心理学本おすすめ人気ランキング16選｜行動心理学など初心者でも読みやすい本も！

心理学とは人間の心を探求する学問です。使用シーンは恋愛やビジネスをはじめとして、人生のあらゆる分野で活用でき実践的なのが魅力です。人生の悩みを解決するヒントが得られ、人生を大きく好転させられる面白さがあります。

しかし、心理学には学習心理学・行動心理学などのジャンルやテーマが多く、どんな心理学の本を読んだらいいか困っていませんか。人気のあるものやベストセラーが揃っており、初心者にはどれが面白いのか分からないですよね。

そこで今回は、心理学本の選び方や、高校生でも読みやすい初心者向けも含めたおすすめの名著をランキング形式でご紹介します。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。その他にも、大学生にも役立つ心理学の勉強方法についてもご紹介します。

学習心理学とは、人間が経験からどのように学習するのかを扱うジャンルです。人間はある経験を通して環境に適応するために学習をし、行動を変えていきます。そのため、学習がどのように行われるのかのメカニズムを解明すれば、今の環境に適応しやすくなります。

これは人間のみならず動物についてもいえ、あらゆる生物にとって学習は大変重要です。

特に人間関係に悩んでいる方は、これまでの人間関係を通して行ってきた学習が十分ではないために、今の悩みが生じてしまっています。そのため、学習心理学によって自分の学習の仕方を見直せば、その悩みを解決に向かわせるきっかけをつかめるはずです。

行動心理学とは、人間の行動を通してその人の心を使うジャンルです。人の心は複雑であるため、科学的に扱うのは容易ではありません。そこで目に見える行動を観察し、心を解明するのが行動心理学です。

行動を観察していると、その人の癖や表情、筋肉の動きなどから得られる情報は決して少なくありません。ビジネスにおいても、同僚やお客様の行動から得られる情報は、とてもたくさんあります。

行動心理学の本を読むと、行動の裏に潜む情報が持つ意味を読み取る力が高められ、ビジネスを円滑に進められるようになります。ビジネスを上手くいかせたい方には、行動心理学の本がおすすめです。

差異心理学とは、年齢・性別・人種・国籍といった「個人や集団の差」に着目し比較して、その差にまつわる心理的特性を明らかにするジャンルです。「差」と「心理的特性」を結び付ける原理を明らかにし、人間の思考に関する豊富な知見を提供してくれます。

1つの対象だけを見ていては気がつきにくいものでも、明らかに違う対象や、似ているけれども少し違う対象と比較すれば、初めて気がつける場合があります。そうした人間の差に光を当て、人間の心について理解を深めたい方には、差異心理学の本がおすすめです。

精神分析学とは、人間の無意識を扱うジャンルです。人間の思考・行動・メンタルは、すべて無意識によって決定づけられていると捉え、その無意識を明らかにして解決へと導きます。つまり、精神分析とは無意識を解明する学問です。

精神分析学の本で有名なのは、やはりフロイトの「精神分析学入門」です。寝ている際中に見る夢は、抑圧された願望の現れであると捉えるので、夢をも精神分析の対象になります。無意識が人間の現実を左右する捉え方に興味がある方には、精神分析学の本がおすすめです。

生理心理学とは、身体の生理的な反応を扱い人間の心理を明らかにするジャンルです。私たちの脳や内臓などは特定の出来事に対して何かしらの反応を示しますが、人の心の状態によって反応の仕方も異なります。

生理心理学では身体の反応と心の状態との関係を扱い、病気・記憶・感情などの正体に迫ります。神経科学や脳科学とも近しい最先端の分野です。私たちの生理的な反応のメカニズムについて知りたい方には、生理心理学の本がおすすめです。

社会心理学とは、人間を「社会や集団に所属する存在」として捉える、特定の社会や集団における心理や行動を読み解くジャンルです。人はある社会や集団にいると、必ずそこから何かしらの影響を受け、心理的反応をし、それに基づく行動を起こします。

よってどのような社会・集団において、どのような心理・行動が生じたのかを解明して、それらを紐づけるメカニズムが見えてきて、人間の本質に迫れます。社会や集団の重要性に関心がある方には、社会心理学の本がおすすめです。

認知心理学とは「あらゆる出来事に対して、どのような認知や情報処理をするか」などのプロセスを扱うジャンルです。私たちは、人間関係であろうがビジネスであろうが恋愛であろうが認知を行っているため、認知心理学は汎用性の高いジャンルです。

認知心理学はどのような出来事に、どのような認知や情報処理をするのかのメカニズムを解明するので、私たちの知的機能についての理解も深まります。認知や知的機能に対する関心が強い方には、認知心理学の本をおすすめします。

発達心理学とは、人間の発達の過程を扱うジャンルです。赤ちゃんとして産まれた私たちは、さまざまな心理状態のもとでさまざまな体験しながら、大人への階段を登っていきます。

そうした発達プロセスには、身体の成長はもちろん、生活様式や文化的影響とも関連が深いです。そのため、発達心理学を学ぶと、今の自分がどのようにして形成されてきたかの理解が深まります。

「人間は発達過程を通して形成される」との捉え方に関心がある方には、発達心理学の本はおすすめです。

音楽心理学とは、「人の心理や行動」と「音楽」との関係を扱うテーマです。人は音楽を聴くと、さまざまな気分になり、新たな行動を起こしたくなったりします。また人によって、好きな音楽と嫌いな音楽も違い、そこにはその人ならではの心理が介在します。

こうした音楽体験が、その人にとってどのような意味を持ち、どのような影響を与えるかを扱うのが音楽心理学です。音楽心理学は、基礎ジャンルとして上述した、行動心理学、生理心理学、社会心理学、認知心理学の応用テーマです。

音楽によって自分が形成されてきたと感じる方や、心理学だけでなく音楽にも関心が強い方には、音楽心理学の本がおすすめです。

環境心理学とは、環境の中での人間の心理を扱うテーマです。ただし、環境心理学の扱う「環境」とは自然環境はもちろん、その人が所属する組織・コミュニティ・家庭環境・その他の人間関係なども含む広い意味での環境になります。

そのため、社会心理学・発達心理学・認知心理学などが基礎となって、環境心理学のテーマがあるわけです。環境心理学と関連が深いのは環境問題や都市設計などで、実際にそうした分野では、環境心理学の知見が活かされています。

環境によって人間の心理が決まる捉え方に共感を覚えた方は、環境心理学の本がおすすめです。

教育心理学とは、教育による心の成長・発達を扱うテーマです。人は、ただ大人になっていくのではなく、幼児教育や学校教育から影響を受けて成長・発達していきます。その過程における人間心理を学べば、教育の本質に迫れます。

教育心理学は幼児教育や学校教育、カウンセリングなどにその知見が活かされており、より効果的な成長についての知見を提供してくれます。学習心理学や発達心理学を基礎として発展してきたテーマです。

教育に関心がある方には、教育心理学の本がおすすめです。

経営心理学とは、経営にまつわる個人や集団の心理を扱うテーマです。経営者も含め会社で働く社員は、何かしらの心理状態の中で仕事をしています。また、多くの人と働くシチュエーションによって集団心理が働き、会社の事業活動の成果に影響を与えています。

経営心理学は、社会心理学の応用的なテーマです。会社経営や、何かしらの組織運営をしたい方におすすめです。

購買心理学とは、人が商品やサービスを購買するにあたっての感情的・心理的・行動プロセス、さらに選択・使用・廃棄するまでの心の流れをテーマに扱います。人が物を買う根源的な欲求・心理が学べるため、人の心をつかむコミュニケーションや発想が必要な営業職の方におすすめの分野です。

相手の心理を知ることでプレゼンテーションの成果が上がったり、信頼度を高めたりすることもできます。

芸術心理学とは、芸術活動の作者や鑑賞者の心理を扱うテーマです。芸術活動を行う作者には、何かしらの心理状態があったうえで、その作品を制作しています。また、鑑賞者もその作品に触れるので心理状態に何かしらの変化が生じるものです。

こうした両者の心理を踏まえ、芸術作品が持つ意味にまで触れます。芸術家は、芸術心理学を学ぶと作品に深みが出てきます。心理学の側面からアートについて学んでみたいなら、芸術心理学がおすすめです。

交通心理学とは通勤、通学などの交通活動に関わる心理を扱うテーマです。交通活動では、自動車・自転車・歩行者など、さまざまな立場の交通者が存在し、それぞれが自身の心理に基づいて行動しています。

交通者の情報処理や認知、行動に関する心理メカニズムを、認知心理学や行動心理学などをベースとして解明していくのが交通心理学です。交通整備や交通システムは、実はこのような知見に基づいて行われています。交通にまつわる心理を学んでみたい方には、交通心理学の本がおすすめです。

スポーツ心理学とは、スポーツに関する心理学です。スポーツ漫画などで描かれているように、人はスポーツを通してさまざまな成長をし、人格的な成長を遂げます。そして心理状態によって、スポーツのパフォーマンスや成長速度も変わってきます。

スポーツ心理学は、プレイヤーはもちろん、監督やコーチといった立場の方が学べば、スポーツをする人間的心理を踏まえた練習やプレイに繋げられます。スポーツに関心がある方には、スポーツ心理学がおすすめです。

動物心理学とは、動物の行動の観察を通して、動物の心理を読み解く心理学です。人間だけでなく動物も、何かしらの心の動きがあって、特定の行動を取っています。その行動を観察し、人間との差異などを明らかにしていくのが動物心理学です。

特に、動物を飼っている方や動物に関心が強い方が動物心理学を学ぶと、動物との付き合い方に関する気づきが得られますので、動物心理学の本がおすすめです。

犯罪心理学とは、犯罪を起こす人の心理を扱うテーマです。犯罪を起こす人の心理はそれぞれですが、犯罪者の置かれた背景や状況を研究すれば、傾向や前兆などが掴めます。

それらを明らかにすると、犯罪の予防や犯罪者の更生に活かすことが可能です。また、犯罪心理学は犯罪者に対する刑事政策や、そもそも犯罪の起きにくい環境設計に役立てられています。なぜ犯罪者が犯罪を起こすのかに関心がある方には、犯罪心理学の本がおすすめです。

福祉心理学とは、社会で生きにくい立場に立たされている人の心理を扱うテーマです。具体的には、障害者や子供や老人などの心理を主に扱います。福祉心理学は、そうした人たちが社会生活を送るうえで、快適に過ごせるようにための示唆を提供してくれます。

バリアフリーなど誰しもが生きやすい社会になるために役立てられるのが、福祉心理学の知見です。福祉に対する関心が強い方や誰しもが生きやすい社会に関心がある方には、福祉心理学の本がおすすめです。

臨床心理学とは、心の病・問題の原因を解明し、その解決を図るテーマです。学校や仕事、人間関係などに関する、さまざまな心の問題を扱い、回復や予防に向けた援助のための知見を提供してくれます。

精神病理学や精神医学とも近しい分野であり、うつ病やひきこもりなど、現代人のストレス問題に対する豊富な知見を提供してくれます。自分や他者の心の悩みの原因に少しでも迫りたい方には、臨床心理学の本がおすすめです。

恋愛心理学では、恋愛をする男女の心理を扱うのがテーマです。満足のいく恋愛ができるために、相手にどのように働きかけるのが効果的かなどを扱っています。行動心理学・社会心理学・差異心理学などの応用テーマとなっています。

ただ、恋愛の心理学についてはネットや書籍などで多くの情報が飛び交っているものの、きちんとした学術的分野として確立しているわけではありません。

それでも、恋愛におけるさまざまな視点を提供してくれるものであり、恋愛を上手くいかせたい方や異性や同性について深く理解したい方におすすめです。

アドラー心理学とは、アルフレッド・アドラー流の人間心理を扱うテーマです。「嫌われる勇気」や「幸せになる勇気」などの本が有名であり、単なる理論理屈ではなく、現代人ならではの実際的で具体的な生き方の指針を提供してくれる心理学です。

これらの本があまりに有名で注目を集めているため、心理学テーマの1つとして確立しています。小難しい心理学理論ではなく、現実的な指針を得たい方にはアドラー心理学の本がおすすめです。

ポジティブ心理学とは、人の幸せな生き方を科学的に追求した学問です。単にポジティブシンキングを求めるだけでなく、ネガティブな考えなども取り入れて研究していきます。

自分の理想の実現やいい生き方とはなにかを追求していく心理学なので、現状に不満のある方や生き方を見直したい方におすすめです。また、最近では社内環境の改善目的でポジティブ心理学にスポットを当てている会社もあるようです。

心理学の本をあまり読んだ経験がない初心者や、心理学について知りたい中学生・高校生は、漫画形式の本もおすすめです。心理学の本には難しいものもありますが、漫画形式なら手軽で楽しいうえに読みやすいので、大まかな内容をサクっと理解できます。

また、実践のイメージもつかみやすいです。漫画形式で読んでみたうえでさらにくわしく知りたいと意欲が湧けば、きちんとした体系的な本を手に取ってみるのが初心者にはおすすめです。

心理学の本は著者や名著で選ぶのもおすすめです。著者によって人間心理をどのように扱うのか、思想・癖があるからです。また、著者によって得意分野も異なります。気に入った本が見つかれば、同じ著者の別の作品にも手を伸ばしてみましょう。

心理学の有名な著者であるエーリッヒ・フロムが人間の愛について説いた『愛するということ』は愛情とは何かを考えさせられる一冊です。また、社会に属する生き物の行動を観察し集団の影響力を記した一冊『影響力の武器』は、社会心理学の本の中で最も有名といわれるほどの名著です。

一方で特定の著者の本ばかりを読まずにさまざまな著者の本に触れてみると、人間心理をより多様な角度から捉え理解を深められます。

心理学の本を選ぶときには、ベストセラーになったものを選ぶ方法もあります。ベストセラーになった本には有名になるだけの理由がありますので、一度目を通してみるのもおすすめです。今まで避けていた方も、読んだら面白いと感じる可能性も十分あります。

またベストセラーには多くの口コミや書評などが集まりますので、参考にしながら選べるのもメリットです。心理学などのジャンルは自分を知るきっかけが書かれている場合もあり、読んで参考になったと思う方も多いです。

心理学を学ぶには良書に出会うのも大切ですが、やはり勉強方法も大切です。心理学のおすすめの勉強方法は、主に以下のようなものがあります。

• 本を読む
• 本に書かれている内容を実践してみる
• 学んだ項目を周囲の事象に当てはめてみる
• Webサイトで情報収集する
• 通信制大学や講座などを受講して学ぶ

上記のようなツールを使って心理学を勉強するメリットは、ビジネスに応用できる点や自分自身の心の安定につながる点などです。実践して上手くいけばより学ぶ意欲も湧きますし、周囲の事象に当てはめてみて気づいた見解を誰かに話せば気づける場合もあります。

心理学は実際に使わなければ単なる知識で終わってしまいますので、使ってみて自分の血肉に変えていきましょう。

心理学の本を買おうと思っても、実際に内容が自分にあっているかわからなければ手が出しにくいですよね。購入前に内容を確認してみたい方には、電子書籍サイト「BOOK WALKER」などを利用してネットでの試し読みをおすすめします。

また、Amazonが運営するサブスクリプション「Kindle Unlimited」や、朗読サービスの「Audible」などもお得なキャンペーンを実施しているのでおすすめです。本の一部が気軽に無料で読めたり、1冊無料などのサービスもあるので、心理学の本を選ぶときの参考にしてみてください。

心理学と共によく学ばれているのが哲学です。心理学が人間の心を追求していくのに対し、哲学は物事の本質を追求していく学問です。哲学を学べば、日常的な物事の捉え方や見え方が変わってきて、新しい世界が広がります。

心理学と一緒に哲学も勉強すると、より深く世界を探求できます。ぜひ、哲学のおすすめ本ランキングもチェックしてみてください。

今回は心理学の本について、選び方やおすすめ商品を紹介しました。心理学は基礎ジャンルや応用テーマなどが多く、種類もさまざまです。生きるうえで、人間心理が介在しない分野などほとんどなく、心理学を使えば実人生に与える影響力は大きいものです。ぜひお気に入りの心理学の本を見つけ、その本で人生を変えていってください。