ダリ オーディオスピーカー SPEKTOR1

DALI SPEKTOR 1ではDALIがSPEKTORシリーズのために専用設計したウーファーを装備しています。DALIのスピーカーの特徴とも言えるウッドファイバーコーンは当然使用し、小型のスピーカーの魅力が最大限発揮できる様専用設計がなされています。

DALI SPEKTOR 1に限らない点ですがDALIのスピーカーはあらゆるアンプに馴染む様に「アンプ・フレンドリー」設計をコンセプトとしています。本格的なアンプはもちろん、小型でリーズナブルなアンプまで、幅広く快適に使用することができます。

DALI SPEKTOR 1は140x237x195 mm、2.6 kgというパッシブスピーカーとしては小型のサイズで、PC周りに使用するデスクトップスピーカーとしても優れた性能を発揮してくれます。アンプは必要となるためPCやスマートフォンなどと直接接続することはできませんが、先述の特性も合わせて小型のアンプなどを用意してしまえば様々な用途に対応できるマルチなスピーカーとして活躍してくれるでしょう。

DALI SPEKTOR 1に限らずスピーカー全体で当たり前の話ではあるのですが、DALIの特徴として「アンプ・フレンドリー設計」とありますがどのアンプでも同様に鳴る。というわけではない点には注意が必要ですね。特にこういった価格帯のスピーカーですとオーディオ入門用として探されている方もいらっしゃるとは思いますが、ある程度は知識・試行錯誤が必要な商品と言えるでしょう。

大きければ大きいほど良いというわけではありませんが、やはり小型のスピーカーにできる表現には限界もあります。求めるクオリティにもよりますし、DALI SPEKTOR 1を第一候補に考えているという場合理由としてサイズもあると思われますので、その上でできる音質となると求めるレベルによっては「それなり」と感じることもあるようです。

上記のサイズの問題と重複する部分もあるのですが、やはりサイズが小型ゆえの低音が不足しているという印象を受ける方は多い様に感じました。特にアクティブスピーカーやイヤフォンなどで、低音に全力を出しているようなモデルも多数出ており、そういった低音メインの音に慣れた方からすると、全体的にバランスを取り、中高音が前に出てくる様な調整では力不足を感じるかもしれませんね。

DALI SPEKTOR 1はスピーカーの設置位置が限定されてしまう様な状況をより軽減するために、スイートスポットをより広くするよう調整が行われています。もちろんその中でベストなポジションというのは存在しますが、よりよく聴ける位置が広く、置き場所に悩まないというのは大きなメリットですね。

DALI SPEKTOR 1は尖った癖を強調している様なスピーカーではないため、サラウンドシステムを組む際の背面用スピーカーとしてセッティングしている方も見受けられました。そういった場合DALI SPEKTOR 1の音質に対してという意見は出ないものですが、そういった方でも高く評価されているので馴染みがよく、またコンパクトな点も取り回しの良さという点で評価されている印象ですね。

DALI SPEKTOR 1の様な小型のスピーカーをお求めの方の中には集合住宅での利用や、音量を抑えた状態での利用を前提とされている方も多くいらっしゃると思いますが、DALI SPEKTOR 1はそういった利用にも適した設計がされており音量を絞っても音の再現度が高く評価されています。日本の住宅環境にも適した作りは嬉しいポイントですね。

 SPEKTOR 2はDALI SPEKTOR 1と同様にSPEKTORの名を冠した兄弟機と言えるモデルです。DALI SPEKTOR 1と比較してサイズは大型化しており、170x292x238 mm、4.2 kgとそれなりの違いがあります。

またサイズが大きくなった影響としてウーファーも大型化するなど、より表現力を高めるために調整がされており上位機種と言って差し支えないでしょう。

しかしながらサイズが大型化したことにより、デスクトップスピーカーとしては少々扱いづらいといった問題点もあり、また価格もそれなりに違うためそういった点を考慮した上で選ばれると良いかと思われます。

利用用途や環境に合わせて、より最適なモデルを選ばれると良いでしょう。

ZENSOR 1はDALI SPEKTOR 1と同様にDALIから発売されているコンパクトスピーカーです。外観的な部分はだいぶ似通っておりますが、どのような違いがあるのか比較してみました。

ZENSOR 1は274mm×162mm×228mm、4.2 kgと比較的大きく、先述のSPEKTOR 2と似た様なサイズ感を持つモデルとなります。

また同様にウーファーも大型化しているため、表現力という点ではZENSOR 1に軍配が上がると言えるでしょう。

さらにZENSOR 1は発売から月日が経過しているモデルではありますがそのサイズ感と価格に対して非常に評価が高く、ロングセラーとなったモデルの為、長年売れ続けているという信頼感があると言えるモデルでもあります。

しかしながらそういった評価の高さ、定価の見直しといった点から数年前までと比較するとZENSOR 1は価格が高くなっており、以前までの評価と比べるとコストパフォーマンスという点ではそれほどでも無いと言えます。

またZENSOR 1は空間表現力の高さが口コミなどで多く挙げられており、DALI SPEKTOR 1のバランスが取れつつも前面に出てくる中高音の良さなどと比較すると音の特徴に違いがありますので、そういった点も比較してみるとより良いモデルに巡り会えるかと思います。

DALI SPEKTOR 1について製品情報や口コミ・レビュー情報・商品比較を行ってみましたが如何でしたでしょうか。

DALI SPEKTOR 1はDALIのスピーカーの中でも特に小型のモデルとなり、デスクトップスピーカーとしての利用など場所を選ばず設置できるための設計が特徴です。

特に小型のスピーカーの中では音質面での評価が高く、同サイズの他機種などと比較しても圧倒的に高い評価を受けていると言えるでしょう。

そういった点では小型スピーカーの中では最適解の一つと言えるかもしれませんね。

しかしながら高い評価を受けているとは言え、サイズが小さいが故の力不足感は否めず、特に今まで少々大型のモデルを使用されていた方から見ると拍子抜けに感じてしまうこともあるようです。評価が高いとは言え、期待値はそれなりに保った状態が良いかもしれませんね。

しかしながらオーディオ入門用としてはどのような用途にも適合し、また特別な色付けがされていない聴きやすい音など魅力は十二分に備わった機種ですので、大勢の方におすすめできるモデルと言えるでしょう。

リスニング環境や音の好み、予算などと相談してより音楽が楽しめるモデルと出会えるといいですね。