カリフォルニアワインおすすめ10選｜コスパ最高！特徴や選び方もご紹介！

おうち時間の増加により、家でワインを楽しむ機会も増えてきました。外で飲むより家で飲む方がはるかにリーズナブルですが、飲む頻度が多いとコストが気になります。自宅でコスパのいいワインを楽しみたいなら、カリフォルニアワインはいかがでしょうか。

美味しくて安いカリフォルニアワインは家飲みに最適です。お土産としても人気があります。しかし、かなり種類が多いので好みのワイン選ぶのは簡単ではありません。そこで本記事では、カリフォルニアワインの選び方について解説します。

カリフォルニアワインを選ぶときにチェックしてほしい「産地」と「分類」に加えて、注目の日本人醸造家もご紹介。おすすめワインも取り上げましたので、ぜひ参考にしてください。

カリフォルニアワインは果実味が豊かな味わいが特徴です。

• 雨が少ない
• 温暖で湿度が低い
• 昼夜の寒暖差が大きい

この気候条件のおかげで、ブドウがしっかり熟します。従って、ブドウの美味しさがダイレクトに感じられるワインを作ることができるのです。また、南北に長く広大なカリフォルニアは土壌の種類も豊富なため、産地によってブドウの味が異なるという特徴もあります。産地ごとの特徴については下の見出しで説明します。

カリフォルニアワインには「5大産地」と呼ばれる代表的な産地が5つあります。産地ごとに特色が大きく異なるので、カリフォルニアワインを選ぶ際にはぜひ産地をチェックしてください。ここでは、気候条件やブドウの種類など、産地ごとの特色を紹介します。

カリフォルニア州北部に位置するノース・コーストは、高級ワインの産地として有名です。特に有名なのが「ナパ・ヴァレー」と「ソノマ・ヴァレー」。この2つの地域は地理的条件が異なるため、ワインの味わいも異なります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ナパ・ヴァレーはノース・コーストの内陸側に位置しています。太平洋からくる冷たい海風を山が遮ってくれるので、気候は比較的暖かく穏やかです。ナパ・ヴァレーで栽培される代表的な品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン。品質にこだわり手作業で丹念に育てているため、濃厚で香り高い味わいのワインを作ることができます。

ノース・コーストの海側に位置するソノマ・ヴァレーは、カリフォルニアワイン発祥の地としても知られています。太平洋の寒流の影響を受け、気候は冷涼です。また、山や谷が多い地域であるため、低地ではシャルドネ、高地ではカベルネ・ソーヴィニヨンというように場所によって異なる品種を栽培しています。上品な味わいが特徴です。

セントラル・コーストはカリフォルニア州中部の太平洋側に位置する地域です。南北に長い地域で土壌や気候も場所によって異なるため、さまざまな品種のブドウが栽培されています。品種だけではなく品質も多彩です。

セレブの別荘地として知られるサンタ・バーバラ付近は高級ワインの産地でもあり、上質なシャルドネやピノ・ロワールが生産されています。

シエラ・フットヒルズは州中部の内陸側、シエラネバダ山脈ふもとに位置しています。標高が高く、昼夜の気温差が激しい地域です。カリフォルニアを代表する赤ワイン用の品種・ジンファンデルの産地として知られています。

ジンファンデルを白ワインの製法でピンク色に仕上げる「ブラッシュワイン（ロゼワイン）」も有名です。

セントラル・ヴァレーは州北部から中央部の内陸側の地域です。州の農業の中心地でもあるこの地域は、ワインにおいても州最大の生産量を誇ります。カリフォルニアワインの約5割がセントラル・ヴァレー産です。

広大な地域なので場所によって栽培されるブドウの品種はさまざまですが、品種問わずリーズナブルなワインが多いのが特徴と言えます。

サウス・コーストは州南部の海側に位置しています。面積は5大産地の中で最も小さいですが、アメリカで初めてワインが生産されたと言われる歴史ある地域です。一年を通して暑く乾燥した気候で、ジンファンデルなど赤ワインの品種を栽培しています。ブドウの味がしっかり感じられる、軽めのテーブルワインが人気です。

産地のほかにチェックしてほしいのが、ラベルの表記です。ラベルの表記方法はアメリカのワイン法によって定められており、表記内容によってカリフォルニアワインは3つに分類されます。それぞれ詳しく解説します。

ヴァラエタルワインは、ブドウの品種と産地名が表記されているワインです。ブドウの品種は単一品種を最低75％以上使用していないと記載できません。産地名も、域内で収穫されたブドウの使用割合が多くないと記載できない決まりになっています。産地欄には州名や郡名・畑名が入ります。

「プロプライアタリー」は「所有者の」という意味があります。つまり、「プロプライアタリーワイン」とは、ワイナリーがブドウの栽培からワインの製造まで全て行っているワインのことです。プロプライアタリーワインのラベルには、ワイナリーのブランド名や生産者名が記載されています。

ジェネリックワインには2種類の表記があります。レッド・ホワイトなどの色調を記載したものと、ヨーロッパの産地を記載したものです。ヨーロッパの産地名は、その産地の味をもとに作られたワインに記載されています。

産地も品種も異なる複数のブドウをブレンドして作られているため、価格もリーズナブル。気軽に楽しめるワインをお探しの方におすすめです。

カリフォルニアでは日本人のワイン醸造家も活躍しています。遠くの地で、質の高いワインを作って評価を得ていると思うと誇らしいです。ここでは、特に注目してほしい3つのワインメーカーについて紹介します。

KENZO ESTATEは、カプコンの創業者・辻本憲三氏が経営するワイナリーです。深み・純粋さ・華やかさを併せ持つ芳醇な味わいが特徴で、初ヴィンテージである2008年には販売開始すぐに完売するほど人気を博しました。東京の広尾に直営店があり、テイスティングも可能です。

NAkai Vineyardはブドウの栽培・ワイン製造・ラベルデザイン・輸入販売まで全て行っています。長年ブドウ栽培に携わってきたオーナーの中井章惠氏の育てるブドウは、受賞実績もあるほど高品質です。さらに、ワイン製造に最適なタイミングで収穫されるので、ブドウの美味しさが活きたワインに仕上がります。

Nakamura Cellarsは醸造家の中村倫久氏がオーナーのワイナリーです。「日本食に合うワイン」をコンセプトとした「noria」というブランドのワインを製造しています。繊細さの中にも芯の通った力強さが感じられる味わいです。日本食に合う、日本人好みの味わいのワインはギフトとしてもおすすめ。

美味しくてリーズナブルなカリフォルニアワインは日常用にぴったり。果実感が強く飲みやすいので、ワイン初心者にもおすすめです。夕食のお供にカリフォルニアワインがあれば、疲れの癒しになります。ぜひ、ご自分の好みに合ったワインを見つけてください。