しぐさで分かる？行動心理学の本おすすめ10選｜入門書｜心理学の資格も紹介

恋愛している時や人間関係で悩んでいる時など、相手の気持ちがわかったら楽なのに、面白いのにと思いませんか。ビジネスシーンや日常生活においても相手が何を考えているかが分かれば、もっと円滑に物事を上手く運べるのにと思い悩む場合も少なくありません。

実は表情やしぐさを見れば相手がどんな状況で何を考えているかおおよそわかる、と言われています。その理論を提唱し実践するのが行動心理学です。行動心理学は私たちの周囲のさまざまな場面で効果的に使われています。マーケティングなどビジネスにも有効です。

そこで、今回は行動心理学を知るために有効な初心者にもおすすめの本の選び方についてご紹介します。行動心理学とは何なのか知らない方も簡単に理解できる本から、より実践的な使い方を知りたい方におすすめしたい人気の本・ベストセラー本についてもまとめました。ぜひご一読ください。

行動心理学とは、アメリカの心理学者ジョン・ワトソンが提唱した目に見える行動やしぐさなどが対象となる心理学です。対象範囲は人間・動物で、行動の原因を意思やの能力のせいにせず、あくまでも心の動きとして捉えて相手の気持ちを推し量ります。

行動を増やす出来事を「好子（こうし）」、行動を減らす出来事を「嫌子（けんし）」と言います。ある行動を増やしたければ好子を与え、逆に減らしたければ嫌子を与えて対象の行動を分析し、心の動きを読み解いてさまざまな分野に活かしているのが行動分析学です。

ここでは行動心理学を使って自分の利に活かしたいおすすめのシーンをご紹介します。行動心理学を使えば、相手の心が読み解けるとは言い切れませんが気持ちを推し量るのは可能です。相手によく思われたい場面で効果を出したい方はぜひチェックしてください。

ビジネスシーンや仕事場における行動心理学は、顧客の深層心理を理解するために使いましょう。有名なのが「バンドワゴン効果」で、たくさんの人が支持しているものは更に人気が高まるといったものです。マーケティングでは、自分の売りたいものをみんなが買っていると宣伝すると、人々が興味を持ち売れやすくなります。

何度もアナウンスを繰り返して相手の好意を高める「ザイオンス効果」・高評価の商品をつい買ってしまう「同調行動」・丁寧な接客を受けると何かを買わなくてはいけないと思ってしまう「返報性の原理」・最小は小さなお願いから最後は大きな本目のお願いにつなげていく「フット・イン・ザ・々」も有効です。

恋愛面においても行動心理学は役立ちます。好意を抱く相手によりいい印象を持ってもらい、恋愛効果を高めるのが「ハロー効果」と「初頭効果」です。前者は相手の特徴的なものに囚われる点を利用し、後者は第一印象をよくするだけで自分の悪い点をカバーして相手に好印象を与える効果があります。

一緒にいる時にわざとドキドキ感を演出して心理的に揺さぶりをかける「吊り橋効果」も有効です。

日常生活においても、行動やしぐさで相手の気持ちを推し量るのが可能です。会話中に相手が腕を組んでいる時は自分を守る、心を開いていないといった状況が伺えます。また、子供にもよく見る髪を触るしぐさは相手に甘えたい、退屈であるといった心理をつかめます。

話している時に鼻を触るのは本心を知られたくなかったり、嘘をついていたりする場合があるので気を付けましょう。

行動心理学について少し触れました。もっとよく知りたい方におすすめの本の選び方をご紹介します。行動心理学は入門編や場面毎での使い方、自己啓発などさまざまな分野に分かれますので、自分がまずどんなものを知りたいのかを明確にしておきましょう。

そもそも行動心理学とは何か知りたい方におすすめなのは初心者用の入門書です。しかし入門とはいえ、専門用語などが並んでなかなか読み進めるのが面倒と感じる方もいます。そんな方にはわかりやすいイラスト入りのものやマンガがおすすめです。

全編マンガで描かかれているものから、各章の最初に内容をざっくりとマンガで解説しているものなどさまざまです。自分の読みやすいものを選んで、行動心理学の基本を学びましょう。

ビジネスシーンにおいて行動心理学を学べる本はたくさんあります。具体的なコミュニケーション術を紹介しているものだと実践しやすくおすすめです。話術で人を動かす方法や行動やしぐさから他人の性格を分析し、適切なコミュニケーション法を探るものなどさまざまです。

経営者やリーダーは何を思って行動しているのか、また組織や団体の中でどのような行動をとるべきかなど、行動心理学はいろいろな場面で役に立ちます。相手の気持ちを推し量るのは社会に出て求められる資質でもあり、読んでいて損はありません。

自身のメンタルケアを目的に心理学を学ばれる方は、動物などの癒し系の写真が載った本がおすすめです。その他にも、成功者や偉人の名言などが掲載された本なども発売されており、壁にぶつかった時などには心の支えになってくれます。

もし通常の心理学の本ではメンタルケアにならないと感じた場合は、これらの本を手に取ってみるのもいいでしょう。

行動心理学を自分に照らし合わせてより自身を知る術にしたい方におすすめなのがメンタリストDaigoさんの著書です。メンタリストDaigoさんは200万人の登録者数を誇る人気ユーチューバーで、月に100冊もの本を読む読書家であると明言しています。

そんなDaigoさんが自分の内面に向き合い、向上させるにはどうしたらいいのかなど具体的な方法を著書で提案しています。短編集が多く、自分の好きなところから本を開けるので読みやすくおすすめです。

行動心理学に興味がある、もっと勉強したいと思った時どのように学べばいいかお悩みの方も多いのではないかと思います。ここでは、行動心理学を学ぶ方法や資格をご紹介します。

知識として心理学を学びたいなら、独学がおすすめです。関連書籍を多く読み、幅広く知識を身に付けましょう。目指す資格があるのなら、その試験の過去問をたくさん解くと学習効果が高まります。参考書選びに迷ったら、興味を持っている分野に近い資格の参考書を読んでみるといいでしょう。

独学は、時間にとらわれず自分のペースやタイミングで勉強を進められますが、意思が強くないと継続が難しい面もあります。目標を決めて、メリハリをつけて学習しましょう。

学校で心理学を学ぶと、効率よく学習を進めることが可能です。決められた時間必ず勉強し、専門的でわからない内容をすぐに教師に質問できるので学習への理解が深まります。心理学を勉強できる大学は国立・私立あわせ全国に270校ほどありますが、日中に学校に通えない社会人であれば通信制大学を利用するという方法もあります。

心理学の資格の中には、大学・短大・専門学校などで専門課程を修めないと取得できないものもあるので、資格を取りたい場合はよく確認しておきましょう。

心理学の知識を生かせる職業の1つに心理カウンセラーがあります。心理カウンセラーは、相談者の悩みを聞いて、心に寄り添いながら相談者自身が問題を解決していけるようサポートする職業です。心理カウンセラーとして活躍できる代表的な資格には、以下のようなものがあります。

• 臨床心理士
• 公認心理師
• メンタル心理カウンセラー
• メンタルケアカウンセラー
• チャイルドカウンセラー
• キャリアカウンセラー

行動心理学は他人の深層心理を推し量れるコミュニケーション術のひとつです。また自分自身の行動の意味から内面を知るのにも役立ちます。行動心理学を学んで気持ちよく他者とのコミュニケーションを行いましょう。