オンキヨー オーディオスピーカー SKH-410

スピーカーケーブルでアンプとイネーブルドスピーカーを接続します。サラウンド用のために背後の離れた場所に設置する場合は長いケーブルが必要になります。

SKH-410は他のスピーカーの上に乗せるためのイネーブルドスピーカーです。Dolby Atmosの視聴環境を構築するには、一般的にはサウンドシステムに天井のトップスピーカーを追加する必要があります。

もし天井へのスピーカー設置が困難な場合でも、SKH-410を既存のスピーカーの上に乗せるだけで、天井への音響反射によって、Dolby Atmos環境を手軽に構築することができます。

SKH-410はDolby社の規定による特殊なフィルターが搭載されています。SKH-410はDolby Atmosに準拠した仕様になっているということです。

SKH-410は従来の3.1ch、5.1ch、7.1chのようなスピーカーシステムをベースにして、そこにイネーブルドスピーカーであるSKH-410をハイトチャンネル分として追加することで、天井にトップスピーカーを設置することなく、Dolby Atmosによるサウンド環境を構築することができます。

SKH-410は小型のため、D-509Eや309Eなどの細長いフロアスタンディング型スピーカーの上に設置することも可能です。ただし設置する高さは耳より高い位置が推奨されています。さらに、天井は平らになっていて、音を吸収しない材質であることも考慮する必要があります。

SKH-410の効果の評価は賛否両論に感じられます。Dolby Atmos対応のコンテンツでも差を感じられず、サンプル動画でようやく効果が分かると言った声もあります。

音量をかなり上げないと差が分かりにくい、天井が吸音素材や凸凹している場合は反射の効果が得られにくいという指摘があります。

SKH-410を購入する前に、持っているスピーカーを上に向けてみて反射音が聞こえるかどうかをチェックした方が良いという意見もあります。それなら事前に試せますね。

SKH-410は音を天井に反射させて上から音が聞こえる事を期待していますが、反射音であるとわかったり、SKH-410から直接音が出ているように聞こえてしまうという声があります。

多くの人が、イネーブルドよりも天井に設置するトップスピーカーが一番良いと言っています。

SKH-410のデザインはビニール張りで非常にチープに感じるという声があります。他のスピーカーの上という高い位置に置いて目立つ物なのでデザインが良くないのは残念ですね。

SKH-410は他のスピーカーの上に乗せる物ですが、地震対策の振動パットがつけられなくて困るという意見があるそうです。5種類試したがだめだったとのことです。

SKH-410についてはほとんど効果が無いという意見と、無いよりは良いという意見に分かれているように見受けられます。かなり効果があると言う人は少数派に感じます。

SKH-410は映画に向いていると言う人がいます。上空からヘリコプターの音が聞こえるという声が複数あります。

SKH-410は1万円を切る価格でリーズナブルです。あまり効果が無くても安いので仕方がないという意見も多く見られます。

DENONのSC-EN10はONKYOのSKH-410の2年後に発売されたイネーブルドスピーカーです。

出力音圧レベルやインピーダンスといった性能は同じで、実勢価格もほぼ同じになりますが、デザインについてはSC-EN10はブラックだけのSKH-410と違い、ブラックと木目の2種類あります。サイズはSC-EN10のほうがSKH-410より少し小さく、重さも0.2kg軽くなっています。

口コミを見ると、SC-EN10の評価はSKH-410と同程度に感じます。スペックが同程度なので、効果も同程度と言ったところでしょう。

結論としては、木目調のイネーブルドスピーカーが欲しければ、SC-EN10の購入を検討すると良いでしょう。

ONKYOのD-309HはSKH-410の1年後に発売された上位モデルのイネーブルドスピーカーです。

D-309HのスペックはSKH-410に勝っています。まずSKH-410と違い2WAY構造になっていて、ツィーターとウーハーに分かれています。出力音圧レベルとインピーダンスは変わりませんが、周波数帯域はSKH-410の90Hz～20KHzに対し、D-309Hは70Hz～38KHzと低音から高音までの音域が広くなっています。

D-309HはSKH-410よりも本格的なスピーカーになっているということになりますが、その分サイズと重さがかなり増していて、SKH-410の120x155x153 mm・1.2kgに対し、D-309Hは142x136.5x238.5 mm・2.2kgと、高さを除いてかなり大きくなってしまっています。

さらに実勢価格はSKH-410が1万円に届かないのに対し、D-309Hは4万円近くします。口コミを見ると、それだけの値段の差の価値があるかと言われると微妙というレビューが複数投稿されてしまっています。

結局、SKH-410よりD-309Hが高性能になっていても、音源の適正や天井の材質がイネーブルドスピーカーに合ってない場合は、SKH-410と同様に効果が感じられないということです。

結論としては、効果が不明確なイネーブルドスピーカーに4万円も出すのであれば、天井にトップスピーカーをつけることを検討したほうが良いと思われます。SKH-410であれば効果が無くても安いので諦めはつくでしょうけど。

ONKYO SKH-410 スピーカーついて、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

SKH-410の概要は以下になります。

天井に付けるトップスピーカーの代替となるイネーブルドスピーカーであること。

天井の材質や形状、SKH-410を置く高さ、音源の相性によってはあまり効果が感じられないこと。

口コミでは効果があると言う人と無いよりはいい程度と言う人が半々程度であり、あまり効果が感じられなくても安いので仕方がないという意見が大半であること。

以上のことから、

・天井にトップスピーカーを設置できない事情があるものの、それでもDolby Atmos環境を構築したい人

・効果が無かった場合は安価なので諦める、でもかまわない人

そういった方々には、このSKH-410をおすすめしたいと思います。