田酒おすすめ8選｜人気の純米大吟醸やおいしい飲み方も紹介

青森伝統の地酒である田酒をお探しではありませんか？日本酒の愛好家や専門家から高く評価され有名な田酒ですが、さまざまな銘柄があります。一部の銘柄は希少性が非常に高く「幻の日本酒」と呼ばれ、地元の人でも入手が難しいほどです。

そんな田酒ですが、実際にはどんな銘柄があるのか、自分の好みに合う銘柄を実際に味わう以外に判断する方法はあるのか気になりませんか？もちろん実際に飲んでみないとわからない部分もありますが、ポイントを押さえるとある程度見当をつけられます。

この記事では、田酒の特徴に触れつつ、自分にピッタリの田酒の選び方やおすすめ銘柄について解説しています。また値段が高い理由や定価で購入できる販売店情報なども紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。

田酒は西田酒造の日本酒のブランドで、青森を代表する地酒です。製造の全工程が手作業で行われています。また田のもの(＝米)以外の醸造用アルコールや糖類は使わないこだわりで、米の旨味を味わえる酒として日本酒好きを魅了しています。

なお多くは加熱処理をしない新鮮な生酒ですが、一部火入れした銘柄もあります。

西田酒造がある青森市油川は、鎌倉時代から交易で栄えた青森市史上の要所で青森市発祥の地とも呼ばれています。西田酒造も100年以上の歴史をもつ老舗の酒造で、完全な手造りによる田酒は昭和49年に雑誌「特選街」のうまい酒コンテスト日本一に選ばれています。

現在は古くからの製法を守りつつも、女性や日本酒に馴染みがない人向けに飲みやすさにこだわった銘柄も新たに作っています。

日本酒は原料となる米の種類によって味が左右されますが、田酒の銘柄の中には「古城錦」や「華想い」が使われたものもあります。

古城錦は青森県初の酒造好適米ですが全て西田酒造の蔵人によって栽培されており、幻の米と呼ばれています。華想いも青森県の酒造適合米で高精米に優れ、名前の通り華やかな味わいが特徴です。

田酒は味わいについては飲み人の好みや銘柄でも評価は分かれますが、共通して「日本酒独特のクセがなく飲みやすい」と感じる人が多く見られます。

また田酒は料理との取り合わせで、甘味のある料理では辛口に、辛味のある料理では甘くまろやかな味に変わります。また和食だけでなく洋食にも合い、温度によってもさまざまな味わいが楽しめます。

田酒のもう一つの特徴として、多くの銘柄で販売時期が限られている点が挙げられます。数量も限定のため、日本酒の中でも価格は高めと言えます。

希少性や完全手作業である点が高値の理由ですが、インターネット通販においては、銘柄によって定価よりさらに高値で取引されるケースもあります。本記事では、定価で田酒を購入する方法についても解説しているのでぜひ参考にしてください。

原料となる酒米をどれだけ削っているかは精米歩合で表されます。精米歩合によって日本酒は種類分けされ、精米歩合50％以下の純米大吟醸が最もお米の旨味が詰まっています。

醸造アルコールを使用によっても種類が分かれますが、田酒は不使用のため、この点は考える必要がありません。田酒は純米大吟醸のほか、精米歩合60％以下の純米吟醸と特徴的な味わいが魅力の特別純米酒があります。

一般的に日本酒の甘口・辛口の基準に、糖分量を示す日本酒度があり、プラスの数値なら辛口でマイナスなら甘口と判断できます。田酒においては主要な銘柄は±0でちょうど中間的な味わいと言えます。

ただし味わいに関わるもう一つ指標である酸度(有機酸の量)は、銘柄によって高いものもあり、比較的辛口寄りな傾向があると言えます。

日本酒の米は、食用米ではなく専用の酒米が使われます。酒米の品種によって日本酒の味が左右されるため、初めて日本酒にトライする人は米の違いを意識しながら飲み比べると楽しみ方が広がります。

田酒は古城錦や華想いなどの品種を使った銘柄がありますが、他にも酒米の王様と呼ばれる山田錦を使用した銘柄も多くあります。

日本酒の瓶のサイズは4合瓶(720ml)と1升瓶(1.8L)が基本です。4合瓶は飲み切り型で冷蔵庫に入りやすく、お土産やプレゼントとしても選びやすい利点があります。

お祝いで大勢で集まる時は1升瓶もおすすめです。冷蔵庫にしまえない時は、水のペットボトルのようなニオイのない容器に移し替えて保存できます。

田酒の特別純米酒は、青森県産の酒造好適米「華吹雪」を使っており吟醸酒に近いコクが人気のスタンダードな銘柄です。すっきりした味わいが人気の通年商品ですが、より重厚感のある「特別純米酒 山廃」は冬季限定の銘柄です。

青森県内の酒屋や、またインターネット通販でも比較的入手がしやすく、初めて田酒を味わってみたい人にもおすすめです。

田酒の中には山田錦を使った銘柄が多くありますが、その中でも希少性の高いものに「特別純米酒 山田錦」「純米吟醸 山田錦」があります。特別純米酒はみずみずしくもキレのある味わいが人気の新しい銘柄です。

純米吟醸も新しい銘柄ですが、希少価値は田酒の中でもトップクラスです。ふくらみのある味わいが特徴の生酒で必ず冷蔵庫で冷やして飲むのが推奨されます。

田酒の中でも日本酒愛好家から人気の高い純米大吟醸は、米本来の旨味を味わいたい人におすすめです。純米大吟醸の中にも、精米歩合45％の「四割五分」、より重厚感のある味わいを求める人におすすめの「山廃」などいくつかの銘柄があります。

ほとんどは山田錦を酒米として使っていますが、「純米大吟醸 百四拾」では華想いを使い、まろやかな味わいが好評を集めています。

西田酒造では「田酒 特別純米酒」を作る際に出る酒粕を原料とした焼酎も作っています。日本酒の香りに近く、田酒ならではのフルーティーな香りが印象的な焼酎です。

女性にも飲みやすい透明感のある味わいですが、年に一度、10月だけに販売されるため入手は比較的難しいと言えます。

酒米に華吹雪を使い白麴を使用した柑橘系の爽やかな香りが特徴的な「純米吟醸 白生」をベースに炭酸ガスを注入した「マイクロバブル生」が2020年に新登場しました。炭酸でより爽やかな味わいが楽しめるスパークリングです。

現在は商品の発売情報は確認できませんが、発売後すぐに完売する大人気商品のため、今後再び発売される可能性に期待できます。

日本酒は通常、米・麹・水で仕込まれますが、水を酒に一部変えた「田酒 貴醸酒」は、より濃厚な甘みに仕上がった銘柄です。バレンタイン仕様にハートをあしらったかわいいラベルの商品もあり、プレゼントにもおすすめできます。

濃厚な甘さはチョコレートとの相性も良く、スイーツと組み合わせてデザート感覚でも楽しめます。

田酒は銘柄によって購入できる時期が限られています。上の表では、田酒の代表的な銘柄について販売時期をまとめています。

定価で購入するなら酒販店での購入がおすすめです。上の表は公式サイトに掲載されている店舗をまとめていますが、青森県内の多くの小売店を始め、東京の店舗で購入できるケースもあります。店舗を訪ねる前に問い合わせましょう。

田酒はどの銘柄も人気があるため、取扱い店舗だったとしても確実に購入できるわけではなく、実店舗での購入は運頼みな面もあります。

しかしインターネット通販なら、銘柄によっては定価より高額になっているケースもありますが、誰でも購入できるチャンスがあるのは利点です。お得に買うのも大切ですが、そもそも商品が手に入りにくいため、チャンスを逃がさないように上手に活用しましょう。

田酒は銘柄によって、おすすめできる飲み方はさまざまです。特別純米酒は冷やしてもぬる燗でもおいしく、吟醸酒系は基本は冷やして飲みます。大吟醸は常温で味わった後に冷やして飲むのもおすすめです。

また料理との取り合わせでは大吟醸は刺身のような素材を生かした料理と相性が良く、純米酒は濃い味の料理に合います。ただし味の好みは人それぞれなので、自分なりにおいしい飲み方を見つけてみてください。

日本酒好きの人も日本酒の良さがわかり始めた人も、米本来の旨味を楽しめる青森の田酒をぜひ味わってみてください。また青森の郷土料理が楽しめる居酒屋なら田酒を扱っている可能性もあるため、購入前に味わってみるのも楽しみ方の一つと言えます。