気候と良質な湧き水などの恵まれた自然環境でウイスキーを製造しています。

バーボンバレルを主体にさまざまなモルト原酒を組み合わせており、フルーティーでありながらウイスキー特有のふくよかな厚みを感じられ、奥深い味わいを楽しめます。定価は8,800円とシングルモルト駒ヶ岳 2022 エディションと同じ価格帯ですが、生産本数はシングルモルト駒ヶ岳 2022 エディションより少ないため、気になる方はぜひチェックしてください。

いかがでしたか？ウイスキー駒ヶ岳の魅力が十分に伝わったと同時に、ウイスキー駒ヶ岳を片手にゆっくりとした癒しのひとときを過ごしたくなったはずです。お酒にはそれぞれ歴史があり、造り手の想いがたくさん込められています。ぜひ本記事を参考にウイスキー駒ヶ岳を手に入れて、癒しのひとときを過ごしてみてください。