初心者必見！焚き火台の使い方は？｜薪の組み方やバーベキューのやり方も解説！

キャンプには焚き火が欠かせません。暖がとれて料理もできる癒しの存在「焚き火」ですが、最近は直火禁止のキャンプ場も増えているため、焚き火をするためには焚き火台が必要となってきました。

初めてのキャンプで、焚き火台の使い方が分からない、火を起こせるのか不安と感じている方も多いかもしれません。しかし、焚き火台には初心者でも扱いやすいものが多数あり、使ってみると意外に簡単です。

そこで、本記事では、焚き火と焚き火台について徹底的に解説します。基本的な薪の組み方やバーベキューのやり方、火の付け方を見ていきます。また、おすすめの焚き火台のメーカーやおすすめ商品を詳しく紹介します。初心者におすすめのスノーピークの焚き火台もピックアップしています。最後まで読んでいただければ、きっと焚き火台が欲しくなります。

キャンプにおいてもっとも重要なイベント焚き火。焚き火をするためにキャンプに行く方も多いです。焚き火を見ていると心が落ち着き安心します。焚き火の炎には1/fゆらぎがあります。1/fゆらぎは、波の音・星の瞬き・小川のせせらぎなどにある人を癒してくれるゆらぎです。

また、暖を取りながらお酒を飲んだり、仲間と普段できないような会話ができます。焚き火は、他者とのコミュニケーションを自然な形で促してくれます。

ひと昔前のキャンプ場では、地面の上で直接焚き火をする直火が一般的でしたが、近年のキャンプ場はほとんどが直火禁止になりました。芝や草地を整備したきれいなキャンプ場が増えたので、直火をするとサイトに焦げ跡が残ってしまいます。

また、直火をすると芝や土などにいる地面の微生物が死んでしまい、植物が育たなくなります。さらに地面の乾燥した枯れ葉などに火が燃え移り、山火事になる恐れもあります。焚き火台を使用して、サイトを守らなくてはいけません。

火起こしを失敗しないためには、着火剤が必需品です。火打ち石やファイアースターターで火起こしをしたくなる気持ちは分かりますが、初心者のうちは着火剤を使うのが安心です。

まずは、着火剤を焚き火台の中心に置きます。着火剤は、一般的にチャコールブリケット・固形材・ジェル状の3種類があります。着火剤がない場合は、新聞紙やダンボールをOKです。スギの枯れ葉や松ぼっくりなども天然の着火剤になります。

次は薪入れです。薪はをナタや斧またはナイフでバトニングして、細く小さくします。小さくした薪を着火剤の上に空気が入りやすいように、ある程度間隔を空けて置きます。そして着火剤にガストーチやチャッカマンで点火すれば完了です。

焚き火が好きな方は、薪割りやバトニングが好きですよね。薪割りは、キャンプにおいて楽しいイベントのひとつです。何度も練習して薪割りも楽しみましょう。

小さな薪に火が移り、安定して燃焼し始めたら、先ほどより少し大きな薪をくべます。その薪にも火が移り、安定して大きく燃え出したら、さらに大きな薪を燃やします。ここまで燃焼したら、ある程度ほっといても自然に焚き火が育ちます。

焚き火料理をするには熾火になるまで燃焼させる必要があります。熾火とは、薪が炎を上げずに真っ赤に燃えている状態を指します。非常に高温のまま温度が安定するので、焼きムラが出ず食材に煙がつきにくく、美味しい直火料理ができます。

直火料理に適したオーソドックスな並列型を紹介します。まずは、大きな薪を横に置きます。この軸となる太い木を枕木といいます。枕木の上に並べるように薪を置いていきます。並列に置いても放射状に置いても構いません。

直火料理をする場合は、並列に置くのがおすすめです。並列に置けば、ダッチオーブンやスキレットなどの調理器具を置きやくなります。また、枕木として使用する木は、火持ちがいいサクラやケヤキなどの広葉樹がおすすめです。

焚き火の鑑賞に適している井桁型を紹介します。井桁型は、薪を縦横の「井」の字型に積み上げる組み方です。炎が上に上がって綺麗に燃焼するので、キャンプファイヤーなどの鑑賞用の焚き火に適しています。

井型の真ん中にある四角の空間が煙突の役割をして、上昇気流を生み出し、大きな火柱を立ち上げます。大きく炎が上がるので、冬のキャンプで暖をとるのにも適しています。

長く焚き火を楽しみたい方は、合掌型・開き傘がおすすめです。傘を開いたような形状に薪を組む合掌型・開き傘。別名インディアン型とも呼ばれています。

弱火でじっくりと長い間焚き火を楽しめます。燃料を節約したい方や朝から夜までずっと焚き火をする方におすすめです。また、高さがないためダッチオーブンやスキレットなどを直接置いて調理できます。じっくりと熱を入れる焚き火料理に適しています。

大きな炎を演出できる合掌型・閉じ傘を紹介します。閉じた傘の骨組みのように薪を円錐状に組みます。燃焼元の火床から炎が燃え移り、円錐状の薪が重なった頂点で激しく燃焼します。1度火が着くと非常に大きな炎をあげます。

大きな炎を上げるため、焚き火の鑑賞に適しています。またかなり安定させるのが難しいので、初めての方は、燃えやすいマツやスギなどの針葉樹の安定しやすい太い薪を使用するのをおすすめします。

バーベキューコンロと兼用できる焚き火台を使えば、炭火バーベキューを楽しめます。まずは火を起こします。初心者の方は、火起こし器を使うのがおすすめです。火起こし器の下に新聞紙や着火剤を置いてその上に炭を乗せます。火をつけて数分放置すると炭に火がつきます。

炭に火が着いたら、網を乗せて食材を焼くだけです。焚き火台は、バーベキューコンロと比べて燃焼効率がいいものが多いので、炭が多いと食材が焦げやすいので注意しましょう。

また、火元と網の距離が近い焚き火台は、五徳などを使用する必要があります。高さを調整して、美味しい炭火料理を作りましょう。

スノーピークは初心者からベテランまで多くの人に支持される日本のアウトドア用品メーカーです。業界トップレベルの品質を誇り、圧倒的な品質における信頼感で世界中のアウトドアマンから認められています。アウトドア業界に数々の名作を送り出しています。

特にスノーピークの焚き火台は、初心者からベテランキャンパーまで幅広い方に愛されています。焚き火台はスノーピークのマスコット的アイテムと言われるほど人気があります。

キャプテンスタッグは、非常にコスパがよく人気がある日本のアウトドア用品メーカーです。もとは新潟の金物屋で、創業者がアメリカのバーベキュー文化に感動してグリルすなわち焚き火台を製作したのがルーツです。すべてのアイテムの価格が良心的で品質も高いため、とても人気があるメーカーです。

キャプテンスタッグのアイテムは、バーベキュー関連商品が充実していて、焚き火台もたくさんあります。キャプテンスタッグの焚き火台はコスパがよく、種類も豊富なのでとてもおすすめです。

ソロ用で焚き火台を選ぶなら、小さめサイズがおすすめです。スノーピークの焚き火台ならSR〜Sがソロ用として適しています。また、サイズだけでなく、1人でキャンプ道具を運ぶことを考えると、重さも注目しなければいけません。できるだけ軽いものを選んでください。

ファミリーで使うなら、中型から大型サイズの焚き火台がおすすめです。スノーピークの焚き火台なら、M〜LLサイズが適しています。あまり小さすぎると、焚き火料理に使えなくなってしまうので、大きさに余裕のあるものを選んでください。荷物が増えてしまうので、持ち運びやすさに注目するのも大切です。

最近は直火ができるキャンプ場がかなり減りました。直火禁止のキャンプ場では絶対に焚き火台を使用します。人に迷惑をかけないようにマナーを守ってキャンプを楽んでください。

焚き火台を使っても灰などの燃えかすが落ちてしまうので、下に焚き火シートを敷くのをおすすめします。焚き火シートを敷いておくと地面を熱からガードし、サイトの美観を損わずに焚き火ができます。

焚き火台を設置する場所はとても重要です。焚き火をどこでやるかを考えて、テントやタープの設営場所を決めます。枯れ葉が落ちていたり、近くに植物がある場所の近くは避けましょう。火事のリスクや植物がダメージを受けるリスクがあります。

また、焚き火台は風下に設置します。これは、リビングスペースに煙がくるのを避け、火の粉がテントやタープに届かないようにするためです。

焚き火台を使用しても、灰や燃えかすは地面に落ちてしまいます。帰る際は、必ずほうきで灰を綺麗に掃いてキャンプサイトを綺麗にしましょう。焚き火シートを敷くと片付けも便利ですよ。

使用した後の焚き火台の灰受けにはたくさんの灰が入っています。完全に消化するのを待って灰を片付けましょう。キャンプ場には必ず灰捨て場があるので、そこのルールを守って捨ててください。

薪が湿って燃えにくいとせっかくのキャンプの焚き火が台無しになってしまいます。濡れた薪は、火がつきにくいだけではなく、燃える時に大量の煙を出します。洋服や髪の毛に匂いがついて取れなくなります。

薪が濡れないようにしっかりと保管します。専用の薪入れに保管したり、ビニールシートで包んだりする工夫をしておきます。夜焚き火をして、薪をそのままにして、朝焚き火しようと薪を見ると、夜露で湿って火をつけにくいのはよくある話です。

焚き火を見ながらまったりする贅沢な時間に欠かせないのが火バサミです。火バサミとは、火力を調整するために炭や薪を掴むアイテムです。焚き火好きの方は、焚き火時間を大切にするため、火バサミにこだわる方が非常に多いです。

ゆらゆらと不規則に揺れる焚き火の炎を眺めながら、火バサミで薪をいじる豊かな時間は何事にも変えられません。お気に入りの火バサミを使えば、焚き火もキャンプもより楽しくなります。

火ばさみについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

焚き火の焚きつけ用にライターが必要です。通常の100円ライターは持ち手がすぐに熱くなるので、焚き火用には不向きと言えます。ガス充填式ライターやターボライターは風に強く、持ち手が熱くならないので、焚きつけ用におすすめです。

また、ガス充填式ライターやターボライターは、点火スイッチと火との距離があるので、長く火をつけられるため、火起こしするのに便利です。

焚き火台は、比較的背が低いアイテムが多いです。これは、火の粉や燃えかすが舞うのを防ぐためです。そのため、高さがある椅子だと薪を組みにくく、焚き火の炎が見えにくくなります。

ローチェアがあれば、座ったまま、火バサミで薪を入れたり、焚き火をいじったりできるので非常に便利です。特に最近のキャンプではロースタイルが主流になりつつあります。ローチェアに合わせて焚き火用のローテーブルなどもあるとより快適に焚き火を楽しめます。ローチェアについてもっと知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

焚き火の後片付けに火消しつぼがあると非常に便利です。残った燃料を火消しつぼに入れて、蓋をするだけで、あとは放っておけば自然と火が消えます。簡単に火を消せるため、火が消えるまで待ったり、水をかける必要がなくなります。

また、消え終わった残りの燃料を再利用できます。炭や薪の節約になり、一石二鳥です。使った後の炭はとても高温なので、火消しつぼに入れる際は、火傷に気をつけましょう。火消しつぼに関してもっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

焚き火台を自作する方も増えています。世界で一つだけのオリジナルの焚き火台でする焚き火は、最高ですよ。意外にも100均のアイテムのみで簡単に作れます。

100均で折り畳み椅子とステンレストレー2枚とクリップを準備します。折り畳み椅子の座面部分を外して、下に付いている開き止めをステンレスワイヤーに取り替えます。

次にステンレストレーを2枚クリップでつなぎ留めます。クリップで留めたステンレストレーの角度に椅子の脚の角度を合わせます。その上に焼き網を乗せて完成です。100均の椅子の脚が土台になっているので、大きな薪は組めませんが、小さめの薪で焚き火をするのに適しています。

いかがでしたでしたか。焚き火台の使い方や焚き火について理解は深まりましたか。焚き火台があるとキャンプでの時間がより豊かになります。焚き火台をゲットして焚き火もバーベキューも楽みましょう。