獺祭おすすめ15選｜精米歩合50％・39％・23％どれが美味しい？初心者には？

獺祭は、山口県岩国市にある『旭酒造』が蔵元で「品質にこだわったお酒を、生活の道具の1つとして、多くの人に知ってもらいたい」との思いのもと酒造りが行われています。日本酒ブームの火付け役とも言われているのは、日本酒好きの間では有名な話です。

華やかでフルーティーな香りとやわらかな口当たりは初心者にも飲みやすいと評判で、これまでの日本酒のイメージをガラッと変えたお酒です。国内だけではなく海外ファンからも支持されていますが、獺祭を知ったきっかけがエヴァンゲリオンのミサトさんだったエヴァファンも少なくないようです。

しかし、獺祭にはいくつかの種類があるので、初めてだとどれにしていいか迷ってしまいます。そこで本記事では獺祭の特徴や選び方、おすすめの人気商品を紹介します。記事の最後には獺祭を買う場所や美味しい飲み方も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。精米歩合50％・39％・23％どれが美味しいかの情報も必見です。

誰が飲んでもおいしい”真に美味しいお酒”を目指すため、「獺祭」には”酒米の王様”ともいわれる山田錦のみが使われています。より品質がいい山田錦を生産者につくってもらいたいといった思いから、2019年からはコンテストまで開催するほど、酒米にこだわり続けています。

「獺祭」はすべて酒米を50％以上精米した、純米大吟醸のみがつくられています。醸造アルコールを添加していないので、どのラインも華やかな香り・やさしい酸味・フルーティーな甘みで、白ワインのような味わいを楽しめます。

純米大吟醸でも精米歩合や絞り方、火入れの方法などを変化させ、さまざまな味わいの「獺祭」を生み出しているのです。中辛口でも人によっては甘口に感じられる場合もあるようですが、クリアな飲み口でどんな料理にもあうので辛口派の方もぜひ試してみてください。

精米歩合45％は、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴的です。口あたりがやわらかく、日本酒初心者でも楽しみやすいテイストになっています。ちなみに以前は「獺祭50」として50％の商品が販売されていました。しかし2019年に「獺祭45」へと変更となっています。

精米歩合39％は、華やかな香りと蜂蜜のような上品な甘さとのバランスが絶妙で、飲んだあとの余韻も楽しめます。料理の邪魔をしない飲みやすい口当たりで、食中酒にもぴったりです。

精米歩合23％は、ふわっと香り、お酒の温度があがっていくにつれて、甘みや味わいが変化していきます。雑味がなく繊細な口当たりで、長く残る余韻がたまりません。

造り方はまったく同じで精米歩合のみ変えたのが「磨き」シリーズです。おいしさを追求し純米大吟醸だけを醸す「獺祭」は、精米歩合45％・39％・23％のものがベースとなっています。23％の高精米を極めた先に、別物としてさらに高精米を追求したプレミアムな日本酒も製造しています。

「遠心分離シリーズ」は、圧をかけてお酒を絞るのではなく、遠心分離機にかけてもろみからお酒を分離しているので、もろみの香りやふくらみをそのまま感じられる日本酒に仕上がっています。

1年を通して安定しておいしい日本酒を提供する、これまでの酒造りの手法とは一線を画し、日本古来の造り方、発酵の力に着目した新たな「獺祭」がこの「新生シリーズ」です。精米歩合以外は仕込み・造り方・しぼり方まで一切非公開となっています。

「スパークリング」は、精米歩合45％の日本酒を仕込み、あらごしをしたもろみだけを瓶に詰めています。米と麹以外は無添加で、瓶内で二次発酵させるシャンパンでも希少な「ナチュレ製法」を採用した発泡タイプの日本酒です。

精米歩合39％の日本酒を使用したスパークリングも季節限定で登場するので、見つけたらぜひチェックしてみてください。

「早田」は、火あてによるお酒へのダメージを減らし、おいしいお酒を造りたい、そんな思いから、磨き二割三分にマイクロバブル化した二酸化炭素を注入し、火入れの時間を極限まで短縮したシリーズです。しぼりたてのような味わいを楽しめるのが特徴です。

山田錦が栽培される際に5～10％は規格外のお米が発生します。その不揃いで崩れやすい規格外のお米を30％・23％まで削って造ったのがこの「等外シリーズ」です。等外とは酒米のランクの一つで、規格外のお米を使っており「普通酒」となっていますが、その味わいは「純米大吟醸」そのもの。

等外米はとても繊細で、味を一定に保てる保証がないため、リーズナブルな価格になっていますが、ほとんどその味に違いを感じられないとの声もあります。見つけたときはぜひ、購入してください。

精米歩合39％の獺祭の原酒を、入社3～5年の若手2人で再構築して造りあげるのが「クラフト獺祭」です。若手が造っているからと侮ってはいけません。「獺祭」の基本的な味わいはそのまま生かされています。毎月生産者が変わるので、「獺祭」の新たな可能性を見出せます。

「獺祭」は日本酒として飲むだけではなく、甘酒や焼酎といった飲み物・カレー・ケーキやチョコなどのデザートまで、変わり種の商品も展開しています。お酒が飲めない方でも「獺祭」を楽しめるのが嬉しいポイントです。

獺祭は純米吟醸なのにもかかわらず、手の届く価格である点も人気の理由だと言われています。精米歩合や製法により価格は異なるので、一部紹介していきます。 普段使い・プレゼント・パーティーなどシーンにあった価格のものを選ぶのも1つです。

獺祭は、WEBショップからも購入できますが、「純米大吟醸45 紙箱入り」「新生獺祭 純米大吟醸45」など販売中止になった銘柄もあります。販売中止になった以外の銘柄でも、製造に時間や手間がかかるものは、獺祭ストア本社蔵店など正規販売店の店頭のみで扱われる場合もあるようです。

また獺祭ショコラやアイスは日持ちしないため、WEBショップでは扱われないので購入したい場合は正規販売店で確認してください。

精米歩合45％（旧商品は50％）・39％・23％はどれが美味しいのか気になっている方も多いでしょう。一番人気は、フルーティな味わいで飲みやすい純米大吟醸「45」です。しかし獺祭はどれもこだわって作られており、美味しい順番は好みによって変わります。

また食中・食後など飲むシーンによっても適した種類は変わるでしょう。まずはいろいろ試してみて、自分好みの獺祭を見つけてみてください。

獺祭は直営店・取扱店舗の他に、Amazon・楽天などのネットショップからも購入できます。ネットショップは手軽に購入できますが、品質の面から正規取扱店での購入がおすすめです。

獺祭の取扱店は、スーパー・酒屋など多数あります。また獺祭を製造・販売をしている旭酒造の直営店舗「獺祭ストア」での購入もおすすめです。国内では銀座・博多・山口県岩国市にあります。また、公式WEBストアも利用可能です。

「獺祭 おためしセット」は、獺祭ストア 本社蔵でしか買えないので気になる方はチェックしましょう。以下で、公式サイト・全国の取扱店が確認できますので参考にしてください。

純米大吟醸45は、お酒そのものの甘みやフルーティーな味わいを生かすために、冷蔵庫で冷やして4～5度で味わうのがおすすめです。オンザロックで直接冷やして飲むと、さらにのど越しがやわらかくなり、アルコール度数もダウンするので、やわらかな口当たりと甘みがスッと消える感覚を楽しめます。

華やかな香りと上品な甘さが特徴的な三割九分と、クリアで雑味のない二割九分は、冷たすぎるよりも、冷蔵庫から出して10分ほどたった10～12度くらいの温度で飲むのがおすすめです。優しい甘さがより感じられるようになり、香りも豊かになります。

「獺祭　その先へ」は香り高く、水のような澄んだ味わいとやわらかな口当たりですが、温度があがっていくにつれて、香りや甘さの変化をゆっくり楽しめるのが特徴です。飲み始めは冷蔵庫から出して、12度くらいから時間をかけて飲むのをおすすめします。

スパークリングは、冷蔵庫よりも氷水でキンキンに冷やすと、のごこしがさらによくなるので、日本酒が苦手な方でも、スッと飲みやすくなります。パーティーの乾杯用のお酒にぴったりです。

純米大吟醸45・磨き三割九分は、魚料理をはじめ、どんな料理でもあわせやすいので食中酒としても重宝されています。香りも味わいもしっかりしているので、濃厚な味わいの和食にもあわせてみましょう。

比較的安価なので、気になる料理とあわせてみると、自分好みのマリアージュを見つけられるかもしれませんね。

磨き二割三分は、あっさりめの豆腐や湯葉、チーズなどにあわせると、獺祭本来の香りを楽しめます。お料理にあわせるのであれば、味噌や甘めのだしのきいた料理だとお酒の甘みが際立ちます。

ナチュラルチーズのおすすめ人気ランキングは、下記の記事で紹介しています。選び方もあわせて紹介しているので、ぜひチェックしてください。

「獺祭　その先へ」は、香り高く、口当たりがやわからな高級日本酒は鴨の脂やトリュフ、白子の濃厚な味わいにあわせると、口の中でまろやかさが増し、スッと消えていく感覚です。少し料理が口に残っているときに飲めば、また違った味わいを楽しめます。

獺祭のフルーティーな香りとやわらかな口当たりを楽しみたいのであれば、冷蔵庫での保存をおすすめします。常温で保存すると劣化して美味しさが損なわれる可能性があるので気をつけましょう。また、開封後は1週間以内に飲み切るようにしてください。

特に、スパークリングは冷たく冷やした方が、本来の美味しさを堪能できます。冷蔵庫から出したてはスッキリクリアでも、時間が経つと香りが引き立つ変化も楽しめるのが嬉しいポイントです。

「獺祭」は、同じ山田錦をつかってさまざまな味わいを生み出しています。気になる1本にターゲットを絞って飲んでも、いくつか気になる獺祭を日本酒が好きな仲間と飲み比べしても楽しめます。ぜひ、あなたの”ナンバーワン獺祭”を見つけてください。