リハビリシューズおすすめ10選！メンズ向け・高齢者の介護靴はどこで売ってる？

ケガをした方や高齢者など、足が動かしにくい・歩きにくい方のために作られた靴がリハビリシューズです。一般的な靴とは異なり、足に痛みや不自由を感じる方でも履きやすく、歩きやすい設計がなされています。

リハビリシューズは普通の靴よりもしっかりと足に合わせて選ぶことが重要です。そのためには、どこで履くのかを想定しながら足の状態も考慮しなければなりません。もちろん、価格やデザインといった要素も大切です。

そこで今回は、リハビリシューズの特徴や足の状態別の選び方について解説します。メンズ向けやおしゃれなものなど、おすすめ製品もご紹介しますので、参考にして最適なリハビリシューズを見つけてください。

リハビリシューズは一般的なシューズとは異なり、ケガや病気、または加齢により歩行が困難になった人の足を歩きやすくサポートするのが目的の、「介護用靴」と呼ばれるタイプのシューズです。リハビリシューズには普通のシューズよりも足へかかる負担を減らし、歩行に関わるトラブルを予防してくれる効果もあります。

足に装具を使用している人や麻痺、むくみなどがある人にとっても安全で履きやすく、リハビリ時にも使用できるシューズです。

足を自由に動かしにくい人や腰を曲げるのが難しい高齢の人が履くリハビリシューズは、着脱しやすいのが大きな特徴です。無理な姿勢を取る必要なく着脱ができ、マジックテープ等を使用して足を固定しやすい作りになっています。

また、幅広に設計されているのでむくみがある人や装具を使用している人でも着脱しやすいのも、一般的なシューズとの違いです。

足のむくみや装具の着用により、左右の足のサイズが異なるケースは少なくありません。一般的なシューズは両足セットで購入するのが基本ですが、リハビリシューズは左右で違うサイズでも対応できるよう、左右で異なるサイズでの購入が可能です。

同様に、片足だけリハビリシューズが必要という場合でも、左右どちらか一方のみの購入ができます。

リハビリ施設や病院内で履く機会が多い屋内用のリハビリシューズは、滑りやすい床の上を歩く機会が多いことから滑り止め機能が付いていて転倒を防げます。履いている時間が長くなりがちなので、通気性と履き心地が良く快適な素材が多いのも特徴です。

履くのが面倒に感じると動く時間が減りかねないことから、屋内用では着脱しやすいかどうかもチェックポイントです。

屋外用のリハビリシューズは、外を歩く上での安全面を重視した設計です。屋内よりも路面の段差や障害物が多いので、つまづき防止のためにつま先部分が少し上がった形状のシューズが適しています。

また、ソールが薄すぎると路面の凹凸で転倒につながりやすく厚すぎても転倒する危険が高まるため、適度な厚さのソールを選ぶことも重要です。

リウマチや外反母趾などの症状で足に痛みを感じる場合は、硬い素材や締め付けの強いシューズは足に刺激を与えて痛みが増す恐れがあります。痛みがある場合は、柔らかい素材が使われているシューズがベストです。

屋外用のリハビリシューズには、動いても刺激の少ない伸縮性のある素材を使ったタイプがおすすめです。さらに、痛みをサポートするインナーソールを併用してもいいでしょう。

足に腫れやむくみがあると、それまでピッタリだった靴も合わなくなり、無理やり履くと足を痛めてしまいます。日によってサイズが変わることもあるため、履き口が広いものやマジックテープ式で着脱しやすいリハビリシューズがおすすめです。マジックテープならその日の足の状態に合わせて足幅を調整できます。

糖尿病や循環障害などが原因で足に感覚障害があると、足先の感覚が鈍くなって衝撃を受けてもわかりにくいことがあります。知らず知らずのうちに強い衝撃でケガをしてしまうことも考えられます。

そのため、感覚障害がある場合は足をぶつけたり衝撃を受けたりしてもしっかりと保護できるような、足先が出ていないシューズを選んでください。

足に装具を着用している人は、外出時でも装具を着けたままとなります。そのような場合に履くなら、着用したままでも履ける「装具対応シューズ」を選びましょう。装具対応シューズは履き口や靴幅が広く作られているので、装具を着けた状態で履きやすい設計です。

また、装具を着用した状態で靴を履くと脱げやすくなるため、しっかりと固定できるシューズを選ぶのもポイントです。

歩行が困難で車椅子を使用している人は、車椅子への移乗時に靴を履いた状態となります。ベッドから車椅子へ移乗する際に床で滑る危険性があるため、滑り止め付きのリハビリシューズが最適です。

さらに、足が車輪に巻き込まれたり足が滑り落ちたりする可能性を考慮して、足全体を保護できるシューズを選んでください。

靴の長さはつま先に1cmほどゆとりを持たせるのが基本です。靴幅は足の指に圧迫感がなく、わずかに両端に指が触れる程度の幅が最適といわれます。しかし、リハビリシューズの場合は足の状態によってサイズ感が変わるので、マジックテープやベルトで靴幅を調整できるものがおすすめです。

マジックテープ式は、靴の高さも調整しやすい構造です。甲高の場合は、インソールが着脱可能なものを選ぶと、足の状態に応じて靴の高さを変えやすくなります。

いろいろなリハビリシューズがあって迷ってしまう方は、メーカーも参考にしましょう。ここでは人気のメーカーを紹介します。いずれも専門知識が豊富で優れたリハビリシューズを出しているメーカーです。

徳武産業はケアシューズ専門のメーカーで、独自に開発した「あゆみシューズ」が有名です。約500人のモニター協力や高齢者介護の現場を調査して得たデータをもとに、試行錯誤して作られました。

パーツオーダーシステムでベルト・靴底・つま先・かかとなどのサイズや素材を調整できるため、ぴったりの靴を手に入れられます。履きやすいだけでなく、気持ちまで明るくなるおしゃれな見た目も魅力です。

アシックスはスポーツ用品のメーカーで、ランニングシューズなどが人気です。スポーツ用のシューズだけでなく、健康サポートシューズの「ライフウォーカー」シリーズも展開しています。

ライフウォーカーはスポーツ工学の知識を活かした、つまずきにくい・バランスをとりやすい・着地しやすい設計が特徴です。着脱しやすいタイプ・膝の負担を軽減するタイプ・母趾に配慮したタイプの3種類から選べます。

最近では明るいカラーやおしゃれなデザインなど、見た目にこだわったリハビリシューズも多くなっています。気に入ったデザインのシューズを履けば心も明るくなり、リハビリへのモチベーションを高めるのにも効果的です。

歩行に悩みのある方はただでさえ不便なのに、普通の靴が履けなくてストレスを感じる方も多いです。機能面ばかりでなく、デザイン性も重視して選びましょう。

リハビリシューズを欲しいけれど、どこで販売しているのかわからないという人は多いものです。リハビリシューズはシューズショップのほか、大手ショッピングセンターやホームセンターなどでも販売しています。また、病院や介護用品店で販売していることもあるので、チェックしてみましょう。

ネット通販でも購入可能ですが、リハビリシューズはできる限り試着をしてからの購入をおすすめします。

リハビリシューズ以外にも、車椅子や杖など必要な介護用品はいろいろあります。使いやすいだけでなく、おしゃれなものも増えているのでチェックしてみましょう。また、介護用見守りカメラもあると心強いです。

以下の記事では車椅子・杖・見守りカメラの選び方やおすすめ商品を紹介していますので、参考にしてください。

足が動かしにくい状態で歩く必要がある場合は、着脱がしやすく歩きやすいリハビリシューズが最適です。足の状態に適したリハビリシューズを履けば快適に歩ける上に、転倒も防げます。安全に歩くためにも、足に合ったリハビリシューズを選びましょう。