【2024年最新】防振手袋おすすめ9選｜気になる効果は？

防振手袋という保護具があるのをご存知でしょうか。チェーンソーやドリルなど振動が手や腕に伝わる工具を使って長時間作業すると、作業後も手のしびれや痛みなどが取れなかったり、感覚が麻痺してしまったりします。慢性的な疾患になると緩和療法しかないこともあります。

そんなときに、振動を軽減してくれるのが防振手袋です。天然ゴムや豚革などの素材が用いられるのが一般的ですが、どのように選べばいいでしょうか。適した手袋は用途や作業内容によって異なります。少しでも安全で快適に作業できるような手袋を選びましょう。

そこで今回は防振手袋の選び方のポイントやおすすめ商品10選を紹介します。ぜひこの記事を参考にして、少しでも作業がらくで安全になるように最適な防振手袋を選びましょう。

防振手袋といった防護具を使わずに、チェーンソー・エンジンカッター・刈払機などの振動を発する機械を使い続けていると振動障害を引き起こす可能性があります。振動障害とは、手や腕に伝わる局所振動による障害のことで、手指・腕にしびれ、冷えなどの症状が現れます。手の血行が悪くなり、指先が白くなる白ろう病の恐れもあります。

適切な防振手袋を着用すれば、そういった疾患を防ぐ効果を得られます。厚生労働省からも防振手袋の着用は推奨されていますので、きちんと体を守りながら作業をしましょう。

防振手袋選びに最も重要なのが、適したサイズであることと、工業規格にしっかり適合したものであるかということです。必ず確認してから購入するようにしてください。

サイズが合わない手袋を選んでしまうと、適切な防振手袋の効果も得られず、作業がしにくくなります。また、合わない手袋を使っていると、事故の原因にもなりかねません。手袋のサイズは親指の付け根から手の甲の周の長さ（手囲いと呼ばれる部分）と手首の付け根から中指の長さ（手長）を基準にします。

JISマークとは「日本工業規格(JIS)に合格した工業製品につけるマーク」のことで、製品の品質がしっかり精査され、JISの基準に合格したものにだけ与えられるマークです。また、ISOマークは国際規格である「ISO 9001」にのっとり、会社の仕組みが審査され、合格した会社に与えられるマークです。

つまり、この両マークがある製品は品質も会社もしっかりと保証されているということ。一定基準をクリアしている証なので、信頼できると言えます。防振手袋を選ぶ際にはいずれかのマークがあるかもチェックしましょう。

防振手袋を選ぶ際は、素材にも注目しましょう。用途によって向いている素材・不向きの素材があるので、適した素材を選んでください。作業内容に合わせた手袋を着用することで安全に作業ができます。

シンプルに防振の機能のみを求める場合は、振動をしっかりと吸収してくれるクロロプレンゴム素材の手袋を選びましょう。通気性がよく、慣れない方でも使いやすいやわらかめの生地です。価格も高くないものが多いので、日曜大工や軽い作業をする場合、複数購入する必要がある場合におすすめです。劣化してきたら気軽に買い替えることができます。

水や油を使った作業が含まれる場合は、耐水性・耐油性のあるニトリルコートの防振手袋が向いています。ゴム手袋のように水が染み込んでくることもありません。外側がゴムコーティングされているので滑りにくく、内側に衝撃を吸収する素材が使われていて厚みがあるため、しっかりと振動も防いでくれます。

グラインダーを使ったような作業や溶接といった火花が散る作業を行う場合は、天然皮革製の防振手袋を選びましょう。火や熱に強く、耐久性が高いのが特徴です。天然皮革なので、最初は少しかたいかもしれませんが、使えば使うほど柔らかく手に馴染んできます。価格は若干上がる傾向にありますが長く使うことができます。

素材と合わせて作業内容や好みによって手袋のタイプもチェックしてください。快適さを左右する大事なポイントです。使いやすいタイプを選びましょう。

チェーンソーや草刈り機などの刃物がついた大型工具を扱う方には、防刃性能の高い編み手袋タイプがおすすめです。強靭で切れにくいステンレスワイヤー糸やアラミド繊維などが編み込まれているので、耐切創性が高い特徴があります。そのため、ガラスを扱う作業をする方も安全に使えます。うっかりガラスや刃先で手を切ってしまう心配もありません。

手袋をしていてはできない細かな操作や、タブレットの操作などが必要な方には、指なしタイプの防振手袋がおすすめ。操作のたびに防振手袋を何度も外す必要がないので便利です。ただし、防振性能は落ちてしまうので、その点には注意しましょう。きちんとJIS/ISOマークがついているものなら防振規格もクリアしているので安心です。

通気性のいいメッシュタイプを選べば、夏の暑い日の作業や長時間の作業でも快適に使用できます。手袋はその通気性の悪さから、手汗で濡れてしまうと不快なのはもちろん、滑ってしまわないかも心配ですよね。中には、手の甲部分がメッシュタイプになっているものや背抜きタイプのものもあるので、お好みのものを選んでください。

振動の強い工具を長時間使う方や、プロの方には手全体をしっかり覆ってくれる防振手袋がおすすめです。指の部分や手の甲までカバーしているものであれば、手袋全体で振動を吸収してくれます。振動を受け続けていると、冒頭で述べたような疾患や体への影響が心配なので、きちんと守ってくれるものを選びましょう。

濡れた場所での作業や運搬作業も行う方には、滑り止め付きの防振手袋が向いています。手のひらにグリップがついているので、しっかりとものを掴めます。また、水や油で濡れていても滑りにくいので安心です。ヒヤヒヤしながら作業をしなくて済むので、ぜひチェックしましょう。

いくら価格が安い商品を選んでも、耐久性が悪く頻繁に取り替えないといけないことになると、コスパは悪いですよね。過酷な作業をする場所で使うことも多いものなので、やはり皮革といった耐久性が高い手袋を選んでおくのがおすすめです。

また、伸縮性が悪いと手が動かしにくいので、作業の快適具合にも影響を与えます。快適性を重視するなら、伸縮性の高い商品を選ぶのもポイントです。

用途に適した防振手袋を選べば、振動をカットし体を疾患から守ってくれます。体に少しでも負担がかからないように作業をしたいですよね。プロ用などの性能がしっかりとした製品は、万が一の事故を防ぐことにも役立ってくれるので、惜しまずにどんどん活用しましょう。