シール剥がしのおすすめ最強12選｜ホームセンター・100均にはある？

周りを見回すと、シールが使われているものは意外と多いと気づきます。お店で売られている商品にはたいていタグやシールがついていますし、カーテンを留める金具は強力な粘着シートでくっつけているものが多いです。

したがって、シールをはがす必要に迫られるシーンは日常的にあるものですが、ストレスになる場合も多々あります。子どもが貼ってしまったシールがはがせずに困ったり、商品のシールはがしに失敗して汚い跡が残ったりなどの経験をお持ちの方も少なくないと思います。

そこで本記事では、コンビニなどでも手軽に購入できるヘラ付きのシールはがしなどのほか、最強のシールはがしのおすすめなどもご紹介します。また、100均ダイソーの商品やベンジンなどの有機溶剤の成分についても詳しく解説するので、ぜひ商品選びの参考にしてください。

「シールはがし」と呼ばれる商品の用途は読んで字の如しといえばその通りですが、タイプや成分はものによって異なります。ここでは、シールはがしの基礎知識についてご紹介していきます。

シールはがしは、シールの粘着剤を溶かしたり粘着剤の力を弱めたりするもので、はがしにくいシールをきれいにはがせるようにする専用の薬剤です。いわゆるシール以外にも、はがし残りのシール跡や強力両面テープなど、さまざまなものに使用できます。

シールをはがす場所や粘着成分がさまざまなので、プラスチックやガラスなどに貼られたシールを剥がせるものなど、場所や成分に対応する形で豊富な種類の商品が販売されています。

シールはがしの商品タイプは、大きく分けるとふたつに分類できます。代表的なふたつのタイプと、その特性をご紹介していきましょう。

スプレー式は、シールに薬液を噴射して使用するタイプのものです。霧のように液を噴射するもののほか、泡タイプのものもあります。

該当箇所にシュッとかけるだけの操作なので、使い方が簡単で手が汚れないのがメリットです。大きめのシールでもまんべんなく均一に薬液を噴射できるのでやりやすく、壁などに使用したとき液だれしにくいなども大きな利点といえます。

缶やボトルに入った専用液をはけなどで、シールに塗布して使うタイプのシールはがしです。

塗布するための道具が必要といった点では簡便性に劣りますが、シールへの浸透力が高い、不必要の場所に飛び散りにくいなど、高いメリットもあります。また、壁などへの使用でも液だれしにくい、ゼリー状になった商品もあります。

シールはがしの成分はバラエティに富んでいます。単独の成分のみで構成されたものは少なく、いろいろな成分が混合されているものが多数です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

シールはがしの主成分として、ベンジンやキシレンなどの有機溶剤を用いているものです。接着剤を溶かす力が強く、長くくっついていたシールでもきれいにはがせます。しかし、下地との相性が悪いと問題を残しやすいのがデメリットです。

有機溶剤系を選ぶときは、下地の材質をしっかり確認しましょう。

アルコールも有機溶剤の一種で、粘着成分を溶かして効果を発揮します。同じ有機溶剤でもベンジンやキシレンより身体や環境に優しいため、シールを貼った下地に対して影響を残しにくく、どんな場所にも使いやすいのが特徴です。

ただし、他の有機溶剤系より効果はマイルドであるのを念頭に置いておきましょう。

天然素材系のシールはがしには、発泡スチロールを溶かす成分として知られるリモネンを主成分とする、オレンジオイルなどを使用したものが多くみられます。油の成分がシールに浸透し、粘着成分の力を弱めるように働きます。

天然素材系はきつい匂いを残さず、環境にも優しいのがメリットです。手も荒れにくく、比較的使用しやすいのが特徴です。

界面活性剤は、物質との境（界面）に影響を及ぼしてシールの接着成分に浸透し、分解、そして乖離させるように働きます。洗濯用洗剤や台所用合成洗剤にある、汚れを浮かして落とす作用と同じ働きによって、シールをはがします。

界面活性剤を主剤として使用しているシールはがしより、ほかの成分に補助的に混合しているものが多く見られます。

さまざまなタイプの中から自宅に適したシールはがしを選ぶ場合、考慮した方がいい点を解説します。下記を参考に、押さえるべきポイントを押さえましょう。

シールはがしは、シールが貼り付いている場所の素材によっては使用できない場合があります。特に有機溶剤系は、強力な半面、使える素材を選ぶので確認が必要です。

ほとんどのシールはがしにはどんな素材に適しているか、どこに使用できるのかなどが表示してあります。選ぶときは、必ず表示を確認しましょう。

シール本体の材質もはがしやすさに影響します。紙のシールは一見手強そうでもシールはがしが浸透しやすいため、意外とするりとはがれる場合があります。しかし、ビニール素材や耐水・耐熱加工などのシールは、場合によっては苦戦します。

特殊な素材のシールのときは、2、3回シールはがしの工程を繰り返すのも考慮し、強力で容量の多い商品を選ぶのがおすすめです。

ビニール素材など上から液を塗布しても浸透しにくいシールをはがす際は、シールを温めるとはがしやすくなります。

まずドライヤーなどを使って温め、シールの端のほうを少しはがせるか試してみましょう。シールが貼られた場所とシールの間に隙間ができたら、そこに薬液が入るようにシールはがしを使っていきましょう。

シールはがしの工程では、シールに薬剤をなじませたり、最後にシールあとが残ったときにかき落としたりする作業が必要になる場合もあります。

商品によっては、ハケやヘラなど使う道具が付属しているものもあります。自分で用意しなくても、商品を購入すれば必要なものが揃います。付属品の有無も商品選びの参考にしましょう。

どれを選んでいいかわからない時は、メーカーで選ぶのもおすすめです。有名な文房具メーカーであるコクヨは、シール剥がしはもちろん、切手剥がしや落書き消しも販売されています。スタンダードなシール剥がしでは難しかったこびりつきも、コクヨの強力タイプならすんなり剥がせる場合もあります。

日本の老舗メーカーである高森コーキは、特殊線材やクリーナーだけでなく、家具・床・壁などの補修材も販売しています。高森コーキのスプレータイプのシール剥がしは、ガムテープなどの強力な粘着力のものでもスピーディーに除去が可能です。

シールはがしを使うときは、まず商品の説明をよく確認し、その手順を守るようにしてください。また、商品によっては付属品のヘラなども活用できるので、使用方法をチェックしておくとスムーズです。

はがしやすさをアップするには、最初にドライヤーなどで温めるのがおすすめです。また、シールがちぎれたり接着成分の跡が残ったりしないよう、ヘラやスクレーパーを使いながら、ゆっくりはがしていきましょう。

シールはがしは、いろいろな場所で手に入れられます。その一部を紹介します。

• 100均ショップ（ダイソーetc）
• ドラッグストア（マツモトキヨシ・サンドラッグetc）
• スーパー（イオン・イトーヨーカドーetc）
• 小売店（ロフト・東急ハンズetc）
• 家電量販店（ヨドバシカメラetc）
• ホームセンター（コメリ・コーナン・ビバホームetc）
• ネット通販（Amazon・楽天etc）

地域や店舗によって取り扱いが異なります。

100円均一ショップの大手、ダイソーでもシールはがしが販売されているのをご存じですか。タイプは有機溶剤系で、容量は20mlと少なめなものの綿棒とヘラもセットになっており、はがす力は強力です。ただし、100均の商品は木材には使えません。

また、セリアにもダイソーと同じような商品がラインナップされています。綿棒やヘラも付属されているので、すぐに使える高コスパ商品なのが嬉しいですね。店舗によっては取り扱いがない場所もあるので、一度お近くのお店をチェックしてください。

シールはがしには業務用も販売されています。業務用のほか工業用や店舗用として使用されており、容量もスーパーや100均などで売られているシールはがしより多めです。プロ用として自動車整備工場や看板屋さんなどで使われています。

詰め替えタイプもあり、頻繁に使用する場合はコスト的にお得です。

「シールはがしがないけれど、今すぐシールをはがしたい」、こんなときもありますよね。このような場合は、家庭にあるものでシールはがしのような効果を持つものを使ってみましょう。

おすすめは、消毒用エタノールと界面活性剤が入っている合成洗剤です。エタノールも界面活性剤入りの洗剤もシールの成分を溶かすように働きかけ、シールはがしと同じような効果を発揮する可能性があります。

今まさにはがれにくいシールに困っている方はもちろん、シールが大好きなお子さんがいる家庭では、思わぬ場所に子どもが貼ったシールの痕跡を発見する場合もあります。シールはがしは、そんなときのために、ひとつあると安心なアイテムです。

使う場所の制約が少なそうな商品を、ぜひ家に常備しておいてください。